皆さま、こんにちは！
木造駅舎が大好きで
各地の駅を眺める旅をしてましたけど、
時にはすんなりと駅舎の写真が撮れぬことがあります。
こちらは２年半前に訪れた
紀勢本線・田並（たなみ）駅でした。
なぜこんなギリッギリの角度から写真を撮っていたかというと…
駅舎が築堤上にあることが最大の理由なのですが、
駅舎のそばにでっかな蘇鉄が植わってまして、
この角度からしか写真が撮れなかったのです。
それともうひとつ。
駅の真ん前に軽トラが停まってるのですが、
これ、いつかいなくなるのでしょうかね？
駅の中には誰も居なさそうなのですけど。
しばら～く軽トラが居なくなるのを待ってみましたが…
誰も来ません。
まぁ、田並駅の周辺は、
クルマを放置しても文句を言われないくらい長閑な場所だってことで。
この長閑さ、自分は嫌いじゃありませんぜ☆
なお、正面に見えるのはクルマの通行量が多い国道42号線です。
それじゃ田並駅は駅自体も長閑かというと、
実はそうではありませんでして…
何か来た！
特急列車が通過してゆきました。
ここはあくまでも紀伊半島の大動脈である紀勢本線の駅。
特急列車が頻繁に往来します。
普段は特急列車で通過してるのに、
田並駅には下車したことが無いっていうお仲間さんも
多いのではないかしら？
田並駅は昭和15年、
紀勢本線（当時は紀勢西線）が開通した際に開設された駅でした。
駅舎はその当時に建てられた古いモノだそうですよ。
田並駅から500メートルほど下った先には
磯釣りの有名スポットがあるみたいで。
別に知ったかぶりして言ってる訳じゃありませんで、
駅舎の中にそれを知らせる案内図が掲げられてました。
それにしてもこの案内図、相当古いモノですよね？
電話番号からその様に察したのですけど。
田並駅は昭和60年に無人駅化されてますので
国鉄時代のモノで間違いないのですが…
最新のスマホもこの番号の前じゃ無能ですわね。
続いてはホームにイン。
ホームにはこちらの構内踏切を伝って進入出来ます。
紀勢本線の田並駅があるこの区間は単線で、
田並駅は列車行き違いが可能な島式ホーム１面２線構造でしたよ。
構内には保線車両の留置線もあります。
この付近ではこんな重機で保線作業をしているんだ。
構内のチェックを終えた後は、
ホームからノンビリと景色を楽しみました。
決して軽トラが居なくなるのを待ってたわけではありませんからね。
…以上、山間にあるのにホンノリと潮風が漂う田並駅でした。
ところで、先ほど挙げたレトロな磯釣案内図ですけど、
現在、田並駅がある「串本町」の表記がひとつも見つかりません。
田並駅はかつて田並村の玄関口だった駅。
田並村は昭和30年に４村合併して串本町に変わっております。
ひょっとしてこの案内図、昭和30年以前のモノだったりして？
機会があればまた田並駅に行きたいなぁ。
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