炉心溶融率の不思議
スリーマイル島原発事故では、
事故後5年(7年?)後に原子炉の上蓋をあけることができ、
そこで炉心(燃料棒)の溶融率がはじめてわかった。
原子炉内部がわからなかった数年間、
溶融している、溶融していないと論争があったくらいだ。
4/6の毎日新聞によると、
東電は福島第一原発の1~3号機での溶融率は、
25%~70%だと推定した。
具体的には、
炉心の核燃料棒の損傷度は、、
1号機(燃料集合体計400体)の約70%
2号機(同548体)の約30%
3号機(同548体)の約25%が損傷したと推定している。
3/15までに原子炉圧力容器の脇で計測された放射線量のデータを分析したという。
ということは、
現時点ではその後の冷却水の投入で溶融はおさまっているのかもしれないし、
もっと溶融しているかもしれない。
計測器がその後も生きているのならば、
現時点での熔融率も計算しているはずだが、
まだ発表はない。
それにしても、
多くの専門家がのどから出るほど欲しかったデータで、
しかも、
数年後でないとわからないのではとまで言われていた溶融率が、
なぜ、ここまで明確な数字でわかったのか?
もしかしたら、
内部を見られる無人カメラがあるのではないかと疑う。
事故後5年(7年?)後に原子炉の上蓋をあけることができ、
そこで炉心(燃料棒)の溶融率がはじめてわかった。
原子炉内部がわからなかった数年間、
溶融している、溶融していないと論争があったくらいだ。
4/6の毎日新聞によると、
東電は福島第一原発の1~3号機での溶融率は、
25%~70%だと推定した。
具体的には、
炉心の核燃料棒の損傷度は、、
1号機(燃料集合体計400体)の約70%
2号機(同548体)の約30%
3号機(同548体)の約25%が損傷したと推定している。
3/15までに原子炉圧力容器の脇で計測された放射線量のデータを分析したという。
ということは、
現時点ではその後の冷却水の投入で溶融はおさまっているのかもしれないし、
もっと溶融しているかもしれない。
計測器がその後も生きているのならば、
現時点での熔融率も計算しているはずだが、
まだ発表はない。
それにしても、
多くの専門家がのどから出るほど欲しかったデータで、
しかも、
数年後でないとわからないのではとまで言われていた溶融率が、
なぜ、ここまで明確な数字でわかったのか?
もしかしたら、
内部を見られる無人カメラがあるのではないかと疑う。
きめ細かい基準~こまやかさが求められている
本来、日本の良さはきめ細かさにある。
それが地域の色を生み、
地域の中にもさらに細かい地域の色がある。
避難地域や避難場所を地形や風向き等のさまざまな条件で、
きめ細かく設定する必要があるように、
飲食物の基準も一律に設定するのはおかしい。
海底近くに住む、ひらめの放射能汚染度は低い。
ほとんど内蔵の貝や丸ごと食べられる小魚は、
大きな魚の肉よりは人間にとって危険性が高い。
牛も乳製品よりは肉のほうが汚染度は低い。
高い、低いは相対的なもので、
通常値の100倍の高濃度放射能汚染水も、
1シーベルト(毎時)の汚染水よりは危険性は低い。
当分、日本は放射能と共存してゆく必要がある。
政府には危険性のレベルを過小評価しない、
(過大評価はすることはないだろうが)
わかりやすい説得力のある説明が求められ、
それによって恐怖は癒される。
とはいえ、
言うは易くだ。
「このレベルは1日に3食、1年間食べてもガン発症率が1.1倍になる程度」
そう説明されてもやはりコワイ。
だから、
説明しないというのが政府・関係機関・東電の考えなのだろう。
日本の古来からのお家芸、
以心伝心が隠蔽や説明不足の背景にあるのか?
また、
言霊信仰に見るような言葉を出し惜しみする気持ちがあるのか?
いや、
単に自己保身のために隠したいだけのだろう。
それが地域の色を生み、
地域の中にもさらに細かい地域の色がある。
避難地域や避難場所を地形や風向き等のさまざまな条件で、
きめ細かく設定する必要があるように、
飲食物の基準も一律に設定するのはおかしい。
海底近くに住む、ひらめの放射能汚染度は低い。
ほとんど内蔵の貝や丸ごと食べられる小魚は、
大きな魚の肉よりは人間にとって危険性が高い。
牛も乳製品よりは肉のほうが汚染度は低い。
高い、低いは相対的なもので、
通常値の100倍の高濃度放射能汚染水も、
1シーベルト(毎時)の汚染水よりは危険性は低い。
当分、日本は放射能と共存してゆく必要がある。
政府には危険性のレベルを過小評価しない、
(過大評価はすることはないだろうが)
わかりやすい説得力のある説明が求められ、
それによって恐怖は癒される。
とはいえ、
言うは易くだ。
「このレベルは1日に3食、1年間食べてもガン発症率が1.1倍になる程度」
そう説明されてもやはりコワイ。
だから、
説明しないというのが政府・関係機関・東電の考えなのだろう。
日本の古来からのお家芸、
以心伝心が隠蔽や説明不足の背景にあるのか?
また、
言霊信仰に見るような言葉を出し惜しみする気持ちがあるのか?
いや、
単に自己保身のために隠したいだけのだろう。
今年こそ花見で自然を感じよう!!
花見は都会の風物詩だ。
自然に花見ができる田舎に行ったら花見なんてどうでもいい。
不自然な今だからこそ、
不自然な都会で、
自然な花見を自粛するのはおかしい。
花見がついでで酒とつまみがメインでは反省も必要だが、
都会の汚い空気の中で、
日本人と同じでサクラは立派に放射線に耐えている。
確かに、
小生も今年は花見どころではなかったが、
今年ほど桜の美しさを実感した年はない。
自然に花見ができる田舎に行ったら花見なんてどうでもいい。
不自然な今だからこそ、
不自然な都会で、
自然な花見を自粛するのはおかしい。
花見がついでで酒とつまみがメインでは反省も必要だが、
都会の汚い空気の中で、
日本人と同じでサクラは立派に放射線に耐えている。
確かに、
小生も今年は花見どころではなかったが、
今年ほど桜の美しさを実感した年はない。
原爆と原発
原爆の爆心地は100シーベルト以上で多くの日本人が気化して消えた。
じわじわ放射線の病が襲いかかる人も気化した人と同じくらいの人数になっている。
原発は多くの場合、
じわじわ来る。
このじわじわが「ただちに」ではないがゆえに、
安全神話という誤解を生んだ。
結局、
原爆も原発も同じ「原」がつく点は同じだが、
大きな違いがあると思いたかった。
しかし、
アインシュタインが後悔したように原理は同じ。
科学は諸刃の刃で、
原爆は悪だが、
原発は善だと、
二項対立できれいにおさめたいというのが人類の理想だったが、
実際、共に同じ自然ではない危険な放射能を生む。
この危険性を隠蔽する理想が、
原発を生み、
太平洋の空と大きな海に流せば危険性が薄まると理屈をつける。
不自然なものはやはり不自然なのだ。
元来、四季、自然を重んじる日本人がなぜこの不自然な放射能の犠牲になるのか?
そして、世界を巻き込む問題を生んでしまったのか?
それは、
たぶん、
人類が不自然な存在だからだろう。
日本人も人類の仲間入りをして不自然な動物になってしまったのだろう。
いやいや、
そんなことはない。
これから本当の日本を、日本人を発見してゆく。
なお、
地震・津波VS原発事故は、
互いに文字が違う以上にまったく異なる次元だ。
じわじわ放射線の病が襲いかかる人も気化した人と同じくらいの人数になっている。
原発は多くの場合、
じわじわ来る。
このじわじわが「ただちに」ではないがゆえに、
安全神話という誤解を生んだ。
結局、
原爆も原発も同じ「原」がつく点は同じだが、
大きな違いがあると思いたかった。
しかし、
アインシュタインが後悔したように原理は同じ。
科学は諸刃の刃で、
原爆は悪だが、
原発は善だと、
二項対立できれいにおさめたいというのが人類の理想だったが、
実際、共に同じ自然ではない危険な放射能を生む。
この危険性を隠蔽する理想が、
原発を生み、
太平洋の空と大きな海に流せば危険性が薄まると理屈をつける。
不自然なものはやはり不自然なのだ。
元来、四季、自然を重んじる日本人がなぜこの不自然な放射能の犠牲になるのか?
そして、世界を巻き込む問題を生んでしまったのか?
それは、
たぶん、
人類が不自然な存在だからだろう。
日本人も人類の仲間入りをして不自然な動物になってしまったのだろう。
いやいや、
そんなことはない。
これから本当の日本を、日本人を発見してゆく。
なお、
地震・津波VS原発事故は、
互いに文字が違う以上にまったく異なる次元だ。
日本のエネルギー政策の矛盾と未来~田中優氏の主張
田中優氏の講演は示唆に富んでいる。
田中氏は単なる原発反対という各論的な主張ではなく、
また感情的な主張でもなく、
きわめて客観的に、
日本の旧態依然としたエネルギー政策を批判している。
そして、
世界の潮流ともいえる自然エネルギーへの脱皮を説いている。
携帯電話の世界で、
日本的なガラパゴス現象を生んだ。
昨今、スマートフォンの普及で携帯電話はガラパゴスを脱しつつある。
携帯のガラパゴスは命に影響がないから、
そこにも日本らしい可能性があって完全否定は不要だ。
しかし、
日本のエネルギー政策は、
自然エネルギーへの転換が遅れ、
国際的に見て悪い意味でのガラパゴス状態のようだ。
ある意味で貴重な生態系であるはずのガラパゴス自体を破壊しかねない、
原発の脅威にさらされている。
小生は原発反対論者ではなかったが、
今回の原発事故で原発反対論者になりつつある。
田中氏の講演内容をまとめながら、
僭越ながら、
個人的にコメントをしてみたいと思う。
●原発・放射能の危険性について
・ドイツ政府の詳細な調査では原発の20km圏内の子供の白血病発症率が2倍になっていると言う。
・日本において、1950年代から1980年代にかけて子供の死産率が高くなっており、時系列の推移カーブがこの時代だけ大きく変わっている。
【個人的コメント】
・死産率の増加は1946年から1962年に行われた核実験による影響だと思われる。この影響は日本だけでなく世界各国で見られる現象だったと思われる。核保有国はこの影響を見て地上で行われる核実験を禁止して、汚染の影響度の少ない地下核実験を行うことになる。
・ドイツの放射能基準は厳しい。日本と三国同盟を結んだドイツは日本のように原爆を落とされたかもしれなかったと思っているだろうし、隣国の原発大国フランスを牽制する意図もあるだろう。毎日ドイツ気象庁が日本の放射能飛散予測図をネット上に掲載している理由は放射能に特別な思いがあることは確かだろう。
・都会に原発を建設しない最大の理由は放射能による被爆を最小限に抑えることにあったと言える。
●日本の電力事情について
・日本の電気代はアメリカの3倍で非常に高い。
・日本企業の電気代が高いので大手企業の約25%は自家発電しており、また日本の製鉄企業は割安の深夜料金で操業してコストを落としている。
【個人的コメント】
地域独占企業で競合企業のいないにもかかわらず東電は毎年広告費千億円以上を使って、広告費というワイロでマスコミからの批判を封じている。そして、その広告費用を国民・企業に電気代として請求している。
●今後有望な自然エネルギー等について
・2009年に西欧諸国で新設された発電所の約60%が地熱・水力・太陽光・風力などの自然エネルギーの発電所だった。
・犬吠埼の沖合に風力発電を作った場合、東京電力の総電力量(日本全体の約3割)に匹敵するという試算が出ている。この試算を受けて、御用大学の東大が深度500mの犬吠埼に沖に風力発電のポールをつくるのはコスト増だという見解を出したが、フロート(浮島)で洋上に浮かせる風力発電もあるのでコスト増は回避できる。
・日本で地熱発電が行えば日本全体の約3割を発電できる。
・電力会社の道路などの国・自治体用地に建てている送電線網を国有化して自由に利用できようにする。
・電力会社が送電網の利用を拒否しているため、風力発電などの自然エネルギーの普及が進まない。電力会社などの旧態依然たる既存利権集団が阻んでいる。
・大きな発電所ではなく、地域ごとに小さな発電所をたくさん建設し、小さなエネルギーを集めるのが効率的。この小発電所をIT技術を駆使したスマートグリッドで負荷調整する。
【個人的コメント】
・地熱発電は有効な場所を探すのが大変なようでデータ収集等に20年かかるという話があるが、それは地熱発電を普及させないためのデマなのかもしれない。しかし、それが事実ならばいますぐにデータ収集を始めるべきだろう。
田中優氏のサイトはこちら。
http://tanakayu.blogspot.com/
田中氏は単なる原発反対という各論的な主張ではなく、
また感情的な主張でもなく、
きわめて客観的に、
日本の旧態依然としたエネルギー政策を批判している。
そして、
世界の潮流ともいえる自然エネルギーへの脱皮を説いている。
携帯電話の世界で、
日本的なガラパゴス現象を生んだ。
昨今、スマートフォンの普及で携帯電話はガラパゴスを脱しつつある。
携帯のガラパゴスは命に影響がないから、
そこにも日本らしい可能性があって完全否定は不要だ。
しかし、
日本のエネルギー政策は、
自然エネルギーへの転換が遅れ、
国際的に見て悪い意味でのガラパゴス状態のようだ。
ある意味で貴重な生態系であるはずのガラパゴス自体を破壊しかねない、
原発の脅威にさらされている。
小生は原発反対論者ではなかったが、
今回の原発事故で原発反対論者になりつつある。
田中氏の講演内容をまとめながら、
僭越ながら、
個人的にコメントをしてみたいと思う。
●原発・放射能の危険性について
・ドイツ政府の詳細な調査では原発の20km圏内の子供の白血病発症率が2倍になっていると言う。
・日本において、1950年代から1980年代にかけて子供の死産率が高くなっており、時系列の推移カーブがこの時代だけ大きく変わっている。
【個人的コメント】
・死産率の増加は1946年から1962年に行われた核実験による影響だと思われる。この影響は日本だけでなく世界各国で見られる現象だったと思われる。核保有国はこの影響を見て地上で行われる核実験を禁止して、汚染の影響度の少ない地下核実験を行うことになる。
・ドイツの放射能基準は厳しい。日本と三国同盟を結んだドイツは日本のように原爆を落とされたかもしれなかったと思っているだろうし、隣国の原発大国フランスを牽制する意図もあるだろう。毎日ドイツ気象庁が日本の放射能飛散予測図をネット上に掲載している理由は放射能に特別な思いがあることは確かだろう。
・都会に原発を建設しない最大の理由は放射能による被爆を最小限に抑えることにあったと言える。
●日本の電力事情について
・日本の電気代はアメリカの3倍で非常に高い。
・日本企業の電気代が高いので大手企業の約25%は自家発電しており、また日本の製鉄企業は割安の深夜料金で操業してコストを落としている。
【個人的コメント】
地域独占企業で競合企業のいないにもかかわらず東電は毎年広告費千億円以上を使って、広告費というワイロでマスコミからの批判を封じている。そして、その広告費用を国民・企業に電気代として請求している。
●今後有望な自然エネルギー等について
・2009年に西欧諸国で新設された発電所の約60%が地熱・水力・太陽光・風力などの自然エネルギーの発電所だった。
・犬吠埼の沖合に風力発電を作った場合、東京電力の総電力量(日本全体の約3割)に匹敵するという試算が出ている。この試算を受けて、御用大学の東大が深度500mの犬吠埼に沖に風力発電のポールをつくるのはコスト増だという見解を出したが、フロート(浮島)で洋上に浮かせる風力発電もあるのでコスト増は回避できる。
・日本で地熱発電が行えば日本全体の約3割を発電できる。
・電力会社の道路などの国・自治体用地に建てている送電線網を国有化して自由に利用できようにする。
・電力会社が送電網の利用を拒否しているため、風力発電などの自然エネルギーの普及が進まない。電力会社などの旧態依然たる既存利権集団が阻んでいる。
・大きな発電所ではなく、地域ごとに小さな発電所をたくさん建設し、小さなエネルギーを集めるのが効率的。この小発電所をIT技術を駆使したスマートグリッドで負荷調整する。
【個人的コメント】
・地熱発電は有効な場所を探すのが大変なようでデータ収集等に20年かかるという話があるが、それは地熱発電を普及させないためのデマなのかもしれない。しかし、それが事実ならばいますぐにデータ収集を始めるべきだろう。
田中優氏のサイトはこちら。
http://tanakayu.blogspot.com/
2号機から出ている高濃度汚染水の正体
4/4、午後9時、東電は低レベル放射能汚染水を海に流し始めた。
原子炉等規制法64条1項曰く、
地震や火災などにより、核物質やその汚染物、原子炉による災害が発生する恐れがあるか、または発生した場合、原子力事業者に対し応急の措置を取ることを義務付けている。
確かに、
今回の福島原発事故は想定内の地震によって配管類が破壊され、
想定内の津波で電源が落ちた。
火災はないにしろ、
想定内の水素爆発が起きた。
そこで、
法にのっとり、
こっそり夜中に、
東電・経済産業省原子力安全・保安院は福島第一原子力発電所の低レベル放射能に汚染された水1万1500トンを海に放水すると発表した。内訳は廃棄物処理施設の1万トン、5・6号機のサブトレンチ(坑道)にたまった水1500トン。
汚染水の人への影響は全身実効線量で年間0.6ミリシーベルトという。
低レベル放射能汚染水を海に放出する理由について、2・3号機の建屋にたまっている「高レベル放射能汚染水」の管理を優先することを挙げた。
この放水を問題にしたUSTREAMの東電会見で深夜1時で2万人超が視聴。
フリー・ジャーナリスト日隅一雄氏(元産経・弁護士)らの詰問の中で、大手メディア各社の記者(東電のサクラか?)は沈黙。よくわかる構図だった。
さて、
●高レベル汚染水とは?
IAEAのレポートからチェルノブイリ原発事故で放出されたセシウム137の総量を試算すると(勝川俊雄氏の試算)、
2号機の汚染水(3/27:東電資料からの試算)にはチェルノブイリ原発事故で放出されたセシウム137の総量の約20%が存在する可能性があるという。
これだけの高濃度の放射性物資を出す場所は、
「核燃料棒」以外に原発ではありえないだろう。
原子炉格納容器や核燃料保管プール付近は人が近寄れないほど高濃度の放射線が出ていることは確かだ。
その場所に5分~30分いただけで被爆死するレベルではないかと言われている。
燃料棒が溶け出して冷却水を汚染して低位の場所に溜まっている、
という結論が出してしまう。
1号機、3号機、4号機から漏洩している放射性物質も、
同様に水に流すという戦略が当初からあったものと推測する。
想定内でおきた最悪な事態の中で、
原子炉等規制法64条1項にのっとって、
海に流すというのが現時点の放射線除去戦略だろう。
罪と罰。
高濃度放射能が出ている今、
海に犠牲になってもらうしかないのかもしれないが、
その前に日本人として東電・政府・行政、
そして、
私たち大人の国民も謝罪すべきだろう。
原子炉等規制法64条1項曰く、
地震や火災などにより、核物質やその汚染物、原子炉による災害が発生する恐れがあるか、または発生した場合、原子力事業者に対し応急の措置を取ることを義務付けている。
確かに、
今回の福島原発事故は想定内の地震によって配管類が破壊され、
想定内の津波で電源が落ちた。
火災はないにしろ、
想定内の水素爆発が起きた。
そこで、
法にのっとり、
こっそり夜中に、
東電・経済産業省原子力安全・保安院は福島第一原子力発電所の低レベル放射能に汚染された水1万1500トンを海に放水すると発表した。内訳は廃棄物処理施設の1万トン、5・6号機のサブトレンチ(坑道)にたまった水1500トン。
汚染水の人への影響は全身実効線量で年間0.6ミリシーベルトという。
低レベル放射能汚染水を海に放出する理由について、2・3号機の建屋にたまっている「高レベル放射能汚染水」の管理を優先することを挙げた。
この放水を問題にしたUSTREAMの東電会見で深夜1時で2万人超が視聴。
フリー・ジャーナリスト日隅一雄氏(元産経・弁護士)らの詰問の中で、大手メディア各社の記者(東電のサクラか?)は沈黙。よくわかる構図だった。
さて、
●高レベル汚染水とは?
IAEAのレポートからチェルノブイリ原発事故で放出されたセシウム137の総量を試算すると(勝川俊雄氏の試算)、
2号機の汚染水(3/27:東電資料からの試算)にはチェルノブイリ原発事故で放出されたセシウム137の総量の約20%が存在する可能性があるという。
これだけの高濃度の放射性物資を出す場所は、
「核燃料棒」以外に原発ではありえないだろう。
原子炉格納容器や核燃料保管プール付近は人が近寄れないほど高濃度の放射線が出ていることは確かだ。
その場所に5分~30分いただけで被爆死するレベルではないかと言われている。
燃料棒が溶け出して冷却水を汚染して低位の場所に溜まっている、
という結論が出してしまう。
1号機、3号機、4号機から漏洩している放射性物質も、
同様に水に流すという戦略が当初からあったものと推測する。
想定内でおきた最悪な事態の中で、
原子炉等規制法64条1項にのっとって、
海に流すというのが現時点の放射線除去戦略だろう。
罪と罰。
高濃度放射能が出ている今、
海に犠牲になってもらうしかないのかもしれないが、
その前に日本人として東電・政府・行政、
そして、
私たち大人の国民も謝罪すべきだろう。
原発周辺・福島東部の放射線量観測値に地域格差がある
文科省・原子力安全課のサイト(環境防災ネット)では放射線量観測値を公開している。
このサイトでは、福島県東部での固定観測点(80箇所以上)による空間放射線量値(報道用資料)が毎日掲載されている。
福島原発周辺では原発の北西方向約30km地点(上図の32/34/78/79/81)、399号線にそって設けられた地点の放射線量が他の観測地点よりも平均的に常時高いようだ。
これは風向きと地形の影響によるものだと推測する。観測地点の北西に600m以上の3つの高い山(白馬石山や高太石山は標高約800m)がある。
この地域の観測値が他の観測地点よりも飛び抜けて高くなっていることから、
この地域の観測点を多く設置しているようだ。
谷を抜ける風の流れがあるようで、これらの地点の北約5km地点に高濃度の水道汚染が確認された飯舘村がある。飯舘村の北にも矢岳山(標高約600m)があり、こうした山が盾になって風が吹き抜けにくくなり、その結果、風止まりとなって放射性物質を滞留させている可能性がある。
また、
同じく原発から北西方向に約20kmにある大柿ダム付近(上図の83)も放射線量が平均的値よりもほぼ毎日高いように思われる。大柿ダム付近は標高400m近くあるので海風でこの高さまで吹きつけていることになる。
このようにざっと概観しただけでも同じ半径圏内で観測値の地域格差が如実に現れており、
一律20~30km圏内という画一的な避難地域の策定はあまりにも粗暴だということがわかる。
原発から半径●キロといった画一的な避難地域の設定は、原発から発する放射線量の単純な飛散範囲(距離の2乗に反比例して下がる等)でしかなく、風向き、地形や天候条件を加味した放射性物質の拡散を考慮していない。
風向きや地形を考慮したもっときめ細かい避難地域の策定が必要だと思われる。
原発の南方に位置するいわき市など放射線量が低いのに単純に避難半径に近いまたは入っているという理由だけで適正に評価されずに風評被害にあっている地域も多い。また、逆もしかりで避難半径に入っていない地域で放射線量が高い地域もあると思われる。
画一的な避難地域の策定が、
複雑な地形を考慮せずに行われて、
今回の東北沿岸の津波被害を大きくした可能性もあるだろう。
【参考】4/7、産経新聞によると、広島大原爆放射線医科学研究所(原医研)の星正治教授(放射線物理・生物学)は「政府が屋内退避を呼びかけている30キロ圏外でも危険な場所がある」と指摘している。また「高濃度地域でも家を一軒隔てると、まったく放射性物質が検出されないこともある。距離は必ずしも安全性の基準にはならない」とも話している。
このサイトでは、福島県東部での固定観測点(80箇所以上)による空間放射線量値(報道用資料)が毎日掲載されている。
福島原発周辺では原発の北西方向約30km地点(上図の32/34/78/79/81)、399号線にそって設けられた地点の放射線量が他の観測地点よりも平均的に常時高いようだ。
これは風向きと地形の影響によるものだと推測する。観測地点の北西に600m以上の3つの高い山(白馬石山や高太石山は標高約800m)がある。
この地域の観測値が他の観測地点よりも飛び抜けて高くなっていることから、
この地域の観測点を多く設置しているようだ。
谷を抜ける風の流れがあるようで、これらの地点の北約5km地点に高濃度の水道汚染が確認された飯舘村がある。飯舘村の北にも矢岳山(標高約600m)があり、こうした山が盾になって風が吹き抜けにくくなり、その結果、風止まりとなって放射性物質を滞留させている可能性がある。
また、
同じく原発から北西方向に約20kmにある大柿ダム付近(上図の83)も放射線量が平均的値よりもほぼ毎日高いように思われる。大柿ダム付近は標高400m近くあるので海風でこの高さまで吹きつけていることになる。
このようにざっと概観しただけでも同じ半径圏内で観測値の地域格差が如実に現れており、
一律20~30km圏内という画一的な避難地域の策定はあまりにも粗暴だということがわかる。
原発から半径●キロといった画一的な避難地域の設定は、原発から発する放射線量の単純な飛散範囲(距離の2乗に反比例して下がる等)でしかなく、風向き、地形や天候条件を加味した放射性物質の拡散を考慮していない。
風向きや地形を考慮したもっときめ細かい避難地域の策定が必要だと思われる。
原発の南方に位置するいわき市など放射線量が低いのに単純に避難半径に近いまたは入っているという理由だけで適正に評価されずに風評被害にあっている地域も多い。また、逆もしかりで避難半径に入っていない地域で放射線量が高い地域もあると思われる。
画一的な避難地域の策定が、
複雑な地形を考慮せずに行われて、
今回の東北沿岸の津波被害を大きくした可能性もあるだろう。
【参考】4/7、産経新聞によると、広島大原爆放射線医科学研究所(原医研)の星正治教授(放射線物理・生物学)は「政府が屋内退避を呼びかけている30キロ圏外でも危険な場所がある」と指摘している。また「高濃度地域でも家を一軒隔てると、まったく放射性物質が検出されないこともある。距離は必ずしも安全性の基準にはならない」とも話している。
第23回月間段位アップ賞~しかし、複雑な気分
アメーバさんから第23回月間段位アップ賞をいただきました。
しかし、
非常に複雑な気分です。
ここ3週間の記事はほとんど東日本大震災と原発事故のことなのですから。
このようなテーマでアクセス数がアップしても素直に喜べません。
とはいえ、
書かずにはいられないというのが本音です。
なぜ?日本は放射能の飛散予測を公表しないのか?
ドイツ気象庁はホームページの第一面で日本の放射能飛散予測図を毎日掲載している。
また、
フランス・IRSN(フランス放射線研究所)やノルウエーの研究所でも同種の予測図をネット上に公開している。
しかし、
いまだに日本政府は、
放射能の飛散予測を継続的に出していない。
海外の気象関係サイトが飛散予測を出している中で、当事国である日本政府が出さないのはなぜなのか?国民の不安感の醸成や経済行為の停滞を気にしていることは確かだろう。
しかし、
国民には知る権利があり、
また、
事前予測で汚染被害を完全ではないにしろ防御できる可能性も高いのだ。
日本にも予測ソフトはあり、
民間企業では東京電力も持っていると言われ、
また、
日本の行政機関は予測ソフト「SPEEDI」(スピーディ)の制作に20億円以上の税金を投入している。
文科省管轄の(独)日本原子力研究開発機構(旧日本原子力研究所)は、
1979年に起きたスリーマイル島原発事故を受けて、
1984年に放射能の飛散を予測できる緊急時環境線量情報予測システム「SPEEDI」(スピーディ)を設計・制作しているのだ。
読売新聞(2011年3月23日01時52分配信)によると、
2010年度予算でこのソフトの改善費用が約8億円も計上されている。
なお、
このシステムは福島原発事故の避難地域策定に使用したと言われている。
このシステムとは別に日本の気象庁も放射能拡散のプログラムを持っている。
読売新聞(2011年4月4日)によると、
気象庁は国際原子力機関(IAEA)の要請で毎日予測をしている。IAEAは国境を越える放射性物質汚染が懸念されるときは各国の気象関係機関と協力して拡散予測を行うと言う。
気象庁は東日本大震災当日の3/11から毎日1~2回、拡散予測を計算しており、IAEAから送られてきた放射性物質の放出開始時間や継続期間、拡散する高さ、風向き、天候など同庁の観測データを加味してスーパーコンピューターで放射性物質の拡散を予測している。
なぜ?日本は放射能の拡散予測を公表しないのか?
風評被害を恐れているからか?
予測が思ったよりも不確実なのだろうか?
予測が想定以上に不確実ならば、
前述のソフトを使った福島原発事故の避難地域策定も不確実だったともいえる。
風評被害を恐れるがあまりに放射能汚染の被害の拡大を放置することは本末転倒だ。
悪い予測ははずれるに越したことはなく、
良い予測は当たれば被害が小さくなる。それで良しだろう。
ネット上に公開していないとしても、
関係自治体に情報を出すくらいは最低行っていると思いたい。
【参考】
読売新聞(4月4日(月)22時48分配信)によると、
東京電力福島第一原子力発電所の事故で、放射性物質の拡散予測を連日行っているにもかかわらず、政府が公開していなかった問題で、枝野官房長官は気象庁に公開を指示した。
また、
フランス・IRSN(フランス放射線研究所)やノルウエーの研究所でも同種の予測図をネット上に公開している。
しかし、
いまだに日本政府は、
放射能の飛散予測を継続的に出していない。
海外の気象関係サイトが飛散予測を出している中で、当事国である日本政府が出さないのはなぜなのか?国民の不安感の醸成や経済行為の停滞を気にしていることは確かだろう。
しかし、
国民には知る権利があり、
また、
事前予測で汚染被害を完全ではないにしろ防御できる可能性も高いのだ。
日本にも予測ソフトはあり、
民間企業では東京電力も持っていると言われ、
また、
日本の行政機関は予測ソフト「SPEEDI」(スピーディ)の制作に20億円以上の税金を投入している。
文科省管轄の(独)日本原子力研究開発機構(旧日本原子力研究所)は、
1979年に起きたスリーマイル島原発事故を受けて、
1984年に放射能の飛散を予測できる緊急時環境線量情報予測システム「SPEEDI」(スピーディ)を設計・制作しているのだ。
読売新聞(2011年3月23日01時52分配信)によると、
2010年度予算でこのソフトの改善費用が約8億円も計上されている。
なお、
このシステムは福島原発事故の避難地域策定に使用したと言われている。
このシステムとは別に日本の気象庁も放射能拡散のプログラムを持っている。
読売新聞(2011年4月4日)によると、
気象庁は国際原子力機関(IAEA)の要請で毎日予測をしている。IAEAは国境を越える放射性物質汚染が懸念されるときは各国の気象関係機関と協力して拡散予測を行うと言う。
気象庁は東日本大震災当日の3/11から毎日1~2回、拡散予測を計算しており、IAEAから送られてきた放射性物質の放出開始時間や継続期間、拡散する高さ、風向き、天候など同庁の観測データを加味してスーパーコンピューターで放射性物質の拡散を予測している。
なぜ?日本は放射能の拡散予測を公表しないのか?
風評被害を恐れているからか?
予測が思ったよりも不確実なのだろうか?
予測が想定以上に不確実ならば、
前述のソフトを使った福島原発事故の避難地域策定も不確実だったともいえる。
風評被害を恐れるがあまりに放射能汚染の被害の拡大を放置することは本末転倒だ。
悪い予測ははずれるに越したことはなく、
良い予測は当たれば被害が小さくなる。それで良しだろう。
ネット上に公開していないとしても、
関係自治体に情報を出すくらいは最低行っていると思いたい。
【参考】
読売新聞(4月4日(月)22時48分配信)によると、
東京電力福島第一原子力発電所の事故で、放射性物質の拡散予測を連日行っているにもかかわらず、政府が公開していなかった問題で、枝野官房長官は気象庁に公開を指示した。
USTREAM:田原 総一朗×田中・後藤(元技術者)×孫 原発緊急対談に約10万人
4/3(日)21:00~のUSTREAMの田原総一朗氏、孫正義氏、田中三彦氏(元原発技術者・作家)と後藤政志氏(元東芝・原発技術者)の原発事故に関する対談にニコニコ動画(約8万人)を含めて約10万人以上(ニコニコ動画はアカウント数)が視聴中。
二人の原発技術者、孫氏の共通意見は、
原発は危険な装置で、事故時の被害や残留放射性物質などのトータルコストを考えれば、他の既存の各種の発電よりも高くつくと。
田原氏は、
勉強不足だけでなく単純な原発容認派らしく、
対談最後の発言は「原発に変わるものがない」と。
孫氏は、
スタジオにガイガーカウンターを2個を持参してきており、
それを持って福島の避難場所に行ったと言う。
氏は、人命を危険にさらず原発には大きな疑問を抱いているようだった。
最近、省エネを進めるCM(ACCのCMだったか?)で携帯電話の自粛まで言われており、
孫氏も黙っていら れない状況なのだろう。
二人の原発技術者、孫氏の共通意見は、
原発は危険な装置で、事故時の被害や残留放射性物質などのトータルコストを考えれば、他の既存の各種の発電よりも高くつくと。
田原氏は、
勉強不足だけでなく単純な原発容認派らしく、
対談最後の発言は「原発に変わるものがない」と。
孫氏は、
スタジオにガイガーカウンターを2個を持参してきており、
それを持って福島の避難場所に行ったと言う。
氏は、人命を危険にさらず原発には大きな疑問を抱いているようだった。
最近、省エネを進めるCM(ACCのCMだったか?)で携帯電話の自粛まで言われており、
孫氏も黙っていら れない状況なのだろう。




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