ヤンゴン事務所は、現場の事務所とちがって独自の予算を確保するのが難しいという事情があります。というのも、各現場事務所は、プロジェクトに対してそれぞれのドナーから予算をもらい事業を実施しますが、たいていのドナーは現場事務所の管理費や事業費をカバーすることはあっても、東京本部事務所やヤンゴン事務所といった団体の業務をとりまとめる中央には予算をつけてくれないのが実情です。


ということで、ヤンゴン事務所は、各事業の調整を行ったり、地方にない物の物資調達や役所とのやりとりなど重要な業務を担っている割には、日々、肩身の狭い思いをしているのです。つい先日も、ヤンゴン事務所用に3台の車両を確保しているのですが、予算削減するために2台にし、スタッフの送迎のみに1台のタクシーを使用して
みようということになりました。ドナーや役所へ出向くときは、タクシーより団体のロゴがはいった、なるべく見栄えのいい車両のほうが、ミャンマーの場合はベターです。


それで、登場したのがこのタクシー。ミャンマーのタクシーは日本の大昔の中古車が主流で、窓がしまらないもの、床がぬけているもの、骨組みだけで走っているのでは?というようなボロ車が多いです。これは、最近、少しでまわってきたラッピングタクシー。タクシー運転手には、広告主から年間2万5千円程度支払われます。このタクシーは歯磨き粉の宣伝中。

ミャンマーで活動するNGO駐在員の日記


これまで3台の車両で仕事をまわしてきたヤンゴン事務所ですが、日中の業務を2台でやりくりできるか試験期間が始まりました。