2024年7月17日投稿 アメリカ留学センター米国本部
J.D. ヴァンス(JD Vance)を、トランプ氏が共に戦う副大統領候補
として、メデイアに公式に発表したのは、共和党全国大会の開催
初日の7月15日のことだった。
注目度は、39才と若くトランプ氏とは40才近い年令差がある
ことも、メデイアの関心を一身に集めている。ヴァンス氏はオハイオの
州立大学をたった2年間で飛び級で卒業しただけあってか、すっごく
頭の良い学生だったと推測される。オハイオ州選出の上院議員の
新人で、政治家歴もまだ、たったの2年半だけ。
4大卒業後、アイビーリーグ名門校、イエール大学院ロースクール
の法学部に進学、卒業後は弁護士資格を得ながら、執筆活動も展開し、
彼の書籍「フィルベリー エレジーHillbilly Elegy」で自身の生い立ちの
回顧録が、米国でベストセラーになったほど有名らしいが、私は聞いた
こともなかった人物だった。彼の著書が日本でも早速翻訳本として発売
される日が近いかもしれない。だから、米国も世界中が副大統領候補の
彼の動向に、注目を急にしはじめている。
39才で共和党員のトップにまで上り詰めた彼は、ブルーカラー出身で
苦労を重ねた努力家で、今の地位を掴んだ人だけに個性も強そう。
予測行動が見当つかないと言われるトランプ氏と、どう渡り合っていける
か、強い個性同士の選挙コンビだけに、話題に事欠かないトランプです。
ペンシルベニア州での暗殺未遂事件で、トランプへの追い風となりそう。
富裕層の出身ではないバンス氏は、その意味で生活苦に喘ぐ中西部州
の白人アメリカンの現実を熟知しており、労働者階級の庶民からは
今後の政治活動次第では、立身伝のヒーロー扱いとなり、スポット
ライトがあたって人気を博すかもしれない。
ヴァンス氏は、22才で大学院の卒業をもう果たしている。一方、
日本では飛び級できる正式な認可承認制度はまだなく、ごく一部
だけの実施で留まっている。皆んな、一緒に電線に留まる雀で
有る事を強要される時代は、もう終わりにしなくちゃあ!
一方、米国では、飛び級は多くの学校ですでに採用されている。
飛び級を決定する過程で、次の4つのポイントが、その判断の
指針となってくる。
(1)学業成績と能力: 卓越した学業成績と学習能力が抜きんでいる。
(2)テスト結果:全国共通テスト結果、IQテスト数値など。
(3)教師や校長の判断:生徒の能力や成績を評価し、飛び級の適切性を
検討後、保護者からの同意が必須。
又、多くの国でも、飛び級制度は実施されている。
アメリカ:1950年代から始まった才能教育が、各州・地域ごとで
異なるプログラムを採用。16-17才前後の未成年が毎年4大に20万人が
進学中。GED(高卒認定テスト)に合格さえすれば、中退者の誰もが
短大・4大に出願が可能で、GED資格でハーバード大の合格者も出た。
日本と異なり、飛び級や早期入学で、生徒個々の能力や選択肢を
重視する傾向が、特にアメリカでは抜きんで強い。
韓国:英才教育への熱心度が高く、競争も激化の一途をたどっており、
8%の生徒が13人に一人の割合で4大・大学院に在籍中。
英国:公立の小中学校で特別教育を実施中、対象は4~19才で全体
の10%の生徒が飛び級の該当者。
アジア諸国:
国家主導による才能教育が目立っており、政府が「取り出し型」の
才能教育を積極的に推進している。
IQ指数が高い生徒は、同年代との学習速度や頭の回転が異なるから
授業がつまらなく感じられて、浮き上がり気味になったり、グループ
学習のペースに合わせて、集中力のキープがきっと苦手なのかも。
飛び級の制度を日本でも積極的に取り入れていけば、生徒自身の
能力を伸ばせる手助けになったらと思う。
すべてが公平に同じ扱いを受けるだけが、フェアーだとは思えない。
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あめりかうさぎより