スクリッティ・ポリッティ/Cupid & Psyche '85
|
スクリッティ・ポリッティ/Cupid & Psyche '85
1985年リリースの2ndアルバム。
中心人物であるグリーン・ガートサイドがほぼ、
一人でやっているといってもいいバンドですが、
そんな彼等の代表作。
サンプリングを多用した、ダンス色が強めのポップさと、
パッと聴き女性ヴォーカルとしか思えないような、
超中性的でソウルフルなハイトーン・ヴォーカルが持ち味ですが、
今作は心地よさを計算尽くしたかのような、絶妙な音の配置で、
センスの良さ、ということなのかもしれませんが、
とても品がいい、という感じでしょうか。
一級品のエレクトロ・ポップ・アルバムです。
個人的には、レゲエ調の「ザ・ワー・ド・ガール」がお気に入り。
ちなみに、今作には関係ありませんが、
1982年の1stアルバム「ソングス・トゥ・リメンバー」にも収録されており、
シングルでもヒットした「ザ・スウィーテスト・ガール」は
冷んやりとしたダブ・サウンドで、かなりの名曲です!
| ソングス・トゥ・リメンバー
スクリッティ・ポリッティ |
| アーリー
スクリッティ・ポリッティ (初期シングル集) |
マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン/Isn't Anything
|
マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン
/イズント・エニシング
1988年リリース。
クリエイション移籍後初のアルバムですが、
実は私、それ以前の作品は聴いた事がありません。
極初期はヴォーカルも違ったり、
雰囲気も随分違うらしいですが、どうなんでしょう。
やはり名前が知られるようになったのは、
移籍後のシングル「ユー・メイド・ミー・リアライズ」(アルバム未収録)、
そして続くシングル「フィード・ミー・ウィズ・ユア・キス」からでしょうか。
特に「フィード・ミー~」はビデオ・クリップも強烈でした。
今のケヴィン・シールズからは想像出来ない、
ちょっとジザメリちっくなバンドの演奏シーンと
ノイジーな画像にキス・シーンが繰り返し挿入される、という内容でしたが、
その曲調とあいまって、何とも奇妙なトリップ感が味わえました。
(そのクリップから、と思われる写真が、画像処理を加えて、
1990年にリリースされたEP「Glider」のジャケットにも使われています。)
今作については、前半と後半で結構印象が違います。
前半部は暴力的なノイズ・サウンドと、
その向こうから聴こえる甘美なメロディ、という、
やはりジザメリ「サイコ・キャンディ 」を、より‘壊した’ようなテイストで、
次のアルバム「ラブレス」にも少し繋がる曲調ですが、
後半、「フィード・ミー~」以降の楽曲は、
ダイナソーJr「バグ」(リリースも今作と同じ88年)あたりの、
激しいのに脱力気味で、どこか渇いた感じを受けます。
| バグ
ダイナソーJr. |
アルバム・タイトル「イズント・エニシング」
(何でもない)が象徴するように、
後には何も残らないような、
白痴的な心地良さ、とでもいう感覚が味わえます。
マイブラというとやはり、今作に続くアルバム、
「ラブレス」が決定的名盤として有名ですが、
こちらもぜひ聴いて頂きたいアルバムです。
ペイヴメント/Slanted & Enchanted
|
ペイヴメント
/ スランテッド&エンチャンティッド
1992年リリースの1stアルバム。
スティーブ・マルクマス(Vo,G)を中心に結成されたバンド。
ペイヴメント最大の魅力と、
何よりもペイヴメントたらしめているのは、
ローファイ、なんていう言葉もありましたが、
脱力どころか、脱臼でもしてそうな、
独特の‘壊れた’感じでしょうか。
デモテープもどきのスカスカで調子っぱずれなサウンド、
型にはまらない曲展開、気負わないヴォーカル・スタイル、
それなのに何故かメロディがいい、
その全てが絶妙な形で混ぜ合わされて、
一度その世界にハマると、他の事は何も考えずに、
ボンヤリしながらしつこいくらいにリピートして
聴いてしまう、そんな中毒性があります。
個人的にはこのアルバムがベストですかね。
後期のやや切なげな、まったりした感じも好きですが、
ペイブメントの中でどれか1枚となったら、
やはりこのアルバムを挙げたいと思います。
「サマー・ベイブ」は名曲です。



