BIG TROUBLE

ジェニー・ハークとマット・アーノルドのクラスでは「水鉄砲射殺事件」の遊びが流行っている。マットともう一人がジェニーの家に忍び込んで水鉄砲を発射した。警官が駆けつける騒ぎとなったが、その時に本物の弾丸が発見された。
アーサー・ハークは「自分の暗殺計画」を阻止するために、ロシア人の武器商人の店にミサイルを調達に来る。その時に店に強盗が入り、店にあった核爆弾を持ち出し、(金がありそうなので)アーサーなどを人質にしてハーク家行く。
再度町中で行われた「水鉄砲射殺事件」でマットとエリオット・アーノルドと警官二人がハーク家に到着した。ハーク家にいた面々は強盗の人質となり縛られた。強盗はジェニーを人質にして空港に行く。バハマに高跳びする計画。


映画関連目次(闇雲映画館)

製作:2002年、脚本:マシュー・ストーン他、監督:バリー・ソネンフェルド


■ はじめに

◆ 登場人物

エリオット・アーノルド(ティム・アレン)
 ・元マイアミヘラルドのコラムニスト、ピュリッツァー賞二度。しかし上司と衝突し退職。離婚。
 ・現在は広告製作をしているが、顧客にいろいろ言われて、苦労している。
 ・息子のマットからは「負け犬」と言われている。しかし人間的にはよい。
 ・最後に飛行機に飛び乗って強盗をやっつける。
マット・アーノルド(ベン・フォスター)
 ・エリオットの息子。ジェニーの同級生。水鉄砲銃撃事件の犯人。
アーサー・ハーク(スタンリー・トゥッチ)
 ・金持ちで立派な家を持っているが、変態・偏屈で妻や娘からは軽蔑されている。
 ・会社の金を横領した廉で殺し屋に狙われている。
アンナ・ハーク(レネ・ルッソ)
 ・アーサーの妻。再婚。ジェニーはアンナの連れ子。
 ・水鉄砲銃撃事件の犯人のマットに襲いかかってすごい形相で首を強烈に締め上げる。しかしエリオットが謝まると「子供がしたことですから」と急にニコニコ。
ジェニー・ハーク(ズーイー・デシャネル)
 ・アンナの娘。マットの同級生。水鉄砲銃撃事件の被害者。女の子にしては言葉が下品。
 ・人質となって空港へ連れ去られ飛行機に乗る。最後に大活躍。
パギー(ジェイソン・リー)
 ・ボストンから来たハーク家の庭の木の上に住むホームレス。核爆弾の荷物運びをやらされる。ニーナと恋人になる。
ニーナ(ソフィア・ヴェルガラ)
 ・ハーク家のメイド。食事をパギーに届けたりする。ハーク家で強盗に縛られた人たちを解放する。
スネーク ・デュプリー(トム・サイズモア)
エディ・リードベター(ジョニー・ノックスビル)
  ・強盗。本作のストーリーを主展開する。
  ・ロシア武器商人の経営する店に強盗に入り、そこにいたアーサーとパギーを脅して核爆弾をもって、ハーク家へ侵入。
  ・ハーク家でハーク一家、アーノルド一家、警官を縛って、バハマに逃げるために空港へ走る。
ヘンリー・デサルヴォ(デニス・ファリーナ)
レオナルド・フェロニ(ジャック・ケーラー)
 ・アーサーを狙う殺し屋。
モニカ・ロメロ巡査(ジャニーン・ガロファロー)
ウォルター・クラミッツ巡査(パトリック・ウォーバートン)
 ・二度の水鉄砲銃撃事件でハーク家を訪れる。
パット・グリアーFBI捜査官(ヘビー・D)
アラン・サイツFBI捜査官(オマー・エップス)
 ・武器商人の店を摘発に訪れるが、核爆弾を追ってハーク家に来て、さらに空港に向かって犯人を追いかける。

◆ 補足

本作のポイントは「負け犬」のエリオットが活躍して息子の信頼・尊敬を取り戻すことである。

同じことが二回(以上)繰り返される。
1.水鉄砲銃撃事件。二回目は街頭で行われるが、二回とも警官二人をハーク家に呼び込む役割をする。
2.首絞め事件。最初はアンナが水鉄砲銃撃事件犯人(マット)の首を絞める。最後にジェニーが強盗の首を絞める。
3.ハーク家のテレヴィも二回破壊される。

アンナは、すぐにエリオットが気に入ったたようである。最初の銃撃事件の次の日に、エリオットの事務所を訪れて「メガネ、忘れてません?」と言う。そもそもエリオットはメガネをしていないので、アンナの偽装作戦の疑いが濃厚。

エリオットはコーヒーを入れる。「味は?」「うんと甘くして(←これがグッド)」。その後はアンナとエリオットは抱き合うが、この場面がありえないほどコミカル。

二人で海岸を散歩し、いろいろ話す。ここはわりとさわやか。逆にこの場面は本作の中では雰囲気が違う。

エリオットがマイアミヘラルドの上司と対立したのは「保育園の記事」を要求されたのに「ペリカンを訓練し爆弾を投下してカストロを暗殺する計画」について書こうとしたため。

マーサ・スチュワートが本人役で出演している。テレビに登場している。またアンナが読んでいる雑誌が「マーサスチュワートリビング」。アーサーが倒れた時に、飼い犬のロジャーがマーサの顔になってアーサーに吠えかかる。

マーサ・スチュワートはいわゆる「カリスマ主婦」で有名なタレント・経営者。「主婦」と言いながら独身だったりする。本作は2002年で、彼女がインサイダー疑惑で起訴されたのは2003年、後に有罪・服役。以前西友には、すっぴん(風)のにこやかに微笑んでいる彼女の写真が飾ってあった。今は何をしているのか?
 


■ あらすじ

◆ ハーク家-銃撃事件

ジェニーとマットのクラスでは、水鉄砲で相手を射殺するゲームが流行っている。マットともう一人の同級生が犯人となってジェニーを射殺することになる。それで二人はハーク家に忍び込む。後でもう一度で銃撃事件が計画される。

同じタイミングで殺し屋がアーサーを狙ってハーク家に忍び寄る。銃を発射してテレビが壊される。テレビは買い換えられるが、後で強盗によってもう一度壊される。

銃撃事件の通報を受けてモニカとウォルターの二人の巡査が到着。水鉄砲と判明するが、殺し屋が発射した弾丸も見つかる。アンナが事情聴取される。

注、この時ニーナとパギーが知り合う。

◆ 武器商人の店

ロシア人の武器商人二人が経営するバー。しかし二人とも「武器商人」という雰囲気ではない。

第一事件。パギーが店で飲んでいるとスネークとエディが入ってきてパギーの金を盗み、武器商人からバットで殴られて追い出される。店に核爆弾が持ち込まれてパギーが倉庫に運ぶ。パギーは「仕事をやるので明日また来い」と言われる。

第二事件。アーサーはミサイルを調達するために店に来る。自分の暗殺計画に対抗するため。パギーも来ている。スネークとエディが、銃を持って押し入る。核爆弾を積み込み、アーサーとパギーを連れてハーク家に行く。ハーク家に行くのは金がありそうだから。二人には「核爆弾」という認識はない。

第三事件。FBI捜査官が捜査のために来店する。核爆弾が盗まれたことを知り、ハーク家⇒空港に急行する。

◆ ハーク家-強盗事件

(街中で行われた)二回目水鉄砲銃撃事件の後でジェニーとマットが到着。エリオットも到着。そこに強盗が到着。みんな銃で脅される。

エリオットはたまたま別室にいたが、入ってきて犯人のエディの頭に向けて銃を構える。しかしそれが水鉄砲であることを見抜かれる。

二回目水鉄砲銃撃事件を追って警官二人がハーク家に到着するが、二人とも強盗に捕らえられる。ということで全員縛られる。

強盗は核爆弾を持ち、ジェニーとパギーを連れて空港に行く。難を免れていたニーナが戻ってきてみんなを解放する。みんなは車で強盗を追いかける。ただしアーサーとモニカはラックに手錠で繋がれていて、そのままの状態。

FBI捜査官が到着。モニカを手錠から解放し空港に急ぐ。アーサーはそのまま。

◆ 空港

空港についた強盗はワイロを渡してチェックをすり抜けるが、この時「スイッチを入れてみて」と言われて核爆弾のスイッチが入る。45分後に爆発する。ジェニーを連れてバハマ行の飛行機に乗り込む。注、パギーは逃げ出す。

ハーク家で縛られていた一行が空港に到着。飛行機はドアを開けてタラップを付けたまま離陸。エリオットが滑走路を走っている飛行機を追いかけて乗り込む。

FBI捜査官とモニカが空港に到着する。

飛行機の中では、エリオットとジェニーが活躍して強盗をやっつける。
 


■ 出演作

レネ・ルッソ
(1992)フリージャック/Freejack
(1992)リーサル・ウェポン3/Leathal Weapon3
(1993)ザ・シークレット・サービス/In the Line of Fire
(1995)アウトブレイク/Outbreak
(1995)ゲット・ショーティ/Get Shorty
(1996)身代金/Ransom
(1996)ティン・カップ/Tin Cup
(1997)バディ/Buddy
(1998)リーサル・ウェポン4/Leathal Weapon4
(1999)トーマス・クラウン・アフェアー/The Thomas Crown Affair
(2000)ロッキー&ブルウィンクル
(2002)ショウタイム/Showtime
(2002)ビッグ・トラブル/Big Trouble
(2017)ベスト・バディ/Just Getting Started
(2005)ヘレンとフランクと18人の子供たち/Yours Mine and Ours