ながー (;゚Д゚)!
長い。。。やっと読み終わりました。グランゼコールの教科書――フランスのエリートが習得する最高峰の知性Amazon(アマゾン)ギリシアから2015年までの「歴史」「宗教」「哲学」「文学」「芸術」「科学」を約100に整理された見出し語で一挙に俯瞰する。本書を読むことで、フランスエリートの思考回路を知ることができ、特に欧州において国際人として評価されるに値する「教養」を身につけることができるだろう。欧州のエリートと対峙できる知性の一端にリーチすることができるいわば、グランゼコールに入学するための知識が詰め込まれた「参考書」である。知の海へようこそ。試し読みもせずに買ってしまってびっくりでした。読んでも読んでも終わらない。900ページ以上ありました。Kindleだと手に取って実物が見られないからどのくらいの厚さの本かわからないのよね。読んでいくうちに2つの疑問が「この本のジャンルはなんだ?」「これってグランゼコールで勉強する内容かしらん?」それで原書の題名はなんだと調べたところ、Le manuel de culture générale: De l'Antiquité au XXIe siècleLe manuel de culture générale: De l'Antiquité au XXIe siècle : Braunstein, Jean-François, Phan, Bernard: Amazon.com.be: BooksLe manuel de culture générale: De l'Antiquité au XXIe siècle : Braunstein, Jean-François, Phan, Bernard: Amazon.com.be: Bookswww.amazon.com.beという本でした。日本語に訳すと「総合教養の教科書:古代から21世紀まで」つまり一般教養の本です。内容はフランスの中学からプレパあたりまでに習う内容なんじゃないかしらん。どういったグランゼコールに進学するかによって学ぶ内容も違うけれど。思うに、元のタイトルをそのまま日本語訳にするとインパクトがないのと、筆者2人がÉcole normale supérieure(École normale supérieureならこう言ったことを学ぶかも。)とプレパの教授と元教授なので、それで邦題ではグランゼコールという言葉を持ってきて少しでも注目を集めようとした、という感じかな。→グランゼコールに入学するための知識と本の紹介に書かれていましたね。淡々と紀元前から現代までの、主に欧州の宗教、芸術、作家と少しの科学と経済について書かれた本です。歴史の出来事(戦争とかそういう言った類)のことにはほとんど触れられていません。歴史の知識があって読むとさらに面白いんだろーなー、とは思った。もしかしたら歴史の流れは知ってると言う前提で読む本なのかも。抑揚がなく淡々と書いてあるので、なんというか読む修行のような本。5000円くらいする高い本なのでムキになって読み終えました。淡々とした中に発見もあって、日本の歴史では「作家」となっている人は哲学者だったり科学者だったりと実に多才なんですよね。昔の人は。で、やっぱり学問の基本は哲学なんです。筆者たちが生きている現代になるとところどころ少しだけ解説が入って、そこは面白かったけど。例えば「戦後の日本の復興を”奇跡の”と言われているけれど、アメリカが散々支援したんだから復興できたのは当たり前だろ」みたいな。支援されている時はいい感じだったけれど、「じゃぁ今後は自分で」となったら途端に落ちぶれてしまった、という感じかな。とにかく戦争は国力を大きく落とすんですよ。若い人は減るし。ウクライナも戦争で人口ピラミッドが著しくいびつになっていて、戦争が終わっても戦後復興ができるのかと言う問題が起きているそうです。きっとロシアもそうじゃない。まったくさー、ロシアだけでなく独裁者の勝手な独りよがりで世界がえらいことになっているのに、自分だけは死にたくないものだから逃げ回って。言い出しっぺがまず自分の子供を連れて丸腰で戦ったら良いんじゃないですか。ほんと、良い迷惑。ますます温暖化が進んだらどうすんのよ。しかし権力てのは麻薬のようなものなのでしょうかね。どう考えても器じゃないだろと言う人たちが権力にしがみついているのをみると、あるいはまたしがみつこうとしているのをみると、一度権力を持つことの旨みを知ってしまうとなかなか手放せないのでしょう。ジャカルタはどこも渋滞がひどいんですけど、時々警察の先導で、お偉いさんと思われる人が乗った車が、一般車両を道の端に移動させて通っていくんです。気分いいでしょうね。一般人に戻ったら、自分が乗った車も道の端っこに移動しないといけないわけで、こんなの小さなことだけれど、そりゃしがみつきたくなるよな、と思ったりします。この前外食したら、そのお店でもEuro 2024が見られて、ジョージアとチェコ戦だったんです。ジョージアって旧ソ連だったでしょ。ソ連が未だにあったらジョージアはユーロの仲間入りして楽しく?サッカーできなかったからね。自由な国の仲間入りができたからサッカーを楽しめるわけで。そしてサッカーは平和だから楽しめるんですよね。で、ちょっと予言めいたことを書いているんですけど、当たっているんですよね。*この本の原書は2017年に発売人間はバカだから歴史は繰り返す。歴史と統計の知識があったらある程度の未来は予測がつくのかもしれません。実際、人間はバカだからまた同じ過ちを繰り返しつつありますね。本当に人間って進歩してないのよねぇ。私でも知っているドイツのヒトラーとかさ、何したと思ってんのよ。また世界中で同じニオイがする人を選ぼうとしているなんてね。だから歴史を学ぶ、起きたことを忘れないように次世代に引き継ぐことは大事なんでしょう。本当に、本当に、人間は愚かな生き物ですよ。歴史も早く生まれたもの勝ちだね。これが10年も経ったら、この本は1000ページになるよ。歴史の授業も昔すぎるから紀元前は飛ばします、というわけにはいかないし。後から生まれると学ぶことがたくさんだよ。少し前にPPE(哲学、政治学、経済学)が今ホットな専攻でイギリスの大学が発祥だ、という記事を紹介しましたが、フランスも同じような教育をしているんですよね。フランスの高校は哲学の授業があるのは有名だし、こんな感じの教養を学び、さらにグランゼコールで専門的(商学など)を学ぶ。教養が身についたか、というと、長すぎて忘れた。