ファウスト① − ゲーテ
・いやはや、これまで哲学も、法律学も、医学も、むだとは知りつつ神学まで、営々辛苦、究めつくした。その結果はどうかといえば、昔に比べて少しも利口になってはおらぬ。 ---ファウスト
・わが身にしかと納得せずには、人の心は動かせぬ。自分の魂から迸り出て力強く切々と語るのでなければ、聴く者の心は得られぬわけだ。じっと坐ったままで膠で接ぎはぎして、他人の残肴でごった煮を拵え、灰を掻き集めて乏しい火を吹いていたのでは、子供や猿などなら感心させられもしよう、どうあっても関心させたいのならばだ---しかし、真に心の底から出たことでなければ、決して人の心には訴えぬものなのだ。 ---ファウスト
・思えばわれわれの行為そのものも苦悩も双ながらに、われわれのいのちの歩みを妨げるのだ。
・憂いは次つぎと仮面を変える。時には家屋敷、時には妻子のために憂い、また時には火事や洪水、短剣、毒薬を恐れて憂える。お前はお前を襲いもしない一切の不幸に慄え戦き、なくす心配のないもののために愛惜の涙を流す。 ---ファウスト
・よろしいか、くよくよ考えてばかりいる男は、すぐ向うはぐるっと緑の草地だというのに、悪霊に取憑かれて、草のない荒地の上を、ぐるぐる引き回されている牛馬のようなものだ。 ---メフィストフェレス
・君はまず大世界と小世界を究めつくす。それから先は神の御意に任せてやって行けばよろしい。学問の上であれこれ突ついてみたところで無駄なこと、誰だって勉強できることしか勉強できぬ道理だ。こつを呑み込む人間こそ、ひとかどの男というわけだ。 ---メフィストフェレス
・君が君みずからを信ずれば、他人も君を信用するようになる。取りわけ女性操縦術を習得し給え。女というやつは年がら年中、あすこが痛いの、ここが苦しいのと苦情の絶える時がない。それがただひとところから治せるのだ。 ---メフィストフェレス
・女としては腹が立ちますわ。女房は要らないという人はどうすればいいんでしょう。 ---マルテ
・ああいうちっぽけな頭は、出口が見つからないと、すぐにもう死ぬことを考えちまう。辛抱し通す者が勝ちさ。 ---メフィストフェレス
・娘っ子というものは、男が信心深くて昔風に実直かどうかをひどく気にするものでしてね。宗教に弱い男なら、自分のいいなりにもなると思うのです。 ---メフィストフェレス
・わが身にしかと納得せずには、人の心は動かせぬ。自分の魂から迸り出て力強く切々と語るのでなければ、聴く者の心は得られぬわけだ。じっと坐ったままで膠で接ぎはぎして、他人の残肴でごった煮を拵え、灰を掻き集めて乏しい火を吹いていたのでは、子供や猿などなら感心させられもしよう、どうあっても関心させたいのならばだ---しかし、真に心の底から出たことでなければ、決して人の心には訴えぬものなのだ。 ---ファウスト
・思えばわれわれの行為そのものも苦悩も双ながらに、われわれのいのちの歩みを妨げるのだ。
・憂いは次つぎと仮面を変える。時には家屋敷、時には妻子のために憂い、また時には火事や洪水、短剣、毒薬を恐れて憂える。お前はお前を襲いもしない一切の不幸に慄え戦き、なくす心配のないもののために愛惜の涙を流す。 ---ファウスト
・よろしいか、くよくよ考えてばかりいる男は、すぐ向うはぐるっと緑の草地だというのに、悪霊に取憑かれて、草のない荒地の上を、ぐるぐる引き回されている牛馬のようなものだ。 ---メフィストフェレス
・君はまず大世界と小世界を究めつくす。それから先は神の御意に任せてやって行けばよろしい。学問の上であれこれ突ついてみたところで無駄なこと、誰だって勉強できることしか勉強できぬ道理だ。こつを呑み込む人間こそ、ひとかどの男というわけだ。 ---メフィストフェレス
・君が君みずからを信ずれば、他人も君を信用するようになる。取りわけ女性操縦術を習得し給え。女というやつは年がら年中、あすこが痛いの、ここが苦しいのと苦情の絶える時がない。それがただひとところから治せるのだ。 ---メフィストフェレス
・女としては腹が立ちますわ。女房は要らないという人はどうすればいいんでしょう。 ---マルテ
・ああいうちっぽけな頭は、出口が見つからないと、すぐにもう死ぬことを考えちまう。辛抱し通す者が勝ちさ。 ---メフィストフェレス
・娘っ子というものは、男が信心深くて昔風に実直かどうかをひどく気にするものでしてね。宗教に弱い男なら、自分のいいなりにもなると思うのです。 ---メフィストフェレス