＃５のコントですが、独立しているので、
＃１～＃４を読んでいなくても楽しめます。
ちなみに、＃１はこちら。
＃２はこちら。
＃３はこちら。
＃４はこちら。
＃５はこちら。
荒木
「（通話をしながら、カバンの中から荷物を出している）そうなんだよ。
街で突然見つけてさ。
そう。魔法のランプ。
なんか、骨董屋で売ってて。
とりあえず通話終わったら早速こすってみようかと思う。
うん。じゃあね。はいー。（通話を切る）
よし、じゃあ行くか。」
（荒木、魔法のランプをこする）
魔法のランプ
「・・・（何も出てこない）。」
荒木
「あれ？（もう一度魔法のランプをこする）」
魔法のランプ
「・・・（何も出てこない）。」
荒木
「え、なに？不良品？
ホントに中入ってるのかな。」
（荒木、魔法のランプをのぞく）
荒木
「ん？なんだ・・・？
・・・え？
うわぁっっ！！
・・・し、死んでる！！」
（２０分後）
刑事
「警部、こちらです。」
警部
「（現場にやってくる）うん。」
刑事
「（手帳を見ながら）被害者はジーニーさん。
ランプの魔神です。
そしてこちらが第一発見者の・・・。」
荒木
「あ、荒木です。」
警部
「捜査一課の芳賀です。」
荒木
「よろしくお願いします。」
警部
「早速ですが発見した時の状況を教えていただけますか？」
荒木
「はい。
今日、骨董屋で魔法のランプを買いまして。」
警部
「それはどちらの？」
荒木
「都内のアラジンというお店です。」
警部
「よし、連絡を取れ。」
刑事
「今、確認中です。」
荒木
「で、持ち帰ってこすってみても反応がなくて、
口から中をのぞいてみたら・・・。」
警部
「被害者が亡くなっていたと。」
荒木
「はい。」
刑事
「警部。
見ての通り出入り口はこの小さい口のみ。
とても人間には出入りできません。
これは完全な・・・。」
警部
「密室殺人か。」
荒木
「密室・・・。」
警部
「何か？」
荒木
「えーと、あの・・・、はい。」
警部
「（ランプの口をのぞきながら）部屋を荒らされた様子はないな・・・。
物取りの犯行ではなさそうだ。」
刑事
「そうなると怨恨ですか？」
警部
「その線で洗った方がいいかもな。」
荒木
「怨恨？
ランプの魔神に怨恨？」
警部
「よし、被害者の交友関係徹底的に洗ってくれ！」
刑事
「はい！（走っていく）」
荒木
「（走っていく刑事に）いや、どうやって洗う気ですか？
ねぇ！どうやって洗う気ですか？！」
警部
「必ず怪しいヤツがいるはずだ。」
荒木
「見た目で言えば、被害者が一番怪しいですけどね。」
刑事
「（戻ってくる）警部！」
警部
「どうだった？」
刑事
「被害者ですが
先週まで交際している女性がいることがわかりました。」
警部
「よし、逮捕だ！」
荒木
「なんで？！」
警部
「ご協力感謝します。
なんとか早期解決できそうです。」
荒木
「いや、解決も何もしてないですよ。
元カノ見つけただけですから。」
バイブ音
「ウィーンウィーン。」
警部
「（スマホに出る）はい、芳賀です。
なんですって？！
わかりました。
すぐに向かいます！（スマホを切る）」
荒木
「どうかしたんですか？」
警部
「被害者に１億円の生命保険がかけられていることがわかりました。」
荒木
「必要ですか？生命保険。」
警部
「ひとまず保険金の受取人である被害者の兄に話を聞いてきます。」
荒木
「被害者の兄への聞き込みの画が浮かばないんですけど、
どんな感じになるんでしょうか？」
警部
「車だと時間がかかるな・・・。
よし！アレを使おう。」
荒木
「アレ？」
警部
「（じゅうたんを広げて、その上に乗る）行ってきます！」
（警部、じゅうたんで飛んでいく）
荒木
「（遠くに飛んでいく芳賀を見届けて）空飛ぶじゅうたんかぁ・・・。
魔法のランプじゃなくて、そっちを買えばよかったなー。」
魔法のランプシリーズもいろいろ書きましたね。
題材が不思議なものには妙なリアルを組み合わせたくなるんですよね。
今回は殺人事件。
実演の際はオチを変える必要があるかと思います。
【コント】信長の宴
【コント】ケルベロス＃２
【コント】明日、天気になぁれ
【コント】西遊記＃３
【コント】ペットショップ＃２
今後のコント作りの励みになるので、ぜひ、感想をお聞かせください。
本ブログのコントは自由に演じていただいて構いません。
アレンジや改変も自由です。
アメブロのメッセージ機能やtwitterのＤＭで一言いただけると、励みになります。