Easy Star All-Stars/Dub Side Of The Moon
イージー・スター・オールスターズ
/ダブ・サイド・オブ・ザ・ムーン
2003年リリース。
ピンク・フロイドの名作「狂気」をレゲエ/ダブ・カバー作品。
一応、皆既日食ということで・・・
アメリカ、ニューヨークを拠点に活動するレゲエ・グループ、
イージー・スター・オールスターズによる、
1971年リリース、ピンク・フロイドの大名盤、
「The Dark Side of the Moon」(狂気)を、
アルバム丸ごとレゲエ/ダブでカバーした作品です。
こういった変化球的な、よくある企画物の、アイディアは面白いけど、
肝心の中身がねぇ・・という心配をよそに、今作は非常に良く出来ています。
プログレとダブ、というか、ピンク・フロイドとダブ、
聴く前から、うっすら期待はしていましたが、
その期待を裏切らない、見事な相性の良さです。
あくまでも真剣に、元ネタとなるべくアルバム「狂気」の世界に取り組んでおり、
それでいてダブとしての完成度も素晴らしい!
普通にカバーしたところで、中々オリジナルを超えることは難しいですが、
こういった、違うアプローチによるクオリティの高いアルバムに出会うと、
音楽の持つ可能性を感じさせてくれます。
今年のフジ・ロックにも参加するというこのグループ、今作の他にも、
2006年にはレディオヘッド「OKコンピューター」のカバー、「Radiodread」を、
そして、2009年にはザ・ビートルズ、
「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」
のやはり丸ごとカバー「Easy Star's Lonely Hearts Dub Band」
をリリースしています。
Radiodread
Easy Star's Lonely Hearts Dub Band
ザ・スミスMeat Is Murder
ザ・スミス/ミート・イズ・マーダー
1985年リリースの2ndアルバム。
イギリス・アルバム・チャートでは、
ザ・スミスのオリジナル・アルバムとしては唯一の1位を記録。
シングル等を多数収録し、ザ・スミスの魅力を知らしめた、
「ハットフル・オブ・ホロウ」(記事はこちら )のリリースを経て、
満を持してリリースされた今作。
チャート的にも、ザ・スミスのオリジナル・アルバムとしては、
唯一の1位を記録しました。
(ザ・スミスとしては、もう1枚、1位を獲得したアルバムがあります。
少々意外ですが、1992年リリースの、なんだか中途半端なベスト盤、
「The Best of the Smiths, Vol. 1
」が1位を記録しています。)
「ハウ・スーン・イズ・ナウ」(記事はこちら )でも見られたように、
これまでのザ・スミスと比べ、楽曲の幅がかなり広がりました。
ロカビリー調の「ラシュロム・ラフィアンズ」、
ちょっと気持ち悪めのファンクさがたまらない、
「バーバリズム・ビギンズ・アット・ホーム」等、
音楽性の広さが感じられるようになった感があります。
特に、日頃軽視されがちなリズム隊の2人、
アンディ・ルークとマイク・ジョイスを少し見直すことが出来ました。
「バーバリズム~」でのアンディ・ルークのうねりまくるベースや、
「ホワット・シー・セッド」でのマイク・ジョイスの叩きまくるドラムを聴くと、
もう少し評価を高くしたくなります。
(この辺は、ライブ盤や、1stのトロイ・テイト・セッションを聴くと、
もっとよくわかるかも。いずれ書きたいと思います。)
アルバム・トータルとしてのまとまりも良く、
1st「ザ・スミス」(記事はこちら )よりも、
バンドが格段に進歩したことをうかがわせる、充実っぷり。
また、アルバム・タイトルや歌詞の内容からも、
これまでよりも社会的なメッセージ性が強く、
モリッシー特有のねじれた攻撃性が炸裂したアルバムじゃないでしょうか。
しかし、アルバム・タイトル曲「ミート・イズ・マーダー」、
この曲だけは、どうしても苦手です。
やっぱり、ベジタリアンには到底なれそうもない、
お肉大好きな私としては心が痛くて、
毎回飛ばしてしまいます・・・
そして今回のジャケット写真は、
1968年作、エミール・デ・アントニオ監督による、
ベトナム戦争のドキュメンタリー映画で、
第42回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した、
「In the Year of the Pig」(亥年)からです。
ちなみに、兵士がかぶっているヘルメットの文字は、
「ミート・イズ・マーダー」とは違っています。
ビルボード・チャート 今週の気になるアルバム 09/7/25付け分
今週もビルボード・アルバムチャート 初登場組の中から、
いつものごとく、個人的に気になるアルバムを紹介していきます。
今週のベスト10はこちら。
1位:初 Maxwell/BLACKsummers'night
2位:初 Hannah Montana 3
3位:↓ Now 31
4位:初 All Time Low /Nothing Personal
5位:→ Black Eyed Peas/The E.N.D.
6位:↓ Brad Paisley/American Saturday Night
7位:↓ Rob Thomas/Cradlesong
8位:↑ Taylor Swift /Fearless
9位:↓ Eminem/Relapse
10位:↓Jonas Brothers/Lines, Vines and Trying Times
・マックスウェル/“ブラック”サマーズナイト
初登場第1位。
なんと、8年ぶりとなる4枚目のオリジナル・アルバム。
前作「Now」に続いての1位獲得です。
ディアンジェロらと並ぶ、ニュー・クラシック・ソウルを代表する1人。
まだ先行シングル「Pretty Wings」しか聴いていませんが、
これだけ待たせただけのことはある、
濃厚な出来映えで、アルバムも期待出来そうです。
・Son Volt/American Central Dust
初登場44位。
ジェイ・ファーラー率いるサン・ヴォルト、
移籍第1弾となる2年ぶりのオリジナル・アルバム。
前回、軽く紹介したウィルコ(記事はこちら )のジェフ・トゥイーディーと、
ジェイ・ファーラーは、元々アンクル・テュペロというバンドを組んでおり、
解散後、それぞれウィルコ、サン・ヴォルトと、新しいバンドを結成しました。
知名度的にはウィルコのほうがありますが、
こちらも負けず劣らず、渋くて深い余韻を残す音を聴かせてくれます。
一応オルタナ・カントリーというジャンルになると思いますが、
枠に押し込めてしまうのは、余りにももったいない格好よさ。
初期のR.E.Mあたりの、ストイックさを感じさせる雰囲気が好きな方には、
ぜひともオススメ!
・Discovery/LP
初登場89位。
ヴァンパイア・ウィークエンドのロスタム・バトマングリと、
ラ・ラ・ライオットのウェス・マイルスによる、
ディスカバリーの1stアルバム。
サイド・プロジェクトをやるにはちょっと早いんじゃないの?
なんて気もしましたが、彼等の場合、
フットワークの軽さもいい方に作用しているのかも。
こちらは打ち込みを基調としたサウンドで、
両バンドに通じる、いい意味のチープさがあり、、
ジャケット通りのカラフルで、おもちゃ箱的な、
軽やかなポップ世界が楽しめます。


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