謎の動物 ゴートマンをご存知ですか? | 伊豆高原「怪しい少年少女博物館」のブログ

伊豆高原「怪しい少年少女博物館」のブログ

レトロで可愛くて気持ち悪い。伊豆高原「怪しい少年少女博物館」の展示品などを紹介します。




 
怪しい少年少女博物館1階入口付近の左側にある食玩とガチャガチャのコーナーに展示をしているムー UMA 〜未確認動物〜 ヒツジ男の食玩フィギュア。ハート製で2002年頃のもの
 



 
正面に向かって、やや左手から見たところ。ゴートマンは本来ならヤギ男のはずですが、ヤギもヒツジも似たようなもんだろうと言うアバウトな扱いなのか、日本ではヒツジ男と紹介されています。まあ目撃情報の中にはヒツジのようなツノを生やしていたという話もあるようですが・・・

 



 
正面に向かって左側から見たところ。正面から見た時のサイズは高さ約6.8cm、幅3cm、奥行き2.8cmです
 



 
大きなツノがポイントです
 



 
背中側から見たところ
 



 
背中側から見て、やや左手から見たところ




 
正面に向かって右側から見たところ
 



 
正面に向かって、やや右手から見たところ。ヤギの瞳は横長ですが、ゴートマンの瞳は猫の眼のように縦形です
 




正面のやや下側から見たところ
 





頭上から見下ろしたところ
 




足裏は平らです
 


 
 
上記のフィギュアを展示している辺りの様子
 
 
ゴートマンって、どんな怪人?
 
ヤギの頭部を持つと言う怪人で、アメリカ合衆国の各地で目撃されています。主な目撃地はカルフォルニア州とメリーランド州です。オノや棍棒等の武器を持っているとか、人間や家畜を襲って食べると言う話もあります。現地ではゴートマンの仕業ではないか?とされる子どもの失踪事件や殺人事件も報告されていて、アメリカでは比較的メジャーなUMAと言えます
 
体長は約2mで、身体の表面は灰色の長い体毛に覆われています。カールした大きなツノが2本、頭部に生えていて、顔はヤギやヒツジのよう。目は黄緑色で瞳は猫のように縦型と言います
 
体格は筋骨たくましく、がっちりしており、頭髪はカールしていて、直立二足歩行をすると言います
 
指にカギ爪があると言う話や足の先端が割れてヒヅメ状になっていると言う話、人間の怒号や悲鳴のような鳴き声で鳴くと言う話もあります
 
尚、顔が人で身体が羊と言う人面羊タイプの目撃例もあるようです
 
 

 
 
2016年4月末にメリーランド州プリンスジョーンズ郡北部のローレルにあるモンペリエ公園の森の中で撮影されたと言うゴートマンと思われる生物の写真
 
 
 
カルフォルニア州のゴートマン
 
カルフォルニア州の目撃例の多くはサンタ・ポーラと言う街に集中しています。この地にはかつてビリワック・デリーと言う民間の酪農工場があったのですが、1942年に工場が閉鎖された後、しばらくして、この工場を中心に幽霊や怪物を見たと言う目撃情報が相次ぎます。
 
ビリワック・デリーは戦時中に米軍の生物兵器の秘密工場として使われていたと言う噂があり、ゴートマンは軍が秘密裏に行っていた遺伝子操作の実験の結果に生み出されたキメラ生物で、それが逃げ出したのものではないか?と言う説もあります。ゴートマンは別名「 ビリワック・モンスター 」とも呼ばれています
 
目撃情報は1950年代にビリワック・デリー付近で9歳の少年が奇妙な生物にカギ爪で背中と腕を傷つけられた話から始まります。この獣人が1964年8月にベンチュラのアリソン峡谷で目撃された時は、ハイキングに来ていた少年たちのグループが真っ昼間に遭遇。その異様な姿に驚いた少年たちはそのまま逃げ出しますが、長時間追い回すも、その時は少年たちに危害を加えることはなかったと言います

 

また同じ1964年に子どもが追い回され、ある女性がショットガンで応戦したと言う話もあり、ゴートマンの目撃情報は50〜60年代から伝えられています
 
目撃情報にはサンタ・ポーラの高校生からの報告も多く、棍棒を持っていたと言う話や、車に50ポンドの大岩を投げつけて破壊したと言う話もあるようです
 
ゴートマンに家畜が襲われたと言う話も多く、現地では目撃情報が多いアリソン・キャニオン・ロードやウイラー・キャニオン・ロードの牧場辺りに潜んでいるのではないか?と言う話もあるようです
 
 
メリーランド州のゴートマン
 
メリーランド州のゴートマンは1960年代から目撃情報があり、森の中に棲み、人や家畜を襲うヤギのような姿の人間とされています
 
60年代の話は、63年にハンティントンの森で若い夫婦が、ボロボロで背の高い人間のような動物を見たことに始まり、68年にはランドバー・ヒルズでハロウィンの夜に子どもが失踪する事件があり、ゴートマンの関与が考えられたようです 

 

1971年にはハンティントンで農夫がブタの死骸を食べる大きな男のような生物を目撃します。農夫が近づくと、その生物は逃げ出したと言うことなのですが、この事件がメリーランドのゴートマンの話がメジャーになるきっかけになったと言う指摘もあるようです
 
また、1972年にはグリーンベルトでゴートマンらしき遺体が、ある女性によって目撃され、76年にはウッドモアでゴルフ場の庭師がやはりゴートマンらしき生物の遺体を見つけるも、遺体を処分しようとしたところ、物音がしたので、そちらに目を向けると大きな未知の生物 ( ゴートマン ) が立っていたと言う話があります。ゴートマンは複数いるのでしょうか?
 
メリーランド州のゴートマンの正体については、米国農務省の研究施設でヤギの遺伝子の研究をしていた科学者が自分とヤギのDNAの融合実験を行い、その結果ヤギのような姿になってしまい、オノを片手に通りかかった車に次々と襲いかかるようになったと言う、まんまアメコミのような話や、森にこもって隠遁生活を送っていたゴートマンが静かな森の環境を破壊して作られたフレッチャータウンロードに怒り、通りがかる人を脅かすようになったと言う話もあるようです
 
メリーランド州のゴートマンはデートスポットとして有名なガバナー橋道辺りによく出没するようで、カップルがイチャついているとオノを持って現れ、脅かしたり、切りかかったりすると言い、なんだかジェイソンっぽくもあります
 
またこの場所で車を停めて、3回クラクションを鳴らすと現れると言う話もあり、怖いけど、ちょっと試したくなるような話です
 
1977年の遭遇事件は、次のようなものです。カップルがドライブデートをしている時に車を傷つけるような音がしたのでライトを点けると、ヤギのような姿の人間が立っていた。車を急発進させて逃げたが、ヤギのような男は、車を追いかけてきて、オノで車を殴り続けた。ようやく振り切って、家に帰って車を確認すると傷だらけだったと言うことです
 
この他多数の目撃情報がありますが、変死体や子どもの失踪事件をゴートマンの仕業と結びつけて考えるケースも多いようです
 
 
 ゴートマンの正体は?


 ゴートマンは、その姿がギリシア神話の牧神パンに似ていると指摘をする人もいますが、前述のように遺伝子操作から生まれた怪人と言う説の他にも、未知の生物や突然変異、異星人や異星人のペット、異次元の生物ではないか?と言う説もあります。また単に体毛が濃い不審者だと言う説、黒魔術の儀式でヤギのマスクを被る場合がありますが、それを見間違えたものではないか? と言う指摘等もあります

 

カリフォルニア州にはビッグフットの目撃情報が多いのですが、ゴートマンはビッグフットやその仲間なのでは? と言う説もあります  


メリーランドのゴートマンの話の中には、若者が面白半分に、伝承を真似て脅かした例なども含まれていると言う指摘もあるようです。また車をぶつけてしまい、それをゴートマンのせいにしたなんてこともあるかもしれません。ゴートマンは怖がられてもいますが、地元では結構人気のあるUMAと言えます

 

 

 

 

エリファス・レヴィが描いたバフォメット。黒ミサを司るヤギの頭を持った悪魔

 


 

 

ゴヤの連作の黒い絵シリーズの中の一枚でプラド美術館が所蔵する「 魔女の夜宴 」

 

黒いヤギの姿をした悪魔が描かれています。黒魔術の儀式を行う際にヤギの頭のマスクを被って行う場合もあり、その儀式を垣間見た人がゴートマンと勘違いしたのでは? と言う説を作家でオカルト研究者の山口敏太郎氏は主張しています

 

 

 

夏によく見かけるようになった百合

 


 

 

怪しい少年少女博物館の駐車場脇に自然に生えた百合の花

 

 

最近、夏休みに高速道路の脇などによく見かけるようになった百合の花。お盆の風物詩となりつつあるようにも思います。百合は球根を植えて育てるイメージが強いですが、種子を風に飛ばして増えるタイプもあります

 

この百合はテッポウユリに形が似ていますが、1924年頃に台湾から鑑賞用に輸入したタカサゴユリがもとになっており、それが野生化したものと言えます。タカサゴユリは花の外側に赤紫色のスジが入っており、弊館にも生えておりますが、上の写真の百合には入っていません。これは、タカサゴユリとテッポウユリが交配して出来たシンテッポウユリと呼ばれるものと思われます。ただ、タカサゴユリもシンテッポウユリも隣り合わせに咲いていますので、交配を繰り返して、そのどちらとも言えないものになっている可能性もあります

 

 


 

弊館駐車場脇に咲いた花で、こちらはタカサゴユリと思われるもの。花弁に赤紫色のスジが入っています。ただスジのないシンテッポウユリのすぐ近くに咲いていますので、交配し、そのどちらとも言えないものになっている可能性もあります

 

 

タカサゴユリは外来種で繁殖力が強いので、日本固有の百合への影響を懸念する向きもあります。その事も踏まえながら、これらの百合を楽しみたいですね

 

白い百合の花は聖母マリアのシンボルで、花言葉は純潔や無垢、威厳などです

 

 

次回もお化けや妖怪、謎の動物の話が続く予定です

 

次回の更新は10月11日頃となる予定です