伊豆高原「怪しい少年少女博物館」のブログ

伊豆高原「怪しい少年少女博物館」のブログ

レトロで可愛くて気持ち悪い。伊豆高原「怪しい少年少女博物館」の展示品などを紹介します。


IMG_20210315_133130960.jpg
 


怪しい少年少女博物館2階右手奥にある妖怪のコーナーに展示をしている呼子 ( よぶこ ) のフィギュア。記録が残っておらず詳細については不明ですが、量感、所有感のあるフィギュアです。目は二つで、二本足です
 



 
正面に向かって左斜めから見た所。サイズは高さ約10.5cm、横幅5.3cm、奥行き4.5cmで、樹脂製です
 



 
正面に向かって左側から見た所
 



 
背中側から見た所。背中まで覆う蓑帽子を被っています
 



 
正面に向かって、右斜めから見た所
 



 
正面を下側から見上げた所
 



 
真上から見下ろした所
 
 


 
底面には©️M7 ? MT? の刻印が入っていました
 



 
同じコーナーに展示をしている妖怪舎製 監修水木しげる 妖怪フィギュアコレクションの呼子のフィギュア。こちらは一つ目で、足が案山子のように一本足になっています
 



 
ポリエステル樹脂製で、サイズは高さは約7・5cm、横幅5cm、奥行き4cmです

 


 
正面に向かって左側から見た所
 
 


 
背中側から見て右斜めから見た所
 



 
背中側から見た所。蓑は後頭部にはかかっておらず、頭がむき出しになっています
 



 
背中側から見て左斜めから見た所
 




 
正面から見て右側から見た所
 




 
正面から見て右斜めから見た所
 




 
正面の下側から見上げた所
 

説明書きには次のように記されています
 

呼子


山彦を起こす妖怪
昔は山彦を妖怪の仕業だと考えた
一本足のかかしの様な姿をして
深山の奥深くに立ち、
呼びかける声に答えている。
山陰地方では山彦の事を
「 呼子」 「 呼子鳥」とも言う。
 



 
真上から見下ろした所
 



 
底面には刻印等は入っていませんでした




 
こちらは、やはり同じコーナーに展示をしているカバヤの食玩フィギュアで、 水木しげるの妖怪シリーズ 妖怪事典の呼子
 

こちらは最初のフィギュアと同様、目が二つなのですが、二番目にご紹介したフィギュアのように一本足となっています。樹脂製で軽量です





 
正面に向かって、左斜めから見た所。サイズは高さ約7cm、横幅4cm、奥行き4cmです

 


 
正面に向かって左側から見た所。艶のある綺麗なペイントで、仕上げてあります
 




 
背中側から見て、右斜めから見た所
 



 
背中側から見た所。こちらは背中まで覆うタイプの蓑帽子となっています
 




 
背中側から見て左斜めから見た所
 



 
正面から見て右側から見た所
 



 
正面から見て右斜めから見た所
 



 
正面の下側から見上げた所。顎がないのかと思ったらありました
 



 
真上から見下ろした所
 



 
底面には©️水木プロ パイロットエースの表記が入っていました
 



 
 
最初に ご紹介したフィギュアとカバヤのフィギュアを展示している辺りの様子。二つのフィギュアの大きさ、量感の差がよく分かります
 



 
妖怪舎のフィギュアを展示している辺りの様子。列は一番後ろ側で、同じ物が2個あります

 

 
 
こちらは水木しげる氏が描いたものです。昭和40年代の少年マガジン誌からお借りしたもので、名前は 山びこ となっています

 

「 足は一本でも、山々、谷々に こだましながら、自由にとび歩く。足が植物の根のようなものもあると言われる。」 との説明書きが添えてありました。 二つ目で一本足になっています
 



 
こちらとすぐ下の絵は昭和40年代の妖怪図鑑からで、妖怪地図の中に描かれた山びこです

 



鳥取県の妖怪として描かれたやまびこ。日本中の山にすみ、自分で動けないので、身代わりを使って動くとしています。こちらも、二つ目の一本足です





以下は鬼太郎国盗り物語 ( 1990-1993 コミックボンボン ) に登場したもので、呼子の呼称となっています。こちらは一つ目、一本足になっています





がいこつベビー ( 左側 )  と呼子



 


悪魔リニューと戦う呼子。相手を大声で威嚇したり、懐に飼っているマムシを使った攻撃をしかけたりする設定になっています





海水浴をしている呼子。蓑帽子を被らないと こうなるらしい・・・



 


佐脇嵩之( さわき すうし ) が百怪図巻に描いた山びこ
 

昔の人は、このような魔物が山に棲んでいて、人の声の真似をするのだと考えていました。何だか犬がおどけてるみたいで、お茶目です

 



 


鳥山石燕の画図百鬼夜行に描かれた幽谷響 ( やまびこ ) 

 

こちらも同じポーズをとっています。百怪図巻の方が古いので、石燕が踏襲したものと思われます。以前、2018年8月7日のブログで、ひょうすべをご紹介しましたが、佐脇嵩之、鳥山石燕両氏共に、これと同じポーズで描いていました

 

この魔物については、中国起源で猿のような姿の伝説上の動物の玃 ( やまこ )、または同じく中国起源で、人の顔を持つ猿のような姿で、木の中に棲むという木の精の彭侯 ( ほうこう ) がモデルになっているという説があります。玃も彭侯も山彦と同一視されることがあったからです

 

 

 

 

参考 : 水木しげる氏が昭和40年代の妖怪図鑑に描いた ほうこう

 

長い時を経た木に取り憑いていて、黒狗 ( くろいぬ ) のようだが、尾がなく、顔つきは人間に似ているという解説が添えられていました

 


呼子や山彦ってどんな妖怪?


山で大声をあげると、その声を そのまま返してくると言う妖怪です。一般的に、やまびこ ( まんまですが・・・)と呼ばれる現象を指すものです

 

山岡元隣の怪談集 「 百物語評判 」 には空谷響あるいは、幽谷響と書いてやまびこ と読む妖怪が登場し、山谷堂塔などで、人の声に応じて響くものを言うとしているようです

 

山で声をかけると、得体の知れないものが、同じように叫び声を返してくるのだと考えられていて、言葉を真似ることから、関東地方などでは、口真似をして人をからかうと言う 「 あまのじゃく ( あまんじゃく ) 」 と同一視していた所もあるようです。また山男や山姥の仕業とされた所もあるようです

 

日本各地に伝わる妖怪で、名称も様々です。静岡県の伊豆、賀茂郡では山彦を山の小僧と呼び、中部の駿河では山の婆々、県西部の遠江では山のオンバァと呼ぶようです。鳥取県辺りでは、呼子 ( よぶこ ) や呼子鳥 ( よぶこどり ) と呼ばれていました

 


島根県に伝わる話


雪山で暖を取ろうとした猟師が枯れ枝をポンと折ると、向こうの森からポンと音がする。驚いて 「 アッ 」 と言ったら、「 アッ 」 と答える。肝を潰して逃げ帰る途中、煙草に火をつけると高い音が出てしまったので、「 思わぬことをした 」と言うと、化け物も「 思わぬことをした 」 と真似た。その後は何も怪しいことがなく、無事に帰りついたと言う話が伝わっています。山彦は山の神に使われる化け物の声とされていました

 

 

高知県に伝わる話


高知県橋上村 ( 現・宿毛市 ) 楠山では、ヤマヒコの怪とは昼夜を問わず、深山で突然聞こえる恐ろしい声であるとされていました
 

 

こだま  ( 木霊 )


山などで声が反響することをこだまと言い、現象としては、やまびこと同様なのですが、妖怪としては山彦と別扱いされている場合が多く、水木しげる氏も、そうしていました

 

こだまは、山男や天狗、山の神などが起こす山中の怪異とされる他、古い木などに霊が宿り、これを木霊と呼ぶこともあり、木霊が応えた声と考えて、こだまと呼ぶ事もありました

 

木霊はどの木にも宿る訳ではないのですが、木霊の宿っている木を、そうとは知らずに伐り倒そうとすると、その人だけでなく、村中の人々にまで思わぬ災難が降りかかるので、注意が必要とされていました。どの木に木霊が宿っているかは、その土地の古老に代々伝えられていくそうです


 

 

 

水木しげる氏が昭和40年代の妖怪図鑑に描いた木霊

 

水木氏の妖怪図鑑には、やまびこの話ではない、次のような木霊の実体験談が紹介されています

 

よく、木霊と言って、木に導かれて木になってしまう木こりの話などが昔はあったが、もう今の日本にはない

 

いつだったか南方の山の中に行ったとき、木霊を体験した。なんとも言えない緑色に魅せられて山を登るうちに、酸素のせいかどうか知らないが、気持ちが良くなってきて、いくら山を登っても疲れない

 

私はその緑の中に消えてしまうのではないかと思う程いい心持ちだった

 

はっとして我にかえり、慌てて下山をした。ここらはほとんど無人島で木ばかり生えている秘境だったが、昔の人が木霊と呼んでいたものは、おそらくこんなものじゃなかっただろうかと思う

 

うっかりして木になるところだった

 

 

福岡県に伝わる山おらび

 

福岡県に現れるという山おらびは、現象的にはやまびこの事を指すと思われますが、叫び返すだけではなく、声の主を死に追いやるとされています。おらびは叫びのことで、山中で「 ヤイヤイ 」と言うと、山おらびがこれに負けず 「 ヤイヤイ 」とおらび  ( 叫び )  返してきて、ついには人をおらび殺すと言う恐ろしい妖怪となっています。ただし、この時に割れ鐘を叩くと山おらびが負けると言う話もあるようです

 

 

鬼太郎に登場する呼子


水木しげる氏が描いたものは、佐脇嵩之や鳥山石燕が描いた犬のような山びこと異なるアピアランスをしています。雪国の子どものような蓑帽子に着物姿、細長い三角の顔に出っ歯と、かなりインパクトのある姿をしています。昭和40年代の図鑑や漫画誌に描かれたものには、山びこの名称が使われていました

 

アニメ版では、昭和40年代から呼子の呼称が使われていますが、漫画版では、名称が特に記されていなかったり、、山こぞう 、やまびこ とされたりとまちまちで、後に、呼子の名称に落ち着いたようです
 

目も一つだったり、二つだったりしていて、目立つわりに、情報が少なく、ちょっとよくわからない所もあるキャラクターとなっています






アニメ版 ゲゲゲの鬼太郎に登場する呼子。東映アニメーションのホームページより画像をお借りしました

 

アニメ版の呼子は目が二つで一本足となっています。尚、第二期に登場した呼子は200年間立ちっぱなしで、足が木の根っこみたいな姿をしていました。自由に歩き回ることが出来ず、相手を罠にかけて相手の身体と入れ替わることによって動き回ると言う設定でした

 

後に妖怪四十七士の鳥取県代表に選ばれます。鳥取県の山奥で暮らしていたようですが、現在は妖怪長屋に住んでいるそうです

 


今年は開花が前倒し


IMG_20210327_105929423.jpg

 

 

シャクナゲ (令和3年 3/27撮影 )

 

シャクナゲがもう咲いています。今年は花の咲くのが すごく早い気がしませんか?

 

シャクナゲの花言葉は 「 威厳 」や 「 荘厳 」 の他に、「 警戒 」 や 「 危険 」と言うのもあります。本来は高山植物なので、採りに行くのが危ない事や、葉に毒がある事などからつけられたと言われています

 

 

 

次回もお化けや妖怪の話が続く予定です

 

次回の更新は5月4日頃の予定です