2025年5月5日投稿 アメリカ留学センター米国本部
どの位の国際ロマンス被害が、日米間で起きているのかな?
特にオンラインデートやSNSを利用した詐欺が多く、詐欺師は恋愛感情を巧みに利用して金銭を騙し取る手口で、知られている。多くの被害がメデイアで報告されているのに、何故、詐欺被害が減らないのだろうか?
「自分だけは騙されない」と思い込んでいる人の、心理的なスキを狙うプロに掛かったら、もう、お手上げなのかもしれない。「自分には他人事だ」と、ロマンス詐欺や特殊詐害にあった人たちを、対岸の火事みたいに無関心事と決めつけてしまうのは、返って危険ではないかしら。
アメリカの連邦取引委員会(FTC)の統計による2020年ロマンス詐欺の被害額は、なんと約$304万ドル(約431億円, 142円レート適用)にもなるんです。詐欺師は、軍人や医師、弁護士などの高い社会的ステータスの肩書きを偽り、平均以上に高いスペックで自己紹介してくるらしいから、ブランド志向の高い人や、小金持ちの独身女性がコロッと騙まされるみたい。
一方、日本では特殊詐欺の被害は2025年3月末時点で、すでに276億円! そのうちの21%が、SNS型投資・ロマンス詐欺にあたる。その被害額は55.3億円と報告されていた。
日本とアメリカ、どちらにもしっかり騙されてしまう被害者が、後を絶たないのが現実のようだ。
送金の懇願が必ず後から来るのになぜ、怪しいと思わないの?
何度かの熱心なメイル交換をやって、相手から信頼を得た後に、「緊急にお金が必要になったので助けて」と、送金を要求されるのが、もう定番のパターンと言える。詐欺集団が集中する地域とは、南アフリカ・ガーナ・ナイジェリア・イエーメン・フィリピン・マレーシア・ミャンマー国境付近にいる。
「アメリカ人なりすまし」が、一番多いアプローチらしい。
VPNを使ってアメリカのIPアドレスを簡単に偽装し、特に中高年層のシニアが良いターゲットになる
詐欺師は「日本人は恥ずかしがり屋で世間体を考えて被害届を出さない」と考えているせいで、日本での被害が表面化しにくい現状がもっとありそうだ。実にバカにされた気分となって不愉快極まりない。
相手を一度信用してしまうと、特に中高年の女性は、「助けるのは、この自分しかない」と一方的に思い込んでしまう衝動に駆られるらしい。これって母性本能なの? 恋愛感情も交じって複雑な心理状況に追い込まれてしまうのかも。
詐欺者は始めからそれが狙い目だから、ギャンブル賭博と同じように、相手を心理的な罠に手練手管で嵌めていき、気が付いたら、もうそこから抜け出せないように相手を縛りつけていくのは、きっとプロ集団の生え抜き者ですね。
マッチングアプリや、オンライン出会い系サイトで、誰しも冷静になれる判断能力がキープできていたのなら、詐欺の被害者は増えないと思えるが、現実はそうなっておらず、これからも増加の一途を辿る勢いが容易に予想されてるのが現実なんです。
日本での高額被害額をよーく見てみると
埼玉県在住の男性がSNSで知り合った女性に何度も海外送金後に、同居家族によって詐欺被害が発覚して見つかったとか、きっとそのオジサンは、恋愛を夢見る青春気分に浸れていたので、隠したがっていたと思える。ちょっぴりかわいいけれど、笑えないエピソードである。
又、山梨県では50代男性が1億5400万円を騙し取られたケース、相手の女性は金髪で青い目だったのかも? 2024年4月には、50代女性が、これも総額1億5千万円を騙し取られた事件を、兵庫県警が正式に公表している。
又、一時はマスコミを賑わした事件で記憶も新しいのだが、「レディコミ界の女帝」とも呼ばれた漫画家の井出智香恵さんまでもが、70才過ぎた2018年から約3年半にわたり、ロマンス詐欺被害で総額7 500万円をまきあげられたっけ。
狙われた人たちは、皆んな、小金持ちで自由になる現金を貯めこんでいるんですねえ!すごいなあ。
現金が手元に余っていたから、相手にあわよくばの恋愛感情を抱く一方で、投資話でも稼ぎたいとのごちゃまぜになった感場に被害者シニア達は、翻弄された結果なのだろうか。一時の同情心から、簡単に自分の意思でお金を他人に上げちゃうのかと、お金がない庶民からしてみれば、なんだかしらけ気分にさせられる。
それでも、被害者たちは、楽しいつかの間の夢を見せてもらえたのだから、騙されたと知ってギャアギャア騒ぐのも、またどうかもですかねえ~
中高年の女性がターゲットになりやすい理由とは?
こんなタイプのシニアが、国際ロマンス詐欺の被害者となったらしい~
1)久しく恋愛関係から離れている生活か、もう既に再婚をあきらめている人
2)非社交的で普段から皆んなとつるまず、孤立しがちなライフスタイルの生活
4)ちょっと小金持ちで平均以上の生活レベルで余裕がある人
5)相談相手が日頃から少なく、自己判断で日頃から物事を決めてきた人
6)家族との同居がゼロか、又はコミュニケーションが少ない家庭環境
携帯電話を利用した詐欺の被害者年齢層は、20~30代が50.9%、固定電話を利用した詐欺被害者は60~80代で、実に75%も占めていると報道されている。
スマホを使いこなせない高齢者なら、昔から家にある固定電話に、つい出てしまう機会が増えてしまうのも怖い世相です。
しかも昼間は中高年者しか在宅していない事が多いから、ロマンス詐欺よりも振り込め詐欺に引っかかる可能性が、圧倒的にもっと多いのではないかと予想もしやすい。
国際ロマンス詐欺の常套手段を教えて?
「一度も対面していない海外の相手に、なぜそうも簡単にお金を貢いでしまうのか?」と、不思議がる人は多いと思う。恋愛感情を匂わせられると、中高年の女性ほど他人には秘めたい母性本能もくすぐられ、甘い言葉と知りつつも、その快感に浸りたい女性心理のもろさに、付けこまれて、もてあそばされてしまうのではないかしら?
相手の気持ちを自由に操るには、次のような対応で詐欺者は、心理的な縛りの関係を築いていくと言われているので紹介しよう。
その1:愛情や信頼の形成
詐欺師は時間をかけて被害者と親密な関係を築くために、頻繁に連絡を取り、優しい言葉をかけたり、夢を語り合ったりすることで、「本当に信頼できる相手だ」と思いこませる素振りを。熱心に続てアプローチ。
その2:共感と依存
「海外にいるが帰国したら結婚したい」「家族を支えるために海外で頑張っている」などのストーリーをでっち上げで語り、被害者の共感や同情を引き出そうとする。長期間のメイルやり取りで、次第に相手を助けたいという気持ちが強まり、冷静な判断を難しくさせる。相談する知り合いが身近に居ない人は、特に要注意だ。
その3:緊急性とプレッシャー
「交通事故に遭った」「家族が病気で治療費が必要」「子供を育てるのにひどく苦労している」といった困窮した状況を伝え、被害者に迅速な送金を嘆願してくる。「今すぐ自分が助けなければならない」と被害者に単純に思い込ませ、相手を疑う心に余裕を与えないで追い込んでいく。
その4:社会的なプレッシャー
「私たちは特別な関係なのに、なぜ信用してくれないの」と言われると、被害者は罪悪感を勝手に抱きやすくりがち。「周囲には二人の事を内緒にしてほしい」「これは私たちだけの秘密だよね」と言い含められると、他者に相談しにくくなって、さらに盲目的となり、冷静さを欠いていく。被害者の孤立化を詐欺師は、ピンポイントで狙って来る。
そこで最後に、外務省の海外安全対策のホームページを下記にご紹介しておきたい。
アメリカうさぎ
info@welcomestudy.com