先週末、日経平均株価が３４年ぶりにバブル期の最高値を超えた。
しかし、この株高の局面でも、個人はほとんど恩恵を受けていないという。
その理由は、つまるところ、リスクを取れないからだ。
株高の理由は、日本企業の利益成長だ。
企業は成長しているにもかかわらず、所得はそれほど上がっていない。
なぜか？
それは、日本企業は社員のクビを切れないからだ。
会社経営は、固定費がなければ潰れない。
固定費で一番重いのは、人件費だ。
儲かったら、それだけの報酬を出す。
儲からなかったら、報酬はゼロにする。
あるいは、クビにする。
それができたら、企業の固定費はなくなる。
そうなれば、内部留保をしなくていいから、利益が上がった分だけ、報酬を出せる。
トータルで考えれば、その方が社員は儲かる。
しかし、そうはならない。
人は、特に日本人は、リスクを取れないからだ。
報酬ということであれば、仕方ないかもしれない。
社会がどうであれ、会社がどうであれ、生きねばならない。
そこまでのリスクは取りにくいだろう。
ならば、せめて、投資のリスクくらいは取ったらどうか。
資本主義というのは、リスクを取った者から利益が分配される。
企業が儲かれば、まず株価に反映され、株主に配当金が出される。
会社は将来のために、設備や広告などに投資をする。
最終的な利益が残れば、役員や社員への報酬に配分される。
逆に会社が儲からなければ、株価は上がらず、配当は出せず、
設備や広告などの投資もできないが、社員への報酬は払われる。
だから、儲かった場合は、後回しになる。
当然の理屈だ。
巷では、株価は上がっても給料は上がってないから景気がいい実感がない、
という声がある。
それは、上記の理屈だから当然だ。
このリスクを取らないと、取り分もない、ということを理解していないと
株高や好景気を享受できない。
学校の先生は、こんな当たり前のことも教えないから、ほとんどの人が知らないまま大人になる。
僕は１年で会社を辞めて人生ごとリスクを取ったが、それななかなかキツかろう。
ならばせめて、お金くらいはリスクを取ったらいい。
投資は、それほど難しいものではない。
受験勉強と比べれば、遥かに簡単だ。
ほとんど全員が参加する受験と比べれば、投資の参加者などは知れている。
ただし、勝つにはいくつかポイントがある。
・慣れるまで時間が必要
・仲間を作ってマインドを作る
・勝っている人を見つける
・勝っている人に教えてもらえる関係を作る
とかだろうか。
できれば、投資は一人でやらないほうがいい。
一人でやるというのは、田舎のバカ学校で一人だけ受験するようなもの。
仲間もなく、ノウハウも情報もない中で孤立無援では厳しい。
受験は進学校の方がどれだけ楽か。
投資も同じ。
スタートを間違えないようにしてほしい。
馬鹿だろうが、弱かろうが、学歴がなかろうが、容姿が悪かろうが
投資で勝てるようになれば、大抵の問題は解決できる。
楽しみ半分で始めてみてほしい。
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