極彩色音楽箱 -19ページ目

ザ・ポーグス/Rum Sodomy & the Lash

ラム酒、愛 そして鞭の響き

ザ・ポーグス/ ラム酒、愛、そして鞭の響き

1985年リリースの2ndアルバム。


アイリッシュ・トラディショナルをベースに、

カントリーやロカビリーをパンク精神で奏でるバンド、

とでもいいましょうか。

酔いどれ詩人、シェイン・マガウアンを中心にしたポーグスですが、

今作ではエルヴィス・コステロがプロデュースしています。


ポーグスの代表作というと、やはり今作と、

続く3rd「堕ちた天使」となると思いますが、

その中でも今作は、ポーグスのベースとなる部分が詰まったアルバムで、
バンジョーの響きの心地よさと、シェインのしゃがれ声が相まって、

何ともいえない味わい深さがあります。


ピストルズのライヴ会場で暴れていた、

というシェインのキャラクターからか、

パンクの文脈で語られることが多いバンドですが、

(ピストルズの映画「NO FUTURE」の中で、若き日のシェインが。)

音楽的には、アイルランド民謡のエッセンスが詰まっています。


こういった音楽を、ポップ・ミュージックとして、

多くの人に知らしめたというのも、

ポーグスの大きな功績の一つだと思います。


ダーティ・オールド・タウン」「ワルティング・マチルダ」といった、

詩情豊かな歌詞も大きな魅力の一つなので、

ぜひ対訳付きで聴いていただきたいアルバム。


ちなみに今作のジャケットは、

ジェリコーの「メデュース号の筏」をパロディにしたもので、

メンバーの顔が描かれています。


シェイン-ザ・ポーグス:堕ちた天使の詩 シェイン-ザ・ポーグス:堕ちた天使の詩
シェイン・マガウアン

デヴィッド・ボウイ/Space Oddity

スペイス・オディティ(紙ジャケット仕様)

デヴィッド・ボウイ/スペイス・オディティ

1969年リリース。

大ヒット曲「スペイス・オディティ」で有名な、

ボウイにとって2枚目となるアルバムです。


当初はアルバム・タイトルも違ったものが使われていましたが、

1972年に再発された際に現在のタイトルになったそうです。


ボウイの代表曲の一つでもある「スペイス・オディティ」、

これは「2001年宇宙の旅」にインスパイアされて作られた、又、

この物語の主人公トム少佐の悲しい事実が、

後に「アッシェズ・トゥ・アッシェズ」(スケアリー・モンスターズ収録)

で語られている、というのは有名な話です。

スケアリー・モンスターズ(紙ジャケット仕様) 2001年宇宙の旅

とにかく問答無用の名曲に隠れてしまいがちですが、

他の曲も聴き捨てなりません。

徐々に盛り上がりを見せる中で、

その興奮がハーモニカによってピークに達する「幻惑された魂

なんて、普通にシビれます。


アルバム全体を通した時のとして、吟遊詩人のような雰囲気と、

まるでアシッド・フォークのような酩酊感に包まれていて、

別世界、どちらかというと、

寓話的な世界に連れて行かれるイメージでしょうか。


1曲目が宇宙ですが、その後の曲群はあまり宇宙っぽくありません。

どうも今作は宇宙っぽいイメージが先行しがちですが、

(タイトルも含め。又、私が勝手に思い込んでいた恐れあり。)

本来の魅力はそういった、どこか牧歌的なところにあると思います。


まだミック・ロンソンと出会う前(ボウイとの出会いは今作録音後)の、

フォーキーなボウイの魅力が詰まったアルバムでもあります。


ちなみに、後にボウイ作品にはお馴染となるトニー・ヴィスコンティが

プロデュースを担当しています。

ビッグ・オーディオ・ダイナマイト/Tighten Up Vol.'88

88

ビッグ・オーディオ・ダイナマイ

 /Tighten Up Vol.'88

1988年リリースの3rdアルバム。


今作リリース当時の状況として、BADとしての活動も順調になり、

バンドとして一番充実していた時期ではないでしょうか。


そんな充実っぷりがよく反映されているのが今作で、

個人的には、彼等にとっての1stアルバム、

ディス・イズ・ビッグ・オーディオ・ダイナマイト

に次ぐ傑作だと思います。


今作では、前2作から引き続き、ロック、レゲエ、ファンクといった、

ダンス寄りのミクスチャー的な要素ももちろんありますが、

そういったリズムやビートよりも、いいメロディ、

いわゆるグッド・チューンなポップ・ソングが印象深く残ります。


このポップな要素はクラッシュ時代にも見られましたが、

ミック・ジョーンズのポップさを愛する人にはたまらないアルバム。

それだけ充実した楽しい時間を過ごせていたのかもしれません。

特に前作がBADの中では攻撃的なアルバムだっただけに、

余計にそう感じます。



前作である2ndアルバム「NO,10アッピング・ストリート 」では、

ジョー・ストラマーが作曲面で参加していましたが、

今作でのこのいい感じのジャケット、

これはやはりクラッシュ時代の盟友、ポール・シムノンが描いています。


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Big Audio Dynamite
This Is Big Audio Dynamite

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No. 10, Upping St.