マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン/Isn't Anything | 極彩色音楽箱

マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン/Isn't Anything

イズント・エニシング

マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン

 /イズント・エニシング

1988年リリース。


クリエイション移籍後初のアルバムですが、

実は私、それ以前の作品は聴いた事がありません。

極初期はヴォーカルも違ったり、

雰囲気も随分違うらしいですが、どうなんでしょう。


やはり名前が知られるようになったのは、

移籍後のシングル「ユー・メイド・ミー・リアライズ」(アルバム未収録)、

そして続くシングル「フィード・ミー・ウィズ・ユア・キス」からでしょうか。

特に「フィード・ミー~」はビデオ・クリップも強烈でした。

今のケヴィン・シールズからは想像出来ない、

ちょっとジザメリちっくなバンドの演奏シーンと

ノイジーな画像にキス・シーンが繰り返し挿入される、という内容でしたが、

その曲調とあいまって、何とも奇妙なトリップ感が味わえました。

(そのクリップから、と思われる写真が、画像処理を加えて、

1990年にリリースされたEP「Glider」のジャケットにも使われています。)

Glider


今作については、前半と後半で結構印象が違います。

前半部は暴力的なノイズ・サウンドと、

その向こうから聴こえる甘美なメロディ、という、

やはりジザメリ「サイコ・キャンディ 」を、より‘壊した’ようなテイストで、

次のアルバム「ラブレス」にも少し繋がる曲調ですが、

後半、「フィード・ミー~」以降の楽曲は、

ダイナソーJr「バグ」(リリースも今作と同じ88年)あたりの、

激しいのに脱力気味で、どこか渇いた感じを受けます。

バグ バグ
ダイナソーJr.

アルバム・タイトル「イズント・エニシング」

(何でもない)が象徴するように、

後には何も残らないような、

白痴的な心地良さ、とでもいう感覚が味わえます。


マイブラというとやはり、今作に続くアルバム、

「ラブレス」が決定的名盤として有名ですが、

こちらもぜひ聴いて頂きたいアルバムです。