謎の動物ビッグフットをご存知ですか? | 伊豆高原「怪しい少年少女博物館」のブログ

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レトロで可愛くて気持ち悪い。伊豆高原「怪しい少年少女博物館」の展示品などを紹介します。


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怪しい少年少女博物館1階の入口付近左側の食玩とガチャガチャのコーナーに展示をしている大神秘博物館 PART1のビッグフットのフィギュア。メディコム・トイ製、原型製作は長谷部S IN晋哉氏。2001年頃のもの



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やや上方から見た所。ビッグフットのメスの姿を捉えた映像として知られるパターソン・フィルムを踏まえて造形化したものと思われます。こちら側から測った時のサイズは高さ約6.5cm、幅5.2cm、奥行き2.3cm



 

身体の正面から見て、左側から見た所。転倒防止の為に足にプラ板をつけています



 

 

背中側から見て、やや右側から見た所

 





背中側から見た所 





身体の正面から見て右側から見た所





身体の正面から見た所。フィギュアあるあるで、かなりの巨乳に造形化されています





下から見上げた所





真上から見下ろした所



 

 

同じコーナーに展示をしている大神秘博物館 PART2のビッグフット2 サスカッチのフィギュア。こちらはオスのフィギュア? 一つ上のフィギュアと同じメディコム・トイ製。2001年頃のもの






正面に向かってやや左側から見た所。正面から見た時のサイズは台座込みで、高さ約7cm、幅4.5cm、奥行き3.8cm





正面に向かって左側から見た所 



  

背中側から見てやや右側から見た所





背中側から見た所。胴長、短足の造形になっています





背中側から見てやや左側から見た所



   

正面に向かって右側から見た所





正面に向かって、やや右側から見た所





正面を下側から見上げた所





真上から見下ろした所





台座の底には©️MT/THの刻印が入っていました
 



 

 

同じコーナーに展示をしているムー 未確認動物 第2弾のビッグフットのフィギュア。シルバーVerでハート製。2002年頃のもの

 





正面に向かってやや左側から見た所。正面から見た時のサイズは台座込みで高さ約7.5cm、幅3.8時、奥行き5.3cm





正面に向かって左側から見た所。類人猿っぽい姿勢で造形化されています





背中側から見て、やや右側から見た所





背中側から見た所





背中側から見て、やや左側から見た所 





正面に向かって右側から見た所





正面に向かって、やや右側から見た所





正面の下側から見上げた所





真上から見下ろした所





台座の裏側には©️Gakken月刊「ムー」©️HEAR T CO.LTD NO5の刻印が入っていました





上記3点のフィギュアを展示しているコーナーの様子。1番下の段に展示をしています  


 

 

1972年にワシントン州のスポケインの山中で撮影されたというビッグフット。斜面を降りる所ですが、その動きは人間そっくりだったと言います。足がずいぶん長く感じます

 


ビッグフットってどんな動物?
 
ビッグフットは北アメリカに棲息すると言われる大型の類人猿型のUMAです。知名度の点ではネッシーに次ぐUMAと言えます。情報も多く、2500件以上と言われています。もともとはカナダ南西部のサスカチュワン州辺りから知られるようになったもので、サスカッチとも呼ばれています。長さ38cm~44cmといった巨大な足跡を残し、身長は2.1m~2.4m。推定体重は150kg~300kg、直立2足歩行をします。腕は太く、がっちりした身体つきで、顔や足の裏、手のひらを除き5~10cmの褐色または灰色の体毛で覆われています。顔は鼻が低く目は窪んでいて、頭頂部は後方に向かって高くせり出しています。強烈な体臭があるとする話もあります


 古くから伝わる伝承


ビッグフットに関係すると思われる伝承は古くからあり、カナダのブリティッシュ・コロンビア州のサリッシュ族のインディアンはこの動物を人に似た動物を意味するサスカッチと呼んで聖なる生き物とし、アメリカのカリフォルニア州北部のフーバー族はオーマーアー、カスケード山脈一帯ではシーアティックと呼んでいます。シーアティックはクララム族とクイノールト族の伝承では人間は動物から作られたが、シーアティックは人間になりきる前の段階で、ほったらかしにされたものだとされているそうです。ただ、これら伝承されているものと、ビッグフットが同一のものを指しているかどうかにつては定かではありません
 

  

足跡に関する最初の記録


ビッグフットの足跡に関する最初の記録と思われるものは1811年で、有名な探険家で商人のデビッド・トンプソンが今のカナダのアルバータ州ジャスパーで、仲間と一緒に長さ約35cm、幅約20cm、4つの指と爪の跡がある大きな足跡を見つけます。トンプソンは多分ハイイログマだろうと言いますが、仲間の一人はハイイログマの足指は五本で、そんなに大きな足跡を残すことは考えられないので、そんなことはあり得ないと主張したと言います

 

 

1924年のエイプ・キャニオンでの事件


ビッグフットの目撃情報は20世紀に入ると増え、北アメリカ全域に広がっています。1924年にワシントン州のエイプ・キャニオンで5人の石炭鉱夫がビッグフットの一団に襲われた事件は、よく知られています

 

ある日彼らは猿に似た大きな動物が木の陰から自分たちを覗いているのに気づき一人が発砲、頭に命中したかに思えましたが、その動物は森の中に走り込みます。やがてフレッド・ベックと、もう一人の鉱夫が峡谷のはずれでビッグフットと遭遇し、その背中に3発を撃ち込みます。ビッグフットは渓谷の下に転げ落ちますが、後で見に行った彼らは何も見つけられなかったと言います

 

その夜にビッグフットが一団となって鉱夫の小屋を襲撃します。小屋の傍らにあった丸太を使い、壁やドア、屋根を叩き回り、体当たりし、岩で屋根を打ち破ろうとしたと言います。鉱夫たちは壁や屋根の隙間からビッグフットがいる辺りを、銃で撃ちまくり応戦しますが退散せず、騒ぎは夜明けまで続いたと言います。幸い小屋は頑丈であった為、ビッグフットの侵入は防げたと言います。外の状況は分らなかったので、実際に何頭いたのかは見当がつかなかったそうですが、同時に2カ所から音がすることもあった為、少なくとも2頭はいたと言います。恐ろしさのあまり、鉱夫たちは、その日のうちに峡谷を後にしたと言います
 

 

1940年の事件


1940年には身長が2.4mもある雄のビッグフットがネバタの牧場を襲撃。農夫の妻は子どもと逃げ、しばらくして戻ってみると、家のまわりに大きな足跡がたくさん残っており、魚の入った塩漬けの樽がひっくり返され、中身が散乱していたと言います
 

 

1958年の足跡の事件


1958年にカリフォルニアでトラック運転手のジェリー・クルーが泥の中に大きな足跡を見つけ、それを山の中までたどりましたが、見失います。最後に石膏で足跡の型をとり、その様子を撮った写真が新聞に載るとアメリカ中が大騒ぎになり、それ以降ビッグフットの情報は急速に増えます。情報を集めると、ビッグフットは夏から秋の終わりに現れる事が多いようです
 
 

ビッグフットの姿を捉えたパターソン・フィルム






パターソン・フィルムに捉えられたビッグフットの姿。大きな乳房があり、メスと思われます。本物か着ぐるみを使ったニセモノかは、未だに議論が続いています





パターソン・フィルムの森に逃げ込むビッグフットの姿。姉妹館のねこの博物館の館長の今泉忠明は類人猿にしては前かがみではないことや足が伸びている点に注目して、上半身が着ぐるみの人間が演じている可能性を指摘しています







上記3枚の連続画像は謎の動物の百科 今泉忠明著 データハウス刊 より

 

1967年10月20日、元カウボーイのロジャー・パターソンと彼の友人でネイティブ・アメリカンとのハーフのボブ・ギムリンがカリフォルニア州のブラフ・クリークでウマを走らせ、ビッグフットの探索をしていたときの事です。干上がった川底の近くにうずくまるメスのビッグフットに遭遇します。パターソンがウマから降りると、それに気づいたビッグフットは森に向かって逃げだします。パターソンは追いかけて16ミリカメラを回して、その姿を

撮影しました。これがUMAファンなら一度は見た事がある所謂パターソン・ギムリン・フィルムと呼ばれる映像です。当初アメリカとカナダで入場料をとって公開されたものですが、真偽を巡って今も論争が続いています

 

 

 

 

パターソン・フィルムのブレを補正した映像

 

 

 

 

遭遇したビッグフットの足跡に石膏を流し込んで型をとった物を手にするパターソン。足の指は五本あり、他のビッグフットの足跡とされるものも五本指がほとんどです

 

 

真偽を巡る論争

モスクワの体育学院の生体力学の専門家のD・ダンスコイは、撮影されている怪物の腕の動きや走り方、地面に足をつける様子は、たとえ人間が通常の動きを意識的に変えようとしても出来るものではなく、あらゆる点から見て。その生き物はきわめて重量があると分析し、大騒ぎになります

一方、世界的な霊長学者ジョン・ネイビア博士はフィルムを詳細に見て分析し、ビッグフットはずいぶん自分を意識しており、歩きかたが大袈裟で、どうも女性の歩き方に似ている。頭は明らかに人間のものではないが、尻の部分は人間のようだ。類人猿にしては、歩く時の身体の重心が違うようだ。身体の上半身は幾分かサルに似ているが、下半身は人間だ。このような雑種が自然界に存在するとは到底思えず、私はフィルムを一コマずつ何回となく見て調べたが、これは科学的に考察するなら、明らかにある種のごまかしがある。フィルムの動物には矛盾が多く、分析に耐えられるものではない。恐らくサルの毛皮を着た人間だろう。中に入っている役者は世界的な食わせものと言う事になると発言します。なおネイピア博士はフィルムについては懐疑的でしたが、ビッグフットの存在については確信しているという立場です

 

また動物学者のイワン・サンダーソンはその著書「続編・地球上の生物」でこのフィルムに言及し、オスマン・ヒル博士、ジョセフ・ライト博士らの意見を紹介しながら、学問的見地からこのフィルムがインチキである事を示唆する証拠はどこにもないと言う点で一致しているとしています。現在でもアイダホ州立大学の解剖学や人類学のジェフリー・メルドラム准教授がビッグフットの研究をして実在説をとっているのですが、同様の立場をとっています


その後もビッグフットの情報は続いており、1969年にはワシントン州で1000個以上続いている足跡が発見されますが、これをいたずらで残すには何年もかかると言います。その一連の足跡を調べたワシントン州立大学の人類学者G・クランツ教授によれば、足跡の深さから計算するとビッグフットの体重はおよそ300kgと推定出来、指の跡がはっきり確認出来るものがいくつかあったが、その中には汗腺の開口部が見分けられた。どう見てもヒトではなく、高等霊長類の足跡であると結論づけました

 

1972年~75年にはビッグフットの叫び声と思われるものが、超常現象研究家のアル・ベリー氏やロン・モアヘッド氏によってシエラネバダ山脈で録音されました

 

 

 

 

シエラネバダ山脈で録音されたビッグフットの叫び声と思われるもの

 

 

パターソン・フィルムその後  

 

2002年に実業家でビッグフットの研究家で、足跡を発見する等で、ビッグフットブームを作った言われたレイ・L・ウォレス氏が亡くなります。その死後に甥が足跡はウォレス氏が16インチの木製の足型を履いてつけたもので、彼が生涯撮影したビッグフットの写真は着ぐるみだったと聞いたと言う告白をします

 

また、この人騒がせな人物であるウォレス氏はパターソン・フィルムにも絡んだと話したと言い、撮影ポイントを教えたのは自分で、パターソン・フィルムはインチキで、スーツの中にいた人物を知っているなどと甥に語ったと言います


パターソン・フィルムについては、その後の2004年に私が着ぐるみを演じたと言う長身のボブ・ヘイロニムスなる人物が現れます。千ドルの報酬で着ぐるみを演じ、着ぐるみはフィリップ・モーリスと言う人物が435ドルで売ったものだと言う告白本を出版したのです

 

パターソンは1972年にガンで亡くなっていますが、生前はフィルムは本物だと主張していました。ギムリンも、あくまで本物であると主張しています。ボブ・ヘイロニムスは、パターソンの妻やギムリンにウソを言っていると非難されます。彼は後にムーの編集長の三上丈晴氏に彼の話が作り話だった事を認めています

 

前述のウォレス氏以外にも、木で足型を作り、足跡を偽造したと言う人物が現れましたが、売名行為をする人物の存在や、偽造が多い事もビッグフットの実在の判定を難しくしていると言えます


パターソン・フィルムを最新の技術を用いて高画質化を図った所、乳房の部分が柔らかく、歩くときに揺れている様子がはっきり映っていたり、お尻の部分の割れ目等が非常にリアルであったり、歩く時に足裏が内側に曲がる様子が確認出来るようです


パターソン・フィルムは「猿の惑星」公開の前年に撮られたものですが、当時の着ぐるみの技術を超えており、もし着ぐるみだとしたら、非常に高度な技術を使って特別に作られたものとしか考えられないようです


パターソン・フィルムの後にも、ビッグフットを捉えたと言う映像は数多く公開されていますが、パターソン・フィルムを超える映像はなく、論争が続く、このフィルムの偉大さが際立つ形となっています。パターソン・フィルムはUMAを捉えた映像の金字塔と言えるかと思います
 

  
ビッグフットの正体 

 

ビッグフットの正体については猿人やネアンデルタール人、史上最大のヒト上科動物で身長3m、体重が300kg〜540kgあったとされるギガントピテクスの生き残り説があります。その他にも未知の類人猿説、宇宙人や宇宙人のペット、異次元の生き物説。神や妖精の仲間説等があります。また見間違いも多くあり、ハイイログマ等のクマの誤認が少なからず含まれていると指摘する向きもあります。近年では軍隊やサバイバルゲームで使われる迷彩服のギリースーツを着た人物を誤認したケースもあるようです

 

アメリカ大陸にはオランウータンやゴリラ等の大型の類人猿は生息していませんし、化石的にも猿人や原人は知られておらず、2万5千年前にモンゴロイドがベーリング海峡を越えてアラスカに達したのが最初とされています

 

ギガントピテクスはおよそ30万年前を境にそれ以降の化石が確認されていないようですが、中国やタイ、ベトナム、インドネシア等で歯や3〜4個の下顎骨の化石が見つかった位で情報が乏しく、身長や体重等も憶測や推定による物です。また化石はアメリカ大陸で見つかった訳ではありません。ギガントピテクスは近年ではゴリラよりオランウータンに近い動物だったと考えられているようです


 

   

 

 ハイイログマ ( グリズリー )

 

ビッグフットの目撃情報の中にはハイイログマの誤認が少なからず含まれている可能性が強いと言います

 

姉妹館のねこの博物館の館長の今泉忠明は、着ぐるみで演じる等の人為的な事案を除くと、ビッグフットは擬人化されたハイイログマのような気がしてならない。大きさといい、力の強さといい、足跡の大きさといい、よく合っているのではなかろうか? と著書「 謎の動物の百科 」で指摘しています

 

 

  

 

クマは後ろ足で直立し数歩なら歩く事も出来ます

 

 

 

 

 遠目には人間っぽく見える仕草をする事もあります

 

 




通販で売られている迷彩服の一種のギリースーツ

 

 

何だか帰ってきたウルトラマンの第1話に出てくるヘドロ怪獣のザザーンっぽいけど、ビッグフットの映像として紹介されたものの中に銃が映り込んでおり、ギリースーツの誤認と判明したものもあったと言います

 

 

今後の情報に期待

 

オレゴン州とワシントン州の3郡には、ビッグフットが存在する可能性があると言う理由で、サスカッチ保護区が指定されています。ビッグフットの狩猟が禁止されているのですが、ビッグフットがファンタジーではなく、リアルな存在として認識されていると言えます

 

最近では、周囲より体温が高い動物を探すのに適したサーモカメラを積んだドローンの撮影が進んでいるようですが、夜行性と言われるビッグフットの姿が捉えられる日が来るのを私は心待ちにしています

 

 

クレロデンドルム ( ブルーウイング )

 

 

 

 

 怪しい少年少女博物館前の植え込みに咲いたクレロデンドルム

 

初夏から秋まで、羽を広げた青い蝶のような小さな花を咲かせるクマツヅラ科の植物です。アフリカ原産で寒さに弱いのですが、弊館では地植えでも毎年花を咲かせます。花言葉は「チャンス到来」や「大きな希望」です

 

 

 

次回もお化けや妖怪、謎の動物の話が続く予定です

 

次回の更新は11月29日頃になる予定です