あらやす日(本)誌 -139ページ目

福島第一原発の復旧状況

不安定な緊急電源からより安定的な外部電源への切り替えが着々と進んでいるは成果は出ていない。

最大の課題は原子炉と保管プールを冷やす冷却水の継続的な循環機能の回復だが…。

冷却機能の復旧等の作業は下記のような流れで行われている。


原発の外からの外部電源送電線の引っ込み敷設工事(完了)
 ↓配電盤設置完了
1号機~6号機への外部電源ケーブルの個別敷設・接続工事(逐次完了)
 ↓
通電・電源復旧作業(逐次完了)
  ↓
 中央制御室・ポンプ等のチェック・復旧
  ↓
 最重要機能である冷却水の循環機能の回復(ここが最大のポイント)


これらの復旧作業と同時に各原子炉・保管プールへの手動的な冷却水の注入作業を進めてゆくことになる。


【経過】
3/20:2号機に外部電源が通電した。

3/21:全6機ある原子炉の中で5号機にはじめて外部電力の供給が始まり、原子炉の本格的な冷却が始まった。同日午後、2号機と3号機から煙が出て一時作業員等が撤退したが煙は収束し作業は再開されている思われる。5号機への電力供給が再開され、5号機への電力供給が再開され、原子炉の本格的な冷却が始まった。
非常時のディーゼル発電機に依存している6号機でも外部電源への切り替えを準備中。

3/22、3号機、4号機に外部電源が通電した。
福島第一原発でもっとも重大な事故を誘発しかねない3号機に外部電源が復旧して中央制御室の機能チェック等が開始。

3/23:3号機から黒い煙が出て作業員が待避した。自衛隊ヘリにより3~4号機建屋の表面温度を測定したところ、(雨が降ったせいで???)60度程度だったことから(前は100度近くになっていた)放水による効果が出ていると思われる(???)。

3/24:建屋周辺で復旧作業は高濃度の放射線汚染のため難航している。

1~2号機は電源復旧に向けた作業継続中。
1970年代に建設され、平時でも事故が多発していた問題児の老朽原子炉1号機は…かなり深刻な状況かもしれない。


●52mのクレーンを持つ高圧ポンプ車による4号機への放水作業(3/22)
(フリージャーナリスト・岩上安身氏:USTREAM映像)


このポンプ車はドイツ製でビル建設などで高い場所にコンクリートを流し込めるように設計されており、今回、三重や岐阜の建設業者が提案・提供してくれたそうだ。

国難にあって、
政府・東電まかせにできないことは明らかで、
この種の提案がたくさん民間から寄せられていると思われる。





ドイツ気象庁発表の3/23:放射能飛散図

3/21、ドイツ気象庁がWEB上に3/23の日本における放射能飛散予想図を載せた。

毎日飛散予想図を更新しているドイツ気象庁に感謝したいと思う。
そして、世界に迷惑をかけていることをお詫びします。
Ich danke für die deutsche Meteorologische Agentur.
Und es tut mir leid.

あらやす日誌~内なるアメーバを探して


3/23はこの予想通りならばうまく太平洋に飛散するようだが、
いつもそのような良い風が吹くわけではないし、
予測にすぎない。
★ここに掲載している図(上図)は現在すでにWEB上更新されており内容が変わっている。

先週3/15前後は関東圏~中部圏まで広く飛散した可能性が高く、
また、
ドイツ気象庁による今日3/22の予測では、
関東圏~東北圏に広く飛散する予測をしているが雨・雪を予測値に加味しているかは不明…。

なお、
図ではピンク・赤が高濃度で青が低濃度で、図での単位はBq/立方メートル(放射性物質の原子核の崩壊数を表わす「ベクレル」)。
最近よく指数に使われている人体への影響を示すシーベルト(Sv)ではないのでどの程度に評価すべきかは不明。


水道水の汚染や野菜の汚染は、
この種の飛散状況が事前にわかっていたら、
水源や農地の汚染防御措置によって被害が最小限度に防げるはずだ。

当然、
日本はドイツ気象庁以上に詳細で正確な飛散状況を予測調査できるはずだ。

日本の気象庁等の行政機関は、
横の連携を密にして陸・海・空の飛散汚染状況を予測して、
公表すべきだ。
それを政府に提案するのは行政機関の責務で、
公表を指示するのは政府・政治家の責務だ。

そして、
民間関係諸団体は、
ただちに情報精度の向上に協力し、
情報共有化を行って民間事業者の被害拡大に歯止めをかける責務がある。

人災による被害を拡大させてはいけない。

原発 プルトニウムの風~旅人-THE BLUE HEARTS

プルトニウムの風がいつ吹いてもおかしくない状況が続いている。

解散したTHE BLUE HEARTSの「旅人」の歌詞、
「プルトニウムの風に吹かれてゆこう」
(It will be blown to the wind of plutonium)
が現実になっているのだ。

好きな曲だが、
今では複雑な気分で聞かざるをえない。
しかし、
今でも昔でも日本の生き方を歌っているような曲だ。



なお、プルトニウムは人類史上最悪の毒物と言われ、長崎に投下された原子爆弾の原料になった核種。


ボブ・ディランの「風に吹かれて」も複雑な気持ちで聞かざるをえない。



「風に吹かれて」では、
何年も何回も同じ目に遭っているのになぜ戦争などの不幸な出来事がおこるのだろうか?
その答えは風に吹かれること、
だと歌っている。
今や風に吹かれて考えることもままならないが、
新鮮な風が必要なことは確かだ。


【蛇足】
東京工業大学の松本義久准教授によると、プルトニウムは「飛程」と呼ばれる到達距離が数センチといわれるほど短いのが特徴で、外部被ばくはほとんど心配はないが、外部被ばくした場合は深刻な影響があると指摘。飛程が短いため、検出器に届きにくく環境検査が難しい面があるという。(ブルームバーグ 3/27)

民主党政権下で急進行しているプルトニウムの原発

福島第一原発3号機と同じ核燃料であるプルトニウムを使用したMOX燃料で営業運転している原子炉は、
現時点で4基。
このうち3基が昨年2010年に運転を開始している。

また、
地元等の合意を受けて計画中の原子炉が5基もある。

【参考】
・プルトニウム
プルトニウム (plutonium) は原子番号94の元素で元素記号は Pu。1940年に人類が初めて作り出した放射性核種。語源は「地獄の王」を意味する冥王 (pluto)。プルトニウムの発見から5年後、1945年に原子爆弾ファットマンに利用されて長崎市に投下された。
・MOX燃料
MOX(モックス)燃料とは混合酸化物燃料の略称であり、使用済み燃料中に1%程度含まれるプルトニウムを再処理により取り出して酸化物でプルトニウム濃度を4~9%に高めたもの。MOXとは(Mixed OXide)の頭文字。

プルトニウムを使用するMOX燃料は、
高出力・省コストや資源再利用等の利点も多いが、
通常の核燃料のウランよりも毒性が高く、またその運転運用に課題もある。


民主党政権下でなぜ?
ここまで短期間に危険なプルトニウム核燃料を使用した原子炉が運転または実施を許可されたのか??

民主党の推進というよりは自民党の負の遺産の承継なのだろうか?

疲弊している地方が補助金などの利権のえさにつられて誘致に賛成しだしている動向もあることはたしかだろう。

【参考】
冤罪の可能性濃厚な事案で逮捕(上告中)されて福島県知事を辞職した佐藤栄佐久氏(福島選出・衆議院議員の玄葉光一郎氏の義父)は、福島発電所から距離のある地域を含めた県全体の観点や自身の戦略等から、賛成している地元の意向とは別に強く反対してきた。そして、福島県選出の衆議院議員で民主党・最高顧問の渡部恒三氏の甥っ子で秘書だった佐藤雄平氏が次の福島県知事になった。福島第一・第二原発と計10機の原子炉を狭い地域で集中して誘致したことはある意味快挙だと言われている。


●プルトニウムを使用して営業運転中の原子炉

・九州電力 玄海原子力発電所3号機
 2009年(平成21年)11月5日より試運転開始。同年12月2日より、営業運転を開始。

・四国電力 伊方原子力発電所3号機
 2010年(平成22年)3月2日より試運転開始。同年3月30日より、営業運転を開始

・東京電力 福島第一原子力発電所3号機
 2010年(平成22年)9月18日より試運転開始。同年10月26日より、営業運転を開始
 →2011/3/11:地震と津波で緊急停止、3/14:原子炉建屋が水素爆発

・関西電力 高浜原子力発電所3号機
 2010年(平成22年)12月25日より試運転開始。2011年(平成23年)1月21日より、営業運転を開始

さらに、
現在までに事前合意が成立している計画が5基もある。

・中部電力 浜岡原子力発電所4号機:2012年(平成24年)3月以降に導入予定。
・関西電力 高浜原子力発電所4号機:2011年(平成23年)夏から導入予定。
・中国電力 島根原子力発電所2号機:導入時期は未定
・北海道電力 泊原子力発電所3号機:導入時期は未定
・東北電力 女川原子力発電所3号機:2015年(平成27年)度までに導入予定。



今回の原発事故で、
日本の原子力事業が大きく見直されることは必至で、
原子炉増殖の暴走を止める大きな出来事になることは間違いない。
日本は目の前の災難の処理に必死だが、
原子炉を持つ世界の各国は見直しに動いている。

と同時に、
資源のない日本において低価格なエネルギーを獲得するための国家戦略の強化も必至だ。

【参考】
プルトニウムを使用する発電はプルサーマル発電と言われる。プルサーマル発電は高出力のプルトニウムで燃料を作り、従来の原子炉で燃料の一部として使うことを言うことができるので経済性の高い発電方式だが問題も多い。
プルサーマルとは、プルトニウムのプルとサーマルニュートロン・リアクター(熱中性子炉=軽水炉)のサーマルを繋げた和製英語(plutonium thermal use)。

ドイツ気象庁発表の3/22:放射能飛散図

3/20、ドイツ気象庁がWEB上に3/22の日本における放射能飛散予想図を載せた。

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ピンク・赤が高濃度で青が低濃度で、図での単位はBq/立方メートル(放射性物質の原子核の崩壊数を表わす「ベクレル」)。

最近よく指数に使われているシーベルト(Sv)ではないのでどの程度に評価すべきかは不明。

【参考】東北電力「シーベルトとベクレル」

ドイツ気象庁がここまでして監視している理由はどこにあるのか?

福島第一原発の規模の大きさ(チェルノブイリの100倍の核燃料を福島第一原発が所有)もあるだろうが、
特に欧米(当然日本も)が恐れているのは福島第一原発3号建屋保管プールにあるプルトニウムからの放射線・放射性物質飛散の危険性だ。
プルトニウムは少量(通常燃料のウランの20万倍以上??の毒性)でも人体に影響を与えるので最悪の場合欧米への飛散で人体に影響をあたえる可能性がある。
だから、
現場も必死に3号建屋屋外から放水をしている。

不幸なことに、
このプルトニウムによる原子炉運転を始めたのは4ヶ月前、昨年2010年10月下旬のことだ。それまで10年にわたって福島県と地元はこの危険な核燃料を拒否してきたのだ。

【参考】日本でのプルトニウム(MOX燃料)原子炉
運転中の原子炉は3基で玄海原発3号機(佐賀県)、高浜原子力発電所4号機(福井県)、伊方原子力発電所3号機(愛媛県)。なお女川原発3号機(宮城県)等も許可が出て準備中。偶然なのか高浜原子力発電所、伊方原子力発電所、福島第一原発は反対運動にもかかわらず昨年2010年から運転を行っている。


日本の気象庁も間違いなくこの種の予想図を作成しているはずなので日々公表してほしいと思う。現時点で飛散している放射性物質に「ただち」には人体に影響がないと評価しているから飛散地域の予測公表をしていないのだろう。
しかし、
地表に落ちた放射性物質は日々この一瞬も蓄積してゆくのでその蓄積量を計算してゆくべきだろう。

台湾からの励ましに感動~多謝

YouTubeにアップロードされた台湾からのメッセージに感動しました。

台湾での日本の震災援助TV番組で寄付金が21億円も集まったそうです。

【参考】
3/20時点でのYAHOOジャパンの募金金額12億円、日本テレビの24時間テレビ募金5億円。


台湾の方々、どうもありがとうございます。
谢谢台湾。日本人一生不忘记。



「加油」とは中国語で「頑張って」と言う意味。

福島第一原発から出る放射性物資の飛散シミュレーション

福島第一原発から飛散した放射性物質の9割くらいが太平洋海域に飛散している。
飛散している放射性物質の濃度には差があり、政府・自治体・東電の小出しに発表している数値では原発周辺域以外のほとんどの地域では人体に影響が出る汚染にはなっていないようだ。
しかし、
飛散が継続すればそれだけ地表や海域に放射性物質は蓄積してゆくので継続的な観測を行ってゆく必要がある。

【参考】
ウランなどの「放射性物質」から出るのが「放射線」。この放射線がもつ様々な作用・能力が「放射能」。

下記はドイツの大手新聞社シュピーゲル(WEB掲載)のシュミレーション
一番濃い色の箇所で1~11ミリシーベルトのようだがいつの時点の飛散域であるかは不明。たぶんここ1週間にわたる全ての飛散状況を図にしたものだと推測する。
というのは、
シュピーゲル社が下記のような1日単位の飛散をシミュレーションしているからだ。

3/15のシミュレーション
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3/20のシミュレーション
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原発から飛散した放射性物質はほとんどが太平洋に流れているが、3/15は北からの強風で中部地方まで飛散し、3/20は関東・東北の広域に飛散する予測をしている。
3連休の3/20の北風・雨・雪の天気予報を見て広域な飛散を予測して、放射能飛散を抑制するために3/19までに大量の放水を行った可能性がある。

【参考】シュピーゲル社予測
3/13~3/17
3/15~3/20

上記は大気の流れだが、
さて海水の流れはどうなっているのか?

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関東沖の海流
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東北沖の海流

東海・関東沖には大きな海流である黒潮が南から流れ込み太平洋沖に蛇行している。
しかし、
福島・宮城・岩手沖の海流は弱く、
特に福島沖は弱いようだ。
放射性物質が一時的に停滞しやすい海域だと思われる。
しかし、
福島沖では黒潮だけでなく、
親潮も北から流れこむので長期的には太平洋に徐々に拡散してゆくと思われる。

また、
原子炉の冷却水不足から通常使用すべき軽水(純水)ではなく、
より放射性物質を付着しやすい不純物を多く含む海水を冷却水に使用しているため、
原発沿岸にこの放射能を帯びた海水が垂れ流しになっているとも思われる。

なお、
今検出さえている放射性物質セシウム137は水溶性だ。

福島沖等の沿岸魚は現時点で海洋汚染度が不明だが至急調査して、
汚染拡大の対策をうつべきだろう。

日本の原発事故はこれが初めてではない

戦後、日本には多くの原発が建設され、
地震等の震災によらない多くの事故が起きた。
運良く大事故にはならなかったが、
多くの現場で多くの被爆者が出ている。

しかし、
事実は隠蔽され、
被爆者の多くは国・企業のために沈黙している。

声を出している人も、
増ゴミが報道せず、
知られずに終わっている。

原発技術者・故平井憲夫さんの声
http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html

今回の福島第一原発事故も運と現場の犠牲に頼って、
政府・行政・東電は楽観視している向きがある。




【参考】福島原発設計 元東芝の技術者「津波は想定せず」(北海道新聞 3/17 10:22)
東京電力福島第1原子炉を設計した東芝の元技術者が3/16、東京の外国特派員協会で記者会見し、福島第一原発の「1967年の1号機着工時は米国ゼネラルエレクトリック社(GE)の設計をそのままコピーしたので、津波を全く想定していなかった」と。地震・津波を想定していない設計を直輸入でそのまま日本に持ち込んだというのだ。
 
なお、
2007年に起きた世界最大の原発である柏崎刈羽原子力発電所(原子炉7基)の地震による変圧器火災事故の教訓から、福島県議会と国会にて共産党議員が福島第一原発の津波対策措置の強化を訴えたが東電は「安全」だとして拒否している。この「安全」だという答弁は偽証罪の刑事罰に相当すると言っても過言ではないだろう。
今回の福島第一原発事故の発端は津波による電源供給装置の故障→冷却水供給機能の喪失であることはほぼ間違いないと思われる。
また、
福島原発に反対していた佐藤知事が冤罪で逮捕されたことも原発推進派の仕掛けた罠だったものと誰もが推測してしまう事件だろう。


 

震災から1週間

被災者の人数は最大だった約45万人から35万人に減っている。
寒さと物資不足という劣悪な環境の中で避難場所から逃げた結果だろう。
しかし、
当初被災者の数に入れてなかった福島第一原発周辺から避難している人が30万人弱になり、
これを入れると現時点で60万人以上の人々が住みなれた家を離れて避難している。

【経過】
3/20時点でNHKの発表によると東北・関東での被災者(福島原発避難者含まず)は25万人に減少。

昨日、自民党は大連立により挙党一致内閣運営の打診を断った。
党首が原発担当大臣での入閣では断って当然だが。

しかし、
誠に残念だ。

せめて、
条件を出して(何らかの条件は出たのかもしれないが)断ってほしかった。

この3連休で何らの与野党間で調整が入ると思うが、
この国難に際して挙党一致内閣ができれば、
予算の執行、被災地の復興や復興国債の発行なども迅速で行え、
良いことはあっても悪いことはないだろう。
また、
国際的な評価も高まる。


【参考】
福島第一原発の事故レベルを政府はレベル4からレベル5に上げた。
これについてマサチューセッツ工科大学原子力工学科主席卒業(博士号)と日立での原発技術者の経歴を持つ経営コンサルタント・大前研一氏はスリーマイル島原発事故を超える「レベル6」が相応だと言っている。


現時点で下記の大前氏の分析と今後のビジョン(講演内容とレジメ)は素晴らしい。
客観的な分析と前向きなビジョンがいかに人の心に平安とやる気をもたらすかがわかる。

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大前研一氏はすでに原発の実態を日本でもっとも知る人物だというだけでなく、
災害復興のビジョンもすでに民主党に提案している。
大前氏を復興・原発担当としてすぐに入閣させるべきだろう。
上記講演によると本人も十分やる気があるようだ。

福島第一原発の冷却水投入設備の早期開発

福島第一原発の1~4号機の原子炉は、
さながら放射能を口から吐くゴジラが4匹出て暴れているような感じだ。

今日3/17、3号機・原子炉に対して、
自衛隊のCH47・ヘリ(チヌーク)2機により計4回の冷却水(海水)投入が行われた。
ヘリに鉛?タングステンの板をつけて放射線防御していると言うは、
ホバリング(静止)せずに散水したところを見ると放射線量は相当高かったものと推測する。
※3/17:自衛隊のヘリコプターで原発上空での測定値は約80ミリシーベルト/時。80ミリシーベルトでは1時間~4時間で白血病などの放射線病になる数値。3/16はこれよりも高く危険だったため海水の空中散布を中止したようだ。

また、
同原子炉に、
自衛隊・機動隊による高圧放水車(5台以上)による冷却水投入を行った。
自衛隊の放水車の水が目標に到達したそうだが、
警視庁・機動隊の放水車の水は目標に届かなかった。
そもそも届かないことがわかっているならわざわざ出向かないわけで、
当初の予定位置では放射線量が高く作業困難だと判断したものと推測する。

原子炉・保管燃料棒の冷却機能としてこれでは余りにもお粗末。
「がんばってるぞ」というパフォーマンスに近い感じで、
その効果は限定的で決定的・継続的な効果を生む解決策には思えない。

たしかに、
ヘリや放水車はすぐにできる冷却手段だろう。
次は、
消防飛行艇か?
人が近づけないなら無人航空機の手もあるが、
上空からの査察の方が適しているだろう。

【経過】
アメリカはグアムに配備している無人航空機グローバルホークを福島第一原発事故調査のために投入する予定。


しかし、
運搬できる冷却水の量は少なく、
これから1ヶ月以上?(?1年か?)も継続することを思えば、
他の代替手段をいろいろ考えてゆくべきだろう。

【経過】
ヘリと放水車から60トンの水を3/17~3/18に放水したが放射線量値は10%も下がらない(どこで測定したか不明)。
大量に冷却水を建屋の外から放水すればそれなりの値に下がるのだろう。放射線量値が下がれば人が近寄ることができ、冷却装置の復旧作業ができる。
3/19:放水車のバッテリーが1回上がったが、東京消防庁の遠距離大量送水装備「スーパーポンパー」からの水圧で放水を7時間以上継続した。3号機の北西約500メートルにある事務本館北側の放射線量が約7時間で500マイクロシーベルトあまり減少したことを明らかにしたとNHKが報じた。報道によると、19日午後2時にの3443マイクロシーベルトだった値が午後9時には2906マイクロシーベルトにさがったという。放射線量値が10%ちょっと下がったことになるが人体に多大な影響を与える高い放射線量であることは間違いない(約3000マイクロシーベルト/h=3ミリシーベルト/hだとこの放射線量を2週間あび続けると1シーベルトに達し(3×24時間×14日=約1シーベルト)、白血病などの放射線病にほぼ確実に罹患する)。これについて原子力安全保安院は放水の効果もう少し分析してみないとわからないが、放水によって一定の安定状態を見せていると述べた。


個人的に思うに、
恒常的に利用できる大型の放水設備が必要になってくるものと思う。

たとえば、

大型ポンプ設備・電源設備を設けて海水を吸い上げて遠隔操作で放水できる、
巨大な放水設備(移動可能で大型クレーン船・戦車・大型トレーラ等を改造する)
を準備すべきではないだろうか。

既存のクレーン船・車両等を改造すれば、
日本の技術で設計半日、製作2日、計3日くらいで製作できるレベルのローテク設備だと思う。

【クレーン船】アジア海事興業
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【無人消防車】東京消防庁の無人消防車←小さすぎるが!

【無人放水設備、米が4機提供へ】
東京電力福島第一原子力発電所の放射能漏れ事故を受け、米政府が日本政府に対し、海水を吸い上げて24時間稼働する大型放水設備4機を無償で提供すると申し出た。遠隔操作による無人放水が可能で、被曝(ひばく)の恐れが強い1~4号機の冷却作業にそれぞれ1機ずつ設置することを想定しているという。日本政府は米政府の提案を受け入れる方向だ。(読売新聞 3月20日(日)3時4分配信)



もはや、
福島第一原発事故は東京電力1社で手に負える問題ではなく、
また政府・行政機関だけで解決できる問題とも思えない。

被災地での水・食料・燃料等の物資不足問題もそうだが、
産業界、学術界等総力をあげて取り組むべき国家的問題になっている。

大企業よりも機動性が高く、
意志決定も早い中小企業も提案をしていってもらいたいものだ。

また、
こうした民間からの提案を受容できる政府・自治体側の窓口も拡充すべきだろう。

強制ではなく、
政府・行政機関は草の根的な国家総動員のムードをつくり、
働きかけるときだろう。

国益という概念が希薄になっている今、
国、社会の一体感を取り戻す大きな転機だといえるのではないだろうか。

また、もはや、
日本社会だけの問題ではないともいえる。
国を超えて日本周辺の広域に影響を及ぼす可能性が問題になってきている。

すでに世界のさまざまな機関が原発事故で出た放射能が風に乗ってどう動くかをコンピュータでシュミレーションをしている。
当然、日本の気象庁等の機関も間違いなくシュミレーションを行っている(公表されていないが)。
あるシュミレーションではアメリカ西海岸にも放射能が到達するとも予測されているのだ。

福島原発事故について、
ドイツの新聞社シュピーゲルが作成したシュミレーション予測(3月12日~17日)を見たが、
放射能の濃度の差はあるが、ほぼ毎日、関東圏全域に飛散して、
その後太平洋に飛散している。
3/15に至っては関東圏を越えて静岡のほぼ全域に放射能が飛散している。

政府・東電発表のオウム返しか隠蔽しかできない日本の御用マスゴミよりも、
海外のメディアの方が意志決定に影響を与える質の良い情報が豊かなようだ。