能役者青木健一のお稽古日記。 -12ページ目

能役者青木健一のお稽古日記。

能役者、観世流青木健一(梅若研能会所属)の日々の活動や能に対する想いを記すお稽古日記。

父一郎からの教え、芸大在学時の先生方からの芸談等を更新。

お久しぶりです。3~4日前から体調を崩している青木です(爆)


そう言えば、好評でした能楽鑑賞講座の今後の日程をお知らせしていませんでしたね。ごめんなさい。


タイトルも以前は「事前講習会」でしたが、「能楽鑑賞セミナー 能学塾」と改めて、心機一転取り組んでいこうと思います!!



【能学塾】

講習回毎に一つの曲目を取り上げ、セリフや動作の意味を紹介し、作者が込めた観客へのメッセージを紐解いてゆきます。


講習料…1,000円


会場…能学塾研修能舞台(武蔵野市吉祥寺東町2-24-21)


お申込み・お問い合わせ…能学塾事務局 TEL・FAX 0422-22-6876

                 メール aoki2812@parkcity.ne.jp


日程

平成18年12月1日(金)午後6時始「通小町」


      12月8日(金)午後7時始「恋重荷」


平成19年1月18日(木)午後6時始「鉢木」


      1月20日(土)午後6時始「鉢木」


      2月15日(木)午後6時始「百万」


      2月24日(土)午後6時始「百万」


      3月21日(水)午後6時始「海士」


      3月24日(土)午後6時始「海士」


      4月21日(土)午後6時始「鵺」


      6月 9日(土)午後6時始「春日龍神」


      6月29日(金)午後6時始「田村」



皆々様の御来場を心よりお待ち申し上げております。



能学塾講演予定1

能学塾講演予定2
先日、国立研鑽会の稽古会がありました。僕は能「巻絹」と舞囃子「花月」の地謡を謡わせて頂き、勉強させて頂きました。


そこで色々と得るものがあったんですが、一番印象に残った事があります。

(これから出てくる人物を誹謗中傷しようというわけではありませんので、皆さん宜しくお願いしますよ。)

能「巻絹」を謡い終えて退場する時に、僕の前の人が足をしびらせて転びそうになったんです。僕はとっさに手を添えられたので怪我にはならなかったんですが、僕もこういう風に足をしびらせてた時期もあったなぁ~(中学生の頃)と思いました。


その人は僕と同い年くらいの人で、御宗家系統の方なんです。やっぱり御宗家系統の方は能の地謡もめったに謡わせて頂けないから正座も慣れて無いんだろうなぁ~、と思いました。

それに引き換え僕は毎月のように研能会で地謡を謡わせて頂いているのに、大学時代からまったく進歩してないんじゃないの?他の家の同年代の方々よりも舞台に上がる機会が多いのに何やってんの、俺?と。

もっと1つ1つの舞台を大切にしていこう!と改めて決意した国立稽古会でした。

最近、歌を大声で歌いながら自転車に乗っている人によく遭遇する。夜遅くにほろ酔い加減で歌う人ばかりかというとそうでもない。ついさっき外を歩いていると後方から歌いながら通り過ぎる人もいたし…。


大声で歌いながら自転車に乗ると気持ちがよいのだろうか?今度試してみよう。まぁ、もっとも僕の場合は「謡」になってしまいそうだけど(笑)




そんな事はさて置き、昨日は日大生の稽古日でした。部員のほとんどが稽古に来られたので、終わったのが9時!

終わってから一緒に稽古を付けていたK先輩と日大生と僕とで晩ご飯を食べに行きました。幡ヶ谷のお好み焼き屋に入り、全員で8名だったので4名ずつ2テーブルに別れて座りました。



まぁ、楽しく始まった訳ですが、中盤から後半にかけて「将来どんな仕事したい?」って言う話になりました。それもそのはず、僕のテーブルは3年生が2名。そりゃ~就活迫ってるから話題になるわけです。



歳はそんなに変わらないですが、ここは人生の先輩として的確なアドバイスを…といきたかったのですが、何せ生まれた瞬間に職業が決まったような僕。中学生の頃から研能会例会に出勤はしていたけれども、これと言ってバイトもしていないし…。




「社会経験ゼロ」の僕には話を聞くぐらいしか出来ませんでした。不甲斐なくて面目ない、と思いながら帰宅するのでした。





今日は珍しく催しが2件あって、凄く忙しかったです。



疲れてブログ書く気にもならなかったんですが、帰りの京王井の頭線で…


車掌「今日も1日お疲れ様でした。京王井の頭線をご利用頂き…」

ってアナウンスが!


全くの他人なんですが、この一言が何か嬉しかったです
o(^-^)o

今日はず~~っとPCに向かってました。



今年好評だった自宅での能楽講座を来年も継続開催するのは以前にお知らせしましたよね。その講座のチラシ原稿をず~~っと作ってました。



馴れない画像処理系のソフトを使い、失敗を繰り返してようやく表面が出来上がりました。


しかし、まだまだ味気なさ過ぎ ( ̄Д ̄;;


今夜にでも画像処理に詳しい日大の学生さんに色々聞こうと思ってます。



こういう作業してると、能楽公演のチラシとかデザインしてる人って凄いなぁ~ ( ̄□ ̄;)!! って思っちゃいます。

更新が休みがちでごめんなさい。久しぶりに書きます!




昨日は充実してたなぁ~。


まずは研能会10月例会。公演自体はお昼から能一番。梅若万三郎先生の「大原御幸」でして、僕は楽屋働きでした。


楽屋働きと言って侮る無かれ。舞台が演能中でも、「シテの中入でどういう装束を付けるのか。それに必要なものの用意は出来たか?」とか「ここの謡で後見が舞台から引いてくるから切戸口にいなくては。」とか、楽屋は楽屋で仕事があるのです。お客さんには見えませんがそれも大事な仕事だと思います。




そして夜は友達のライブを見に行ってきました。ライブというとドラムとかギターでジャンジャンやると言うイメージですが、昨日のはピアノ、バイオリン、パーカッション、フラメンコギター、尺八!でした。ハンガリーの曲、アイリッシュな曲、タンゴ、日本風な曲…色々聴けて楽しかったです。


ライブッ!!
写真取ったけどよくわかんないね(笑)

僕の友達はピアノだったんですが、昨日初めて彼が弾いているところを見ました。ものすん~~ごい格好良かったです。11月も公演があると言うことなので時間があったらば是非伺おうと思います。




普段の純和風な物に接している自分として昨日のライブはすごくイイ刺激になりました。いや~昨日は充実しててしかも、イイ体験したなぁ~。





昨日は一噌流笛方藤田朝太郎先生のお素人会が国立能楽堂でありまして、梅若万三郎先生もご出演と言うことでお付き(お供)に行ってまいりました。




事前に伝えられていたのは、万三郎先生が「邯鄲」の舞囃子を舞われると言うことだけでした。当日、入り口で番組を見てびっくりしました。


舞囃子「邯鄲」のお笛が藤田大五郎先生91)!!!


お素人会なので、お素人の笛かと思えば大先生の登場に驚きました。普段、お囃子のお素人会ではあまり録音はされない万三郎先生が「健一君、テープ録音頼んだよ」とおっしゃった意味がようやくわかりました。大五郎先生は今ご存命のプロのお囃子方の中で最高齢のはず。その先生との共演は万三郎先生の中で特別な意味があるのではないかと思います。




会が終わり、車で万三郎先生のご自宅に帰るときの先生と僕の会話です。


健「今日録音したテープですが、戻りましてからお渡しいたします。」


万「ん、あぁ~『記念』だから貰っておこうかな。」


健「??」


万「もしかしたら、(舞台での共演は)最後かもしれないしね」




確かに、さっきの舞囃子はいつもの雰囲気とは違っていました。万三郎先生の舞もどこか違って見えたし。


でも、今先生とお話ししてさっきの舞は惜別の念を込めた舞だったのかも…と思えてきました。長年、共に舞台を作り上げてきた役者同士が舞台上で会話を交わしていたんでは無いかと。




ちょうど日も落ちかけ、夕日の差し込む車内。先生の横顔がどこか寂しげなのが心に残る昨日のお付きでした。

CA250298.JPG
万三郎先生の自宅兼梅若研能会事務局の建物に面して道路があります。そこに掲示板があって、研能会公演や地方公演のチラシやお素人のお稽古募集のチラシを貼っています。



昨日出勤したらば、一昨日の暴風雨で掲示物が全部剥がれてしまってました(;_;)


そのままにしておくのもみっともないんで、仕事の空き時間に張り替えに行って来ました。写真のように少し高い所にあるのでハシゴを持って行って作業します。


その作業中、僕の後ろを家族連れ(お父さん、お母さん、男の子、女の子の4人)が通り過ぎたんですが…




<男の子がだだをこねていて…>

お母さん「あぁ~もう。静かにしなさいよねぇ。」
男の子「いーやーだ!」
お父さん「ったく、仕方ないなぁ」
女の子「…」

<男の子は何を言っても「いーやーだ!」としか答えないらしい>

<僕が張り替え作業をしている掲示板をお母さんが見上げ、お稽古募集のチラシを見つけ…>


お母さん「○○、謡と仕舞やんなよ。」男の子「いーやーだ!」
お母さん「そんな事言わないでさ」
男の子「いーやーだ!」
お母さん「ちょっとだけでも…」
男の子「いーやーだ!」



そんなに否定しなくてもいいじやん。俺はそれを職業にしてるんですけど…(苦笑)


あっ、因みにお稽古は大人だけでなく子供さんも受け付けてますので、ご興味のある方は左上の「メッセージを送る」からご一報頂ければと思います。

今夜9時30分頃に父のお素人のお弟子さんから電話がありました。父への用事だったのですが、あいにくまだ帰っていなかったので自分が応対しました。


健一「はい、青木です。」

お弟子さん(以下Oさん)「あっ、健一さん。Oです。」

健一「あっ、Oさん。先日の一樹会ではありがとうございました。」

Oさん「こちらこそ色々とお世話様でした。あの先生(父)は…」

健一「あっ、まだ出ておりまして、どういったご用件でしょうか?」


<父へのご伝言を伺いまして>


Oさん「あの~、健一さん。サッカー観戦にいらっしゃるんですね?」

健一「(あっ、ブログご覧になったのかな。)はい、先日横浜に観戦に行って来ました。仕事を終えてだったので後半だけでしたが(笑)」

Oさん「いつもブログ拝見してますよ。」

健一「ありがとうございます!内弟子がこういう事書いてもいいのかなと思う時もあるんですが、興味ある方もいらっしゃると思って書かせて頂いています。」

Oさん「読んでますと、何だかこう…健気だなぁとか思っちゃうんですよ。」

健一「いやいや、何だか恐縮です。」


<以下省略>




Oさんにはブログを書いている事はお知らせしていなかったんで、ちょっとビックリしましたが、読んで頂いて嬉しかったですね。


Oさんは長くお稽古にお見えになっているお弟子さんで、僕を小さい頃からご存じの方です。だからこのブログも成長日記の様な感覚で読んで頂いてるのかも知れませんね o(^-^)o


まぁ、当の本人は全く成長していませんがね。(´д`lll)



何だか嬉しかったエピソードなので書かせて貰いました。ではでは、おやすみなさい星


いやいや、昨日は大変でした。当初の予定では5時には仕事が終わっているはずだったんで、久しぶりに学生時代に知り合った「サッカー日本代表応援サークル」の人たちと観戦のはずが…次から次へ舞い込む仕事 (´_`。)



ってか、内弟子だからそれは仕方ないしね。むしろ全部片づけてからの方が心おきなく観戦出来るってもんですよ。それに家に閉じこもってネットやったり、オークションで小遣い稼ぎしてるより健康で健全じゃない??




そんな訳で、仕事が終わったのが試合開始5分(爆)。急いで代々木上原から地下鉄で渋谷に移動し、東横線で菊名へ。そこからタクシーで日産スタジアムへ。1時間もしないうちに友達と合流出来て、後半開始に間に合いました。意外と近いんだね、本気を出せば(笑)



入場し暗い通路からスタジアムに入ると眩しい照明。

その照明に照らされ青々と輝く芝のピッチ。

そこに散らばる青きユニフォームをまとった11人の選手。

その選手を固唾をのんで見守り、応援する55000人のサポーター。
これですよこれ!!


CA250294.JPG



思えば去年の3月、埼玉スタジアムでの日本代表戦以来のフル代表生観戦だったので、すべてが懐かしかったですね (≧▽≦)

ガーナ戦

試合は負けてしまいましたが、これから強くなればいいんだし (o^-')b



次は10月11日にアジアカップ予選のインド戦がインドでありますね。今度も早く仕事終わらせて行かなくちゃ、インドに(絶対無理 笑)








サッカー好きの能役者がいてもいいよね?