K's SHOPのブログ -11ページ目

ファウスト② − ゲーテ

・仲良くしたいと思う夫婦は、わたしらを手本にするがいい。互いに恋しがらせようとするなら、二人を別れ別れにさせておけ。   ---オーベロン

・法の力は強いが、必然の力はさらに強い。   ---プルートス


・たらし込むつもりね、わかっていますわ。こんな時、殿方ってほんとうにだらしがない。自分が最初だぐらいに自惚れるのですからね。   ---貴婦人


・阿呆めが。いいから威張ってやって行け---どんなばかなことであろうと、立派なことであろうと、およそ人間の考え出すことは、もうとうに先人が考えていたということがわかったら、奴もさぞかしがっかりするだろうて   ---メフィストフェレス


・アダム以来、女には騙され通しときている。歳はとるが、利口にはならぬて。   ---メフィストフェレス


・迷いがあって初めて分別を持てるようになる。「出来上がろう」と思うなら、独力でやることだね。   ---メフィストフェレス


・誰しも残してきたもののことをとかく考えがちなものだ。馴染んだものは、いつまで経ってもいいものさ。   ---メフィストフェレス


・これまで忠告が人間の役に立ったことがあったかね。立派な助言も人間にはまず馬耳東風さ。なん度もしくじって自分で自分に腹を立てるが、それでも性懲りもなしに我意を張り通す。   ---ネーレウス


・京楽は人を卑俗にする。   ---ファウスト


・保身が利己主義の鉄則だ。感恩も思慕も、業務も体面もないのだ。悪徳の勘定書が一杯になると、隣家の火事で自分も焼き殺されるということを考えないのだ。   ---皇帝


・富を十分に享けていながら、なお欠けているものを思うことほど、人間にとって不快なことはない。   ---ファウスト


・「日々に自由と生活とを闘い取らねばならぬ者こそ、自由と生活とを享くるに値する」   ---ファウスト


・己は自由な土地の上に、自由な民とともに生きたい。そういう瞬間に向って、己は呼びかけたい、「とまれ、お前はいかにも美しい」と。己の地上の生活の痕跡は、幾世を経ても滅びるということがないだろう---そういう六条の幸福を想像して、今、己はこの最高の刹那を味わうのだ。   ---ファウスト


・すべて移ろい行くものは、永遠なるものの比喩にすぎず。かつて満たされざりしもの、今ここに満たさる。名状すべからざるもの、ここに遂げられたり。永遠にして女性的なるもの、われらを牽きて昇らしむ。   ---神秘の合唱

ファウスト① − ゲーテ

・いやはや、これまで哲学も、法律学も、医学も、むだとは知りつつ神学まで、営々辛苦、究めつくした。その結果はどうかといえば、昔に比べて少しも利口になってはおらぬ。  ---ファウスト


・わが身にしかと納得せずには、人の心は動かせぬ。自分の魂から迸り出て力強く切々と語るのでなければ、聴く者の心は得られぬわけだ。じっと坐ったままで膠で接ぎはぎして、他人の残肴でごった煮を拵え、灰を掻き集めて乏しい火を吹いていたのでは、子供や猿などなら感心させられもしよう、どうあっても関心させたいのならばだ---しかし、真に心の底から出たことでなければ、決して人の心には訴えぬものなのだ。   ---ファウスト


・思えばわれわれの行為そのものも苦悩も双ながらに、われわれのいのちの歩みを妨げるのだ。


・憂いは次つぎと仮面を変える。時には家屋敷、時には妻子のために憂い、また時には火事や洪水、短剣、毒薬を恐れて憂える。お前はお前を襲いもしない一切の不幸に慄え戦き、なくす心配のないもののために愛惜の涙を流す。   ---ファウスト


・よろしいか、くよくよ考えてばかりいる男は、すぐ向うはぐるっと緑の草地だというのに、悪霊に取憑かれて、草のない荒地の上を、ぐるぐる引き回されている牛馬のようなものだ。   ---メフィストフェレス


・君はまず大世界と小世界を究めつくす。それから先は神の御意に任せてやって行けばよろしい。学問の上であれこれ突ついてみたところで無駄なこと、誰だって勉強できることしか勉強できぬ道理だ。こつを呑み込む人間こそ、ひとかどの男というわけだ。   ---メフィストフェレス


・君が君みずからを信ずれば、他人も君を信用するようになる。取りわけ女性操縦術を習得し給え。女というやつは年がら年中、あすこが痛いの、ここが苦しいのと苦情の絶える時がない。それがただひとところから治せるのだ。   ---メフィストフェレス


・女としては腹が立ちますわ。女房は要らないという人はどうすればいいんでしょう。   ---マルテ


・ああいうちっぽけな頭は、出口が見つからないと、すぐにもう死ぬことを考えちまう。辛抱し通す者が勝ちさ。   ---メフィストフェレス


・娘っ子というものは、男が信心深くて昔風に実直かどうかをひどく気にするものでしてね。宗教に弱い男なら、自分のいいなりにもなると思うのです。   ---メフィストフェレス

老人と海

・「年寄りはなぜ早く目をさますんだろう?一日を長くしたいからかな?」


・老人はいつも海を女性と考えていた。それは大きな恵みを、ときには与え、ときにはお預けにするなにものかだ。ととえ荒々しくふるまい、禍いをもたらすことがあったにしても、それは海みずからどうしようのないことじゃないか。月が海を支配しているんだ、それが人間の女たちを支配するように。老人はそう考えている。


・なにかいいことをいうと、事はたいてい起こらずじまいに終わるものだ。


・希望など微塵もない。あるのはただ決意と、そしてまったき敵意だけだった。


・「そりゃ、人間は殺されるかもしれない、けれど負けはしないんだぞ。」