福岡県宗像市 美容室アトリエ・Shin
店長のCHIKAです
私がなぜ、ネイリストの肩書に執着したのか?
今日で終われるかな・・・(⌒-⌒; )
手術の日を延ばしてまで受験した 検定試験も終わり
いよいよ入院、手術です。
乳がんの手術で失ったもの・・・
それは、乳房です。
多くの乳がん患者の女性は、そのことに大きな喪失感を感じるのかもしれません。
私は・・・
元々、豊かでもない胸( ̄_ ̄ i)
バツイチだから、見せる相手がいるわけでもなく・・・(⌒-⌒; )
何より、3人の子供を母乳で育てた。
この胸(乳房)は、もう十分にその役割を果たしたんだ。
そんな思いがあり、乳房を失うことは寂しいし、悲しいのかもしれないけれど・・・
落ち込むことは、ありませんでした。
それよりもきっと・・・
これからの生活のことのほうが心配だったのでしょう。
案の定、手術を終えた後 左腕は全く動かず・・・(´_`。)
ベッドから寝返りを打つことも起き上がるのさえも
自分の左腕を右手で手繰り寄せなければ、起き上がらない。
立ち上がっても左腕は、ついているけど感覚がない。
ただ、胴体から重たいものがぶら下がっている・・・。(´д`lll)
そんな感覚でした。
入院中のリハビリも・・・そんなに簡単に左腕の失った感覚が戻るわけどもなく・・・
24年5月12日に退院
退院の2日後(5月14日)・・・私にとって人生を変える出会いがあったのです。
その時は、自分のために参加したのですが~
今では、ミッションと言える私の天命
ウィッグとの出会いでした。
それは・・・入院の前から申し込んでいたセミナー
「私は守られている」と感じた不思議な出会いです。
今まで20数年間、美容師をしていても1度もなかった講習会
ウィッグの講習会でした。
「自分に必要になるかもしれない」と思い、術後でわからないけれど~と申し込んでおいたのです。
全く動かない左腕、体力もままならない状態で家族が止めるのも聞かず・・・
一人で高速道路を運転し、講習会に参加しました。
もちろん・・・動けないので、見学することしか出来ませんでしたが・・・
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話がそれました・・・
退院して、動かない腕のリハビリに通いながら・・・
5月18日いよいよ待ちにまった試験の結果が・・・
ネイリスト1級検定 合格
これで・・・不安も心配もなくなりました。
まだスタート地点に立っただけ・・・
それでも、このまま腕が動かなくても 別の道がある
子どもたちを路頭に迷わせることはなくなる
ホッとした瞬間でした(*´Д`)=з
長くなりましたが・・・
これが 私がネイリストの肩書に執着した理由
乳がんと告知され
これから子どもたちを養うために
路頭に迷わせないために・・・
手術の日取りを延期して、
毎夜毎夜、夜中まで練習して~
死にものぐるいで手に入れたもの
だから・・・今ネイルの仕事はやっていないけれど
どうしても捨てることができなかったもの
これから先、もしまた何かあっても・・・
おそらく、この時の必死に前に進んだ経験が
私を支えてくれる。
大丈夫! あの時にあんだけやれたんだから~って・・・
きっと・・・私にとって
ネイリストの肩書は自分への勲章なのかもしれません。
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美容師として、復帰出来た時
http://ameblo.jp/atelier-shin/entry-11291605154.html
まだまだ、思うように左腕は動かなくて~
一人のお客様の髪を乾かすことさえもドライヤーが重たくて出来なかった。
私には、必要なかったけれど
腕が動くようになって、自分のウィッグを作った
http://ameblo.jp/atelier-shin/entry-11331059048.html
(今では、価格が違います)
それがきっかけで、ウィッグを必要とするお客様がご来店されるようになった。
5月1日で、乳がんの手術から5年
未だに使いすぎると上がらなくなる腕ヽ(;´Д`)ノ
術後の胸は、触られても全く感覚がないところもある。
踏ん張りの効かなくなった体力・・・
いろんなことと付き合いながら・・・
これからも私は、美容師であり続けるんだろうなぁ~って、思う。
捨てきれなかったネイリストの肩書・・・
多分これからもず~っと・・・
サロンに飾られているんだろうな・・・(^▽^;)
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回を重ねて・・・
長くなりました。私の執着・・・(⌒-⌒; )
母親って、子供の為ならどこまでも強くなれるんだと思います。
きっと、一人ならこんなに我武者羅になることはなかったと思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました~♪