皆さま、おばんです!

 

新千歳空港から北海道入りした際にJR千歳線をよく利用してましたが、

ここを通るたびに気になってた駅があったのです。

美しい煉瓦積みの壁面を持つ、

どこかレトロな雰囲気の駅舎が置かれた駅。

「3匹のこぶた」的には最高の強度を持った駅舎を持つ駅でした。

 

いつか下車したいと思いつつも、そのチャンははなかなか訪れず…

先月半ばの旅ではにそのための時間を作り、

ようやく降り立つことが出来ましたぜ☆

 

その駅とは…

恵庭市内にある千歳線・島松(しままつ)駅でした!

駅舎の右側に見える白い外壁に注目。

独特のカラーパターンが見えますでしょ。

この模様に自分の心は鷲掴みされてたのです。

 

思い返せば、島松駅にこんな駅舎があることを知ったのは

今から39年前のこと。

宮脇俊三先生の著書「北海道690駅」に掲載された

島松駅の写真を見てからでした。

無骨な印象が強い国鉄駅舎の中にも、

こんなオシャレなモノもあるんだなぁって。

以来、早い時期に島松駅には降り立ちたいと思ってたのですよ。

 

その願いがついに実現。

さっそく気になってた外壁を間近で見てみたのですけど…

あれ?

 

ひょっとしてコレ煉瓦じゃなくね?

よく見たら、外壁に貼られた

コンクリートブロックじゃないですか!

この模様を見て、コレは煉瓦だと勝手に決めつけてたのは自分ですけど、

間近で見て本当にビックリしちゃいました。

今でもコレが煉瓦積みだと思ってるお仲間さんも多いのでは?

このブログを見て目覚めよ!!

 

なお、外壁は待合室の中から覗くとこんな感じでした。

窓の外に壁がもう一枚ある変わった造りですけど、

この構造が他の国鉄駅舎に普及しなかったことうぃ考えると

コスト的に見合わなかったのかもしれませんね。

 

ちなみにこの駅舎ですが、一部分に本物のの煉瓦が使用されてます。

ただし、建物自体が煉瓦積みなわけではなくて、

木造駅舎の外壁に装飾的に煉瓦が貼られているような感じ。

島松駅は大正15年に開業した駅で、

Wikipediaによれば駅舎は昭和34年に改築されてるそうですので、

煉瓦はその際に「飾り」として取り付けられたモノで

間違いないのではないでしょうか?

 

ここからは、いつも通りに駅舎を見て周ることにします。

島松駅はJR直営の駅で「みどりの窓口」も営業してました。

ここは新千歳空港駅から近い駅ですけど、

北海道新幹線の風船がぶら下がってる様子から、

利用客奪還のために飛行機に殴り込みをかけてますな。

 

続いてはホームにイン。

島松駅は相対式ホーム+島式ホーム+相対式ホームによる3面4線構造で、

千歳線内の中間駅ではホームの本数がもっとも多い駅でした。

 

現在は3本のホームを持つ島松駅でしたが、国鉄時代は2面3線構造で

平成4年に「快速エアポート」が運行を開始したことから

平成6年に4番線ホームが増設されたようです。

ちなみに4番線があった位置に、元々は貨物ヤードがあり

ここから駅裏に位置する油槽所まで伸びる日本石油と恵庭町農協、

それと陸上自衛隊島松駐屯地まで伸びる

総延長2.5キロの専用線があった模様。

 

下は国土地理院のサイトから転載した昭和51年撮影の航空写真ですが、

自衛隊の専用線は駅の北側から線路がU字に伸びる

ユニークな配線だったみたいですね。

専用線の廃線跡までは歩くと結構距離があるので

今回の旅では断念しちゃいましたが、

一部分が道路に転用されてるらしく、今でも歩くことが出来るそうです。

 

駅舎内に自衛隊のポスターが数多く貼られてた理由…

駅の西側に島松駐屯地があったからだったんだ。

 

そんな専用線の廃線跡を遠くからでも見れればと思い、

ホームに立ちましたが、あまりに遠くて廃線跡の様子は確認出来ず。

 

それならば、駅の東西を結ぶ自由通路の上からと挑んだのですけど…

 

側窓が曇っていて外が見えん!

曇りの原因は、寒暖差によるガラスの破損を防ぐために

側窓に樹脂板が使われているからでしたっけ?

 

通路の角に尊師席が置かれてましたが、

長い通路を歩いて疲れたおばあちゃん用かな?

どうでもいいことばかり気になる自分でした。

 

自衛隊の専用線跡は見ることは出来ませんでしたけど、

自由通路を抜け駅の反対側に出たところ、

かつて貨物ヤードだった所には今でも線路が残り

保線車両の留置線として使われてることがわかりました。

 

ここには除雪車のラッセルパーツ等々が置かれていて

見てるだけで結構楽しめたのですけど、

島松駅の構内からは外壁が邪魔しちゃって見えないのですよね…

気になる方はぜひ、島松駅で下車してくだされ。

 

島松駅の駅舎、造りは想像してたのとちょいと違ってましたが、

それでも美しいモノであることは間違いないです。

バリアフリー対応改装される話も出てるようですし、

原形の駅舎を楽しみたいなら、早めに訪れるのが吉ですからね。

 

 

訪問駅リスト(JR線)

千歳線

 

↑(沼ノ端駅方面)
植苗駅(平成28年8月29日)
美々駅(平成28年4月4日)
┏ 新千歳空港駅(平成27年6月2日)
南千歳駅(平成27年6月2日)
千歳駅(平成30年4月26日)
長都駅(平成30年4月26日)
サッポロビール庭園駅(平成31年4月16日)
恵庭駅(平成31年4月16日)
恵み野駅(平成31年4月16日)
島松駅(平成31年4月16日)
北広島駅(平成30年5月31日)
上野幌駅(平成31年4月16日)
新札幌駅(平成31年4月18日)
平和駅(平成31年4月16日)
↓(白石駅方面)

 

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