皆様こんにちは。沙貴 誉(さき ほまれ)です。
ドラマはサラリとしか観ていないので、何か認識違いの部分があったらすみません。
そしてあくまで誉の感じた事を、この場で語っています。
『如懿伝』は、史実を基に脚色した重厚な歴史ドラマです。
後宮で繰り広げられる陰謀や策略、嫉妬、愛憎劇。
そこは文字通りの弱肉強食の世界。
他の妃嬪たちを罠に嵌め、出し抜き、悪知恵を絞って、皇帝の関心を惹き寵愛を得ようとする後宮の女性たち。
皇帝の寵愛を得るためならば、ライバルとなる妃嬪や皇子たちを●害することも厭わない。
そんな魑魅魍魎が跋扈するような後宮で、真実の愛を抱きながら、如懿は真摯に生きて行きます。
如懿の魅力は、聡明でクール。控えめだけど自分の意見もきちんと持っていて、心が寛大でとても優しく同時に厳しさも併せ持ち、謙虚さと勇敢さも兼ね備えていて、権力に媚びない。そういう部分が素敵です。
精神的に自立した女性で、本当にカッコイイです。
ま、頑固で意地っ張りな部分もあるのですが、長所も短所も紙一重ですし、欠点も含めて人間性の深みになっているのでしょう。
だけど男性側(乾隆帝)からしたら、精神的に自立した意志の強い妻よりも、媚びて甘えてくる側室の方が可愛いんでしょうね。
多分、乾隆帝としては、夫婦の間に愛と信頼を築き上げたいという気持ちよりも、側室たちと恋愛ゲームを楽しみたい気持ちの方が強かったのかもしれません。
数いる妃嬪たちを紹介したいのですが、人数が多いので、私の好きな妃嬪を2人紹介します。階級は「妃」で統一します。
まずは、愉妃(ゆひ)・珂里葉特海蘭(ケリュテハイラン)です。
愉妃は如懿の事を「お姉さま」と呼ぶ、如懿にとっては信頼できる親友です。
私が初めて見た時の愉妃は、気が弱く泣き虫で、か弱い存在でした。他の妃嬪たちからもいじめられていました。
しかし、冷宮に入った如懿の力になるため、また自分自身が宮廷で生き抜くために、愉妃は段々と強くなりました。
息子の永琪(えいき)が生まれてからは、更に逞しくなったような気がします。
ちなみに永琪は、乾隆帝から最も愛され期待されていた皇子だと言われています。
しかし病気が原因で、25歳という若さでこの世を去ってしまいます。
愉妃は如懿にピンチが訪れると、ブレることなく如懿の味方をしました。
時には、如懿を助けるためならば心を鬼にして、如懿から良く思われなくても非情な行いをする事もあります。
非情な行いについては賛否両論あるでしょうが、私はあの泣き虫だった愉妃が強くなったなぁと、その成長を感慨深く思いました。
また、自分が泥を被っても如懿を助けるという覚悟を持った愉妃は、陰謀に明け暮れる他の妃嬪に比べたら、天と地ほどの差があります。
非情な行いや決断はしても、悪の道には進まない愉妃には好感が持てます。
次に紹介するのは、容妃(ようひ)の寒香見(カンこうけん)です。
出身は寒部です。
史実の容妃はウイグル出身ですが、『如懿伝』での容妃の出身地の寒がウイグルもしくはウイグルの一地方を表す地名なのかは、私には分かりません。
と言うのも、現在の中国ではウイグルはデリケートな問題なので、作品によっては容妃の出身地を別の土地にしている場合があるらしいのです。
その影響が『如懿伝』にあるのかどうかは、不明ですが。
『如懿伝』での容妃・香見は、後宮に入る以前は、故郷に許婚がいました。
しかし乾隆帝へ側室に入る事が決まると、香見は無理矢理婚約を解消させられて、紫禁城へ連れて行かれます。
後を追ってきた許婚は途中、雪崩に巻き込まれて亡くなってしまいます。
香見の心は閉ざされました。
乾隆帝と謁見した香見。
香見の美貌に一瞬で恋に落ちた乾隆帝は、香見に夢中になり偏愛します。
しかしどんなに厚遇され特別扱いされようと、香見の心は閉ざされたまま。一向に乾隆帝に心を開こうとしません。
業を煮やした乾隆帝は、皇后である如懿に説得に行かせます。
はい、ここでも乾隆帝に対する私の評価はかなり下がりました(怒)。
いくら後宮を管理する役割を担うのが皇后だからといっても、妻に側室の説得に行かせるとは何事ですか。
いえ、現代の日本の価値観で清朝の皇帝や後宮を裁いてはいけないのは、十分に承知なのですが。
そうだとしても、私が如懿の立場にいたら「知りませんっ」と悪態付きそうですが(笑)、聡明で人格者の如懿は乾隆帝に従います。
乾隆帝からの命令で説得に赴いたとは言え、如懿は優しく香見に接し、そして心から寄り添います。
如懿の誠実さに心を打たれた香見は、如懿に心を開きます。
乾隆帝に心を開いた訳ではない部分がミソです(笑)。
その後の香見は側室として、容妃として生きる覚悟を固め、新しい人生を歩き始めます。
そして如懿がピンチの時には、容妃は乾隆帝に如懿を庇うような発言をして、如懿を擁護します。
ちなみに容妃を手に入れた乾隆帝は、そのうち容妃に対する情熱も消えてしまうようです。
多分、容妃がなかなか思い通りにならないうちは、どうしても手に入れようと激しく燃えていたのでしょう。
ですが一度手に入ってしまえば満足して、段々と興味が薄まるのかもしれません。
容妃の性格が凛としていて媚びずに毅然としているのも、乾隆帝の気持ちが冷めた原因のひとつかもしれません。
乾隆帝曰く、「容妃は冷淡だ」との事ですが、容妃は元々媚びない性格ですし、それに容妃の今までの経緯を考えればやむを得ないでしょう、と言いたいデスよ。
なんだか、乾隆帝には容赦なく言いたい放題になってしまってますね。
乾隆帝ファンの皆様、お許し下さい。
という事で、次回へ続きます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
愛と平和と喜びが皆様と共にありますように