劣化した樹脂・・・メンテナンス
初めは黒々していて引き締まって見える樹脂部品ですが、経年劣化で白く変色してきます。なかにはこの劣化を楽しまれるエンスーの方々もいますが・・・新車のように・・・とまではいきませんが、お手入れはできます。簡単ですが、やってみました。
町でよく見る疲れたスクーターでやってみます。
いろいろ試したのですが、持続効果が一番良かったのが
ワコーズの未塗装樹脂用耐久コートです。
塗った時だけではなく、この黒々している状態が何カ月も持ちます。自分の車にも使っています。
また、別の方法でよく言われているヒートガンで炙る方法でもかなり復活します。
下の写真は左側がワコーズ、右側がヒートガンです。
通常の油(潤滑剤等)ですと、きれいにはなりますが、雨に弱く、流れてしまいます。ワコーズのコートは耐熱や撥水性もありますので私は気に入って使っています。
仕事の合間の実験でした。
一度試してみてください。
※私はワコーズの回し者ではございません(笑)
CB750 RC42 フルパワー化
CB750(RC42)このタイプです↓
RC42には海外仕様があり、国によってはフルパワーになっています。国内は75馬力です。フルパワーといっても
スーパースポーツ車両のようにドカンとは上がりません。
レスポンスアップ程度でしょうか。それでも体感はできますので
おすすめです。やるところはマフラーとエアクリーナーです。
まずマフラーです。社外マフラーに交換すればこの作業はいりません。ノーマル派のかたは必要です。
排気の抵抗になっているパイプを抜きます。
真ん中のパイプですが奥に段がついているのが分かりますでしょうか。段のところで2か所溶接されていますのでこの状態で削ったりして真ん中のパイプが抜ければOKですが、切子や作業性が悪いのでリベットを外して作業します。
リベットを8mmぐらいのドリルで頭をとばします。
リベットの残りはポンチ等でたたけば中に落ちます。(後で回収できます)一番小さなパイプは取り外しますので抜くときにバイスやペンチ等でつまむ時はここをつまみます。
外れました。先ほどのリベットの残りを回収しておきます。
排気効率が悪そうですが、低中速域で大変乗りやすく
よく考えられているマフラーですね。
先ほどの真ん中のパイプを削ったところです。
中の一番細いパイプを抜きます。
リベットを打って元に戻します。
軽く補修して完了です次にエアクリーナーです。
上が国内純正、下が海外モデル(USA)のものです
ナイトフォークも同じです。
国内の品番17211-MW3-700
フルパワー仕様の品番 17211-MJ0-950
気になる音はほぼ変わらずです。若干違うかな程度かと。
構造を変えていませんので排ガスも大丈夫なはずです。
近日中にはこの仕様で車検に行ってきますのでまたご報告いたします。
ARAKI MOTORCYCLE
BETA RR2T セルモーター マグネット粉砕からの2こイチ
BetaRR2Tでセルモーター内のマグネット粉砕はよく聞く不具合です。このモーターは内部に水が入り込んでおり、異物(おそらく錆)でアーマチャーに傷(軽度)、マグネット半分以上粉砕していました。同時にステーターコイルも水でレアショート(レイヤーショート)してました。雨天のレースや高圧洗浄機が原因かと思いますが、筐体(マグネット部)だけあれば予備が作れるのですが、部品単体では出ないのですが、以前購入した他車種のチャイナモーターがあったのでマグネット部分だけ移設しようかと観察してみました。サイズに違いがあります。
上がBetaで下がチャイナです。
中身は使いませんので外側を観察します。
マグネットが多少チャイナのほうが大きいのですが、
その他マグネット等の位置関係(切り欠き含む)は同じです
チャイナのマグネットがないほうを詰めてみます。
仮組して動作を確認しましたので
中身を掃除します。↓掃除前
↓掃除後
写真にはございませんが、マグネットの接着を周りから2液性の接着剤で補強もしてあります。
組み立てて異音がないか動作確認しました。
今回は社外モーターがあるのでやってみましたが、
今は安めなセルモーターが出回ってるようですので、そちらのほうが手っ取り早いかもしれませんね。
AMC
RF400R ローダウンとハザードスイッチ
RF400Rの修理とカスタムです。写真が全くなくて申し訳ございません。とりあえず記録として・・・・・
まずローダウン、社外の他車種流用リンクで下げます。
車体を浮かし、純正リンクを外して実測でデータをとりました。
リンクの目標の長さが決まりましたので、流用できるリンクを探しまくります・・・。ジャストのものがございました。
穴径が違いますが、穴は何とでもなりますので、穴を加工して取付。目標のローダウン量になりました。
リアに合わせてフロントもローダウンします。フロントは沈み量に気を付けながら加工。フロント、リア共にローダウン完了。
次にハザードスイッチ増設です。RF900Rにハザード付きスイッチが存在しますが、探しても見つからないと思いますので手っ取り早く流用で見つけます。ハザードはダイオードを使って配線して、インジケーターは配線を引き直しました。
ちなみにハンドルスイッチはハヤブサのものです。スロットルもケーブルもRFのものを使えます。カプラは入れ替えないとダメです。
ローダウンに伴い、サイドスタンドのショート化も忘れずにいたしました。
ARAKIMOTORCYCLE
SR400 FI 謎のエンスト病・・・
SR400FI(インジェクション)の結構よく聞く症状です。
いろいろな条件が重なって、ミスファイヤをおこし、
エンストにつながるかと思いますが、車体の当たり、
はずれという話もありますが、インジェクションはキャブに比べ
より精密に複雑なシステムですので、センサー1つにしても
ちょっと汚れただけで燃調が変わることもあります。
ゆえに、乗り方や用途などにも影響されているのかと
思う次第です。
症状はエンジンが比較的熱い時に起こりやすいとの事で
走行中クラッチを切ったままにしておくとそのままエンジンが
ストールする事もあるようです。マフラーも車検対応ですが、交換してあることもあり、燃料をコントローラーで調整します。
価格は少し高いのですが、症状はピタっと収まります。
またある回転数で引っかかるような症状もなくなり、
きれいに上まで回るようになりました。
エンスト病の具合を見に、市街地を抜け山まで試運転
少しパワーも上がったのか、坂道もトルクを感じながら
上がっていきます。非力のSR400FIですが、
非常に乗りやすく、少し回せば非力さもあまり気になりません。
山道を気持ちよく走るなら十分かと感じました。
SRのインプレみたいになってしまいましたが、エンスト病で
お悩みの方は、ぜひやってみてください。
ARAKI MOTORCYCLE
BMW R nineT Urban GS スタンド加工
新車のアーバンをローダウンしたら、車体が立って危ないので、サイドスタンドを切って欲しいとのご依頼。
新車なんで部品がきれいで、やりにくいのですが、慎重にやってみます。
若干荷物も積み込むと言う事なので、調整しながら切断します。2cm切りました。
モンキー エンジンがかからない…
12Vモンキーの突然エンジンがかからなくなったと言う事で入庫しました。
オーナーがコイル、CDIを新品にしても火が飛ばないと言う事で、点火系(黒/赤配線)の抵抗値チェックしたところ、エキサイターコイルに傷を発見。
抵抗値0導通なし。断線のようです。
マグネットワイヤーもリークしてますので、コイルとフライホイールの間に何か異物が入ってコイルの当たったようです。部品はメーカーから出ますので交換になります。
GSX400S カタナ エンジン腰上オーバーホール
カタナエンジンです。状態はよさそうですが、一応乗せ換えるためのチェックです。
ヘッド回りも問題なさそうですね。
カム受けも大丈夫そうです。
燃焼室も、カーボンの噛み込みもなく燃焼状態もよさそうです。
DOHCなんで部品が多いです・・・・
バルブ一つ一つ磨いていきます
ヘッドも掃除します。バルブの当たり面も問題なさそうです。
ピストンもきれいになりました。リングは新品です。
ステムシールの打ち込みツールです。これ結構便利です。
サイズも何種類かございます。
圧縮上死点の確認とバルブタイミング.タペット調整の確認をして完了。チェーンに確認用のマーキングをします。
ARAKIMOTORCYCLE
群馬県高崎市島野町722-4
tel 027-353-6400
ハーレーツインカム VPクラッチ取り付け
最近のFIのハーレーでも長距離乗っていると、クラッチが重く感じてきますね。
そこでクラッチを軽くするVPクラッチです。
純正はこんな感じ
クラッチ調整を緩め、ボルトをはずしてVPCを取り付けていきます。構成部品は2点です。
組み込むとこんな感じです。
定番とも言えるカスタムですが、体感できるほど軽くなります。
取り付けついでにクラッチワイヤーにも注油しておきましょう
一段と軽くなります!
ARAKIMOTORCYCLE
群馬県高崎市島野町722-4
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