Joon's blog -5ページ目

Joon's blog

どんな傑作にも100点を、どんな駄作でも0点を与えないのが信念です

『恐怖の岬』を観ました。

 

弁護士サムは、8年の刑期を終えて出所したケイディと再会する。

サムの証言により刑務所に送られたケイディは今もなお強い恨みを抱き、その日からサムの行く先々に姿を現すようになる。ケイディの嫌がらせに頭を抱えるサムだが、付きまとうだけで実質的な罪を犯していないケイディには警察も手を出せない。

しかし、自分のみならず妻子にまで危険が及び始めている事を知ったサムは、警察の友人や私立探偵の協力を得て、ケープ・フィアー川にあるボートハウスにケイディを誘い出すが……といったお話。

要約すると、自分が刑務所に送った男に狙われる弁護士の話です。

 

今でこそストーカーという犯罪が周知されるようになりましたが、本作に登場するケイディというキャラはその先駆けとも言える存在です。

しかしケイディの言い分も分からなくはなく、自分を刑務所に送ったサムへの深い恨みが犯行の原因、つまりは復讐です。法律上の善悪はさておき、本人にとっては自分こそが正しいと思い込むものですからね。

これは現実に置き換えると少々ゾッとする話で、犯行現場の目撃者となった人は見た事をありのまま証言をするものですが、そこから犯人に罰が下って刑期を終えた時、その犯人は証人に対し何を思うだろう?と。

ハッキリ言わずとも、刑務所に入った人の全てが真人間になって出所するとは思いません。中にはケイディのように証人への恨みが消えぬまま出所の時を迎える人もいるかもしれませんしね。

本作を大真面目に観た人は、大ハシャぎで陪審員をやりたがる気にはならないと思います。


そんな本作の悪役であるマックス・ケイディ。

1962年の作品である事を鑑みると、世に出るには少し早かったキャラに思えます。映画史上のヤベー犯罪者ランキングにも、割と上位にランクインできる実力(?)を秘めているんじゃないかと。

自分を刑務所に送ったサムを恨み、復讐を目論むのはまぁ自然な発想です。

シャバに出てサムを捜し出して袋叩きに合わせようとする……というのは凡作の発想ですが、収監中のケイディは法律を勉強し、ソッコー刑務所に逆戻りになる暴力沙汰は起こさず、自分が抱いている感情を伝えた上でサムの行く先々で姿を見せるだけに留めます。その行く先々というのも、念入りに調査する周到さがあってのもの。

サムに与えるのはあくまで精神的苦痛に留め、ストレスを限界突破させようとする知能犯になったあたりに、サムに対する深い執念を感じさせます。もちろん、とどめは自分の手で下そうとしていたでしょうが…。

 

ケイディは性犯罪者ってのが根っこにありますが、あまりにも見境がないのがコワい。

すれ違った女性を目で追いかける冒頭から、女に目がない様子が随所で描かれます。

女に目がないと言っても鼻の下を伸ばす程度のものではなく、目的はあくまで婦女暴行。アメリカ(映画)における婦女暴行とは下半身がムズムズする程度に留まらない、殴る蹴るといった文字通りの暴行も含みますから…。

まずはバーで引っ掛けた売春婦崩れの女、そしてサムの妻であるペギーも標的にされますが、それどころか娘のナンシー(小中学生くらい!)にまで手を伸ばそうとするんだから寒気すら感じます。

クライマックスでは川を泳ぐためだからか、目的地に辿り着いた後の事を考えているのか、上裸になるのも変態的すぎて…!

 

これは軽く捉えがちなシーンですが、ケイディが娘=ナンシーを狙っている事を知った妻=ペギーに、サムは、もしナンシーが襲われたらケイディを告訴するかと問います。もちろんペギーの答えはYES。

しかし、ケイディには告訴されないという確信がある、何故なら……というサムの推察は言葉だけでも十分な説得力があります(説明に詰まるのが生々しい)。想像の範疇ながら胸クソ悪くなるので、現実にならなくて良かったよ…。

 

そんなケイディを演じるのはロバート・ミッチャムさん。

ミッチャムさんと言えば、個人的フェイバリットムービーである『眼下の敵』のマレル艦長を始めとする健全な紳士というイメージが強いんですが、ところどころでまともな姿を見せるものの、その正体は身の毛もよだつ変態野郎という新境地を見せてくれます。

逆に、主人公サムを演じるグレゴリー・ペックさんはイメージ通りの正義の人を演じているので、こちらには安心感しかありません(笑)。

ちなみに本作の監督はJ・リー・トンプソンさんという事で、こちらも俺ッチのフェイバリットムービー『ナバロンの要塞』を連想させます。

 

後年、本作は『ケープ・フィアー』という作品としてリメイクされます。

どちらを先に見るべきか?とは言いませんが、映画を愛する人なら基本的には公開された順、話題作をよく見るような人は自分が生まれた年に近い方を見とけば良いと思います。

余分な肉付けをせざるを得ないリメイク版に比べると、オリジナル版=本作の方はシンプルでお話も伝わりやすいと思います。

 

**********

**********

**********

Blu-ray版は吹替版を収録しているくらいで、映像特典は何もないドケチ仕様です。

 

==========

観た、『ケープ・フィアー』

『映画 プリキュア ミラクルユニバース』を観ました。

いつものクッソ長い正式タイトルとは違い、シンプルに20文字以内で収まっている(笑)のがレアです。

 

宇宙のどこかにあるという、ミラクルライトを作っているミラクルステーションが闇に覆われてしまった。
どうにか脱出した見習い職人ピトンの声が届き、ひかるを始めとするスター☆トゥインクルプリキュア、そしてHUGっと!プリキュアやキラキラ☆プリキュアラモードたちがミラクル星にやってくる。
闇を追い払おうと奮戦するプリキュアたちだったが、闇の浸食スピードには追い付けず、ピトンが持っていた未完成のミラクルライトにより窮地を脱する。
この事態をピトンの仕業だとするミラクル星の大統領は、ピトンとプリキュアたちを捕らえるよう宇宙警備隊を出動させるが……といったお話。

要約すれば、プリキュアたちがピトンを助ける話です。

 

本作で座長的な役割を果たす『スター☆トゥインクルプリキュア』は、19年2月3日よりスタートしました。

そして本作の公開は3月16日と、放送開始より僅かひと月半での映画デビューってんだから、これはシリーズ最速?

舞台挨拶で小松未可子さんが、キュアセレーネの登場がどうにか映画公開に間に合ったと言っていましたが(笑)、なるほど、セレーネの登場回は3月3日だったようです。

つまり、本作でのスター☆トゥインクルプリキュアは結成されたばかりの状態。別に時系列を気にするような作品じゃないんですが、キュアコスモもいなければフワがまだ可愛かった頃(笑)のお話です。

 

直近3チームのプリキュアが登場する上で、それぞれに出番も多めでキャラ立ちさせているのは分かるんですが、どうもお話=脚本がイマイチです。
30分経っても話があまり前に進まなかったり、全体的に話の流れが緩慢な感じがします。
本作の肝になるキャラであるピトンも印象が薄い。
最後のボスの出現も、ロクに伏線を張ってないから唐突すぎるんですよね(それ故、意外性だけはある)。今までの行動は芝居だったんだぞ~って、米村正二さんが脚本を担当した春の仮面ライダー映画のようなテキトーっぷりを思い出すよ(笑)。
そして、小学生センスな大ボスのネーミングには驚けた…。

実は全プリキュアが登場する、密かにオールスターズ作品でもあるんですよ。
プリキュアがいっぱい登場したところで皆さん寡黙なんでしょ?と、『~オールスターズNew srage』シリーズを見た人がタカを括る気持ちも分かりますが(笑)、そう想像しながら見ていると、ちょっとはサプライズがありますよ。ちょっと。

 

そういえば先日、津々浦々で公演されるプリキュアショーで、子供を押しのけてまでいいポジションを得ようとするキュアオジサンたちの迷惑ぶりが話題になってました。

まぁ所詮はネットニュース、“他人の糾弾が大好きな人間を扇動する記事は稼げる”と味を占めたヘボライターと、それに容易く乗っかるチョロいヤフコメ民(笑)による蜜月の関係のようなものですから…。

スーパー客観的に見ればオジサンもちびっ子もお客さんに変わりはないから、ギリギリのところで”迷惑”という言葉は当てはまらなかったにしても、マナーや空気を読まず読めずに自分の好きなものにまっしぐらになってしまうのがイベント系オタクの煙たがられるところ。

そんなキュアオジサンの矛先を向けるべく(笑)、近年ではこういう企画があるんだよね。

いい大人はこっちで妥協しましょうよ。

こういうイベントが定番化しているのを想定してか、近年のプリキュア声優のオーディションは演技はそこそこに、ルックスも含めた上で選出しているように思えます。ちょっとしたアイドルというかね。

 

***************

***************

***************

Blu-ray版は舞台挨拶等の映像を収録。

ああいうのを見て思うのは、『スタートゥインクル☆プリキュア』という作品を引っ張っているのは、キュアスター=星奈ひかるを演じている成瀬瑛美さんの力によるところが大きいんだよなと。

プロの声優じゃないから芝居がどうこうと言いたがるアニメバカもいますが、何より心底より楽しんで演ってる感が伝わってくるのがいいんです。

もう、この人こそひかる本人だろ!と(笑)。これって最強のファンサービスじゃないですか?

こういう人が座長をやってるのが『スタプリ』の強みなんじゃないかな。

 

ところで、映画を見ながら画面内のプリキュアを応援する際に使うミラクルライトは、入場者プレゼントとして定番のアイテムになってきています。

そこで思うんですが……実際にあれを使ってる子って本当にいるんですか?と。

声優が観客として映画館に見に行ったら、ちびっ子たちがミラクルライトで応援してる姿を見て感動したなんて話をよく見聞きするのでね。Blu-ray版の映像特典の一つにミラクルライトの使い方をレクチャーするものがあって、そこに映ってる子供たちの全力ぶりを見れば、確かにこりゃ泣けちゃうだろうなぁと。

俺ッチももう長い事プリおじをやってるものの、さすがに映画館に行けるほどの胆力はないので(笑)確認のしようがなくて…。

『ランボー 怒りの脱出』を観ました。

 

服役の身となっているランボーの元に、かつての上官トラウトマン大佐が訪れる。近々ベトナムで行われる極秘作戦にランボーの名が挙がったというのだ。

作戦の内容は、戦時行方不明者が捕らえられているという捕虜収容所に向かい、その様子を写真に収めよというもの。指揮を執るマードックに不信感を抱きつつ、任務を引き受けたランボーはベトナムへ飛ぶ。

現地の協力者コーと合流し、収容所に到着したランボー。ランボーは命令に背き収容所に潜入、奥深い場所に数人の捕虜を発見する。

捕虜の一人を救出したランボーはどうにか収容所を脱走。敵に追われながら味方のヘリと合流を果たすが、突如マードックは作戦の中止を宣言。味方に置き去りにされ、敵軍の真っ只中に残されてしまったランボーは……といったお話。

 

周知の通り、80年代に公開されたランボーシリーズは3作ありますが、これらを幾度となく観ていると、2作目である今作は最もエンターテインメントしている作品だと感じます。

一騎当千の無敵っぷりに加え、ヒーローの窮地からの逆転、女性との淡いロマンス、悲しみを怒りに変えた猛攻、陰謀を企てた黒幕への制裁等々、痛快劇とし楽しめる要素がふんだんに盛り込まれているんですよね。

それ故、最近では今作のリピート率が『~(1)』を上回ってしまいました。いつ、どんな気分で観ても面白いという表れなのです。

前作を知った上で今作が駄作と断じる人もいますし、かつては俺ッチもそっち側の人間でしたが、今に思えば青臭いというかイキり中級者だったなーと省みます(笑)。

 

今作の脚本はスタローンさんとジェームズ・キャメロンさん。

先に述べたエンタメ要素が強めなのはキャメロンさんによるところが大きいのかも?

キャメロンさんによる、精神病院から始まるという第1稿だか初期案だかはスゲー気になりますね。

そういえばキャメロンさん、本作と『エイリアン2』と『ターミネーター』の脚本を3ヶ月で仕上げたってんだから鉄人すぎるだろ…!

 

今作では使える兵器(特に銃器)が増え、それらを与えればここまで戦える、つまり、これこそがベトナムで戦っていた時のランボーの姿なのではないでしょうか?

今作以降のシリーズでは、ズガガガガ&うおおお的なランボーを見せたがるのも分かります。アクション映画としてはこういう方が受けがいいでしょうしね。

 

事態は収拾し、ようやく怒りを鎮めたランボーに、トラウトマンは間違った戦争ではあったが国を憎むなと説きます。これに対しランボーは、憎むどころか国に命を捧げると断言します。

…これ、ちょっと違くないですか?

前作は自分の身を守るため、今作は同士の救出のため(トラウトマンの頼みってのもありますが)、次作では昵懇の仲であるトラウトマンを救出するためと各作で戦う理由はあったけど、別にランボーは国粋主義者ではないと思うんですよ。

結果的に国のためになってるってだけで、真っ先に国の事を考えて戦ってるわけじゃないというか。

唐突にアメリカ万歳的な事を言い出すランボーさんに違和感を抱いた人たちが、本作をラジー賞に導いてしまったのかな…。

 

ランボーと言えば、頭にバンダナを巻く後ろ姿が印象的ですが、これこそがランボーシリーズを象徴する画です。

怒りに燃えて発奮するメタファーというか、見ているこちらとしても否応なしに熱くなります。

 

ランボーに女っ気なんか要らないでしょ?と若い時分には思ったものですが、今に思えば重要、かつ感情移入できる要素の一つです。

その相手であるコーはランボーの孤独を理解する、シリーズ中でも数少ないキャラです。服役中も囚人仲間がいたでしょうが、ランボーさんってば、そういうのペラペラ喋らなさそうじゃん(笑)?

ランボーが抱えるストレスの何割かは孤独から来る寂しさが占めていると思うんですよ。

それを解消してくれる存在を失ってしまい、さらなるストレスが怒りとなりランボーの戦う力の根源となる。それ故に、ボートでお互いの身の上話をするシーンは隠れた見どころです。

屈強さばかりをフィーチャーして前作で見せた悲哀が薄れたように見えますが、ランボーは哀しみを怒りに変えて戦う男なんですよ。コーの形見を身に着けるのは、その表れではないでしょうか?

 

*****************

*****************

*****************

*****************

今回は吹き替え版での鑑賞なので、↑↑は吹き替え版もPickしてみました。

シルベスター・スタローンさん=ささきいさおさんでなくてもいいけど、スタローンさん演じるランボーに関しては、ささきさん一択ですよね。

 

――これは余談なんですが、本作は字幕版としてBSで放送される頻度が高いようです。先日にも放送があり、チラッと見たんですが、ま~字幕が酷いですね。

何が酷いかと言えば、ランボーのセリフ。

“急いで”とか“つかまって”とか、ランボーがそんなお優しい言い方するかよ! “急げ”とか“つかまれ”が正解でしょ?

他もどんな風になっているのかが気になるので、次の放送はしっかり見るつもりです。

『引き裂かれたカーテン』を観ました。

 

科学者が集まる学術会議に向かうマイケルとサラ。

結婚も控え仲睦まじい二人だったが、ある伝言を受けた時からマイケルの態度は一転。サラに帰国しろと言う。

納得できないサラは、マイケルが乗るドイツ行きの飛行機にこっそり搭乗する。

東ベルリンに着いたマイケルは、それまで研究していたミサイル技術を評価しないアメリカを捨てドイツへの亡命を発表する。

サラに売国奴となじられながらも、マイケルには真の目的があり……といったお話。

要約すると、ドイツに潜り込んで技術を盗もうとするスパイの話です。

 

アルフレッド・ヒッチコックさんの監督作品です。

この頃は主人公が国家間を行き来するような、まるで007を意識しているかのような作品が続きます。いわゆるスパイものですね。次作『トパーズ』も似たような感じだし。

 

主役はマイケルとサラのカップルで、唐突に絶縁(に近い)宣言するような薄情な男と、捨てられまいと必死で付いていく女の追いかけっこが前半で描かれます。

マイケルが何か極秘の任務を背負っているのは早めに分かりますが、それに気付けず、ひたすらマイケルを追うサラにはホンッット〜にイライラします。

愛する人に捨てられそうになっても一途に着いて行こうとする健気さを描きたいんだろうけど、お節介やら監視やら、ああまで行くとただただ邪魔で鬱陶しい女です。人のスマホを勝手に覗くタイプと見たよ(笑)。

ヒロインは必ず魅力的に見せるのもヒッチコックさんの作風ですが、ヒッチ作品群の中でもズバ抜けて煙ったいヒロインです。

サラの存在がなければ、もう少しスパイ映画としてピリッとした緊張感を出せただろうになぁ。

 

本がどうこうという暗号に始まるマイケルの意味深長な行動、そして“π”が表す意味とは…?といった感じの、いかにもスパイ映画って感じの雰囲気がいいんです。

でありながら、マイケルに任務を与える組織やら指令の内容は詳しく描かれません。

あればいいけど、なくても差し支えはない情報は潔くカットするのもヒッチコックさんらしい作風。おそらく最近の客は、こういうディテールを省略するとブーたれるんだろうね。

 

スパイ映画と聞くとOO7シリーズを連想する人は少なくないと思います。

あちらと違い、本作のスパイ=マイケルはもう少し凡人に近いというか、あまりヒーローヒーローしていません。唯一ある格闘シーンと言えばドイツの監視役グロメクと戦うところくらいで、これが泥臭いというか、手際が悪いところが生々しいんですよ。

ドイツ人に対しああいう殺し方をするのも、なかなかに意味深…。

 

後年、ヒッチコックさんは主演のポール・ニューマンさんのギャラが高すぎたとボヤいていたそうですが、あまりヒットしなかった恨み節なのかな(笑)? これに懲りて、以降の作品は大スターの起用は止めるようになったとか。

悪くはないけど、確かにニューマンさんにハマる役ではなかったかもね。

 

マイケルとサラがメインキャラですが、ヒッチコック作品には味があるというか、やけにインパクトを残すサブキャラも少なくありません。

本作で言うところのそれは、舞台女優のプリマドンナとアメリカに行きたがっている婆さん。

二人とも、まず見た目が強すぎる(笑)ところから始まり、マイケルとサラに少なからずの影響を与えます……が、正〜直、時間増しのための登場としか思えなくてね。

この二人とサラの出番を総カットすれば90〜100分くらいに収まったのでは?

 

*****************

*****************

*****************

Blu-ray版は映像特典満載です。

『パトリオット・ゲーム』を観たなら、『今そこにある危機』も続けて観たくなるよね。

 

前回の鑑賞記はコチラ

 

当時はハリソン・フォードさんが出ているだけで面白いと思い込んでいた前作=『パトリオット・ゲーム』。

いい歳になり、ハリソン補正(?)も薄まった今に再見してみると、ジャック・ライアンシリーズってこんなだったっけ?とチト違和感を抱くようになってしまいました。

なら、その続編はどうだろう?と今作を再見してみると、格段に面白くなりましたね。

初見ではキャラ相関が複雑に思えたものの、2回ほど観て、その辺が分かってくると面白みが増すと思います。

 

今作の何が良かったのかと言えば、ジャックの家族人としての一面を激減させている点じゃないかと。

ぶっちゃけ、この手の内容で一家団欒のシーンなんか要らないじゃないですか(笑)?

滅私奉行というか、家族の安全を守るのはそこそこに、まずは母国の危機を回避するための働きを見せるのが前々作『レッド・オクトーバーを追え!』の時のジャックに戻ったようで好きなんですよ。

 

ならジャック・ライアンってどんなキャラなんだよ?と訊かれれば、国家間の緊張を緩和させるネゴシエーター、もしくは戦争を回避するために東奔西走するエージェントみたいな役割を果たす人というのが俺ッチの解釈です。ちょっとしたジェームズ・ボンドとでもいうか。

 

余談ながら、今作と前作の内容を鑑みると、タイトルは逆の方が相応しく思えます

前作の方が危機が身近にあったし、今作の方がよっぽど”愛国者”してるじゃないですか?

 

今作でのライアンの敵は麻薬カルテルですが、真の黒幕はそんなのより比べ物にならない強敵で、あまりにデカすぎてとどめを刺せないくらい。

黒幕はホワイトハウスの中にいるってのが生々しくあり、それが現実に近いと感じさせるほどに“今そこにある危機”なんでしょう。

真っ先に保身を考える(ように見える)のは、政治屋としての防衛本能なんでしょうかね、どこの国でも。

 

今作にはウィレム・デフォーさんも出演。90年代を代表する悪役俳優の1人で、個人的に好きな俳優です。

今作でも悪役……かと思いきや、終盤でのジャックとの共闘は熱くなりますね。

 

**********

**********

**********

**********

また『パトリオット・ゲーム』を観ました。

 

前回の感想はコチラ

 

このところ、ジャック・ライアンシリーズ(と便宜的に呼ぶ)としての前作『レッド・オクトーバーを追え!』が、ずいぶん面白いと感じるようになりましてね。

そう思うようになった後で本作を観ると、つまんないとまでは言わないにせよ、そんなノリだったっけ?とチト違和感を抱くんですよ。

前作でライアンは妻子持ちである事が語られますが、一緒に過ごしているシーンは(確か)ありません。

これに対し、今作でのライアンはCIAの仕事は二の次に、あくまで家族ファーストな優等生の亭主となっています。世界の平和より家族の安全を優先する男に成り下がってしまった(?)のがどうもね…。

90年代、ライアンを演じるハリソン・フォードさんは、アクションヒーローにも感情はあるし愛する家族だっているはずだと常々言っていましたが、体を動かしてばかりではない、人間味のある役を演じたいという欲求から出た言葉なんでしょうね。90年代にハリソンさんが演じる役の多くには家族がいるのが、その証左です。

家族水入らずのシーンなんて要らない、前作のような純粋なスリラーorサスペンス映画を楽しみたい人にとっては無粋な要素かもしれません。

 

前作でのライアンはアメリカとロシアの間に生じる軋轢、ひいては戦争にまで発展しかねない状況を回避するため奮闘するような役で、作品としてもポリティカル・サスペンスの様相を呈していました。

それに対し、今作のライアンはIRA内の過激派の一人=ショーンに付け狙われる役で、ポリティカル=政的要素は薄くなっているんですよね。

あくまで個人同士の報復合戦というか、犯人に狙われる男のお話が中心になっていて、ジャンルすら違う感じがします。

ジャック・ライアン感に欠けるというか。

 

それ故か、ショーンが属していたIRA過激派の壊滅も、衛星からのサーモグラフをモニターで見てるだけで終わるという淡白な描かれ方で終わります。

が、神妙な面持ちでこれを見届けるライアンの表情には様々な感情が含まれているようで、これが秀逸。

実際に戦っている状況が定点カメラ等で映されるのではなく、生身の人間の命のやり取りが古いテレビゲームのような画面で記号的に表されるのは寒々しさすら感じます。ライアンもそんな風に思ってたのかなぁと。

 

ひたすらジャックへの復讐に燃えるショーンを演じるショーン・ビーンさん(ややこしい!)の悪役ぶりもいいですね。

個人的に、ゲイリー・オールドマンさんやウィレム・デフォーさんらと並ぶ、90年代を代表する悪役俳優だと思います。

 

**********

**********

**********

『機動戦士ガンダムGQuuuuuuX』を観ています。

 

宇宙世紀0079年。

ジオン公国を名乗るスペースコロニー群のサイド3は、地球連邦からの独立を求め宣戦を布告。ジオン軍のシャアによる連邦軍の最新鋭機ガンダムの強奪は大きく戦局を変え、ジオン公国の勝利を以て戦争は終結した。

終戦後のサイド6。高校生のアマテ=マチュは運び屋のニャアンと知り合い、届け先のジャンク屋に行き着く。そこではクランバトルという、モビルスーツ同士が戦う非合法賭博が行われていた。

そんな折、コロニー内に侵入した赤いモビルスーツと軍警の戦闘に巻き込まれたマチュは、ひょんな事からモビルスーツ=ジークアクスに搭乗し軍警を撃退する。

正体を隠しクランバトルに参加するようになったマチュ。そしてジオンのシャリア・ブルは、マチュのパートナーになった赤いガンダムを追い……といったお話。

 

ガンダムシリーズ最新作です。

ご存知、元祖『機動戦士ガンダム』のお話と言えば、最終的にはヒーロー側が所属する地球連邦が勝利して終戦を迎えます。

が、本作では地球連邦が敗北し、ジオン公国が勝利した世界の話というのが衝撃的、かつ新鮮です。

ここで“衝撃的”というワードを使いましたが、そんな極私的な妄想=二次創作を(ほぼ)リメイクとして公式に映像化できてしまうのって、やっぱり衝撃以外の何物でもないじゃないですか。

続編やら番外編ではない、俺版としての元祖『~ガンダム』を作りたい人ってスゲー多いと思うんですよね。福井晴敏さんは悔しがってるんじゃないかな(笑)。

そんな本作には”換骨奪胎”という言葉がよく似合います

 

これが許されるどころか歓迎されるのは、ガンダムファンは宇宙世紀に弱いという土壌があるからです。

宇宙世紀の話でーすというひと言さえあれば、あんなタイムボカンシリーズみたいなキャラが宇宙世紀の住人でも受け入れられるんだから、まぁチョロいよね。

それどころか、キャラデザに関する不満があまり見えないのは、よっぽど達観した大人が多いのかな。

個人的に、最近のガンダム作品のキャラは見た目=デザインが嫌いです。

 

得てして、ガンダムの名が付く作品には常に賛否両論があるもので、本作も例外ではありません。

が、俺ッチがその手のサイト見ていないために気付いていないせいか、今作に限っては否定的な意見があまり見えず、肯定派の意見が圧倒的に多く見られます。

普段は否定派の意見には、何言ってんだコイツ的に感じるものですが、今作の場合は肯定派というか擁護派のヨイショっぷりが本っっ当~にキモく思えてね。本作を誉める事で、何かもらえるキャンペーンでもやってるんかいな?と思うくらいです(笑)。

当ブログではガンダムは学問であると捉えていますが、ここまで来るとガンダムは宗教に、関連作品は教典にまで昇華したと断言せざるを得ません。

ネット上の喧々諤々なやり取りも、宗教に根差した戦争ばっかやってる中東諸国を連想しますし。

 

庵野秀明さんが少々絡んでいる時点で、実質上の“シン・ガンダム”という揶揄も見えますが、それどころか“シン・∀ガンダム”と呼ぶ方が正確なんじゃないかと個人的に感じます。

探せばもっとありそうだけど、モビルスーツ同士の対戦とか、魔女がどうとかとか、not宇宙世紀ガンダムのエッセンスも感じますし(チト穿ちすぎかな?)。

 

まだ7話くらいまでしか観れてませんが、ここから最終回まで、どういう風に着地させるのか気になりますね(おそらく最終回の脚本は庵野さんが担当すると予想)。

個人的に、女子が主役のガンダム作品はやっぱり熱くなれないなぁと感じているものの、ただ一つだけ確信できるのは『〜水星の魔女』よりは面白いかな。

 

そういえば、本作は日本テレビの深夜に放送されましたが、バラエティ番組と同じ枠に含まれ、テレビの番組表で見つけにくいという不満がちょっと話題になりました。

もちろんバカな番組編成だなとは思いましたがね、何話か放送されてこのネタがネットニュースになった際、番組表に出なかったから録画できなかったの何だのと、いつまでもグダグダ言ってるヤフコメ民に失笑したものです。

放送開始日は分かっているんだし、自分が興味を持っているものなんだから最初からチェックすればいいだろうと。

前半の番組が要らなかったとしても、だったらチャプターサーチすりゃいいし、そんな機能も付いていないほどヘボいレコーダーでも使ってるのかよと。

同じ局&同じ時期&同じ形態で放送されていたにも関わらず、少なくともネットニュースにはならなかったんだから、『霧尾ファンクラブ』の視聴者は民度が高いなと羨ましい気持ちにすらなりましたよ。

巷では悪評の高い『HGUC 1/144 百式』を組んでいます。

いわゆるリバイブ版ね。

 

どーでも話として、このリバイブ版の商品名は『HGUC 1/144 百式』

リバイブ前の、

こっちは『HGUC 1/144 NSN-100 百式』』のようです。

商品名が被らないための小さな努力が垣間見えますが、例えば“Re:HG”みたいにリニューアル版専用のブランドでも起ち上げればいいんだよな。乱立して収拾がついてない1/100スケールみたいに。

 

それはさておいて、キットの話。

本品も関節等の可動部にはKPS材を多用しています。普通に塗装もできるし、可動部の保持力はポリキャップ以上なのはKPSの良いところです。

まぁ、KPSでも関節がユルくなる事はありますが、それについてはまた今度。

 

そんなKPSも、よろしくない点はあります。

表面が傷付きやすいとか、ペーパーでヤスるとすぐ目詰まりするとか、ヤスッた端面が毛羽立ちすぎるとか、凹モールド追加のためのケガキが彫りにくいとか、パーツ点数が激増する(ゲートなんか2ヶ所でいい!)とかね。

そして、このところ思うのは精度が悪いという点です。

 

KPS材のパーツでパーティングライン=PLがなかなか消えない事って、ままありませんか?

PLの段差が大きく、かなり削ってもツライチにならないんですよね。だからって、粗い番手で削るのは弾性がないに等しいKPSには厳禁だし。

1パーツ内にあるPLですらそんな感じだから、合わせ目消しなんてさらに骨が折れます。

精度が出てないせいで、パーツの勘合もイマイチです。

これら、通常のPS材ならもう少し合いも良いんじゃないかなぁ?と。2枚目の芯ズレなんて、ふざけんなレベルでしょ。

クレイバズーカの砲口部は、最近の設計であれば別パーツで先端から被せる方式になるかな…?

 

ガンプラ特有の都合として、近似色のパーツは同一のランナーにまとまっていますが、可動部以外の外装にこれを使うのは勘弁して欲しい。

合わせ目消しが必須の武器関連なんて特にね(お得意の段落ちモールド芸でごまかして終わる)。

 

KPSの使用は最低限に、ポリキャップと似たような感じで軸受けパーツを集めたランナーにしてくれると助かるんですが……特に設計上の要望なんか取り入れるわきゃねっか(食玩部門の方が多少は期待できる)。

 

…と、ここまで読んで、何でそんな小っせー事が気になるの?と思う人には無駄な時間を取らせちゃいましたね。

目を肥やさずに、ただガチャガチャ動かして遊ぶに留めておく方が

幸せだから…。

『キー・ラーゴ』を観ました。

 

フロリダ半島沖にある列島の一つ、キー・ラーゴ。

兵役を終えたフランクがキー・ラーゴにやって来たのは戦友ジョージの死を報告するためだった。ジョージの父でありホテルを経営するテンプル、その娘でありジョージの妻だったノーラはジョージの訃報に肩を落とす。

やがてキー・ラーゴに嵐が近付いてきた頃、ホテルの客だったロッコとその一行はフランクたちに銃を突き付ける。ロッコの正体はギャングの大物で、ある取引の場所としてテンプルのホテルを選んでいたのだが、嵐により取引相手が足止めを食っている事に苛立っていた。

足が不自由ながらもロッコの脅しに屈しようとしないテンプルに対し、ロッコに懐柔されるばかりで無気力なフランクの姿にノーラは失望の色を隠せない。しかし、無抵抗な人々が次々とロッコ一味の犠牲になる光景を見るフランクは……といったお話。

要約すれば、嵐のためホテルに閉じ込められた主人公とギャング一味の話です。

 

映画がまだモノクロだった1940年代のクラシック俳優と言えば、個人的にはハンフリー・ボガートさん一択です。好きになったきっかけは何と言っても『カサブランカ』。

ボガートさん、いや、敢えてボギーと愛称で呼ばせてもらいますが、シニカルな口調で他人に執着しないドライな人に見えながら、実はハートは熱い人情家というキャラがよく似合うんですよ。これぞボギイズム!と勝手に命名。

逆を言えばそればっかなんですが(笑)。

ルックスに関しては世間での評価はだいぶ低いようですが、そんな役を演じているボギーを見てると、カッコ良く思えてくるんでしょうね。

ダンディズムを身に着けたいと思う人はボギーを見習えばいいんです(?)。

 

で、本作の話。

以前に観た『三つ数えろ』があまりにも難解な作品だったので(回を重ねて観ると理解が深まってくるけど)、それが頭の片隅に残っているせいでチト身構えてしまいましたが、こちらにそんな懸念は無用、気軽に楽しめる娯楽作です。

 

外は嵐で逃げようにも逃げられず、ホテルに閉じ込められた主人公たちとギャングたちのスリリングな一夜を描いた作品という事で、ちょっとした密室劇の様相。

4人の手下を従えた大物ギャングが相手とは言え、こっちにはボギーがいるんだ、そのうち痛い目に遭わせてやるぜ……と思いながら見るのが普通ですが、なかなか腰を上げてくれません。まさか本当にへぇこらするばかりのダメ男なんじゃ?とじれったくもなってきます。

もちろんそんな事はなく、悪事を見逃せない正義の心から来るものもあるんでしょうが、基本的に戦いたいという欲求がボギー演じるフランクを突き動かす衝動になっているのが新鮮です。まるでベトナム帰りみたいじゃない(笑)?

だからって、いきなりホテルのロビー等でバンバンやり合うのではなく、多勢に無勢である事を念頭に置いた上で、虎視眈々と隙を見計らうあたりに有能な軍人だった事を臭わせます。

 

そんなフランクと敵対するロッコは、金力に物を言わせて有力者を動かせるほどの大物ギャング。

躊躇いもなく人殺しができるなんて当たり前ながら、自分らに歯向かうフランクたちを生かしておくのは余裕の表れにも見えますね。

ほぼほぼ無抵抗なフランクたちをザコ視する反面、ホテルを襲う嵐に恐怖を感じるあたり、真に怖いものを分かっているのが面白いキャラです。

ちなみに、ロッコを演じているのはエドワード・G・ロビンソンさんという方。名前だけは見知りしていたんですがね。

で、このロビンソンさんとボギーはウン十年後に、そしてマイケル・ジャクソンさんを加えて再共演を果たす事に…!って、あんまマジに受け取らないで欲しいんですが。

何を言ってるのかと思う人は『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』を見よう!

**********

**********

 

そしてボギーの映画と言えば、女性とのロマンスも欠かせません。

相手役は『三つ数えろ』でも共演したローレン・バコールさん。本作の時点ではどうだったのか知らないけど、プライベートでは夫婦だったという話は割と有名です。

そんな蜜月な関係にあるんだから実生活に倣い、二人が結ばれてハッピーエンド……になるだろうけど、明確に描いていないのがいいですね。イチャつくシーンもほぼ皆無なのって地味に珍しい。

それ故、ムーディーなラブシーン等で水を差す事もなく、キチンとスリル&サスペンスを楽しめる良作でした。

 

**********

**********

**********

Blu-ray版は映像特典は予告編のみ、珍しく吹き替え版も収録しているのが嬉しいですね。

 

余談ながら……Blu-ray版のジャケット、俺ッチが買ったのと全然違うんですけど!

何だよ、この味気ない図柄はよぅ…!

例えば、既にラッカーで塗ってあるこんなパーツがあったとして、

刃の内側を違う色で塗りたいんですよ。

こんな風にね。

そこから刃全体をマスキングして柄の部分を塗ると。

 

こういう場合、こだわる人は先に内側を塗る→マスキング→刃を塗るんでしょうが、マスキングがメンド臭いから内側をエナメルで塗装して、ハミ出た部分をエナメル溶剤で拭き取ろうと考えています。

 

…が、以前、これに似たような事をした際、

ラッカーで塗った黄色の上にエナメルの黒を塗ったところ、これがペリペリ剥がれる現象が起きたんですね。溶剤はペトロールだったので、これがマズかったのかなとも思ったり。

完全に見えなくなる所だったからセーフだったんだけど、この件がチラつくので、ちょっと実験をしてみました。

塗装については塗料&溶剤は共にタミヤのものを使い、エアブラシで吹いています。

 

まず、既にラッカーで塗ってある物を用意。

境界線の←はツヤ有り、→はツヤ消しで塗ってあります。

この状態からエナメルを塗ります。

こんな感じ。

そこに、

マスキングテープを貼ります。

そして、これを剥がすと……

ツヤ有りの方の塗膜が持ってかれました…。

ツヤ消しの方は、着けて剥がしてを何回か繰り返しても問題ナシでした。

 

塗装前、脱脂の意味も兼ねてエナメル溶剤だけを吹いてみたところ、ツヤ消し部分は吹き付けた溶剤が染みていくような感じでしたが、ツヤ有り部は水玉状になって弾き気味でした。かつての疑問を自己解決っ。

もちろん本塗装時も似たような感じだったので、圧を下げたり距離を離したりして、一見まともに塗れているように見えましたが、やっぱりダメでした。

 

という事で、ラッカー塗装の上にエナメル塗装をする場所は、下地をツヤ消しにしておかねばならん!という結論です。

検索ワードの言葉が足りなかったのか、これについて言及しているページがなかなか見つからなかったんですが、こんな塗装法なんか誰もやってないのかな?

クリムゾンエッジ、どうやって塗ってるんだろう…。