皆さま、こんにちは！
これまでブログで、自分が駅＆貨車好きなことを何度も書きましたが、
そんな自分が聖地と思えるような駅が道内にあったのです。
室蘭本線・本輪西（もとわにし）駅。
ここがどのような駅なのか？
そんなことは全くわかってませんでしたが、
貨車の追っかけをしてると「本輪西駅常備」と書かれた
貨車を見かけることがあり（地元の東北でもよく見ました）、
いつか訪れたいと思ってたのですよ。
一昨年の秋、ついに憧れの本輪西駅を訪れることが出来たのですが…
あれ？想像してたのとなにか違う。
道内の貨物輸送の事情を調べずに本輪西駅に来たのですけど、
ネットの情報によれば、貨物輸送は平成26年に終了していたらしく。
駅自体も平成23年に無人化されていたため、
平成27年に簡易駅舎に建て替えされてたんですって。
自分が訪れる２年前に駅舎が建て替えられてたとは、一歩遅かったか。
駅前には旧駅舎時代から引き継がれたロータリーが残るのですが、
注目は左側です。巨大な白い建物が見えますでしょ？
実はこれ、旧駅舎の事務室部分だけを残して改装し直した建物だとか。
残された理由（保線員さんの詰所？）は定かじゃありませんが、
こんなカタチでも旧駅舎が見れて余は満足じゃ！
…とは言うものの、やはり旧駅舎が現役の頃に訪れたかったですね。
本輪西駅は列車で何度も通過したことがあったのに。
ロータリーの中から五重塔が姿を現してました。
本輪西駅がまだ有人駅だった頃の名残りなのでしょうけど、
雑草に埋もれ、ちょいと寂しげな感じでした。
雑草を払えばまだまだキレイに見れそうですよ。
いつまでもロータリーに居ても仕方が無いので駅を眺めることにします。
本輪西駅は大正14年、室蘭本線（当時は長輪東線）の開通とともに
開設された駅でした。
かつては構内に数多くの側線を有し、駅舎とホームが離れているため
跨線橋を渡ってホームに進入します。
跨線橋から長万部駅方向を眺める。
太平洋の入り江に停泊する貨物船が見えました。
跨線橋を渡ってホームにイン。
本輪西駅は複線上に設けられた島式ホーム１面２線構造の駅で、
ホームに面した線路の外側に通過線が設けられてましたよ。
室蘭本線のこの区間って貨物列車の本数が結構多いですよね。
青函トンネルを抜けて本州入りするコンテナ列車が大半みたいです。
これも有人駅時代の名残りかな？指差確認ってヤツですね。
ホームには巨大な上屋がありましたけど…冬は結構寒そうです。
ここ、潮風が真正面から吹きつく場所ですから。
この広大なヤードも昔は賑やかだったのでしょうね。
国鉄時代は海辺に巨大な倉庫が並んでいたために、
ホームから海を眺めることはほとんど出来なかったみたいです。
さてさて、「本輪西駅常備」と書かれていた貨車は
この側線に常備されていたわけではなく、
本輪西駅から1.1キロほど西側にある
JXTGエネルギー室蘭製造所のヤードに留置されてたそうです。
wikiによると250両近くの貨車が留置可能だったとか。
下は昭和51年に撮影された航空写真ですが
スゴイことになってましたわ。
貨車が100両以上？もっとあるかも。
可能ならば、こんな光景を一度は見てみたかったです。
室蘭本線に沿って伸びる国道37号線を歩けばここに着くそうですので、
向かうことにしました。
移動時間は片道15分ぐらいだったかな？
手前が室蘭本線で奥に見えるのが製造所に繋がる専用線です。
製造所のヤードを眺めると…
タンク車の荷役設備が残ってるじゃないですか！
でも貨車は１両もなし…
そして手前側を見ると…
うそーん 線路が撤去されちゃってる。
もう二度とここが賑わうことは無さそうです。
トラック＆船舶の方が輸送コストが安いらしい。
製造所自体は今も操業中ですので念のために言っておきますね。
最後はヤードの手前を走りぬくコンテナ列車の写真で〆ます。
あと４年早くここを訪れていれば貨物列車が見れてたと言うのに…
毎度言ってますが、駅巡りは時間との戦いですな。
ノンビリこたつに入って
PC打ちしてる場合じゃないかもしれませんね。
↑（長万部駅方面）
本輪西駅（平成29年11月15日）
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