プレーを見ていて、初めは驚き呆れていたのですが、次第に悲しみのようなものが強くなってしまいました。

ワンマンチーム、というにしてはあまりにバラバラで、メッシをどう生かすかのコンセプトが見えない、機能しない、というもどかしさではちょっと例をみない試合でした。

メッシ本人の戦術的嗅覚というものがどれだけのものなのかは知りませんが、相手がメッシに気を取られれば取られるほど、ほかにつけ込み方はあったはず。

こんな形で希代のタレントを歴史の彼方に葬り去るのかなぁ、アルゼンチンは。
先日、とある送別会の席で、言うか言わないか散々迷ったあげく、あえて言うことにした言葉があって、ちょっと自分にしては珍しいぐらいベタな檄文みたいになったので恥ずかしかったのだけど、後輩の一人が、きょうの会議で、わざわざ引用して伝えてくれたらしい。言葉が響いてくれたのはうれしい。
コロンビア負けはしましたが、ファルカオの才能には恐れを感じましたね。

ギリギリのところで飛び込んでボールを受けるその嗅覚、背中に目があるのかと思う動きの質。わずかの差でキーパー正面に行きましたがあわや同点という場面がいくつもありました。

数的劣勢の中で戦うにはコロンビアはあの形しかなかったでしょう。
goal.comの英語版ではもはや日本の勝利は見出しすら目につくところにはありませんね。

プレミアにいる選手がオスピナぐらいだからということもあるでしょうが、やはり全体としてのプレーぶりで目立ったものがなかったという評価なのでしょう。

本当の勝負は次ですね。
当然のように、全く期待しないで見ていたら、まさかの8分レッドで、願ってもない展開に。

芝が長くてショートパスには不向きなピッチだったようですが、日本以上にコロンビアの方が戸惑っていましたね。

それでもキックオフ直後から驚くほど高いプレスでボールを奪いに行った日本、コロンビアは完全に虚を突かれて小パニックを起こしてました。状況を作り出したのは間違いなく日本の姿勢です。

最初のシュートをオスピナがセイブしていなければ次のハンドは生まれていなかったのだから皮肉なものです。冷静になれば、1点先取されることぐらいなんでもなかったはず。いいスタートを切りたいあまりにハンドでPKを与えた上で退場になることなど、絶対避けるべきなのですが、そこで手が出てしまうのが人情。ウルグアイ対ガーナのスアレスを思い出しました。

それでも、そもそもカウンター狙いしか得点のイメージがない日本。コロンビアが攻めている間はいくつか決定的なチャンスを作り、3-0になってもおかしくなかったのですが、決められず。その様子を受けてこれ以上は失点したくないとコロンビアが引きこもったことで、リードしているのに攻め口がない、という妙な焦りに陥ります。香川が消えたのもこの時間帯。

失点に至るフリーキックはそもそも誤審だと思いますが、あのスピードの転がりなら川島には止めて欲しかったところですが、まあ壁の下を抜く技術はさすがでした。

後半はやはりボールを奪った直後のコンパクトな攻め、という点では課題が残ったように思います。エリアに入ってからの意外に甘いチェックに何本か惜しいシュートありましたが、人数をかけて攻めていいところと、そこまでのリスクを負いたくない局面の整理がついていないシーンがいくつか。

特に本田はボールと相手との距離感に問題あり。パスを受けてからの判断に時間がかかりすぎていました。

それでもセットプレーで決勝点が取れたのは相手の疲れもあったでしょう。オスピナは背が高くないので、クラブのアーセナルでも密集地へのクロスには積極的に飛び出してきません。上手いこと空白地帯にフリーな大迫が飛び込めました。

今回はこれでほぼコロンビアの心が折れ、めでたく終了。でも試合の終わらせ方は少し相手に合わせ過ぎ。疲れてるのは向こうの方なのだから冷静に自分たちが動いてパスを回して欲しかったところです。

さて次は11対11の試合でしょうから、今回ほど自由にボールを持てません。奪ってからの繋ぎの精度がカギになると思います。
WindowsパソコンにeSATAで4台のHDDケースをつないで2台ずつのミラーを組んでいます。

先日、家の改装工事の途中でつないだ機材が多すぎたのか、家のブレーカーが落ちました。パソコンの電源も当然落ちて真っ暗に。

再起動してみると、HDDのデータは無事でしたがRAIDは壊れていて、再同期が始まりました。データ量、台数共に多いので、結局全部の再同期が終わったのは三日後。

それで済めばよかったのですが、それ以降、原因不明で使用中にBSODが発生するようになりました。

再起動をかけるたびにRAIDの再同期が必要になったり、場合によっては再同期中にまたBSODが出るようになったので少し危険を感じて、再同期をかけるのはHDDケース1台ずつにして、終わったら常時接続するのはやめています。

先日、つないでいるHDDケースがなくてもBSODが発生したので、どうもeSATAカードやHDDケースは関係ないだろうということに気づきました。

そこで、いったん電源を落としてから、パソコン本体の電源ケーブルを抜いて完全に休ませたところ、それ以降、BSODに出会っていません。ハード的に致命的に壊れたのか、解決したのかはまだ判断がつきませんが、少しいい傾向だな、と思います。急な停電の後、もしかしたら、メモリーにノイズが残っていたのかな、とか勝手な解釈をしています。

とりあえずは様子見で、HDDケースもしばらくは使用するものだけ電源を入れるようにしています。
いろんなチームが初戦を迎えていますが、強豪とされるチームがいずれも苦戦しているのが目立ちますね。

強いから勝って当然、という期待を背負う一方、圧倒的な攻撃力で結果を収めるのは、守備を固めてカウンター一本を狙ってくる相手にはなかなか難しいものです。数をかけて攻めるとカウンターを食らうリスクもある。短期間でチームを仕上げるのにはまず守備を固めた方が確率がいい、というのはもはや定石。相手を崩すためのコンビネーションや意思疎通は、そんなに短期間では作れないでしょう。

特にナショナルチームになると、カウンター要員にも後方からのパスのサイドからフィニッシャーの質まで、さすがワールドクラスが揃っています。そうそうチャンスは無駄にしない。

だから弱小日本にチャンスが出てくるか、というと、それは厳しいでしょうが。
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夜中に見るには辛い映画かもしれません。

とにかく、作り込み度や、古語の駆使など、時代考証のリアリティーは圧倒的。夜の闇や貧しさ、無知が直面するのは原始的な恐怖。それに対して人間がいかに無力であるか。世間との折り合いがつけられなかった父親が家族を連れて村を離れることから始まった悲劇を淡々とつづります。

とにかく、陰鬱で、救いのない人生。できることはただ神に祈るだけ。

頑固で、他人の言うことに耳を貸さない父親、とにかくヒステリーを起こしてばかりの母親、勝手気ままに振る舞う幼い双子。そこに配置されたのが初潮を迎えたばかりの思春期の娘トマシンとその姉の色気にめざめてドキドキする弟ケイレブ。

基本はトマシン・ケイレブの視点から描いているのですが、時々幻想シーンが挟まり、これは現実に起きていることか、あるいは人物の内面か、あるいはリアルの策略か、という混乱に陥ります。トマシン演じるアニヤ・テイラー=ジョイは「モーガン」「スプリット」でもずば抜けた存在感を発揮していましたが、このケイレブ役がブレイクにつながった作品のようです。

変な言い方をすれば、彼女の若さ・美しさが「魔」を呼び寄せた、とも言えるのかな、と思いました。母親は彼女の美しさに嫉妬している。弟は姉に思春期の目覚めを感じる。双子は一緒に遊んでくれず母親がわりに叱ってばかりの姉に反感を、そして父親はそんな彼女の信仰心を疑う。

思春期ならではの権威(父)への反感、自分たちを惨めな境遇に追いやった宗教的頑迷さへの反抗心、つい弾みで口にしてしまった言葉の偽悪的な快楽、それらは現代にも存在する、破滅への糸口なんだと思います。

エンドクレジットで流れますが、当時の記録に基づき再構成した物語なので、当時の言葉がそのまま使われていたりするそうで、そういうリアリティーは万全なのですが、それゆえに、こういった悪魔の誘惑を退ける知恵や強さを持ち合わせているキャラクターは登場せず、貧困の中に悪魔に見入られた家族は、抵抗する術もなく、ただ座して破滅を受け入れるのみ。最初から約束された悲劇が、なんの破綻もなく進行しているのをみるのは少し辛いものがありました。

見たのがDVDなので、画質的には少し残念。森の暗さにもう少し色数や解像度があると、また違った見方もできたかも、と思います。
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イケメンと美女による、信じられないようなサスペンスドラマ。

フランスのレジスタンスの生き残りとカナダの諜報員という異色の組み合わせがモロッコでの暗殺任務を終えてイギリスに移住、その後平和に暮らせるかというのがメインのお話です。

あらすじでばらしてはいけないと思うのは、これはあくまでもマックス(ピット)の側に入った情報に基づいて、マリアンヌ(コティヤール)がスパイかもしれない、でも無実かもしれない、無実と信じたい、と思うから成立するサスペンスなので、そこのところは伏せてほしいですよね。

でもパブでのシーンになるまでは、真相はわからないので、最後の逃避行までがテンポよくつながって、あんまり退屈にだれた感じはなかったです。

脚本には確かに穴がたくさんあって、まず、なんでドイツの大使の暗殺にカナダの諜報員とフランスのレジスタンスくずれが組むのか。誰に任命されたのか。そもそもマリアンヌの任命責任は誰にあったのか。身元をしっかり照会できなかった組織にこそ責任があったでしょう。しかも、あれだけ命を懸けて行ったミッションの代償として、マックスがマリアンヌを連れていく、あるいは結婚する、あるいはイギリスに行くかどうか、というのはすべて保証のない話。ドイツがそんな面倒なことをしてスパイを送り込むメリットなんかないわけで。

マックスの行動様式も相当おかしくて、疑惑を聞いたとたんにバレバレの動揺した態度。あれでマリアンヌが疑われて気づかないわけがないし、フランスまで飛んで元レジスタンスに直接確認するだの、その過程でドイツ兵を戦車ごと殲滅するなど、いくらなんでもありえない。そっちの方がよほど大きな規律違反では。

仮にマリアンヌの主張が真実でこどもが生まれてからドイツのスパイに狙われたなら、マックスに相談すれば一発で解決する話です。マックスだってそう思うべきだし、最後にスパイを始末するくらいなら、もっと早く動けよということになりませんかね。本気で逃げようと思ったら、軍の空港以外にいく場所があるのでは。スパイなんだからもっとうまく潜伏するとか、こどもがいたら無理ですかね。

大使暗殺のときについでに殺した友人の奥さんがずいぶん恨みがましく見ていたので、てっきりなにかの伏線になるかと思ったら、そこは関係なかったですね。

スリラーとして本当に面白くするなら、情報がもれる理由にもう一捻りほしくて、実はマリアンヌは無実、の方が盛り上がったはずだとは思います。

ブラッド・ピットは、男前ですが、やはり歳相応に老けて、ちょっとオッサン感が出る部分もあるのと、前半の凄腕ぶりに比べると、イギリスに行ってからはずいぶん勘が鈍った感じで、事態の推移に全く頭がついていってない感じ、ちょっと残念です。

マリアンヌ役のマリオン・コティヤール、最近見た中では「ビッグ・フィッシュ」「パプリック・エネミーズ」「インセプション」「アサシン・クリード」あたりですか。謎を引っ張るために後半が表情のない演技になってしまったのはもったいなかったですが、それでもいい演技を見せてました。

ロバート・ゼメキス、最近はこういう仕事をしてるんだ、とか、アラン・シルヴェストリすげえなぁ、というのもあります。撃墜された戦闘機が屋根をかすめて近所の芝生に墜落するあたり、さすがの演出でした。戦時中とはいえ、戦地を離れてのお話だったので、あとは結構地味になるところ、うまく見せたと思います。

最後に原題の「ALLIED」。連合軍のことをAllied Forcesというので、これはモロッコでの作戦の開始から、マックスとマリアンヌは「同志」として戦い、その運命尽きるまで行動をともにした。結婚生活も含めて「ALLIED」だったのだ、という象徴のようなタイトル。邦題でマリアンヌだけを全面に出してしまうのはちょっとミスリード&ネタバレな感じがしますね。
先日「魔法にかけられたエラ」の話を書いた後に、なんで主人公がエラなのか、ということを書きそびれました。

有名な「シンデレラ」は元々「灰かぶり姫」などの別名で知られていて、Cinderが本来「灰」を意味する言葉なのだそうで、要するに彼女の名前はEllaなので
Cinder+Ella=Cinderella
なのですね。

だから、「魔法をかけられたエラ」では特に灰に関わる出来事は起きていないので単に「エラ」ですが、お話はシンデレラを根底的にはなぞるわけですね。