どうだろう、本の品種改良 | Joon's blog

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どんな傑作にも100点を、どんな駄作でも0点を与えないのが信念です

もうウン10年も買い続けている月刊誌『シナリオ』。

扱っているお店があったりなかったり、あったとしても2~3冊だったりというマイナーな本です。月刊誌だけど、雑誌とは言いにくいかな。

 

そんな『シナリオ』、今月号=2025年9月号は予約の時点で売り切れ続出で、重版が決まっている(お盆休み明けくらい?)ってんだから、異例中の異例です。

どうやら『国宝』という作品の効果が大きいらしいですね。

いくら吉沢亮さんと横浜流星さんが主演とは言え、歌舞伎を題材にした作品なんか売れるんかいな?と思っていましたが、俺ッチの安直な予想に反してかなり評判が良いようですね(3~5割は付和雷同だろうけど)。

ちなみに、映画は約3時間(!)ですが、『シナリオ』の掲載ページ数で言えば約30ページ程度です。

台本が掲載されているけど、映画そのまんまの採録ではない(映画にはない台詞もあるとか)ので、気になる人はお気を付けを…。

 

――それはさておき、このところの『シナリオ』と言えば、かなり厚みがありページ数も増えています。号によっては50ページ以上増えてもお値段据え置きというのは嬉しい配慮…!

編集部としては、なるべく薄くしたい=コストを抑えたいそうで、8月号から紙の質を薄くしたそうです。

厚みはほとんど変わりませんが、6月号は約180ページ、9月号は約220ページってんだから、ここまで変わるのかと。

どうでもいい情報として、改変前の紙の厚みは0.15ミリに対し、改変後は0.12ミリです。わざわざノギスで測ってみるヒマ人です(笑)。

 

コストダウンを図りたいのが当然なのは分かりますが、シナリオという資料性の高いもの=後世に遺せるものを載せている以上、一般的な雑誌のように読み終えたらポイッという類の本ではないと思うんですよ。

なので、紙質の変更のせいで経年劣化がどれほどのものになるのかが気になりますね。

まぁ印刷も綺麗だし、そこまでヘボい紙質とまでは思わないけど、黄ばみ方とかどうなるかな?

 

俺ッチも含め、『シナリオ』の読者は電子書籍で読みたがる人が少なさそうなので、この辺に関して他の読者さんはどう思うだろう?とも思いますが、話が通じる人は皆無に近いほどに少ないだろうな…。