6月中旬に帰国し、ワークショップ・イベントを開催することになりました。

是非お出かけくださいニコニコ



井戸の管理、あなたの村はどうしてます?
~村人になりきってワークショップを体験!~


毎日数キロ歩いて、数十キロの水を取りに行く。


そんな経験をしたことはありますか?
ミャンマーの「中央乾燥地域」という場所では
自分の村に井戸がないことが多く
そういった光景が日常的に見られます。


BAJは
「1つの村に1つの井戸を水


を目標に、井戸を掘ったり、修理をして
水へのアクセスを簡単にするお手伝いをしています汗くん


また、ライフラインである井戸を長く大切に使ってもらえるよう
上手な井戸の管理をしてもらえるよう
ワークショップを通したトレーニングも行っています。


ミャンマーのワークショップを体験する今回のイベント。

TOTO(株)の助成金で現地で実際に実施したワークショップをみなさんにも体験してもらいます。
ミャンマーの村人が「水」に対してどのような考え方をもっているのか
村の井戸をどう管理しているのか
一緒に考えてみませんか?


みなさんからの新しい、おもしろいアイデアが
現地の井戸管理に役立つかもしれませんビックリマーク


当日は、懇親会も予定しています。
ワークショップだけの参加、懇親会だけの参加もOKですGood!


<ワークショップ体験>
日時:2010年6月17日(木)19:00~20:30
場所:ソーシャルエナジーカフェ
アクセス:小田急線経堂駅徒歩5分
地図:http://ameblo.jp/socienecafe/theme-10020773315.html
参加費:1,000円(ワンドリンク付き)

ファシリテーター:森晶子(BAJミャンマー・チャウパドン事務所プログラムマネージャー)


<懇親会>
日時:2010年6月17日(木)20:30~
場所:ソーシャルエナジーカフェ
参加費:実費(3,000円程度)


お問い合わせ:
(特活)ブリッジ エーシア ジャパン
担当:平井
TEL:03-3372-9777
メール:toiawase[a]baj-npo.org
([a]を@にして送信してください)

以前、BAJがミャンマーの中央乾燥地で行う給水事業についての記事が現地で発行されているミャンマータイムズに掲載されました。

ミャンマーでは最近、ミャンマー語による週刊ジャーナルが多く発行されているのですが、英語のジャーナルで一番有名なのは、このミャンマータイムズ。

そのライター(ミャンマー人)の方とは、時々、チャットをするようなやりとりをしていました。あるとき、彼からNGOへ転職したと聞きました。


私がヤンゴンへ異動になった機会にたまたま、チャットをしてみると、またライターに戻ったらしく、会って話をしたいと申し出を受けました。


前回は、メールのやりとりだけで記事を掲載してくれていたんですね。

あれから2年がたったので、自分の記事をアップデートしたいと。お会いしたライターの方は、色黒で小柄な若い青年でした。ひょっとして?聞けば、ドライゾーン出身とのこと。

どうりで私達の活動に興味をもってくれたわけです。


昨今の異常気象による影響から私達の活動の近況を色々と興味深く聞いてくれました。
これまでの裨益者数の情報といい写真をお送りしました。いい記事が掲載されますように。



ミャンマーで活動するNGO駐在員の日記-Nuanbinsan village

随分、更新に間があいてしまいました。

理由は、ミャンマーからアメブロがみられなくなってしまい、自分でブログをアップできなくなり、書くモチベーションがさがってしまったことと、この5月に異動でヤンゴン駐在となり、引越しでばたばたとしていました。


今後は、ヤンゴンをベースに乾燥地の給水事業以外の事業も少しずつみていくことになりました。

ヤンゴンでの仕事は3年以上ぶりです。変わっていないようで、色々な変化を感じています。今後も少しずつ気づいたことをアップしていく予定です。

どうぞ宜しくお願いします。


今日は、現在実施中の「日本NGO連携無償資金協力」の中間報告書を提出した話。

東京事務所からスタッフにヘルプにきてもらいながら、中間報告書をまとめ、5月に提出しました。総額4,300万円の事業を1年かけて実施しています。その領収書の数や600枚を越えています。


事業は予定通りにすすんでいることを明記。

私達の中間報告書は外務省から外部監査になげられチェックされます。ただいま、色々な質問が来ておりますが、事業内容が本文にも写真報告書にも明確に記載されており評価できるとコメントを受けました。

誰が見ても、私達がやっている活動の内容、意味や難しさがわかってもらえるようといつも意識して報告書を書いています。

後半戦は、色々と変更事項なども発生してきます。

計画だてて機敏にしかも内容濃く事業を実施していきたいです。



ミャンマーで活動するNGO駐在員の日記-中間報告書のまとめ

4月27日は、満月。


この日は、カソーといって、ブッタが悟りをひらいたといわれる
菩提樹の木に水をそそぐ宗教行事が行われました。


どこのパゴダ(仏塔)も信仰深いミャンマー人たちが集まり、

華やいだ雰囲気。


そんな、楽しい行事の日のはずに悲劇、交通事故がありました。

スタッフとでかけたパゴダの近くの道に大きな人だかりが。


トラクターで町へでてきた村人たち。

帰り道、運転手は飲酒をしていたようで、蛇行運転を。


正面からは、パゴダにお祈りを済ませたバイクが

たくさん町へ戻っていました。


蛇行運転のトラクターは、たてつづけに3台のバイクにあたり、

ひき逃げ。トラクターに乗っていた村人たちは、大事になることを恐れ、

逃げろ逃げろと運転手をあおったみたいです。


でも、そう遠くない橋を渡りそこね、道をそれて林に激突。


バイクに乗っていた男性ひとりは即死。数人は、

病院で生死をさまよっている状態だそう。


息子をなくしたお母さんの大きな嗚咽が満月の夜空に響いていました。


翌日、林に激突したトラクターを引き上げるクレーンがないので、

やってもらえないかとBAJの事務所に警察が来ました。


5トンのトラクターは一度に引き上げられず、

切断してから再度、試みることに。


この地域、交通マナーがもう少し良くならないかと思う今日この頃です。






ミャンマーのお正月といえば、別名、水掛けまつりといって

水をかけあって悪いことは水にながし、

新たに新年を迎える習慣があります。


これは、気候にあっていて、一年で一番暑いこの時期に

水を掛け合うことでお互いにひんやり冷涼感を味わえるのも

楽しみなのです。


今日は、そんな水掛祭りとは一味違ったスンサンゼインという

新年、最初に行われる宗教行事をご紹介します。


ミャンマーで活動するNGO駐在員の日記-ダウンタウン

ミャンマー全土で行われるこの行事、僧侶が町を練り歩き、

托鉢して歩きます。ここチャウパドンは僧院・僧侶が多いことから、

スンサンゼインが周辺の町に比べて盛大に行われます。


ミャンマーで活動するNGO駐在員の日記-托鉢

僧院対抗といった感じで、所属僧院毎に一列になって僧侶が

托鉢してまわります。人々は、朝早くから道を陣取り、

ミャンマー料理にかかせないたまねぎやお米を寄進します。

中には、コーヒーミックスや飴なども。


お弁当持参で寄進する家族が多く、ピクニックも兼ねた状態に。

ずっと立ち続け、僧侶に寄進続けるのも結構、疲れるもので、
家族総出で交代しながら、食料を寄進し続けます。


僧侶の列の横には大型トラックが横付けして走り、

僧侶のもつ器にあふれるほどたまった寄進物をトラックへ移し、
さらに托鉢してまわります。


ミャンマーで活動するNGO駐在員の日記-トラック

人々は、新年に寄進し、ありがたい徳を積むことができます。


これから、雨季に入りますから、僧侶が毎日、托鉢に出られない時、

このとき集まった食料を食べるとか。


それにしても、チャウパドンは周辺の街のジャンクションのため、

大型トラックがたくさんあるせいか、盛大な行事になっていました。


勿論、大型トラックオーナーは僧院のために一日無料で貸し出します。


人々が協力し合い、徳を積み、僧侶・仏教を敬う、

ミャンマーの人たちの宗教観を学べる

貴重な一日を体験することができました。


雨が少ないため、限られた農作物しか育たないこの地域ですが、収穫の時期になると色々な差し入れが事務所に届きます。


『井戸ができたお陰で、農作業に精を出すことができたので、村の農作物の収穫量が増えました。これは村からのお礼です』

といって大量のピーナッツ油や落花生、黒砂糖などを持ってきてくれます。


差し入れでこのタイプは嬉しいのですが、ちょっと困るのは、井戸を掘って欲しいから差し入れ攻撃を受ける時です。様々な要素を鑑み井戸を掘る村は決まるので、いくら差し入れをいただいても「はい、では掘りましょう」というわけにはいきません。


今回のケースは、まさにそのケース。水源・基礎調査から水不足は重々把握していたのですが、地質調査の結果から水源がとても深く、井戸1本の予算もとても高いので、これまで適切なドナーが見つかっていませんでした。この村からは、過去にピーナッツオイルと豆煎餅の2回の差し入れをいただいており、少々、困っていました。


ところが最近、この村のドナー候補が見つかり、村人たちも大喜び。そのせいか再び、大量のピーナッツ油の差し入れが。まだ正式に決まったわけではないのですが・・・。


事務所では、ピーナッツ油の差し入れがあるとスタッフの家をまわって空いた水ボトルを30本集めてきて、平等に油が注がれます。ボトルには、スタッフ全員の名前がかかれ、各人が持ち帰るシステムが出来上がっています。


このピーナッツ油ボトル1本、市場で買うとしたら、1800チャットくらい。(日雇い労働の1日分より高いくらい)油っぽい料理が大好きなスタッフたちですから、毎食に欠かせない油の差し入れは、家族も含めみんな大喜びなのです。



ミャンマーで活動するNGO駐在員の日記-ピーナッツオイル

ヤンゴンからチャウパドンに戻ってみるととても涼しくて過ごしやすいのにびっくりしました。
ヤンゴン事務所は風通しも悪い上に電気事情も悪く、ただ座っていても汗がだらだらとたれ、お昼前には自分の体がくさくなります。


チャウパドンに戻ってみると、もう雨が2日ふったとのこと。あれっ!?例年、水祭り(ミャンマーの新年)前後が最も暑さのピークとなり、その後、急に雨が降り出し雨季に突入というながれだったような。水祭りまであと2週間もあります。


今年は、ミャンマーの暦では、「タグー」といって3月15日に新年が始まったことになっているそうです。カレンダーでは4月中旬が新年になっていますから、1ヶ月遅れている計算です。カレンダー上での4月の気候は、ミャンマーの暦上では、5月の気候にあたることになります。なるほど、それで暑さのピークも最初の雨も早かったんですね。


それにしても、ポッパ山が近いせいか、ここはすごしやすいです。夜はちょっと風にあたると肌寒いくらいです。

・・・これを書いたのは、実は先週で、この週末はもう閉口の暑さ。暑さのため昨日は、一日ダウンでした。

11月24日に開始した小学校建設。あともう少しで完成です。


ミャンマーで活動するNGO駐在員の日記-学校概観

校舎の概観


ミャンマーで活動するNGO駐在員の日記-タンク

建設中の雨水タンク(左手前)


校舎の塗装と雨水用貯水タンク建設を残すところとなりました。
3ヶ月の工程ではじめた建設作業ですが、約1ヶ月の遅れとなってしまいました。


理由は色々とあります。


収穫が終わり、村の中の宗教行事などが増え、住民参加のスピードが落ちたこと。
近くに政府による大きな橋梁建設(3ヶ年計画、完成するとミャンマーで一番長い橋となるそう)がはじまり、セメントの価格が40%上昇。そのため、価格変動の様子を見た時期もありました。
村で出された食事をした左官グループ5人のうち豚肉を食べた4人が食中毒にかかり病院へ運ばれ、療養中。などなど。


8mx30mの広さに教室が5つ設置された学校がもうすぐ完成です。広々とした敷地でひろーい校庭も。
ただいま、ミャンマーは夏休み中なのですが、6月の新学期からは新しい校舎で勉強するのを子ども、先生たちとても楽しみにしています。


ミャンマーで活動するNGO駐在員の日記-脳に悪い7つの習慣


脳神経外科医、救急救命医療の最前線に長年たってきた著者が、脳に悪い習慣をやめるだけで頭の働きが倍増する理由を脳のしくみからわかりやすく解説している。

著書は、2008年北京オリンピックの競泳日本代表チームに招かれ、「勝つための脳」=勝負脳の奥義について選手たちに講義を行い結果に大きく貢献したことで有名。


脳に悪い習慣とは

①「興味がない」と物事を避けることが多い。

②「イヤだ」「嫌いだ」とグチを言う。

③言われたことをコツコツやる。

④常に効率を考える⑤やりたくないのに我慢して勉強する。

⑥スポーツや絵などの趣味がない。

⑦めったに人を褒めない。


脳は、5感から得た情報を6つの場所・働きを通し理解・判断をすすめる。最初の場所で情報に対して、好き・嫌いという感情のレッテルが貼られるので、最初に嫌い・自分のためにはならないと判断してしまうとそこで脳が働かなくなってしまうそう。小さい頃、そして今も肝心な時にふんばりがきかない、最後の追い上げがきかない私だが、その理由も脳の働きから明らかにされていて興味深かった。


脳のしくみを理論と彼の医療従事者としての実体験からつづられた本文も興味深く読み進められることもさることながら、「違いを認めて、共に生きる」ということ ~あとがきにかえて~ の内容は、私の最も気に入ったパート。
著者は、人に興味を持ち、好きになり、心を伝え合え、支えあって生きていく。違いを認めて、共に生きることこそ、脳が望んでいるということを、心にとめて欲しいと結んでいる。

この言葉、私の所属する団体のスローガンにとても似ている。


「違いを越えて、共に知恵を出し合い、共に生きる道を探る」


BAJ、この仕事、から離れられないのは、脳が望んでいた仕事ができているからかもしれない。

何かをはじめようとしたら、まず、その興味の対象を良く知ることからはじめますよね。

病気になったら、まず、自分の体を良く知って病気のことを勉強することから始めるように。


この地域にある井戸は深度がとても深いので、井戸の修理は、自分たちの手におえないという印象がまず先にたってしまいます。ここの村人たちがそうだというのではなく、私がここに住んでいてもまずそういう固定観念にみまわれるでしょう。


BAJが行ってきた長期的な維持管理のためのアプローチ、いくつかありますが、今日、村人たちの新しい試みを発見しました。


井戸の修繕作業をする際に井戸孔にカメラを沈めて井戸孔の中を地上のモニターで観察するという活動があります。内部資料として、それをCDにやいて事務所に保管しています。同じ井戸でまた問題があったときの貴重な資料となります。


村人たちが、今後のために自分たちにもそのCDを売ってくれないか?と言ってきました。まさに、自分たちの井戸のことをよく知ろうという気持ちのあらわれだと思います。村には、残念ながら各家庭に電気がきていませんが、ビデオショップなどもあるので、CDがあれば、必要なときにCDを見て井戸をよーく観察することができます。


こういった村人たちからの反応は、はじめてだったので、スタッフ一同嬉しかったですね。

今後も村人たちの「井戸のことをよく知ろう!」という気持ちにこたえていきたいですね。