ツァラトゥストラかく語りき③ − フリードリヒ・ニーチェ
・かれらのうち若干の者は意志をもっている。
しかし大多数の者は、ただ他人の意志によって動かされているだけである。
かれらのうちまがいものでない者も若干はいる。しかし大多数は下手な俳優だ。
・ここには、真の男が少ない。それゆえここの女たちは男性化する。
つまり十分に男である者だけが女の内部にある救い出すことができるのである。
・そこには善意はあるが、それと等量の弱さがある。
正義と同情はあるが、それと等量の弱さがある。
・かれらがほんとうに、いちばん望んでいることは、ただ一つだ、
だれからもいじめられたくないこと。それでかれらは先取りして、誰にも親切にする。
だが、それは臆病ということなのだ。たとえ得と呼ばれていても。
・人は、愛することができない場合には、そこを―――通り過ぎるべきなのだ。
・男は戦闘のために教育されるべきであり、女はその戦士の心身の勇気の回復に役立つように教育されねばならぬ。
他の一切はばかげたことである。
・「女のもとへ行くなら、鞭をたずさえることを忘れるな。」
・買い手の立場にたつと、だれもみな慎重なものである。だれに目にも抜け目がない。
しかしだれにもまさって抜け目のない男も、自分の妻を買うとなると、調べずに袋入りのままで買うのである。
短期間の多くの愚かさ―――それが君たちのあいだでは恋愛と呼ばれる。
そして君たちの結婚は短期間の多くの愚かさに終わりを告げさせる―――一つの長期間の愚かさの開始のために。
・女にたいする君たちの愛、男にたいする女の愛。ああ、せめてそれが悩んでいる隠れた神々への同情であればいいのに。
しかし、通常は二匹の獣が互いに互いの腹をさぐりあっているにすぎないのだ。
・まず大胆に自分自身を信ずるがよい―――おまえたち自身とおまえたちの内臓を信ずるがよい。
自分自身を信じない者のことばは、つねに嘘になる。
・人々と交わって生きることはむずかしい。なぜなら沈黙していることが非常にむずかしいからだ。
ことに多弁な者にはそれがむずかしい。
・わたしは虚栄的な者がみなよい俳優であることを発見した。
かれらは人々がかれらを喜んで見物することを望んで演技する
―――かれらの全精神はこの意志と結んでいる。
・冷然と、嘲笑的に、暴虐に―――そうあれと知恵はわれらに求める。
知恵は女である、知恵はつねにただ戦士のみを愛する。
しかし大多数の者は、ただ他人の意志によって動かされているだけである。
かれらのうちまがいものでない者も若干はいる。しかし大多数は下手な俳優だ。
・ここには、真の男が少ない。それゆえここの女たちは男性化する。
つまり十分に男である者だけが女の内部にある救い出すことができるのである。
・そこには善意はあるが、それと等量の弱さがある。
正義と同情はあるが、それと等量の弱さがある。
・かれらがほんとうに、いちばん望んでいることは、ただ一つだ、
だれからもいじめられたくないこと。それでかれらは先取りして、誰にも親切にする。
だが、それは臆病ということなのだ。たとえ得と呼ばれていても。
・人は、愛することができない場合には、そこを―――通り過ぎるべきなのだ。
・男は戦闘のために教育されるべきであり、女はその戦士の心身の勇気の回復に役立つように教育されねばならぬ。
他の一切はばかげたことである。
・「女のもとへ行くなら、鞭をたずさえることを忘れるな。」
・買い手の立場にたつと、だれもみな慎重なものである。だれに目にも抜け目がない。
しかしだれにもまさって抜け目のない男も、自分の妻を買うとなると、調べずに袋入りのままで買うのである。
短期間の多くの愚かさ―――それが君たちのあいだでは恋愛と呼ばれる。
そして君たちの結婚は短期間の多くの愚かさに終わりを告げさせる―――一つの長期間の愚かさの開始のために。
・女にたいする君たちの愛、男にたいする女の愛。ああ、せめてそれが悩んでいる隠れた神々への同情であればいいのに。
しかし、通常は二匹の獣が互いに互いの腹をさぐりあっているにすぎないのだ。
・まず大胆に自分自身を信ずるがよい―――おまえたち自身とおまえたちの内臓を信ずるがよい。
自分自身を信じない者のことばは、つねに嘘になる。
・人々と交わって生きることはむずかしい。なぜなら沈黙していることが非常にむずかしいからだ。
ことに多弁な者にはそれがむずかしい。
・わたしは虚栄的な者がみなよい俳優であることを発見した。
かれらは人々がかれらを喜んで見物することを望んで演技する
―――かれらの全精神はこの意志と結んでいる。
・冷然と、嘲笑的に、暴虐に―――そうあれと知恵はわれらに求める。
知恵は女である、知恵はつねにただ戦士のみを愛する。
ツァラトゥストラかく語りき② − フリードリヒ・ニーチェ
・多くを見るために、自分自身を度外視することが必要だ。
・愛への熱望―――それはわたしにはすでに、自分を失ってしまったことを意味している。
わたしの子どもたちよ、わたしは君たちを所有しているのだ。
こういう所有のなかにはいっさいの確実さが含まれているべきであって、熱望が含まれているべきでない。
・一事は他事よりも重要だからである。
・屈従するよりは、絶望せよ。
・「人間は、より善く、またより悪しくならねばならぬ」
・大きい愛は、愛されることを求めない―――それは「愛されること」以上のことを求める。
・そして人間たちのあいだでも、わたしが最も憎むのは、忍び足で歩く者たち、
中途半端な者たち、そして疑いぶかい、ためらいがちな浮動する雲に似た者たちのすべてである。
・建物にせよ、仕事にせよ、すべてそれを建設した人の象徴であり、比喩である。
・それともつまみ食いを好み、自分の身をもひとにつまみ食いさせる牝猫用のものなのか。
・わたしは彼女たちにたいして、 すべての小さい不快事にたいするのと同じように、慇懃である。
ささいなことに刺を逆立てるのは、はりねずみ用の知恵だと思われる。
・愛への熱望―――それはわたしにはすでに、自分を失ってしまったことを意味している。
わたしの子どもたちよ、わたしは君たちを所有しているのだ。
こういう所有のなかにはいっさいの確実さが含まれているべきであって、熱望が含まれているべきでない。
・一事は他事よりも重要だからである。
・屈従するよりは、絶望せよ。
・「人間は、より善く、またより悪しくならねばならぬ」
・大きい愛は、愛されることを求めない―――それは「愛されること」以上のことを求める。
・そして人間たちのあいだでも、わたしが最も憎むのは、忍び足で歩く者たち、
中途半端な者たち、そして疑いぶかい、ためらいがちな浮動する雲に似た者たちのすべてである。
・建物にせよ、仕事にせよ、すべてそれを建設した人の象徴であり、比喩である。
・それともつまみ食いを好み、自分の身をもひとにつまみ食いさせる牝猫用のものなのか。
・わたしは彼女たちにたいして、 すべての小さい不快事にたいするのと同じように、慇懃である。
ささいなことに刺を逆立てるのは、はりねずみ用の知恵だと思われる。
ツァラトゥストラかく語りき① − フリードリヒ・ニーチェ
・かつてわたしは盲人として幸福な道を歩んでいた。
そのときおまえたちは、その盲人の道に汚物をまき散らした。
こうしてわたしは、自分がかつて盲人として歩んだ道に嘔気をもよおすのだ。
・そうだ、傷つけることのできないもの、葬ることのできないもの、
岩をも砕くものが、わたしのはそなわっている。
その名はわたしの意志だ。
・もちろん、賢明でないもの、民衆は、無意識に流れる川にひとしい。
だがその川に一艘の小舟が浮かんでいて、進路を取っていく。
そしてその小舟のなかには、覆面をした価値評価がおごそかにすわっている。
・すべて生あるものは、服従するものである。
・自分自身に服従することができない者は、他社から命令されるということである。
これが生あるものの天性である。
・君たち、価値評価を行う者よ、君たちは、善と悪についての君たちの評価と言葉によって暴力をふるっている。
・わたしは君があらゆる悪をなしうることを信ずる。
それゆえにわたしは君からの善を期待するのだ。
・まことに、わたしはしばしばある虚弱者たちを笑った。
かれらは、自分の手足が弱々しく萎えているので、自分たちを善良だと思っている。
・虚栄的な人間は、おもれに寄せる自信を、君たちの手からもらおうとする。
・悪人たちを見る興味を、君たちの臆病さに邪魔させないということだ。
そのときおまえたちは、その盲人の道に汚物をまき散らした。
こうしてわたしは、自分がかつて盲人として歩んだ道に嘔気をもよおすのだ。
・そうだ、傷つけることのできないもの、葬ることのできないもの、
岩をも砕くものが、わたしのはそなわっている。
その名はわたしの意志だ。
・もちろん、賢明でないもの、民衆は、無意識に流れる川にひとしい。
だがその川に一艘の小舟が浮かんでいて、進路を取っていく。
そしてその小舟のなかには、覆面をした価値評価がおごそかにすわっている。
・すべて生あるものは、服従するものである。
・自分自身に服従することができない者は、他社から命令されるということである。
これが生あるものの天性である。
・君たち、価値評価を行う者よ、君たちは、善と悪についての君たちの評価と言葉によって暴力をふるっている。
・わたしは君があらゆる悪をなしうることを信ずる。
それゆえにわたしは君からの善を期待するのだ。
・まことに、わたしはしばしばある虚弱者たちを笑った。
かれらは、自分の手足が弱々しく萎えているので、自分たちを善良だと思っている。
・虚栄的な人間は、おもれに寄せる自信を、君たちの手からもらおうとする。
・悪人たちを見る興味を、君たちの臆病さに邪魔させないということだ。