■ The Adventures of Rocky & Bullwinkle/マンガのキャラクタが実世界にでてきて世界征服をたくらむ。
製作:2000年、脚本:ケネス・ロナーガン、監督:デス・マッカナフ、日本語DVDなし、VHSあり 予告編 予告編
■ あらすじのあらすじ
アニメの世界の悪役三人組。フィアレス・リーダー、ボリス、ナターシャは、リアルの世界に出てきて、ニューヨークにテレヴィ局を作り、国民をバカ化して、世界征服を企んだ。
FBI新人捜査官カレン・シンパシーはロッキー&ブルウィンクルをリアルの世界に呼び出した。三人はボリス&ナターシャと熾烈な戦いを展開した。
二人は武器を積んだトラックで出かけたがトラックを簡単に三人に奪われた。カレンはトラック泥棒の罪で警察に捕まった。
ヘリからアニメキャラ抹殺機でロッキー&ブルウィンクルを狙うが、間違えて自分のヘリに照準を合わせたので、ヘリが消滅、二人は地上に落下。
カレンは刑務所送りとなったが、看守を「映画館デート」と騙して脱獄。ロッキーとブルウィンクルに再会した。
三人は再度警官隊に捕らえられた。主にカレンの交通違反や映画館デート詐欺容疑。しかし裁判官はアニメの有名人がいると知って、即座に無罪釈放。
三人は二人乗り飛行機でニューヨークに向かおうと離陸するが墜落しそうになる。ロッキーがカレンを抱えてニューヨークに向かった。ブルウィンクルは間違えてワシントンに向かった。
カレンとロッキーはテレヴィ局に到着したが簡単に捕らえられた。
ホワイトハウスに到着したブルウィンクルは、FBI長官からパソコンに押し込まれた。電子メールでテレヴィ局に送られた。
ブルウィンクルは、パソコンの中から「印刷」ボタンを押して印刷されてでてきた。リーダー、ボリス、ナターシャと対決する。
■ はじめに
レネ・ルッソは悪役や浮気する役はやっていないと思っていたのだが、本作は悪役である。パチパチパチ。わりと強気な役が多いので、「ギャングの女ボス」みたいな役をやったら迫力があるだろうなと思う。残念。
本作はアニメの中の悪人がリアルの人間になって出現し悪事をするというもの。
私が知っている範囲で類似の映画を紹介すると「クールワールド」。クールワールドと言うマンガがあって、その中のキャラクタのホリー・ウッドがリアルの女性になりたいと願う。それを実現して人間界にでてくる。そしていろいろと騒動を引き起こすと言うもの。マンガのホリーの声とリアルのホリーがキム・ベイシンガー。ただホリーは悪人ではなく、単に能天気なだけ。
ついでながらレネ・ルッソは、本作で第21回ゴールデン・ラズベリー賞、最低助演女優賞にノミネートされている。このくらいでないと大女優とは言えない。受賞しなかったのは残念。
◆ 登場人物-人間じゃないのもいるけど
・ロッキー。空飛ぶリス。しかし今では飛べなくなっている。
・ブルウィンクル。ヘラジカ。
・フィアレス・リーダー(ロバート・デ・ニーロ)-ポッチルヴァニアの悪人。
・ボリス(ジェイソン・アレクサンダー)-リーダーの手下。
・ナターシャ(レネ・ルッソ)-リーダーの手下。
・カレン・シンパシー(パイパー・ペラーボ)-FBI捜査官。
・キャピー・フォン・トラップメント(ランディ・クエイド)-FBIの管理職、カレンの上司。
・シグノフ(ジェームズ・レブホーン)-アメリカ大統領。
・ミニー・モーグル(ジャニーン・ガラファロー)-フォニー・ピクチャーズの社員。
■ あらすじ
◆ 悪人三人組
ポッチルヴァニアの悪人三人組(リーダー、ボリス、ナターシャ)は、かっていろいろと悪事を企んだが、いずれもロッキーとブルウィンルに阻止された。
しかしそれで諦めるような連中ではない。新しいテレビ番組を考えているミニーにテレビ画面の中から呼びかけた。ミニーが彼らと契約すると、彼らはアニメの世界から飛び出してリアルの人間になった。さらに悪人らしい風貌となった。
三人はニューヨークにRBTVというケーブルテレビ局を作り、国民をバカ化する番組を放送し始めた。すでに多くの国民がバカ化している。最終的にはリーダーを大統領にする計画である。
リーダーがRBTVで演説するという。この演説が行われれば、リーダーは大統領となってしまう。アメリカはThe Endとなる。もう時間はない。
◆ カレン
大統領職に未練があるシグノフも黙って見過ごしていたわけではない。キャピーに命じて対策に乗り出した。
しかしキャピーが送り込んだFBI捜査官三人は行方不明となった。実は捕らえられ品質調整機にかけられてバカ野菜になってしまった。
そこでキャピーは、ロッキーとブルウィンクルに助けを求めることにした。彼らをリアルの世界に呼び寄せて三人組をやっつけてもらう。
その任に命じられたのは、百戦錬磨・凄腕の美人捜査官カレン。いやほんの少しだけ違った。おっちょこちょいの頼りなさそうな新人捜査官である。そして美人と言うよりも、まだ可愛いという風貌である。
ロスアンゼルスに飛んだカレンは、グリーンライトタワーに忍び込み、フロストバイトフォールズに向けて グリーンライトを照らした。ロッキーとブルウィンクルが住んでいるところである。二人はアニメの世界からリアルの世界にでてきた。そして三人はニューヨークに向けて出発した。
一方、この事態を掴んだリーダーは、ボリスとナターシャに三人を始末するように命令した。以降ボリス+ナターシャとロッキー+ブルウィンクル+カレンの対決のドタバタが延々と展開される。
◆ カレン逮捕
ボリスとナターシャは、いろいろな武器をトラックに積み込んで出発した。特にCDIという最新兵器がすごい。アニメキャラ抹殺機である。
二人は、崖の上から三人が乗った車をダイナマイトで攻撃し大砲で射撃した。しかし武器を積んだトラックを簡単に三人に奪われてしまう。二人のトンマなところである。
トラックを奪われた二人はとぼとぼと歩いていく。「ヘリでもあれば良いのに」と言った途端に前にヘリが止まっている。これが本作の凄いところである。ヘリを拝借して三人を追いかける。
三人はパトカーの警官に掴まった。トラック泥棒の容疑である。カレンは逮捕され、すぐさま刑務所送り。ロッキーとブルウィンクルは、とぼとぼと歩いていく。リーダーの演説は二日後のはずだが、雪が降る季節になり、また暑くなった。
二人は車に乗せてもらうことができた。その車に乗っているのはブルウィンクルが卒業したドウシタン大学(英語ではWossamotta大学)の学生である。
◆ ドウシタン大学
この情報を掴んだボリスとナターシャは、素晴らしい作戦を思いついた。ドウシタン大学にブルウィンクルの名前で寄付をする、大学はブルウィンクルに名誉博士号を授ける、その授与式の場で給水塔の上からCDIでブルウィンクルを抹殺する。
ロッキーとブルウィンクルの車に大学から博士号授与のファックスが届いた。大学に向かう。
一方、ボリスとナターシャの案にも少しばかり欠点があった。大学には給水塔がない。二人は大急ぎで給水塔を作った。
ボリスは給水塔の上からCDIでブルウィンクルに照準を合わせた。この危機に気がついたロッキーは、飛ぶことを思い出し給水塔の上のボリスを攻撃。ボリスとCDIは地面に落下した。しかしその後ロッキーはまた飛び方を忘れてしまった。
危機を脱したロッキーとブルウィンクルは車で出発した。
◆ 裁判
一方カレンは、刑務所でイケメン看守を「映画館デート」で誘って脱獄し、映画館の前で「車を置いてくる」と騙して車を走らせた。
ボリスとナターシャは、ロッキーとブルウィンクルを再びヘリで追いかける。上空からCDIで狙うが、間違えて照準を自分たちのヘリに合わせ、ヘリが消滅して二人は地上に落下した。
偶然ロッキーとブルウィンクルの車とカレンの車が衝突しそうになる。再会した三人は車を走らせるが、パトカーの一群に取り囲まれる。カレンの交通違反、警官に対する暴言、映画館デート詐欺、脱獄などの数々の容疑である。
すぐさま裁判となり、弁護人となったブルウィンクルは、カレンを弁護するどころか罪状を述べ立てるが、アニメの有名キャラと判明するや、裁判官は、すぐさま裁判を打ち切った。
◆ 飛行機
三人はオンボロ飛行機で出発しようとする。しかし飛行機は二人乗りで滑走態勢に入るが、なかなか離陸できない。注、この飛行機は前後に座席があり、なぜか後が操縦席である。こちらも「飛行機があればいいのに」としゃべったら、すぐに飛行機が見つかる。
さて悪人二人組。ヘリがなくなったのでレンタカーを借りる。滑走路上で離陸しようとしている飛行機を追いかける。まさに追いつこうとしたところで、レンタカーの期限が切れた。レンタカーの再契約をしているところで、なんとか飛行機は離陸してニューヨークに向かう。
ここで、さすがの悪党も意気消沈である。二人は座り込んでしまう。何を狂ったか「子供が欲しくない?」とナターシャはボリスを誘惑する。ボリスが困惑していたところ、リーダーからボリスに状況問い合わせの電話。ナターシャが割り込んで「二人は始末した」と嘘。いい加減なナターシャは「あのオンボロ飛行機でニューヨークに行けるわけないでしょ」と楽観論を述べたてる。そしてニューヨークに向かう。
三人が乗った飛行機は重量超過で落ちそうになる。このごたごたでカレンは飛行機から落ちてしまう。しかし危機に強いロッキーが再び飛べるようになり、カレンを空中で受け止めて、そのままニューヨークに向かう。ブルウィンクルは、飛行機でニューヨークに向かったつもりだったが、実はワシントンに向かう。
◆ RBTV
ボリスとナターシャはRBTVに到着した。ロッキーとブルウィンクルが死んだと思っているリーダーはご機嫌である。もうすぐリーダーの演説が始まる。ロッキーとカレンもRBTVに到着。カレンは拳銃を構えて飛び込んだが、逆襲され捕らえられる。二人は品質調整機にかけられてバカ野菜と化してしまう。
一方、ブルウィンクルはワシントンに到着。「ニューヨークも随分と変わったな、ホワイトハウスがあるじゃないか」とまだ事情がわかっていない。
ホワイトハウスでキャピーにワシントンであることを知らされる。テレビ好きのシグノフはすでにバカ化してしまっている。もうリーダーの演説が始まろうとしている。キャピーは、ブルウィンクルをパソコンに送り込み、電子メールでブルウィンクルをニューヨークのRBTVに送信する。
リーダーの演説が始まってしまった。ブルウィンクルはRBTVのパソコンに到着し「プリントボタン」を押下した。ブルウィンクルは、プリンタから印刷されて出てきた。さて間に合うか?
■ 蛇足
ロバート・デ・ニーロ。出演作が非常に多く見れてない。ごく主要な作品のみ。「ケープ・フィアー/Cape Fear(1991)」「ナイト・アンド・ザ・シティ/Night and the City(1992)」この二つはジェシカ・ラングと共演。「リベンジ・マッチ/Grudge Match(2013)」シルヴェスター・スタローンとキム・ベイシンガーと共演。「ディア・ハンター/The Deer Hunter(1978)」「血まみれギャングママ/Bloody Mama(1970)」。
ジェイソン・アレクサンダー。「コーンヘッズ/Coneheads(1993)」。
パイパー・ペラーボ。テレヴィの「コバート・アフェア/Covert Affairs」シリーズ。
ランディ・クエイド。「おかしなおかしな大追跡/What's Up, Doc?(1972)」「ペーパー・ムーン/Paper Moon(1973)」。
ジェームズ・レブホーン。「ミート・ザ・ペアレンツ/Meet the Parents(2000)」。
ジャニーン・ガラファロー。「Touch タッチ/Touch(1996)」共演はブリジット・フォンダ。「ビッグ・トラブル/Big Trouble(2002)」。
◆ レネ・ルッソ
(1989)メジャーリーグ/Major League
(1990)MR.デスティニー/Mr. Destiny
(1991)ニューヨーク・ジャスティス/許された犯罪/One Good Cop
(1992)フリージャック/Freejack
(1992)リーサル・ウェポン3/Leathal Weapon3
(1993)ザ・シークレット・サービス/In the Line of Fire
(1995)アウトブレイク/Outbreak
(1995)ゲット・ショーティ/Get Shorty
(1996)身代金/Ransom
(1996)ティン・カップ/Tin Cup
(1997)バディ/Buddy
(1998)リーサル・ウェポン4/Leathal Weapon4
(1999)トーマス・クラウン・アフェアー/The Thomas Crown Affair
(2000)ロッキー&ブルウィンクル
(2002)ショウタイム/Showtime
(2002)ビッグ・トラブル/Big Trouble
(2005)トゥー・フォー・ザ・マネー/Two for the Money
(2005)ヘレンとフランクと18人の子供たち/Yours, Mine and Ours
デニス・クエイド、レネ・ルッソ
(2011)マイティ・ソー/Thor
(2013)マイティ・ソー/ダーク・ワールド/Thor: The Dark World
(2014)ナイトクローラー/Nightcrawler
(2015)マイ・インターン/The Intern
(2017)ベスト・バディ/Just Getting Started
(2019)アベンジャーズ/エンドゲーム/Avengers: Endgame