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皆さま、おばんです!

 

まだ入院の真っ只中ですが久しぶりに駅ネタを。

3年前に訪れた

函館本線・黒松内(くろまつない)駅の訪問記です。

いかにも「国鉄ちっく」な堂々とした駅舎が佇む黒松内駅。

ここに停車する定期列車は

1日に4.5往復のみ(すべて普通列車)だって言うんですから驚きです。

函館本線(山線)の閑散区間にある駅なので仕方ありませんが。

黒松内町(当時は黒松内村)の玄関口として明治36年に開業、

今ある駅舎は昭和54年に建て替えされたモノだそうですよ。

 

そんな黒松内駅はかつて、私鉄線が分岐する駅だったそうです。

鉄道名は、日本海側に位置する寿都町までを結ぶ寿都(すっつ)鉄道

寿都地区で採れた海産物や沿線の鉱山で産出された鉱石を輸送するために

大正9年に開通した、総延長16.5キロの鉄道線とのこと。

開通当時から芳しくない経営状況が続き昭和43年に休止、

昭和47年に廃止された鉄道とのことです。

自分は寿都鉄道について、

「鉄道ファン」のバックナンバーで存在は知ってましたが

詳しいことは知らず…

末期にボールドウィン(明治生まれの蒸気機関車)が活躍してたことから、

ファンのネタになってた鉄道線みたいですね。

 

そうとくりゃ、気になるのは

今でも駅構内に寿都鉄道の名残りがあるんじゃないかってことです。

 

こちらは国土地理院のサイトから転載した

寿都鉄道が現役だった昭和23年に撮影された航空写真ですが、

長い跨線橋の奥に寿都鉄道のホームがあるのが見えますかね?

転車台や扇状庫も写ってますが、こちらは寿都鉄道の施設ではなく

国鉄の黒松内機関庫だそうですよ。

黒松内駅、超マニア好みな駅じゃないですか!

 

寿都鉄道が廃止されてから既に半世紀以上が経過しましたけど、

痕跡が見れればラッキーな気分で構内を眺めてみました。

まずは駅舎の様子からです。

先にも書きました通り今ある駅舎は昭和54年に建て替えられたモノです。

何度も言いますけど、この風貌で無人駅なのが信じられませんな。

 

見ての通り、出札窓口はシャッターで閉ざされてました。

Wikipediaによると平成19年に無人化されたみたいですね。

 

全然ホットさを感じさせてくれない「JRホットニュース」のコーナー。

ポスターを1枚貼るだけでも印象は変わると思いますけど。

 

座敷のスペースがあるのがありがたいです。

列車で黒松内駅を訪れると次の列車まで1時間以上は待たされるので、

ここでゴロンとしてた経験をお持ちの方は多いのではないでしょうかね?

 

出札窓口の脇に黒松内町の全景写真が飾られてました。

写真は黒松内町の「いま」と「むかし」を定点で撮影したモノらしい。

黒松内駅は矢印の先辺りで見ることが出来ますぜ☆

 

注目はやはり「むかし」の写真です。

撮影時期は不明ですが、旧駅舎と構内には留置されてる貨車の姿を発見。

転車台の姿が無いので昭和40年代に撮影された写真ではないかしら?

 

続いてはホームにイン。

黒松内駅は列車の退避が可能な相対式&島式ホームによる2面3線構造で、

日中に停車する列車1往復はここで交換します。

 

黒松内町といえば天然記念物にもなってる「北限のブナの木」。

ホームにオブジェが飾られてましたよ。

 

「北限のブナの木」が鑑賞出来るフットパスコースは

お隣りの熱郛駅から徒歩5分の場所がスタート地点ですが、

黒松内駅にはぜひ、熱郛駅のアピール「力」を見習ってほしいです。函館本線・熱郛駅

ブナの木を見ずに帰って来た自分が言うのも何ですけど。

 

駅舎寄りにレンガ造りの油庫がありました。

街が電化されれる以前に、

列車の車内や駅舎内に明りを灯すための油を慮蔵していた倉庫です。

建物財産票は見つかりませんでしたが、

駅が開業した明治36年に建てられたモノで間違いないでしょう。

 

それでは寿都鉄道の遺構の件です。

上に掲載した古い航空写真からもわかるとおり、

寿都鉄道と国鉄線のホームは長い跨線橋で結ばれていた模様。

今ある跨線橋が近代的な様相なので、

寿都鉄道が廃止されたのちに設けられたモノだと思ってたのですが…

 

騙された~!

この跨線橋、中を覗いたらめっちゃ古いヤツじゃないですか!

外見は貼り替えられ完全リニューアルされてますけど、

かつて寿都鉄道のホームを結んでた跨線橋で間違いないでしょう。

 

そして寿都鉄道のホーム跡地ですが…

積雪でさっぱりわからん。

念のためにグーグルマップでも確認しましたが、

それらしい形跡は見当たらず…

どうやら寿都鉄道のホームは長くは使われずに、

列車は晩年は国鉄ホームの3番線に発着していた模様。

専用ホームや延長された跨線橋も早々に撤去されてたみたいですよ。

 

長万部駅側から側線が外れた方向に分岐していたので

ひょっとしたら転車台に繋がってた側線?とも思いましたが、

こちらは機関庫跡を整地して敷かれた線路っぽく。

寿都鉄道が廃止されたから既に50年近くが経過してますので、

構内で遺構を見つけるのはさすがに難しかったかな?

 

最後はこの画像で〆ます。

ここにもJR北海道の伝説のキャラクター「モジャくん」がいましたよ。

駅構内で遺構を見つけることは出来ませんでしたが、

「廃線跡」は今でも確認出来るらしいです。

いつかここも巡ってみたいですね。

その前にまずは健康を取り戻さなきゃ!

 

これ、めっちゃ欲しいのですけど手が届きません…

 

 

 

 

 

訪問駅リスト(JR線)

函館本線(長万部駅‐小樽駅)

 

↑(長万部駅方面)

二股駅(平成28年11月17日)

蕨岱駅(平成28年11月17日)

黒松内駅(平成28年11月17日)

熱郛駅(平成28年11月17日)

目名駅(平成28年11月17日)

蘭越駅(平成28年11月17日)

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比羅夫駅(平成28年11月17日) 前編 ・後編 夏季営業(令和元年6月5日) 前編後編

倶知安駅(平成29年9月27日) ・構内改装後(令和4年5月20日)

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余市駅(平成29年9月27日)

蘭島駅(平成29年9月27日)

塩谷駅(平成29年9月27日)

↓(小樽駅方面)

 

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