ぬらりひょんって 妖怪の総大将なの? | 伊豆高原「怪しい少年少女博物館」のブログ

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レトロで可愛くて気持ち悪い。伊豆高原「怪しい少年少女博物館」の展示品などを紹介します。





怪しい少年少女博物館2階奥の天井付近に展示をしている「ぬらりひょん」。典型的なスタイルで、なかなかの出来です
 




横側から見た所。禿げ頭で後頭部が異常に長いのが特徴です
 




後頭部のアップ





フルタ製菓 百鬼夜行 妖怪コレクション第1弾の「ぬらりひょん」の食玩フィギュアで、2000年頃の物。原型制作は竹谷隆之氏で食玩の傑作。海洋堂製で、これは通常彩色版です。3つ縦に並べてあるのですが、何だかこちらへ歩いてくる所をコマ撮りしたみたいです
 




横からのアップ ちょっとエイリアンっぽい気もします。駕籠の中には他の妖怪も乗っています
 



 
正面から見た所 気難しそうな お年寄り風?
 




3種類展示をしていて、奥から墨絵風彩色版・蓄光版・通常彩色版となります
 




2階右手奥の妖怪のコーナーに展示をしているエクスプラス製の日本妖怪紳士録の「ぬらりひょん」のフィギュア。ガラス越しの上に、照明が暗めの所にあり、上手に写真が撮れませんでした。すみません
 




同じコーナーに展示をしている妖怪舎「監修水木しげる妖怪フィギュアコレクション」のぬらりひょんのフィギュア。こちらも上の写真と同様、上手に撮れず、すみません





鳥山石燕の「画図百鬼夜行」の「ぬらりひょん」。商人の大旦那風で駕籠から降りる所を描かれています
 


 


ちょっとおっとりした感じに描かれている「ぬらりひょん」のイラスト
「私の妖怪体験記」 河本真紀著 データハウス刊より

 


 
 
水木しげる氏が描いた「ぬらりひょん」のイラストで、昭和40年代の少年マガジンの口絵からお借りしました。当時のテレビ版に合わせた設定と思われ、「いたずら妖怪 ぬらりひょん」となっています
 
悪賢い妖怪で人間に化け、列車や飛行機を爆破して喜んでいる。大抵の交通事故はこの妖怪の仕業で、姿を消して悪さをする・・・との解説入り。スーツをきめ、ちょっと007風?のぬらりひょん
 





いたずらって、オイオイッ そこの爺さん やり過ぎでしょ! それじゃあ単なるテロリストでしょ!
 
これといった超能力は持っていないが、悪知恵だけは、どんな妖怪よりも発達していて、「ぬらりひょん」のする悪事は絶対防げないから恐ろしいとの解説が入っています。悪知恵で叩き上げ、とうとう総大将に登りつめたって訳なのでしょうか?

 
 
「ぬらりひょん」には2種類のタイプがある?
 
「ぬらりひょん」には大きく分けて2種類があり、一つは海坊主タイプです。岡山県の備讃灘では頭のような丸い物が海面に浮かび、これを捕ろうとすると「ぬらり」と外れて沈み、また「ひょんっ」と浮かび上がる事を繰返して人をからかう事があるそうです。これを、そのまんま「ぬらりひょん」と呼んでいたそうです。大型のクラゲを妖怪視したのでは?と言う説もあるようです
 
もう一つは、鬼太郎物等で、妖怪の総大将と言う設定で扱われる事もある爺さんタイプの「ぬらりひょん」で、現在は「ぬらりひょん」と言うと、こちらのタイプを思い浮かべる人の方が多いのではないでしょうか?
 
 
ぬらりくらりとした妖怪?

「ぬらりひょん」は着物や袈裟を着た老人姿で、禿げた頭の後頭部が異常に長いのが特徴。忙しい夕方等に現れて、勝手に他人の家に上がり込み、お茶をすすったり、主人の煙管を使って煙草をふかしたりした後、またいつの間にか何処かへ去ってしまうのだとか・・・
 
その振る舞いや姿があまりに自然なので、家の人が目にしても、誰もが「知り合いのおじいさんが来ているのだろう」位にしか思わないのだとか・・・
 
さしたる害を及ぼす訳でもなく、実害と言えば、お茶や煙草位のもので、捉えどころのない、ぬらりくらりとした妖怪なのですが、その余裕ある姿が、かえって独特の存在感を醸し出し、その実力故の余裕、実は妖怪の総大将なのでは・・・・?との連想につながるのかもしれません

 

鳥山石燕のぬらりひょんの図版の下に「まだ宵の口の燈影にぬらりひょんと訪問する怪物の親玉」との説明書きがあるようで、元々は、この辺りから妖怪の総大将との推測が生まれたのでは?と考える人もいるようです
 

 

「ぬらりひょん」はまだいる?


「ぬらりひょん」は、現在でもいると言う人もいるようです。例えばお葬式等で色々な人が出入りしている時、奥の座敷に老人を見かけ、親戚や近所の誰かだろうとは思うものの、思い当たらない。そうこうする内に、その老人はいつの間にかいなくなっていた・・・そんな経験はありませんか?
 
それは、もしかしたら、「ぬらりひょん」だったのかもしれませんね・・・
 



 

 補修した博物館の外壁
 




破損・脱落した文字部分も元通りに
 




エントランス右側の外壁もきれいになりました
 
 
台風の修理が、やっと出来ました!

昨年10月の台風21号で破損した外壁が何とか補修出来ました。外壁と言っても建物をレトロに見せる為に覆っている物で、建物内部にダメージはありませんでした。廃墟っぽさが、かえって怪しくて良い雰囲気という話もあったのですが、「博物館」という看板の文字も脱落してしまい、さすがに困っていたのです。直せて良かった!
 
怪しい少年少女博物館はセキュリティーと一緒に博物館の保険をセコムさんにお願いしていますが、気持ちよく直して頂きありがとうございました!
 

 

次回もお化けや妖怪ネタが続く予定

事情により、しばらく隔週ベースの更新となる予定です