あらやす日(本)誌 -137ページ目

放射能疲れ~さらされて20日目

家の近くの梅が満開で今日は散り始めていた。

今年の春は、
花粉の存在や桜の開花も忘れてしまうほど、
地震・津波・原発事故に翻弄されている。

個人的には直接、幸いにも地震・津波の被害は受けなかったが、
東京に住む小生は放射能入りの空気の中でここ2週間以上心も乱れたままだ。

大震災と原発事故から20日が過ぎて、
思うのは、
天災である大震災と人災である原発事故は別物だと言うことだ。
もちろん、
避難場所の設定などで大震災にも人災の要素は多々ある。
しかし、
より被害が甚大だった地域にある女川原発は被害をまぬがれ、
より被害が小さい地域にある福島第一原発に事故がおきた事実は、
設計などの人為的失敗が起因していると言うしかあるまい。






合成樹脂で原発内の放射能飛散を防ぐ

津波と水素爆発で原発内に散らばったガレキや土砂に付着した放射性物質の飛散を防ぐために、
土木工事などで使用される合成樹脂を撒くという。

■商品例
栗田工業の緑化工事用・法面侵食防止用クリコート®シリーズ
http://www.kurita.co.jp/products/kuricoat.html

この合成樹脂製品は最初は液体で噴霧され、ある程度時間がたつと固形化して被膜を形成する。


このようなアイディアが1時間に10個くらい出てきてほしいものだ。

しかし、
思えば、今になってなぜ?

たぶん、
3号機原子炉建屋の近くのガレキの山の中に1シーベルト以上の放射線を発する何かがあるそうで、
そこを隠蔽したいのが理由ではないだろうか。


ノルウエイの研究所作成の放射能飛散予測CG

北欧の国、ノルウエイの研究所が作成した放射能飛散予測CG

http://transport.nilu.no/products/browser/fpv_fuku?fpp=conccol_I-131_;region=Japan

上記のノルウエイの研究所の予測図では、
今日午後から夕方にかけて比較的高い濃度の放射能が関東地方に飛散しているように見える。
しかし、NHK・TVの夜のニュースでの今日の放射線量測定値(関東地方)ではさほど高い数値になっていない。
このニュースで出した数値は、
午前からお昼頃の数値ではないだろうか?
天気予報のように、
測定は24時間体制で決め細かく行われていると思いたいが…。


ドイツの気象庁の放射能飛散予測図と比較するとより予測精度が高まるかもしれない。

名は体(たい)を表す~プルトニウム、悪魔の王の体

ププルトニウムの語源は「プルト」で、
”冥王星”の冥王、悪魔の王を意味する。

プルトニウムなどの核燃料を数えるときの単位は、
1本、2本ではなく、
1体、2体と数える。
さながら、
生命体のような数え方だ。

実際、
核燃料は一度臨界点に達して燃え出すと半永久的に熱を帯びる。
さながら、
半永久的に生きているような物体だ。

そして、
慎重に熱等を管理してゆく必要があり、
まさしく、
生命体のようだが、
ゴジラのような怪物だ。

今年2/28、中部電力は、浜岡原発4号機(静岡県御前崎市)のプルサーマル発電に使うウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料「30体」が新たに製造されたと明らかにした。
2回目製造分60体のうちの半分に当たり、昨年2010年7月からフランスで製造している。ということは30体作るのに半年以上かかっていることになる。
※中部電力 浜岡原子力発電所4号機:2012年(平成24年)3月以降にMOX燃料導入予定

福島第一原発のMOX燃料の原子炉3号機が運転を始めたのは昨年2010年10月下旬のことだ。福島第一原発も浜岡原発同様に60体ならば、運転日から逆算して1年くらい前、すなわち2009年10月くらいからMOX燃料は作られていたことになる。

東電と政府がフランス政府に支援を求めて、
世界第二の原発大国、MOX生産大国であるフランスが快諾した大きな理由もここにある。


小生は原発反対論者ではないし、
また、
原発推進論者でもない。

ただ、
原子力のように、
未知で危険をはらむ技術は、
これでもかというくらいに慎重に用意周到に、
ある意味、
非商業的な計算で事にのぞむ覚悟が必要だと思うだけだ。

その意味で、
日本の原子力技術の応用と実践は甘かった。
余りにも安易な覚悟で事にのぞんで、
そして、
挫折しかけていると言える。

もちろん、
この大きな犠牲と苦い経験と教訓が新しい技術の実践に役立つと信じたい。

原発問題~4号機中央制御室に照明灯る!!!!!

報道機関曰く、
「今日29日午前11時50分、
福島第一原発4号機の中央制御室の照明が点灯し、
復旧に向けた作業環境が一つ改善されました。」

これでいくつ目の点灯だったか。

確かに照明は労働環境の基本の基本だが、
まだ、
照明も点灯していなかったのか!?
と多くの人が驚いたのではないだろうか。
と同時にそれでどうしたのと思ったのではないだろうか。

本当に照明だけなのか?
照明は入ったが中央制御室の計器・スイッチ類のどこが動いたのか?
そこを一番知りたいところなのだが。
いや、それも言い過ぎでもっと知りたいことがある。

原発現場の作業員は事務所の廊下で寝ていると言う。
それも確かに知りたかったことだ。
ベッドで寝られるようになりましたと、
いつか報道される日も来るのだろう。

小さい情報は大事だ。

小さい情報も積もれば山になるかもしれない。

しかし、
プルトニウムの検出結果や高濃度放射線の測定値などの重大情報だけは、
隠蔽せずに逐次公開してほしいものだ。

すべてを公開することで社会の共同体感覚も強まり、
それにより、
日本は一蓮托生なのだと多くの人が思うに違いない。

隠す行為は、
反社会的な行為だと言える。






やっと東電、原発被災者等の支援はじめるか

多くの自治体や企業が被災者のために施設提供などの支援をする中で、
今日3/29、やっと東電も重い腰をあげるようだ。

東電には全国20以上の保養施設と、
社宅や研修施設などの大規模な福利厚生施設がたくさんある。

東電は小会社・関連会社でも保養施設を持っているから、
小会社・関連会社まで含めると大手ホテルチェーンを超える収容規模になるかもしれない。

聞くところでは、
ゴルフ場付きのホテルもあり、
体育施設だけでも50以上あるらしい。

日本は個人も企業も、
安定的な電力供給を期待して、
世界的に見ても高い電気代を電力業界に支払ってきた。
東電の施設は、
東電だけでなく日本の汗の結晶だ。

時事通信社によると、
東北電力は地震発生当日の11日から女川原発(宮城県女川町、石巻市)敷地内の体育館に、
約240人の周辺住民を受け入れている。

福島第一・第二原発の施設提供は不可能なことだが、
なぜ、ここまで支援策が遅れを取ったのかといえば、
それは一言、それが「体質」だからだ。

社会貢献意識が上層部幹部・管理職にあれば、
また、
組織風土に根付いていれば、
他の普通の会社のように、
反射的に「施設提供」などの考えが迅速に実行できただろう。

歴史に残るこれだけ大きな人災を起こした東電の組織風土変革は必至。
まだ、それを議論する時期ではないのかもしれないが、
思い立ったら吉日、いますぐ変革をしてゆくべきだろう。

この天災と人災は東電にとって千載一遇の好機なのだから。

東電および関連社員は当然それなりに優秀なはずだ。
技術や現場を軽視した経営や、
事故等の隠蔽、
天下り人事など、
社員10人のうち少なくとも2~3人は、
組織のさまざまな矛盾に気づいているだけでなく、
何かをしなければ…と思っているはずだ。

さあ、
今、行動を起こしましょう。



3/29:0時過ぎ:東電会見~プルトニウム検出~大したレベルではないとのこと

今、USTREAMの東電会見で、
やはり、
原発敷地内5箇所の土壌からプルトニウム238・239・240がオンパレードで検出されたと。

しかし、
通常、自然界にある程度のレベルで、
人体に影響のないレベルで、
大したことではないという。

本当か??

産経新聞によると、
この測定濃度は過去に行われた核実験の際に日本で検出されたのと同レベルだという。
通常、自然界にあるレベルというのは大間違いなようだ。

【参考】
京大 原子炉実験所 プルトニウムについての資料
武田邦彦 中部大学教授 プルトニウムの毒性


この間、
東電は、
プルトニウム測定をこれから行って、
分析に1~2週間くらいかかると言っていたがそれは大ウソだった。

昨日3/28の東電会見では、
3/21~3/22に採取された土壌からの検出とのことだ。

保安院も昨日、今週末にはプルトニウム測定が出ると言っていたので、
保安院もだまされたのか?保安(不安)院もグルなのか?

東電の言うことはもう信じられない。

政府の責任で、
放射性物質を測定すべきだ。

東電に原発の状況や放射能の値を聞くことは、
ある意味で、
盗人に何を盗んだかを聞くようなものだ。


【参考】
深夜の東電会見をUSTREAMで約2万人超がリアルタイム視聴し、
ニコニコ動画のアカウント数を足すと7万人超。マスコミの時代は終わったようだ。

震災の生の姿を映し出したWEB写真集~NYTIMES

震災の生の姿を映し出した写真の数々(下記サイト)に心を打たれた。

国内では報道できないむごい写真もあるが、
それは紛れもない現実の断片。

★★★ニューヨークタイムズの写真
http://www.nytimes.com/interactive/2011/03/12/world/asia/20110312_japan.html#5

これらの写真を見て、
写真には、
いつも見慣れた動画映像では見落としがちな何かがあると感じた。




3/28/0:04~東電会見にWEB視聴者4万人

3/28/0:04から始まった深夜の東電会見(副社長出席)で、
USTREAM(リアルタイム視聴数;約1万人)とニコニコ動画(総カウント数:約3万人)で合わせて視聴者が最大アクセス数で約4万人になった。

いかに人々が情報に飢えているかが如実にわかる事態だ。

しかし、
副社長の会見内容は発表した放射性物質の測定値の誤り訂正に終始したもので、
その訂正で大局的に大きな何かの変化があったとは言い難いようだ。

副社長らの会見終了後、
いつものメンバーで2回目の会見が始まる。
ここでは細かい質問が記者から出てきていた。
東電は、
原子炉格納容器の損傷と燃料棒の溶融があることは認めていた。
もちろん、それを見たものはいないので、
推測でしかない。
怖くても誰も原子炉や保管プールに近寄れず、
原子炉や保管プールの状態を「イメージ」でしか推測できないのだ。


東電・政府は、
プルトニウムと中性子は測定されていないというが、
それが本当なのかは?疑わしい。

【参考】
東電・政府の隠蔽が16日午後~17日に集中していた。原発正門での計測だったのが西門や事務本館北になり、本来原則とすべき定点定時観測ではなくなってしまった。また、その他の観測地点のデータも公表されなくなっている


保安院によると1週間以内にプルトニウムの測定値が出てくるようだが、測定の困難さから測定数値が良い値でもそれをどう評価すべきかは微妙だろう。


【参考】
東京工業大学の松本義久准教授によると、プルトニウムは「飛程」と呼ばれる到達距離が数センチといわれるほど短いのが特徴で、外部被ばくはほとんど心配はないが、外部被ばくした場合は深刻な影響があると指摘。飛程が短いため、検出器に届きにくく環境検査が難しい面があるという。(ブルームバーグ 3/27)

【参考】京大 原子炉実験所 プルトニウムについての資料

冷却のために放水したいが汚染水も抑えたい~矛盾

3/24、原子炉建屋の隣、海側にあるタービン建屋(原子炉で発生した熱でタービンを回して電機に変える施設)の地下で、3名の作業者が被爆した。

高濃度の放射能に汚染された水たまりに足を入れて作業をしていたために被爆したのだ。
東電はこの汚染水の存在を知っていたのに、
長目の長靴等で作業者の安全を確保しなかった罪は大きい。

この程度の安全管理も怠っている状況では、
目に見えない、報道されていないチョンボがこの2週間で無数おきている可能性がある。

すべての情報を公開したら、
作業者が恐れて作業しないということを見越しての隠蔽だったのだろう。

現場は極限状況なのかもしれない。
しかし、
情報を隠蔽すれば、
極限状況でない偽りの状況を作出できる。

国民への情報の隠蔽も同様なからくりだ。


今、
原発の現場では、
建物の地下にたまった放射能汚染水をポンプ吸い上げて(海へ放出?)除去する作業が始まっている。
屋外からの放水も抑制する方針になった。

さて、
その汚染水はどこから来たのか?

屋外からの放水は、
保管プールにある燃料棒の冷却による放射能拡散防止だけでなく、
原子炉周辺の高濃度放射能を水で洗い流す目的が最初からあったのではないだろうか?

放水した水や強制的に流した冷却水が、
放射能をおびて、
建物の地下や原子炉の隣にある海側の建物に流れ込むことは確実に予想されたことだ。

放射性物質の出所は、
1~3号機の原子炉内部と3~4号機の燃料保管プールのいずれかだ。
そのすべてなのかもしれない。

冷却のための放水量を減らせば、
それだけ燃料棒が熱くなり溶融して放射性物質をつくる。
放水すれば放射性物質が水に付着して低いところに流出する。
まさしく、
あやうい綱渡り、
いたちごっこの状況だ。

適度に燃料棒に放水・注水して、
同時に、
ポンプで吸い上げて作業現場の安全をぎりぎりに保持して、
地道に復旧作業をしてゆくしかない。