【注意】

原作、アニメ、ドラマ、映画などこれから「イタキス」をご覧になる方にとってはネタバレがたくさん出てきますことをご了承ください。「楽しみが減ってしまうわぁ」という方はご覧にならないことをお勧めします。

 

「一番クール直樹は誰?」

 

琴子の次はもちろんこの方を語らなくてはいけませんね。

もう一人の主役、入江直樹です。

 

IQ200の超天才。どんなことでも一度聞いたり見たりしただけで覚えてしまう。運動神経も抜群。料理の腕前もプロ級。身長178センチ、顔も相当のイケメン。一見完璧に見えるけれど実はかなりの冷血漢。女性どころか自分以外の人間に興味がないため、対応もかなり冷たく、他人に喜怒哀楽を見せることがほとんどない。

 

こうやって書くと、かなりの曲者ですよね(笑)

でも、「愛」を全く知らない人ではないんです。そりゃそうですよね。あの両親に育てられたんですから、愛されているという実感は嫌というほど感じているはず。でも、ママの愛情表現がちょっと強かったのと、人並み外れた頭の良さが災いして自分に近づく人の魂胆がわかってしまうから、傷つかないように自分の感情を封印して成長してしまったんですよね。

 

でも、その封印を解いたのが琴子。なので、琴子に対しての自分の感情を認めてしまってからは、本当に琴子愛がダダ漏れしていくんですよね。その辺の直樹の成長ぶりが見ていてキュンキュンしちゃうわけです。

 

ということで、琴子の時と同様日・韓・台のドラマに見るクール直樹を私の独断と偏見で比べてみたいと思います。

 

イタキスファンからはレジェンドと言われている元祖入江直樹。

 

【日本版】

入江直樹/柏原 崇

 

初代の入江直樹はいまだにイタキスファンからはレジェンドと呼ばれるくらいハマっていたようです。なにせ藍子ちゃん同様多田先生のお墨付きですからね。

確かに、若いころのカッシーはかっこよかった~(笑)

 

でも、彼自身の性格は入江直樹と真逆だったんじゃないかと思うんです。

 

確か、このドラマの一番最後に、クランクアップ後に挨拶している二人の様子も収録されていたのですが、そこでは誰もリクエストしていないのに、カッシーの方から藍子ちゃんにキスしていました。そういう乗りの良さも入江直樹とは違いますよね。

 

そして、ふるほののイタキスにも実は初代の琴子&直樹が登場しています。

裕樹が入院している病院の看護師と医者としての出演です。

藍子さんにはセリフがありますが、カッシーはふるぽん@直樹とすれ違うというほんとに一瞬しか出演していません。でも、その一瞬でふるぽん@直樹は医者になる自分の姿を想像するという重要な場面でもあります。なんかこういう共演ってうれしいですよね。

 

 

 

クールに演じるはずが、持ち前の優しさがにじみ出てしまう、天然系の入江直樹。

 

【韓国版】

入江直樹(ぺク・スンジョ)/キム・ヒョンジュン

 

これまたオ・ハニ同様に、一番原作から遠い感じのする直樹(ぺク・スンジョ)だと思います。

 

まず第一に、ビジュアルが違う(笑)確かに直樹はイケメンだけど、クールすぎる切れ長の目がポイントのすっきり系王子なわけで、彼の場合はどう見てもアイドル王子様。(というか山P?って最初思ったわ…)

そのうえ、彼の素顔というか、天然なふわふわ感がぬぐい切れない(笑)ため、どう見てもIQ200の超天才な感じには見えない。

 

ただ、演出なのか?彼の演技力なのか?はわからないけれど、表情の変化があまりないので、彼の心情の変化を読み取れない点では「入江直樹」というキャラクターをある意味忠実に表しているのかもしてないと思う…。

 

そして、ほかの直樹ではしないことをしています。それは、琴子に思わず「ごめん」と謝ること。

 

韓国版では本編の放送が終了した後に、ユーチューブ限定の番外編が制作され、配信されました。内容は主に琴子と直樹が医学部と看護学科に転科してからの話なのですが…。

 

例のごとく直樹が琴子を受け止めきれずに骨折し、直樹の患者のカルテを琴子が勝手に書いてしまうエピソードで、直樹に怒られた琴子は直樹が心配だったからと話すのですが、この時琴子がポロポロと泣くんですよね…そしてそんな琴子の涙を見て、戸惑った感じで思わず「ミアネヨ(ごめん)」と直樹が口走るんです。

 

正直、これは原作の直樹ではナシだなぁと思っちゃいました。なぜなら、もうこの時点では直樹に怒られて泣く琴子の涙に動じるような直樹じゃないから。(そしてこんなことで泣くような琴子でもないだろうし…)

 

でも、ぺク・スンジョならアリなんですよね。

なので、やっぱりこれはぺク・スンジョとオ・ハニのふわふわカップルの話ということで…。

 

個人的には、リダ(キム・ヒョンジュン)は「入江直樹」より花男の「花沢類」の方がキャラクターがしっくりハマっていると思います。

 

 

 

ビジュアルもスペックも兼ね備えた、まさにマンガから飛び出した入江直樹。

 

【日本版】

入江直樹/古川雄輝

 

高スペックの入江直樹に引けを取らないぐらいのふるぽん。

高学歴理系男子にネイティブな英語。人見知りなところまでも入江直樹とリンクしています。

 

ふるぽん@直樹はとにかくたたずまいやしぐさも原作に一番近い。

彼は直樹を演じるにあたって一番気を付けたのは「笑わないこと」らしいです。

確かにふるぽん@直樹は笑わない。歯を見せない。

 

ふるぽん@直樹の感情の揺れ方はどこかいつも冷静な感じがします。

琴子に振り回され、そして惹かれていく自分にそわそわしているものの、それをどこか冷静に見ている自分もいて、クールすぎるぐらいクールだけど、琴子へ対しての感情もじんわりと雪が解けるように自分で理解していく…。

 

それをとても感じるのがパート1で、琴子が金ちゃんにプロポーズされたと聞いた時の反応。

降り始めた雨のに打たれながら、ショックを受けて泣いている自分をどこか冷静に見ているもう一人の自分がいて、「そうか…琴子がそばにいなくなることを俺はこんなに悲しく感じるんだ…」と静かに実感する。降っているのが雨なのか自分の涙なのかわからなくなっていくぐらいに呆然とたたずんでしまうという…。(このシーンはやっぱり琴監督ならではですが…)

 

この冷静さがふるぽん@直樹のキュンどころじゃないかと思うわけです。

 

個人的には、パート1で、裕樹の病室で寝ている琴子にキスしたあとの「シーッ!」の神シーンと、パート2の最終回に琴子と生まれた娘と一緒にホカホカとしたお日様の下ですごく柔らかい笑顔を見せるふるぽん@直樹が好きです。

 

 

ツンデレ度200%。琴子のすべてを包み込む深い愛情を持つ直樹。

 

【台湾版】

 

入江直樹(江 直樹)/鄭元暢(ジョセフ・チェン)

 

ツンデレと言ったらジョセフ@直樹にかなう者はいないと思います。

 

からかう時の距離の近さ。それに反して突き放す時の冷たい表情と言葉。

 

原作の入江直樹よりも喜怒哀楽がわかりやすいのもジョセフ@直樹の特徴です。

 

琴子の行動や言動がうれしくて仕方がないのに、そんなそぶりは見せない。でも、琴子から顔を背けてニヤニヤとする姿から、見てる側は直樹の心情がよくわかる。そこがキュンキュンするところなんです。

 

この台湾版直樹の一番注目してほしいところは、直樹の心の成長。

「人」に興味のなかった彼が最終的には琴子なしじゃ生きていけないと叫ぶほど愛情深い人間になります。

 

なにせ、一番初めは自分にラブレターを書いてきた琴子に、「どうしてそんなことに一生懸命になれるんだ?人を愛するってどういう感じなんだ?」と疑問を持つぐらいですから、だれかを好きになるという感情すら持ったことがなかった彼が、パート2では琴子のことが心配で仕方なくなり、最終的にはあの究極のお馬鹿さん琴子のすべてを受け入れて愛するようになるのだから、その成長ぶりは最初に比べると本当に別人です。

 

個人的にはパート1のツンデレ度200%の入江直樹も捨てがたいですが、パート2の琴子ちゃんを包み込むように守るデレデレ度200%の入江直樹が好きです。

 

ジョセフ自身はたぶん入江直樹のキャラクターとは違うかなり明るい性格だと思います。

入江直樹を演じる時は、あまり表情を変えず、口もそれほど大きく開けずにしゃべっているのですが、ジョセフ本人がしゃべるときは、とても大きく口を開けて、はっきりと相手に伝わるように一生懸命話す姿が印象的です。そして何よりもふざけるのが大好き。表情もコロコロ変わってまるで少年みたいです。

 

ちなみに余談ですが、ジョセフ@直樹一人で写っている画像を探すのが大変でした。

なにせ、彼の隣には必ずアリエル@琴子が写っています。

実は↑の写真の横にもアリエル@琴子がしっかり写っています。

もう、二人セットが当たり前になっているんでしょうね。

なんだかそれがうれしいです。

 

(話はそれますが、つい最近もこの2人が参加するバラエティー番組が放送されたとか。

2人ペアになって、いろんな国で課題をこなしていくという番組のようですが、ここでも二人はペアになって参加していました。でもそのやり取りがあまりにも自然で、しかもアリエルがジョセフのことを「ジーシュー(直樹)」と呼ぶ場面なんかもあり、何年たっても二人の仲の良さに癒されました。)

 

声優界一のお兄ちゃんボイスで、クール&甘直樹を演じ分ける。

 

【台湾版・韓国版・アニメ】

入江直樹(吹き替え)/平川大輔

 

琴子でも水樹奈々様を書いたので、こちらも書かないわけにはいかない!

声優界では「お兄ちゃん」と呼ばれるくらいのお兄ちゃんボイスの持ち主、平川大輔様。

最近ではグンちゃん(チャン・グンソク)のドラマの吹き替えも担当されているので、韓流ドラマ好きの方はお耳にかかったことも多いのでは?

 

イタキスでは台湾版・韓国版・アニメ版の直樹の吹き替えを担当しています。

クールな直樹にピッタリの落ち着いた声。水樹奈々ちゃんの琴子とセットになると、一気にイタキスワールドになります。

 

 

ということで、いろんな入江直樹を並べてみましたが、どの方もクールなだけじゃなく「愛」も感じられる直樹を演じていらっしゃいます。

そんなところを見比べてみるのも面白いですよ♪