フランク・ベアーズレイは沿岸警備隊に勤務している。妻とは死別し8人の子供。ヘレン・ノース。ヘレンも夫が死亡。子供がなんと10人いる。6人は養子。
高校の同級生だった二人は同窓会で再会し意気投合して再婚した。灯台がある大きな家に引っ越した。
しかし子供たちに相談なく再婚したので、双方とも子供たちからブーイング。一緒に住み始めたものの子供たちは喧嘩ばかり。
子供たちは、親を仲違いさせて離婚させることを計画。家の中をめちゃくちゃに壊す、親が嫌いなことをするなどなど。結果、フランクとヘレンは喧嘩した。離婚することになった。
しかし子供たちは、親を仲違いさせるために協力したことで、逆に仲良くなり、一体感が生まれていた。離れ離れになりたくない。
今度は二人を結婚させるために協力し、結果フランクとヘレンは再度結婚。
■ はじめに
登場人物(キャスト)
フランク・ベアーズレイ(デニス・クエイド)
ウィリアム・ベアーズレイ(Sean Faris) 長男
クリスティーナ・ベアーズレイ(Katua Pevec) 長女
以下省略
ヘレン・ノース(レネ・ルッソ)
フィービー・ノース(Danielle Panabaker) 長女
ディラン・ノース(Drake Bell) 長男
以下省略
マックス(Jerry O'Connell) ヘレンのエージェント
■ あらすじ
◆ フランク
フランク・ベアーズレイは沿岸警備隊に勤務している。仕事の性質上、転勤がつきものである。このたびは、故郷のニューロンドン (コネティカット州)に転勤となった。これで12回目の転勤。昇進も間近なようである。
妻は数年前に死亡。子供が8人いる。一番上はウィリアムは、もう立派な大人のようである。次は長女クリスティーナ。などなど。
これだけの子供の面倒を見るのは大変である。フランクは、あたかも警備船の乗組員のように子供たちを統率する。しかし統率とはいっても、その仕方には子供への愛情がこもっている。
転勤してきて、高校の同級生でもある同僚のダリル(David Koechner)と再会した。ダリルはさっそくフランクに交際相手を紹介する。だがしかし、紹介した女性はダリルの元妻。
◆ ヘレン
ヘレン・ノース。ヘレンも夫が死亡。子供がなんと10人いる。4人が自分が産んだ子供で、後は養子。このたびニューヨークから故郷のニューロンドンに戻ってきた。
一番上はフィービー。次はディラン。などなど。他にはブタ一匹、犬2匹。ハムスター。
こちらの家庭は、わいわいとにぎやかである。ヘレンのおおらかな性格とマッチしている。
ヘレンは雑貨(?)などを作っており、ニューヨークのデパートに納入する話が進んでいる。マックスという男性がエージェントとしてデパートとの交渉をしている。
◆ 再会
フランクはダリルの元妻とのブラインドデート、ヘレンはデパートの担当者との打ち合わせということでレストランに出かけた。そこでフランクとヘレンがばったり。高校の同級生である。
お互い懐かしがるが、デパートの担当者が来たので、ヘレンは打ち合わせに入った。注、その時フランクの相手はトイレ。
帰ってフランクはヘレンの名前をネット検索。しかしヘレンの旧姓はWhiteで、また有名人でもないので、有用な情報は見つからないが、それでも一晩中ネットに向かった。
ヘレンは、高校の時のアルバムを取り出して眺めている。二人が仲良く写っている写真がある。
さて高校の同窓会が開かれた。場所は立派なクルーズ船。フランクとヘレンが話していると、元同級生たちがはしゃいで喜んでいる。
それぞれ配偶者が死亡したことと、子供の人数を告白。そしてフランクはヘレンにプロポーズし、ヘレンはすぐにオーケー。
◆ 再婚
さて、これからが大変。二人とも子供たちに再婚を報告する。自分たちに断りなく再婚したのでブーイング。
部屋が足りないので、さらに大きな家に引っ越すことになった。海岸の近くの灯台がある三階建ての建物である。灯台は、もう稼働してはいない。単なる飾り。注、外からの写真で見ると二階建てに見えるが、中は三階建て。
フランクの子供たちは、ヘレンの子供たちが通うニューロンドンパブリックスクールに転校。引っ越しの後、家族でヨットに乗った。
部屋割り。このくらいの家であれば、一人一部屋は確保できそうな気もするが、みんな相部屋となった。しかも両方の同じくらいの歳の子供を一緒の部屋にする。
例えば、ウィリアムとディラン、フィービーとクリスティーナと言った具合である。これは両方の子供が早く慣れ親しむようにという両親の高度な配慮である。
だがしかしそうはいかない。せっかくの配慮が裏目。ディランは部屋の壁に落書きウィリアムがクレーム。フィービーがギターを弾くのでクリスティーナがうるさがって乱闘。その他もろもろ大騒ぎ。
大雑把にまとめれば、ヘレンの子供が騒動を起こして、フランクの子供がクレームというパターン。
トイレや風呂も大変。フランクは全員のスケジュール表を作成して張り出した。しかし子供たちは「刑務所みたいだ」と不満である。
ウィリアムはフランクに内緒でスケジュール表を変更し張り出した。これでフランクの子供たちは有利になった。しかしディランが火災報知機をならすと、フランクの子供たちは慌てて外に飛び出し、ヘレンの子供たちは拍手喝采。
フランクは灯台のランプを修理した。「美人の灯台守が船乗りの夫のために、灯台に明かりを灯す」という話をした。
◆ 陰謀
さて子供たちの不満は限界である。ウィリアムは、両方の子供たちを集めて「二人を離婚させよう」と提案した。二人の嫌がることをして離婚させる。
手始めに冷蔵庫に嫌なにおいがするものを入れる、ボードに書いてあった作業分担表を消す。ヘレンの作業部屋を「整理整頓」する。注、ヘレンの作業部屋は他人的にはごちゃごちゃだがヘレン的には綺麗に整理されている。
二組がわざと乱闘を繰り返す。部屋はペンキが飛び散り、壊される。ここは書くときりがないが、本作のメインコンテンツである。
陰謀は次第に成功してくる。フランクとヘレンの間は次第に険悪になってくる。
双方の子供たちは、自分たちの陰謀が成功していくので楽しくなってくる。実は次第に一体感が生まれてくる。ウィリアム、フィービー、クリスティーナ、ディランが、この混乱ぶりを見てハイタッチ。
◆ ヘレンの契約獲得とフランクの昇進
さてヘレンのデパートとの契約が成立する。まず手始めに商品を急いで納品することになる。それとフランクの昇進の話がでてくる。
フランクとヘレンは沿岸警備隊のパーティに出かける。出かける前にフィービーが「小さい子を寝かせたら、友達を何人か呼んでもいい?」とヘレンに遠慮がちに尋ねてヘレンは許可する。いかにも「ほんの少しの人数」と誤解させるようないいまわしである。
パーティでフランクは昇進を言い渡されるが、それに感謝しつつも丁重に辞退する。
そして戻ってきたところ大事件。家では100人ほども子供たちが来て大騒ぎをしている。大音響で楽器が鳴らされ、マイクで歌っている。
ロックバンドのコンサート会場の様相。ビールも運び込まれている。379ドルものビザが注文されている。
ヘレンはフィービーを責めるが、フィービーは「許可は貰った」と言う。フランクの怒りが爆発した。二人は離婚と言うことになる。注、きちんとは明示されない。
◆ 最後
フランクは昇進をうけることにした。迎えの車が来ている。子供たちを集めた。自分の子供たちには、引っ越しの準備をすること、そしてヘレンの子供たちには、助けが必要であれば電話するようにと告げた。フランクは出発して、警備船に乗り込んだ。
さて、子供たちはどうしたか?ウィリアムは「よし、うまく行った!」とガッツポーズをして自分の弟妹に引っ越しの指示を出した。しかしヘレンの子供も含めて、みんなは別れたくないようである。
ウィリアムは、しばし考えて、自分の考えを翻した。小さな子供たちにはヘレンの部屋を元通りにするように指示し、大きな子供たちは、ヨットに乗ってフランクの船を追いかけた。
フランクは、正式に指揮権を譲られて、船の指揮を執ろうとしている。そこへ子供たちが乗ったヨットが近づいてきた。子供たちの声が聞こえてきた。フランクは子供たちの陰謀を知らされた。
ヘレンは家に戻ってきて、小さな子供たちに、子供たちの陰謀を知らされた。仕事部屋は元通り(乱雑)になっていたが、ヘレン的には整理されているわけではない。
フランクはヨットを前にしながらも「今更、戻せない」という気持ちで躊躇している。
もう夕方であったが、その時に灯台の灯りが船を照らしてきた。ヘレン。
その後、今度は正式に結婚式が行われた。
■ 補足
◆ フィービーとクリスティーナとニック
子供たちの中ではフィービーがユニーク。エレキギターを持っており、学校にはクラシックギターを持っていく。ギターを弾きながらみんなと歌っている。フィービーの妹はサキソフォーンを持っている。
マックスがヘレンと打ち合わせに来て、そのまま帰る。ヘレンに「なんで独身の男性を、そのまま帰すの?」と疑問を呈する。
ニックと言う男の子がクリスティーナに声をかける。フィービーはクリスティーナに「ニックは薄っぺらな子よ、でもクリスティーナにはお似合いね」と言う。
しかしその後、フィービーはニックとキスをしている。どちらかと言えばフィービーの方が積極的。クリスティーナが「薄っぺらな子だって言ったでしょ」と言うと、フィービーは「その通りよ、でも可愛いの」。
例の乱痴気騒ぎの時に、今度はニックがクリスティーナに声をかけてくるが、クリスティーナはニックの頭に水をかける。「男で争うのは止めよう」と二人は抱き合う。
◆ 委員長選挙
みんなが二人を別れさせるために、いろいろやっている時、学校で委員長選挙がある。ウィリアムが委員長に立候補。
この時は、全員がビラを配ってウィリアムを応援する。他の候補者を人数で圧倒する。ブタも看板を背負って走り回る。結果ウィリアムは委員長に当選する。
■ 出演作
◆ レネ・ルッソ
(1992)フリージャック/Freejack
(1992)リーサル・ウェポン3/Leathal Weapon3
(1993)ザ・シークレット・サービス/In the Line of Fire
(1995)アウトブレイク/Outbreak
(1995)ゲット・ショーティ/Get Shorty
(1996)身代金/Ransom
(1996)ティン・カップ/Tin Cup
(1997)バディ/Buddy
(1998)リーサル・ウェポン4/Leathal Weapon4
(1999)トーマス・クラウン・アフェアー/The Thomas Crown Affair
(2000)ロッキー&ブルウィンクル
(2002)ショウタイム/Showtime
(2002)ビッグ・トラブル/Big Trouble
(2017)ベスト・バディ/Just Getting Started