極彩色音楽箱 -20ページ目

ペイル・セインツ/The Comforts of Madness

The Comforts of Madness

ペイル・セインツ/狂気のやすらぎ

1990年リリースの1stアルバム。


イアン・マスターズ(Vo.b)を中心にした3人編成で、

ジャンル的にはシューゲイザーでしょうか。

しかし、他のシューゲイザー系のバンドとは、

一線を画したような印象があります。


アルバム・タイトルにもありますが、

どこか狂気が宿っているような、不可思議な音世界は、

ちょっと他のバンドでは見られない独特のものでした。


このバンドを評する際によく言われる、

まるで少年聖歌隊のような神聖さと、

か細さを持ったイアン・マスターズのヴォーカルと、

グレアム・ナイスミス(G)によるノコギリ・ギター。

そんな危ういバランスの上に成り立っていたバンドですが、

その危うさが結実したのが今作。


しかし、この絶妙な危うさは、今作以降新たに加入した女性メンバー、

メリエルが入ったことによって、

(少なくとも私の中では)脆くも崩れ去りました。

その2ndアルバム「イン・リボン」以降はまた改めて書きますが、

そのことによって今作の価値が上昇したのもまた事実でしょう。


デビュー・シングルにして名曲「サイト・オブ・ユー」を始め、

見事なまでに少しのブレも無い、一貫した音世界の今作。


官能的なメロディに気持ちよくさせられながらも、

徐々にスピードを上げていく様や、曲間のSE等、

どこか‘怖さ’を感じさせる、不穏なムードも漂う奇跡的な名作。


4ADからのリリースというのも納得です。

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パワー・オブ・ドリームズ/Immigrants,Emigrants & Me

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パワー・オブ・ドリームズ

 /Immigrants,Emigrants & Me

1990年リリースの1stアルバム。


アイルランドの恐るべき10代」という触れ込みでデビューしたこのバンド、

今では再評価のきざしも全くなく、忘れ去られているようですが、

かなり好きなバンドでした。


クレイグ(G,Vo)とキース(ds)のウォーカー兄弟を中心に結成され、

今作では全員が10代の3人編成でした。


クレイグの声質や、純粋無垢で真っ当なロック、ということで、

初期のU2を思わせます。不器用なところも含めて。

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Boy

マッドチェスターやシューゲイザー真っ盛りの時代に、

あまりにも真っ直ぐなギター・ロックでデビュー、

という時代に恵まれなかった不遇なバンドですが、

(だからこそ逆に光った、というのもありますが)

清々しさと切なさを併せ持ったヴォーカルとメロディ、疾走感は、

ギター・ロック、ギター・ポップ好きならばたまらないバンドで、

今作と2ndアルバムは今でも名作だと思います。


歌詞に見られる、やはり10代ならではの攻撃性と絶望感は、

青い、といってしまえばそれまでですが、

だからこそ色褪せない魅力が詰まっています。


ステイ」、「ブリング・ユー・ダウン」、

マイ・アヴェレッジ・デイ」は名曲。

ザ・ストーン・ローゼズ/Elephant Stone

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ザ・ストーン・ローゼズ/エレファント・ストーン

1988年リリースの、シルヴァートーン移籍後初となるシングル。


前作「サリー・シナモン 」ではまだ5人編成でしたが、

ここからはマニ(b)が加入し、黄金のラインナップになりました。

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何よりもローゼズにしか出せない独自のグルーヴ感、

これが初めて鳴らされたのがこのシングルで、

ローゼズ神話の本格的な幕開けになった曲でもあります。


雷鳴のごとく鳴り響くギターから始まり、

どんどんと登りつめて行くような高揚感、

それでいて後味爽やか、

何回でも聴きたくなる名曲です。


それまではほぼ無名に近かったローゼズ、今作も、

プロデューサーがニュー・オーダーのピーター・フック

ということで、むしろそちらの方で話題になっていました。


そしてミックスには後に1stアルバムを手がけるジョン・レッキー

今となっては、ジョン・レッキーの力が大きかったのかも、という思いも。


余談ですが、1989年に発売された1stアルバム、

当時私は、日本盤が待ちきれず、輸入盤で買いましたが、

この曲はイギリス盤には未収録で、

アメリカ盤に収録(3曲目)されていたので、

アメリカ盤を買いましたが、今では当たり前に収録されていますね。


しかしヴァージョンによって3曲目だったり、

6曲めに収録されているものがあります。

どういうことなんでしょう、よくわかりません・・


ちなみに今作からしばらく続く、

ジョン・スクワイアによるペンキぶちまけジャケット、

これは現代美術の巨匠、

ジャクソン・ポロック、からの影響のようです。

ジャクソン・ポロック―1912-1956