K's SHOPのブログ -9ページ目

HUMAN LOST - 太宰治

・キリストの卑屈を得たく修行した。


・学問の過尊をやめよ。試験を全廃せよ。あそべ。根ころべ。われら巨万の富貴をのぞまず。立て札なき、たった十坪の草原を!

二十世紀騎手 − 太宰治

・生まれて、すみません


・だんだん下に落ちて行く。だんだん上に昇ったつもりで、得意満面、扇子をさっとひらいて悠々涼を納めながらも、だんだん下に落ちて行く。五段落して、それから、さっと三段あげる。人みな同じ、五段おとされたこと忘れ果て、三段の進級、おめでとう、おめでとうと言い交わして、だらしない。十年ほど経って一夜、おやおや?と不振、けれどもその時は、もうおそい。にがく笑って、これが世の中、と呟いて、きれいさっぱり諦める。それこそは、世の中。


・私の欲していたもの、全世界ではなかった。百年の名声でもなかった。タンポポの花一輪の信頼が欲しくてチサの葉いちまいのなぐさめが欲しくて、一生を棒に振った。

斜陽 − 太宰治

・論理は、所詮、論理への愛である。生きている人間の愛ではない。金と女、論理は、はにかみ、そそくさと歩み去る。歴史、哲学、教育、宗教、法律、政治、経済、社会、そんな学問より、ひとりの処女の微笑が尊いというファウスト博士の勇敢なる実証。学問とは、虚栄の別名である。人間が人間でなくなろうとする努力である。


・不良でない人間があるだろうか。味気ない思い。金が欲しい。さもなくば、眠りながらの自然死!


・とにかくね、生きているのだからね、インチキやっているに違いないのさ。


・人間には生きる権利があると同様に、死ぬ権利もある筈です。


・犠牲者。道徳の過渡期の犠牲者。