dauphinの絵本読書日記。 -2ページ目

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31Oct
- 36「プラスチックのうみ」
  36冊目「プラスチックのうみ」作　ミシェル・ロード　／　絵　ジュリア・ブラッドマン訳　川上拓土　／　監修　磯辺篤彦　　小学館　　2020年初版第１刷プラスチック問題はうっすら感じているし、エコバッグしっかり使っている。プラのリサイクルもしてるし、なるべく水筒も使ってる。紙のストロー、正直使いにくいなぁ…なんていう私の日常。この本で、プラスチック問題、再認識です！私達が捨てたごみが海を漂う。その中で泳ぐ魚、アザラシ。そのアザラシにからみつく、漁船から捨てられた網。ウミガメにひっかかるプラスチック。そのプラスチックは、ごみの埋め立て地から流れ出しますが、結局そのごみを捨てているのも私達人間。そのことを、絵と、畳みかける表現で描いているこの本。「きれいなうみをとりもどす」「あとまわしにしないで　いますぐ　はじめよう」と呼びかけます。最後に、世界の海の現状が説明されていて、世界に巨大な海洋ごみだまりが５つあること、海の生き物の胃の中からプラスチックごみが出てきていること、私達にできることなどが書かれています。海洋ごみだまりは、太平洋の西側、日本のそばにも…。海なし県に住んでいるとはいえ、自然はつながってますし、気をつけなきゃいけないな、とほんと再認識。でも、便利なんですよね…プラスチック…。とにかくまずは、できる範囲で、使わない努力、分別、リサイクル、ゴミ拾い、は心がけていこうと思いました。プラスチックのうみ [ ミシェル・ロード ]楽天市場
30Oct
- 35「義肢をつけたらどうなるの？」
  35冊目「義肢をつけたらどうなるの？」　からだとはたらくどうぐたち作　ハリエット・ブランドル　／　総合監修　中野泰志　監修　桂　律也　／　ほるぷ出版　　2022年　第１刷義足の表紙を見て、そういえば、知っているようで知らないな、と手に取ってみた１冊です。イラストと文章で、「わたしたちのうで・足」「義肢ってなに？」「どうやってつけるの？～義足のばあい～」「さあ、義足のでばん！」「義肢をつけたら　どうなるの？」「おぼえておこう」「義肢をつけてすごす」日本語版解説の順に進んでいきます。いろんな状況で、義肢が必要になることや、義足の場合のつけるまでの流れや、使うようになってからの注意なども。解説では、一番古い義肢はエジプトのミイラがつけていた2800～2900年ほど前の足の親指の義肢、ということや、かつては、作られた義肢に体を合わせていたことなどが。技術の進んだ現在でも、きっと作るには、細やかな気配りが必要なんだろうな、などと思いながら読んでおりました。義肢を使うことになった子が希望を持つにもいい本なのかも、とも。SDGsにも「健康と福祉」の目標もありますし、理解が広がるといいかな、と。視野を広げる努力を、自分も心がけていきたいと思いました。義肢をつけたらどうなるの？（からだとはたらくどうぐたち） [ ハリエット・ブランドル ]楽天市場
29Oct
- 34「落ち葉」
  34冊目「落ち葉」文と絵　平山和子　／　構成と写真　平山英三福音館書店　2001年発行（月間「たくさんのふしぎ」の「落ち葉」）2005年初版（ハードカヴァー化）秋だしな、紅葉シーズンだしな、と図書館で手にした１冊。長野県北部、黒姫山のふもとに住む作者さん。その作者さんが、ある日落ち葉に魅せられ、次々に落ち葉を描くようになったそう。その画集のような感じ。だから、同じ種類の木の葉も何度か出てくる。でも、同じ色づき方の葉は１枚もありません。また、同じ葉でも、時間の経過によって色合いが変化する。虫に食べられて、人や動物の形に見える落ち葉も。秋に限らず、別な季節にも出会う落ち葉。濡れたり乾いたり、凍ったり雪に埋もれたりする中でも様々な表情を見せる落ち葉。文章と、自然を切り取った写真を交えながら進む内容。図鑑的な本？と思っていたら、アート要素満載な本でした。落ち葉（福音館の単行本） [ 平山和子 ]楽天市場
- 33「クマですが、イヌです」
  33冊目「クマですが、イヌです」作　ダイアン・フォックス＆クリスチャン・フォックス訳　青山　南　　光村教育図書　　初版2016年ん？　クマだけどイヌ？　どうゆうこと？？と思いながら、図書館で借りた１冊。主人公はルーシー。犬が大好きな女の子です。とはいえ、飼っているわけではなく。ある日、自分だけのイヌがほしくなって、探しにでかけます。でも、なかなか希望通りのイヌに出会えません。すると、ルーシーの希望に合うけど、イヌ事典にのっていない、クマという名のイヌに出会います。しばらく仲良くくらしていましたが、ある日、クマはぐっすりと眠ってしまいます。11月～３月！（もうどう考えたって冬眠。絶対クマくんは熊！笑）しかも、ルーシーのベッドで！ルーシー側にも、ペット側にも「たいへん」と感じることも出てきて、ある日、クマは出て行ってしまいます。クマは、ひとりぼっちになってみて、ルーシーやルーシーの家でのいろんなことを忘れられずにいました。そんなクマのところに、風に吹かれて紙が１枚飛んできます。それは、ルーシーがクマを探しているビラでした。最後は、言葉もなくルーシーとクマのハグのイラストで終わるこの絵本。ハッピーエンド、といえばそうなんですが、そもそも、さして大きなドラマもなく、ある女の子とペットの日常、と言えなくもない。でも「クマですが、イヌです」という状況。これは、コミュニケーションの基本かな、などと勝手な推測。世の中、全て自分の思い通りになんかならない。それでも、相手を受け入れ、理解し、思いやる、好きになる。相手を大切にする。人に限らず、周囲と共に過ごす基本かな、と解釈しました。あ、ルーシーとペットの話なんだけど、どうも同居人との話のように読んでしまったので、こんな感想となりました。クマですが、イヌです [ ダイアン・フォックス ]楽天市場
24Oct
- 32「からすのパンやさん」
  32冊目「からすのパンやさん」絵と文　加古里子　　偕成社　　1973年初版先日、かこさとしさんの「秋」を読んだので、かこさんに対して持っていたイメージに近い絵本を、と図書館で借りてきた１冊です。あらすじは。からすのまち、いずみがもりにあるからすのパンやさんのお話。そのパン屋さんのお家に４羽の赤ちゃんが生まれ、子育てしながらお店を切り盛りしていたら失敗作ができあがったり、お店が散らかったりでお客さんが減っていき、だんだんびんぼうに・・・。４羽は元気に成長し、失敗作のパンがおやつです。そのおやつをほかのからすの子達が「おいしそう！」「ほしい！！」「買いに来るからとっといて！」パン屋の兄弟達は、お父さんにおやつパンを頼み、兄弟ちゃん達もお手伝いして、たくさんのパンが焼けました。翌日、からすの子ども達がたくさん買いに来てくれました。「おいしいね」「もっと　安いと　毎日買えるんだけどな」「もっと　お店を　きれいにしてよね」「もっといろんなパンがあるといいな」そのリクエストに答えたパン屋さん一家は、いろんな形の楽しいおいしいパンをたくさん作りました！！香ばしいにおいに誘われて朝早くからたくさんのカラス達がパン屋さんへ！！加えて、あわてんぼうのからすが消防署に電話してしまったり救急車や警官たちも新聞記者もテレビマンもきて大騒ぎ！！！それも、パン屋パパさんのかけ声で整列。お客さんは、パンを買ってにこにこ。というわけで、からすのパン屋さんは町で評判の立派なお店になりました。ハッピーエンド、大好き！あらすじでは端折りましたが、パン屋さんの４羽のこども達は、体の色がみんな違ってオモチちゃん、レモンちゃん、リンゴちゃん、チョコちゃんと名付けられてます。それもかわいい。いろんな種類のパン、数えたら８３種類！！そこここに楽しさ満載です。加古先生の後書きの中に、個々の生きた人物描写を大切にしたい点が書かれていてあらためて表情豊かなからす達を見直したところです。どうやら私は、起承転結がはっきりしていてほのぼのハッピーエンドなお話が好きらしい。いい年をしてるけれど、中身子どものようです今日はこの辺で！からすのパンやさん（かこさとしおはなしのほん） [ 加古里子 ]楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT}
21Oct
- 31「ハロウィンてええよなぁ」
  31冊目「ハロウィンてええよなぁ」作　まきちまま　　発行　みらいパブリッシング　／　発売　星雲社初版２０２０年さぼり防止のはずが、すっかり投稿あいてしまいました・・・。ハロウィンが近いので、図書館で借りてみた１冊です。ハロウィン、というものの、タイトルにもイラストにも、和のテイストを感じます！お話のほうは。日本のおばけたちが、もっと人気者になりたい！とみんなで相談しています。「おばけの日を作ろう」と盛り上がり、「音楽はやっぱりこれ！」と流したのがひゅ～どろどろ　うらめしや～～こんな音楽じゃ盛り上がらないよね・・・とがっかりしているとハロウィンおばけ（？）達が言うのです。「音楽あるだけうらやましい」と。それを聞いて元気になったおばけ達。みんなでひゅ～どろで盛り上がって楽しんで終わります。なんだかほっこりしました。縦書きで、右開き。巻末には、おばけしょうかい・あみだくじ　もあったりして、おばけ、と言えど楽しいかわいい絵本でした。ハロウィンてええよなぁ [ まきちまま ]楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT}
11Oct
- 30：「まつり」
  30冊目「まつり」作　いせ　ひでこ　　講談社　　初版2010年地元の秋祭りが５年ぶりに開催されるなぁ、なんて思いながら、図書館で借りてきたらなんとどんぴしゃで鹿沼の彫刻屋台を扱った１冊でした。と、言っても秋祭りだけではなく、「木」と共に生きる視点も加えられています。水彩画がとてもきれいですてき。彫刻屋台やその準備、お祭りの様子、携わる人々なども描かれています。個人的には、人込み苦手で。秋祭りも「気が向いたら見に行きます…」くらいのかかわり方…。でも、職人さん達や、お祭りを続けるために活動されている方がいる訳で。地元のお祭りがこんな素敵な１冊になっているのかと新たな発見でした。今日はこの辺で。まつり（講談社の創作絵本） [ いせひでこ ]楽天市場
10Oct
- 29：「秋」
  29冊目「秋」文・絵　かこさとし講談社　　初版2021年膨大な作品数を出版されているかこさとしさんの１冊。でも、図書館で見つけた時、今まで見てきたかこさんの作品のイメージとちょっと違うな、と感じて借りてきました。冒頭、秋が好き、と秋のいいところ、好きなところをたくさん挙げています。が、そんな秋を、とてもきらいになったことがある、というのです。それは昭和19年のこと、といいます。戦時中のことです。高校生だった加古少年の体験談が語られていきます。この中にも戦時中の人々がどんな風に暮らしていたかや大変だったことなど。そんな中、盲腸炎になって手術し、入院していたエピソードが語られます。世話係のおばさんとのやりとり、手術してくれた先生に召集令状がきたこと薬がないので、傷の治りが悪かったことなど。そんな入院中の中、秋がきます。ある日のこと。煙を吹いて落ちてくる日本の戦闘機から飛び出した飛行士が飛び出します。きっと落下傘で降りてくるだろう、と見ていると開かぬ落下傘・・・そのほかにも、語られる戦争の悲しいエピソードの数々。こんな戦争なんか１日も早く終わったほうがいい。青い空や澄んだ秋晴れは、戦争のためにあるんじゃない、と。翌年、戦争は終わり、いろいろな秋がやってきたけど、「戦争のない秋の美しさが続きました。」と締めくくられます。終わりに、この絵本が出版されるまでの長い道のりが、長女の方による後書きで語られます。どうして紛争はなくならないんだろう。世界のどこかで、悲しいエピソードが、現在進行形で生まれていると思うとたまらないです。せめて、加古さんのメッセージを受け止め自分の周りが笑顔になるように、と日々を過ごしていこうと思います。書きかけてから、ここまでにまた数日かかってしまいました。要鍛錬秋 [ かこさとし ]楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT}
03Oct
- 28：「エリック・カールのイソップものがたり」
  28冊目「エリック・カールのイソップものがたり」再話・絵　エリック・カール　／　木坂　涼　訳偕成社　　初版2017年26冊目の「いちばんのなかよしさん」と一緒に図書館で借りてきた１冊。表紙をめくった、カバーのそでのところに訳者さんのコメントが。「この本は、エリック・カール流にかかれたイソップなのです。」どれどれ、と進むと１１話のイソップ童話が。どのお話も、左側にお話、右側に挿絵が。そして、左側のお話の最下段には、テーマというか、まとめというか、お話の核のような1文が書かれています。個人的に心をつかまれたのが「アリとキリギリス」。一般的には、温かい季節にコツコツ働いていたアリと、その間、バイオリンを弾いて楽しく過ごしていたキリギリス。寒くなって、食べるものがないキリギリスのようにならないようにしましょうね、というのがイソップ的な教訓かと思います。でも、エリック・カール流の「アリとキリギリス」はちょっと違いました。冬に食べ物がなくなったキリギリスを、最後、と思って訪ねた家のアリは、これからパーティー、楽器の弾ける人に来てほしかった、と招き入れるのです！そして、そのページの最下段には「今日をたいせつにすることが、明日につながる」とまとめられていました。私自身、子ども達にミュージカルを教える仕事をしてまして。かといって、一般家庭に育ったため、親たちは、割とコツコツ型の仕事をしています。私は長いこと、このことになんとなく囚われていた気がします。自分の仕事は、役に立っているのか、遊んでいるような仕事ではないのか、と。コロナ禍でも「不要不急」問題に立たされました。でも、今ははっきり言いきれます。芸をキープすることは、遊んでいるばかりでは出来ない。それに、楽しいだけの仕事なんて、どこを探したってない、と。芸に心を込めることで、人に喜んでもらえる、ってこと、何かを伝えたり、元気になってもらってなんぼだと今は肝に銘じています。確かに文化は不要不急な面があるかもしれないけれど、文化のない生活は寂しすぎるはず。キリギリスを招き入れてくれたアリのような方が沢山いてくれるとありがたいな、と思います。そうでない方にも、何か伝えられるような仕事を続けていかなきゃ、と思っております。今回、絵本の内容からはだいぶ離れました！今日はこの辺で！！エリック・カールのイソップものがたり [ エリック・カール ]楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT}
01Oct
- 27：「10ぴきのかえるのあきまつり」
  27冊目「10ぴきのかえるのあきまつり」作　間所ひさこ　／　絵　仲川道子ＰＨＰ研究所　　初版2010年地元の秋祭り、今年は５年ぶりに開催されるとのことで図書館に秋祭りコーナーが。そこから借りてきた１冊です。「10ぴきのかえる」シリーズたくさんあるみたいです！まずは、ストーリーを。ひょうたん沼の秋祭りを明日に控え、けろけろ神社のお神輿が１年ぶりにお目見え。てっぺんには、きんぴかのおかえる様の飾りがついています！ところが次の朝、その飾りがなくなってしまいます。お神輿には泥、草が倒れていて、何か細長いぴんとしたものが落ちています。細長いぴんぴんを手がかりに、お飾りを取り戻すべく大捜索のかえるたち。ちょうちょの触覚、毛虫の毛、あめんぼの足、細長いぴんぴんは見つかるものの、なかなかおかえる様にたどり着きません。やがて、ある家の中で、おかえる様と、それをながめながら浮かれて歌う　ふとっちょどぶねずみを見つけます！朝の散歩でみつけた！というねずみと、秋祭りができないので返してください、というかえる達。かえる達は、ねずみを秋祭りに招き、みんなで一緒に戻ります。お神輿に、たくさんのお店。みんなで秋祭りを楽しみました。絵もお話もほのぼの。最初は怖そうに思えたねずみも、飾りを返してくれて、一緒に秋祭りを楽しむ様子にほっこりでした。人間の大人達も、こんな風にすぐ分かりあって打ち解けられたら、楽しいし平和だよなぁ、と。もう10月。2023年も残り３か月。みなさん楽しい時間を過ごせますように。今日は、この辺で！10ぴきのかえるのあきまつり（PHPにこにこえほん） [ 間所ひさこ ]楽天市場
30Sep
- #いま気になってること
  いま気になってること。本業が慌ただしくて、こちらの、絵本読書日記ブログの更新が滞っていること…何かをがんばろうと思ったら気力体力時間のやりくりが大切ですね、やっぱり。ちょっとずつ。
25Sep
- 26：「いちばんのなかよしさん」
  26冊目「いちばんのなかよしさん」作　エリック・カール　／　訳　アーサー・ビナード偕成社　　初版2015年「はらぺこあおむし」でおなじみのエリック・カールさんの絵本ということで、図書館で借りてきた１冊。とはいえ、なんだかひと言では言い表せないんですよね。　なんか時間ばっかりかかってます友達と楽しそうにいろんなことをして「なかよし」になる様子から始まるものの、そのなかよしさんが、遠くへ行っちゃった、という。その後、いろんなところへ探しに行きますが、その様子は、抽象的な景色の絵と文だけで綴られていきます。いろんな場所、天気、空気感を感じながら進んでいくのです。やがてお花畑にたどりつき、なかよしさんはお花が好き、だからつんでいこう、のところで、久しぶりに主人公のぼくが再登場。最後は、再会します。なんだか急展開に飲み込み切れずにいると、あとがきが。なかよしさんと離れ離れになりながらも、「会いたい」と思うこのお話には、１枚の写真と、その思い出の中に宿っていたそう。なんなら80年越しに！人と人とのつながり、そこには「会いたい」という気持ちが大切。そんな思いがこもった１冊でした。今日は、この辺で！いちばんのなかよしさん [ エリック・カール ]楽天市場
21Sep
- 25「どうして？」
  25冊目「どうして？」文　アダム・レックス　／　絵　クレア・キーン訳　やまもとみき　　科学同人　　初版2020年これもまたタイトル借り。表紙の女の子、ほぼ「どうして？」しか言ってません。お話の舞台は、ショッピングセンター。突然　“エックスせん　はかせ”と名乗る１人の人物が大声で名乗り、その場を支配しようとします。が、女の子は　そんなはかせに「どうして？」とたずねます。こうして女の子の「どうして？」と博士の応答が繰り広げられます。始めは荒れていた博士も、女の子のどうして？にひとつひとつ答える内に、自分が何をしたいのか、本当に望んでいるものは何なのかに気づいていきます。タイトルの「どうして？」は、目に見えるものを探求するお話なのかな、という予想はすっかり裏切られました！お話では、２人の対話だったけど、自分自身を見つめ直す方法の提示のように感じました。楽しかったですよ！今日はこの辺で。どうして？ [ アダム・レックス ]楽天市場
- 24：「あかずきんたろう」
  24冊目「あかずきんたろう」作絵　きよた　けいこ　　文芸社　　初版2016年久しぶりに図書館に行きまして、タイトル借りした１冊。まずは、ざっくりあらすじ。ぼくは「ぼくのえほん」の主人公。ある日、誰もいない図書館で、ぼくの絵本だけが揺れ始め絵本から飛び出てしまいます。あれこれ試して、絵本に戻る言葉をゲットしたぼくは、「いいこと考えた！」きんたろうを誘って赤ずきんのところへ。そして、赤ずきんちゃんの代わりに頭巾をかぶったきんたろうは、おおかみのところへ向かいます。あの有名なやりとり、おばあちゃんのお口は…からのそれはお前を食べるため、となったときあかずきんたろうは、おおかみをやっつけるのです！！これからは、いろんな絵本を作り変えられる！とはしゃいでいると、怒った絵本の精によって元の絵本に戻されてしまった、というお話。今書いたあらすじだと、はしゃいでから終わりがあっという間ですが、絵本の精関連のページ、幻想的な感じ。色もきれいで好きでした。絵本の中のシーンと、図書館につながるシーンとで色合いも違っていて、現実に近い世界と、空想の世界の行き来を表しているような気がしました。今日はこの辺で！あかずきんたろう [ きよたけいこ ]楽天市場きょう
18Sep
- 23：「ねむりひめ」
  23冊目「ねむりひめ」世界名作おはなし絵本「ペロー童話」より文　奥本大三郎　／　絵　森津和嘉子小学館　初版2007年これも家の絵本の読み直し。娘が持ってた、というのが正確なところかな。ペローは、フランスの詩人、評論家で、「民間伝承をまとめた作品は、子どもを意識したはじめての児童文学と言われている。」とのこと。ねむりひめ、赤ずきんちゃん、シンデレラ、長靴をはいた猫などなどが有名みたいです。そうだったのか…。むかし、ある国に生まれた王女。お祝いに呼ばれなかった仙女が怒って言った不吉な予言通り１５歳の時に機織りのつむで手を指し、眠ってしまいます。でも、別の仙女の予言通り、100年後、王子さまが眠りを覚まし、結婚します。２年後、子どもが２人生まれていました。が、実は王子の母は人食い鬼の親戚で、王子が戦に出ている間に、小さな子達、若いお妃が食べたいと料理長に申し付けます。料理長は、３人を匿い、子羊や子山羊を料理してごまかします。しかしそれがばれ、料理長や子ども達に危機が迫るものの、王子の帰還で母は錯乱し、亡くなります。王子は悲しむものの、美しいお妃と子ども達になぐさめられました、と結んでいます。私の記憶は、王子が姫の眠りを覚ましてめでたしめでたし、までで、王子の母上が人食い鬼、のくだりは読んだにしても、すっかり忘れてました！後書きには、嫁と姑の対立が表されている、という説のことが書かれていました。子育てと、子離れ、は親にとっても永遠の課題かもなぁなんて最近思ったりします。母が離れないから、お嫁さんともめるんでしょうから。（これは、息子を持つ母としての自分への言葉です！）我が子の成長は、嬉しい反面、巣立ちはやっぱり寂しいものですからね。それにしても、人食い鬼につながる、ってすごいな！！今日は、この辺で。ねむりひめ（世界名作おはなし絵本） [ 奥本大三郎 ]楽天市場
17Sep
- 22：「アリババと40人のとうぞく」
  22冊目　「アリババと40人のとうぞく」世界名作おはなし絵本「アラビアンナイトより」文　小沢　正　／　絵　赤坂三好小学館　初版2007年今回も、お家絵本の読み直しです。有名な呪文「ひらけ～、ごま！」はここからですね。主人公アリババは、盗賊が、ほら穴にお宝をかくす一部始終を偶然見かけ、盗賊の立ち去った後、こっそりほら穴から金貨を頂戴してきます。それを知った兄カシムも、お宝のもとへ向かいますが、呪文を忘れ、ほら穴から出られなくなってしまいました。盗賊に見つかってしまったカシムはお頭に首をはねられてしまいます。数日後、カシムの体がなくなったことで、盗賊は、ほら穴に忍び込んだ者がもう１人いることに気づきます。必死に探し回る手下たち。が、アリババの家の召使マルジャーナの機転で盗賊の追っ手をかわすことができたアリババ。マルジャーナと結婚して幸せにくらした、ということです。アラビアンナイト、で代表的なのはアラジン、アリババ、シンドバッド。でも、いまシンドバッドのお話、全然思い出せません！どんなだったかな…それにしても、最近本業の疲れが出てしまってペースダウン気味。がんばろ。今日はこの辺で！アリババと40人のとうぞく（世界名作おはなし絵本） [ 小沢正 ]楽天市場
14Sep
- 21：「アラジンとふしぎなランプ」
  21冊目　「アラジンとふしぎなランプ」世界名作おはなし絵本　「アラビアンナイト」より文　小沢　正　　　絵　島田コージ小学館　初版2007年こちらも、家にあった１冊の読み直し。「アラジン」というと、個人的にはディズニーアニメ版が大好き。でも、それも「ディズニー」版の演出が入っているわけで。このお話、アラジンと魔法使い、お姫様が出てきます。もちろん魔人も出てくるんですが、なんと２人！ランプの魔人だけでなく、指輪の魔人もいるんです！しかも、願いが３つ限定ではないので、なんともいい感じにアラジンをサポートしてくれる！！魔法使いの魔の手から救ってくれるのです。ハッピーエンド万歳！！（笑）とはいえ、これも絵本用に演出が入ってるんだろうな、と思うと、原作の「アラビアンナイト」が気になってきました。まぁそれは、折をみて…。では、今日はこの辺で！アラジンとふしぎなランプ（世界名作おはなし絵本） [ 小沢正 ]楽天市場
12Sep
- 20：「もぐらとずぼん」
  20冊目「もぐらとずぼん」文　エドアルド・ペチシカ　　　絵　ズデネック・ミレル訳　うちだりさこ　　福音館書店　　1967年初版家にあったのに、実はちゃんと読んでいなかったごめんなさい！な１冊。わが子達のために、どなたかがくれたのかな…忘れてたこと自体もごめんなさい！です。これまで取り上げた絵本の中でも、文字数多め。もぐらくんが欲しくてたまらなくなった、大きなポケットのついたずぼん。それを手に入れるまでのお話です。手に入れる、というよりイチから作ってしまってる！絵本だからあっという間に読んでるけど、経過時間どれくらい？？布を、あまを育てるところからなんです！読んでる子ども達にとっては、植物から布を作って服になるまでのひとつの方法を楽しく知ることができるお話、と言えそうです。ところで、いま「ずぼん」って言うかな？子ども達、わかってね！！今日は、この辺で。もぐらとずぼん（世界傑作絵本シリーズ） [ エドアルド・ペチシカ ]楽天市場
10Sep
- 19：「‘めんどくさい’はＳＯＳ」
  19冊目　「‘めんどくさい’はＳＯＳ」あんしんゲット！の絵本東京大学下山晴彦研究室子どものための認知行動療法プロジェクト原案・解説　松丸未来　　絵　長谷川知子ほるぷ出版　　2021年ちょっと気になって図書館で手に取った１冊。子ども達に関わる仕事をしていて、私の前では、基本元気な子ども達も実は学校休みがち、とか行っていても保健室、とか、給食が苦手、とか周りとのバランスをうまく取れないタイプの子がいます。かつて私もそうでした。決して学校が大好きなタイプではなかった。特に小学校・中学校。今思えば、私は視野が狭くて、あまり人の気持ちを察することが出来ないほうだったので、知らず知らずに周りの子ども達の地雷を踏んでしまっていたのかもしれないな、と思ったりもしますが、当時は、周囲や大人からの適切なアドバイスも大して得られず、学校に行く元気がでないと、たまに適当にずる休みしてました。でもまぁ、そんな私も無事高校には入学しました。私の入学した高校はまぁまぁの進学校で、みんなそれぞれの道を歩もうとする子達が多かったので、適度な距離感を保て、そんな中、私も部活ばかりしていたので、楽しく通えてました。先生には多少心配されてましたが（笑）そう思うと、それぞれが、その子らしくのびのびとしていられればいい訳で。それを邪魔しない、見守ってくれる周囲に恵まれればいい。あ、この本の内容からちょっとそれました！この本は心理学の中の「認知行動療法」をベースにして子ども達の安心、癒しにつながるように作られているそうです。（だいぶ端折りました）ちょっと元気がない子ども達と、その保護者の皆さんの何かのヒントになったらいいな、と思う１冊でした。「ありのまま」を見つめましょう！今日はこの辺で。‘めんどくさい’は SOS （あんしんゲット！の絵本） [ 東京大学下山晴彦研究室　子どものための認知行動療法プロジェクト ]楽天市場
09Sep
- 18：「おとえほん」
  18冊目　「おとえほん」作　エルヴェ・テュレ　　　訳　たにかわしゅんたろうポプラ社　　2017年タイトルの通り、「音」を楽しむ絵本。まる〇が大きくなったり、小さくなったり、たくさんになったり。つながったり、飛び込んだり、泳いだりふるえたり！別な色の〇、ともだちもでてきて口喧嘩しちゃったりも！お話、ではなく、色と〇と線と絵で積極的に自分から音とリズムを楽しむといいな、という１冊。色合いもとってもきれいです！訳してあるのも楽しいけど、原語のバージョンもちょっと見てみたい気がしました。今日はこの辺で。おとえほん（単行本　327） [ エルヴェ・テュレ ]楽天市場