テレビ大阪ありがとう!
何か苦しそうで
なかなか見るに至らなかった
『タクシードライバー』(1976)
ほぼ50年前の映画なのに
最近見たような場面がチラホラあって
予想外な結末もおもしろかったー👍
カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作
***最後までネタバレします***
戦場での経験が元で不眠症に悩む
トラビス(ロバート・デ・ニーロ)は
深夜に働けるタクシー運転手の
職を得るが
❛おしゃべり野郎❜ のトラビスに
面接官はうんざり。
どんな危険な地域でも
どんな客でも乗せて
タクシーを走らせるトラビス。
街の中は汚いものだらけだと
イラついていた。
12時間働いても眠ることができず
終業後はポルノ映画を観に行く。
売店の女性にしつこく名前を聞いて
警備員を呼ばれそうになり
あわててスナックとコーラを購入。
バッタもんのコーラしかないらしい
このポップコーン食べたいなぁ
ある日、選挙事務所に向かう女性に
一目ぼれしたトラビス。
車から事務所内の彼女をずっと見ていて
男性職員に見つかり
🚙一度は逃げ去るが
日を改めて事務所を訪れ
「手伝いたい」とアプローチ
しかし政治には知識も関心もない。
誰もが振りかえる美女ベッツィー
(シビル・シェパード)
トラビスの説得に根負けし
休憩時間にカフェデートを承諾。
トラビスが注文したのは
スライスチーズがのった
アップルパイ🍎と珈琲
ここ好きだー
ふたりは懇意になっていく。
ところがトラビスは日頃の習性で
ベッツィーにポルノ映画を
見させてしまい、激昂させてしまう。
その後、いくら電話をかけても
ベッツィーは出てくれない。
腹を立てたトラビスは
選挙事務所に押しかけて
「殺してやる!」と叫び
追い出される。
不眠症はますます深刻になり
心が荒んでいくトラビス。
深夜の街で、一人の少女が
タクシーに乗り込んで来て
「早く出して!」とまくしたてたが
男が追ってきて連れ戻される。
その様子を見たトラビスは
自分のなすべきことを確信する!
運転手仲間から紹介された売人から
銃を購入 それも4挺!
〝その時〟に備えて
鋼(はがね)の体を手に入れるため
トレーニングを始める。
こぶしをコンロであぶる
鋼だけに?
銃を体に装着する仕掛けを手づくり。
飛び出す銃とかもう職人の域
鏡を見て、誰かの声に反応するように
「俺に用か?
俺に向かって話してるんだろう?」
と銃を構える(有名なシーン)。
そんなある日
立ち寄った行きつけの店で強盗に遭遇‼
日頃のトレーニングがモノをいう。
銃の許可証をもってないと言うトラビスに
店主は「任せろ」と銃を受け取り
トラビスを逃がす。
すっかりその気になったトラビスは
両親への手紙にも
「政府の仕事をしている」と書いた。
以前タクシーに逃げこんできた少女を
街で見かけて追いかけ、声をかける。
これが13歳のジョディ・フォスター
例のヒモ男と話をつけて
客として少女と話をすることに。
(若き日のハーベイ・カイテル)
アイリスという名の少女は
12歳の娼婦で
家出していて
ここで働くしかないという。
翌日、アイリスをデートに誘い出し
親元に帰って学校に行けと諭すが
ヒモ男にすっかり騙されていて
聞く耳を持たない。
それどころか、あきれたように
「あんたってクソ真面目ね」と言われる。
ついに浄化計画の実行を決意し
モヒカン頭にしたトラビスは
次期大統領候補の集会に姿を現す。
見覚えのあるシチュエーションだなぁ
移動を始めた議員に近づいていくが
シークレットサービスに怪しまれ
あえなく計画は失敗。
その夜、アイリスのヒモ男に接触し
有無を言わさず射殺。
続けて見張り役や用心棒などを撃ち
自らも被弾しながら
建物の中に入っていく。
アイリスの目の前で
元締めの男を射殺した。
自殺しようとしたが弾切れで
駆け付けた警官に逮捕される。
まさに『イコライザー』のラスト
デンゼル・ワシントンなら
25秒くらいでカタがついたかも。
事件後、アイリスが
家に戻って学校に通っていることを
彼女の親から届いた感謝の手紙で知る。
一躍ヒーローとなったトラビス!
タクシーの客としてベッツィーが
訪ねてくる。
目的地に送り届けたトラビスは
ベッツィーの期待した表情を無視して
走り去る。
最初の標的を逃した結果
身を挺して悪い奴らから少女を救った
正義だけが表面に出て
無罪
エンタメだな~
さすがマーティン・スコセッシ!
現実は、人とつながれず
仕事もまともに手につかず
自分で破滅の道を進んで
無差別殺人や
ストーカー殺人を犯してしまう。
世の中が手を差し伸べようとしても
その手を振り払って
凶行に及んでしまうのかも。