#3のコントですが、独立しているので、

#1、#2を読んでいなくても楽しめます。

 

ちなみに、#1はこちら

#2はこちら


 

スナイパー
(ビルの屋上でライフルを構えている)

スナイパー(モノローグ)
「スナイパー、それは孤独な男の仕事。
 今日も俺はライフル片手にターゲットを狙う・・・。」

スナイパー
(ライフルを構えている)


(視界に、別のライフルの銃口が見え隠れする)


スナイパー
(ライフルを構えている)


(視界に、別のライフルの銃口が見え隠れする)


スナイパー
「(となりのスナイパーに)ちょっと邪魔しないで欲しいんですけど!!」

スナイパー2
「そっちこそ邪魔なんですけど!
 私はあっちのビルを狙いたいんです!!」

スナイパー1
「こっちが先にここに来たんです!!
 ここは私の陣地だから、入ってこないでください!!」

スナイパー2
「ここがあなたの陣地っていつ決まったんですか!
 何時何分何秒に決まったんですか!!」

スナイパー1
「最初から決まってたんです!!
 あなたは別のビルから向こうのビルを狙ってください!!」

スナイパー2
「ここあなたのビルじゃないでしょ!
 不法侵入でしょ!
 勝手にあなたの陣地とか言わないでください!」

スナイパー1
「あなただって不法侵入でしょ!
 一緒にしないでください!
 (地面に線を引いて)はい、ここからこっちは私の陣地だから入ってこないでください!」

スナイパー2
「(足を入れる)ほぉら!!」

スナイパー1
「入るな!!」

スナイパー2
「(足を入れる)ほぉら!!」

スナイパー1
「入るなって!!」

スナイパー2
「(足を入れる)ほぉらほぉら!!」

スナイパー1
「入るなよぉ!!
 先生に言うぞぉ!!」

スナイパー2
「こっちだって先生に言うぞ!」

スナイパー1
「言うなぁ!!(スナイパー2の顔を触る)」

スナイパー2
「触るな、きたないなぁ!」

スナイパー1
「きたなくないもん!」

スナイパー2
「はい、バリア!!」

スナイパー1
「バリアするなぁ!(スナイパー2を触る)」

スナイパー2
「はい、ききません!
 バリアだからききません!」

スナイパー1
「こっちだってバリア!」

スナイパー2
「だめ!2人目のバリアは効果ないからだめ!」

スナイパー1
「効果あるもん!!」

スナイパー2
「えい!(スナイパー1の顔を触る)」

スナイパー1
「さわるなぁ!
 バリアだもん!」

スナイパー2
「2人目は効果ないの!
 俺の兄ちゃんが言ってた!」

スナイパー1
「もう仕事中だから、邪魔するなー!(ターゲットに向けてライフルを構える)」

スナイパー2
「効果あるもん・・・!(ターゲットに向けてライフルを構える)」

スナイパー1
「あぁ、もうスコープの前で銃口ウロウロさせるな!」

スナイパー2
「おまえこそウロウロさせるな!」

スナイパー1
「おまえのターゲットどこ?」

スナイパー2
「あっち。
 あのビルの16階。」

スナイパー1
「(ライフルで覗く)あー、あのハゲのひと?」

スナイパー2
「ハゲのひと。」

スナイパー1
「あのハゲのひと、ハゲだからハゲバリアしてるからね。」

スナイパー2
「ダメだよ、バリア効かないからね!」

スナイパー1
「3人目のバリアは効くよ!」

スナイパー2
「そんなの聞いたことありません!」

スナイパー1
「言ってたもん!
 うちのお兄ちゃんが言ってたもん!」

スナイパー2
「3人目のバリアは効くって?」

スナイパー1
「そう。」

スナイパー2
「じゃあ2人目のバリアは効かないってことだな。」

スナイパー1
「ふ・・・、2人目も効くもん!」

スナイパー2
「『3人目のバリアは効く』って言ってたんでしょ?
 じゃあ2人目は効かないってことじゃん!」

スナイパー1
「効くもん・・・っ!!」

スナイパー2
「何泣いてんの?」

スナイパー1
「泣いてないもん!!」

スナイパー2
「(ライフルをのぞいて)ターゲットが椅子に座ったらチャンスだな。」

スナイパー1
「でも、ターゲットはバリアしてるからね!
 まっすぐはね返っておまえ死ぬよ!」

スナイパー2
「死にません!」

スナイパー1
「死ぬ!」

スナイパー2
「死にません!」

スナイパー1
「死ぬよ!
 あー、かわいそう!死んじゃうんだもん!」

スナイパー2
「死なないもん!
 はね返ってこないもん!!」

スナイパー1
「でも、あいつバリアしてるからね。
 二重バリアだからね!最強のやつ!!」

スナイパー2
「(ライフルを構えながら)ゴルゴ1300はそんな失敗しないもん!」

スナイパー1
「・・・おまえ、ゴルゴ1300なの?」

スナイパー2
「そうだよ。
 ・・・おまえはゴルゴいくつ?」

スナイパー1
「ゴルゴ・・・5億兆万!」

スナイパー2
「聞いたことないね!」

スナイパー1
「いるんです!
 ゴルゴ5億兆万!」

スナイパー2
「証拠見せろよー。」

スナイパー1
「証拠なんかいりません!
 言われたんです!
 『お前はゴルゴ5億兆万だ』って。」

スナイパー2
「誰に言われたんですか?
 10秒以内に答えてくださいー!」

スナイパー1
「10秒なんかじゃ無理ですー。」

スナイパー2
「じゃあウソね。」

スナイパー1
「ウソじゃないですー。
 じゃあお前はゴルゴ1300って証拠あるんですかー。」

スナイパー2
「あるよ、これ(カードを渡す)。」

スナイパー1
「なに、これ。」

スナイパー2
「殺しのライセンス。
 ここにゴルゴ1300って書いてある。」

スナイパー1
「・・・。(殺しのライセンスを返す)」

スナイパー2
「お前は?殺しのライセンス。」

スナイパー1
「・・・。」

スナイパー2
「・・・。」

スナイパー1
「・・・。」

スナイパー2
「・・・え、もしかして無免許?」

スナイパー1
「無免許じゃないですー!」

スナイパー2
「無免許で暗殺はいけないと思いますー!」

スナイパー1
「ありますー!
 お母さんが洗濯しちゃったんですー!」

スナイパー2
「ダメですー。
 いつも持ってないと、違反切符切られますー!」

スナイパー1
「たまたまなんですー。
 普段は持ってますー。」

スナイパー2
「おまわりさんー!おまわりさんーー!!」

スナイパー1
「呼ぶなー!
 本当にお母さんが洗濯しちゃったのー!
 今、乾かしてるのー!!
 今電話するから待って!(スマホを取り出す)」

スナイパー2
「無免許はダメだと思いますー。」

スナイパー1
「あ、お母さん?
 ・・・うん。そう。
 免許どうなってる・・・?
 ・・・え?あ、そう。
 うん。わかった。(スマホを切る)」

スナイパー2
「・・・なんだって?」

スナイパー1
「なんか今日、夜ごはんハンバーグみたいだから帰る。」

スナイパー2
「いいなぁー。」

 

 

 

 

【コント・セルフ・ライナーノーツ】

冒頭をかっこよく見せながら、後は延々子供のやりとりが続くコント。

子供らしい言い回しを考えるのが楽しかったです!

 

【上演メモ】

人数:2人

スナイパー1

スナイパー2

 

所要時間:4分~5分
上演難易度:★★☆☆☆
備考:演者にスナイパーっぽい格好をさせるか、敢えて子供っぽい格好をさせるかは演出次第です。

ライフルが邪魔というやりとりがあるので、おもちゃのライフルはあってもいいと思います。

 

【過去コントを5本チョイスしました。こちらもどうぞ。】

【コント】記憶喪失
【コント】午前0時のシンデレラ
【コント】最先端研究所
【コント】留守番電話
【コント】魔球

 

 

 

【コメント募集中】

今後のコント作りの励みになるので、ぜひ、感想をお聞かせください。

 

【実演したい方へ】

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アレンジや改変も自由です。

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