能役者青木健一のお稽古日記。 -11ページ目

能役者青木健一のお稽古日記。

能役者、観世流青木健一(梅若研能会所属)の日々の活動や能に対する想いを記すお稽古日記。

父一郎からの教え、芸大在学時の先生方からの芸談等を更新。

どもども。


先日(25日)に野村萬斎先生の「ござる乃座」というお狂言の会がありました。梅若万三郎先生が舞囃子「高砂 八段之舞」の働きとして出勤して参りました。


会場は国立能楽堂でして、一昨日までの3日間幸清会でしかも長時間お世話になってましたので、地下駐車場の駐車券を渡してくれる警備員さんに「今日宜しくお願いします」とシャレを言ってきました。(´-ω-`)



さてさて、「ござる乃座」はお狂言の会でして、シテ方の出演は一番最初にある舞囃子だけなんです。能がないので、お装束、能面も無いと言う事で気は楽だったんですが…何だか楽屋の雰囲気がいつもと違うんですよ。



幸清会の時の緊張感の残り香が残っているみたいで、思わず僕も緊張感を持って楽屋働きをしてました。



幸清会で得た物は沢山ありますが、その中の一つに楽屋での立ち居振る舞いがあります。楽屋は、これから舞台に向かおうとする方々がある程度の緊迫感を共有する場だと思います。そこでの無駄な私語や目に付く横柄な態度は舞台へ向かおうとする方々の妨げになると思いました。



色々と大変な幸清会でしたが、それと同時に得た物も多く、その一つひとつが今後の糧となっていくのだろうなぁ~と勝手に確信しています(・v・)

こんにちわ。


昨日までの忙しさ、慌ただしさ、眠さ(笑)が嘘のような、すがすがしく、のんびりとした気分です(´-ω-`)



今週、21日幸清会お素人会申合、22日幸清会お素人会本番、23日幸清会玄人会と大きな催しが目白押しでした。


21日の事は以前にお話ししたので、今日は22日の幸清会のお素人会の事をお話しします。



能「砧」(シテ・梅若万三郎先生)のお地謡を謡わせていただきました。お地頭は梅若六郎先生。普通は観世流の研修会を卒業してない自分のような者が六郎先生のお地謡を謡わせて頂けるなんて事は無いんです。しかしお役を頂戴しまして、ありがたい思いと同時に勉強させていただきます!という思いを強く感じました(`・ω・´)


1週間ほど前に万三郎先生から砧の謡の稽古を付けて頂き、申合を経て当日を向かえたんですが…



六郎先生はやっぱり凄かった!! すげ~ 変幻自在な謡を体験させて頂きました。


地謡後ろの御簾席で聴くのとは大違いですね。「地謡の隅でもいいから座って謡うことが大切なんだよ」とおっしゃった野村四郎先生の言葉や「音じゃなくて息づかいを盗んできなさい」と言った父の言葉の通りだと思いました。


この録音を50年後に聞いても、多分この時の感動をありありと思い出すことが出来るでしょう。


いつか自分もこういう謡が謡えるようになりたいなぁ~ (*´・ω・`)


その為には今以上にひとつひとつの舞台を大事にしていかなければ!!(`・ω・´)

とてつもなく大きな目標が出来て、それに向かって稽古に励もう!!と思うのでした(・v・)


こんばんわ。


今日の幸清会での「砧」の事を書こうと思ったのですが、すご~く長くなりそうで、しかも明日は六時に家を出なければなりません。


なので、少し落ち着いてから今日の事は書かせて貰おうと思います。


期待していた方、ごめんなさい m(u_u)m

(期待なんかしてないか 笑 )

能「砧」って知ってます?



裁判のために都へ上った男。その妻は帰りを3年待ち続けたが、夫は帰ることは無かった。


夫が心変わりして自分を捨てたと思い、病に伏せる妻はとうとう息絶えてしまう。


帰郷した夫は妻の死を知り大変悲しみ、霊媒師に妻の霊を呼ぶように言う。


現れた妻は生前の罪で地獄に堕ちて苦しむ様や夫の不誠実さを責めるが、法華経の力で成仏する。




この曲、重習(おもならい)と言いまして、大切に扱われる曲です。


明日、11月22日に幸清会のお素人会が国立能楽堂で催されます。


そこで梅若万三郎先生が砧の能を舞われるのですが、その地謡の一番下っ端のお役を頂いているのです!!!!





しかも、梅若六郎先生のお地頭の地謡なんです。僕自身、六郎先生のお地謡は初体験です。


昨日の申合は六郎先生が風邪の為、副地頭の梅若晋矢先生が繰り上がってお地頭でした。


やっぱり凄いです。晋矢先生のお地謡、凄く勉強になりました。申合だけで1時間20分くらいかかったんですが、僕はもっと短く感じました。




そして明日の六郎先生のお地謡の事を考えると眠れません!!!



こういう機会を与え下さった梅若万三郎先生と会主の幸清次郎先生の思いに報いる為にも、今度こそ六郎先生の息づかいを盗んできます!!!


不謹慎ですが、とてもワクワクしています(≧▽≦)


おはようございます!今日は朝からテンション上げ上げです!o(^-^)o

なぜかと申しますと、今日は幸清会お素人会の申合でして、万三郎先生の砧のお地謡を謡わせて頂くからです。

しかも地頭(地謡のリーダー)があの梅若六郎先生!!僕、六郎先生の前で謡わせて頂くの初めてなんですよ!不謹慎だと思いますが、ワクワクしてたまりません!

地謡の一番下なので六郎先生からは少し遠い所に座りますが、六郎先生の息づかい盗んできます!!∠(*^ー^*)o
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狂言の三宅兄弟、脇方の村瀬慧、大鼓佃良太郎さんと呑んでます。


さっきまでゲームをしていて、ジェンガで崩した人がテキーラ一気飲み。マジキツいッス!


写真はジェンガのワンシーン。あり得ないくらい曲がってます。DNAの塩基配列か?と!
出来ましたよ、出来ました!!自宅での能楽鑑賞講座のチラシが!!


制作にあたり色々アドバイスをしてくれた日大のNさん、ありがとう(^O^)/


で、今日さっそく地元吉祥寺の友達のお父さんがやっているお店にチラシを置かせて頂きました。

Oさん、ありがとうございますm(_ _)m



チラシが意外と上出来で満足なんですが、これからが大変。講座の宣伝を各方面にして、講座のテキストと資料のビデオを作って…。やる事多くて大変ですが、頑張ります∠(*^_^*)o
12月10日は日大学生の発表会「桜門能(おうもんのう)」が代々木上原の先生宅の舞台であります。

その桜門能で発表する曲を昨日、日大キャンパスでお稽古してきました。発表される曲の中に仕舞「融」がありました。結構難しい部類の仕舞なんですが、学生の熱意もあってどうやら舞う事になったようです。


稽古は実際当日地謡を謡う人に謡ってもらい、舞いの部分は研能会のK先輩、地謡は僕が指導にあたったのですが…。やっぱり学生さん達だけで謡うと単調になってしまうんですよね。

あまり人の事を教えられ程の身分でも無いし、能が上手くも無いんですが、僕の体験してきた経験からお稽古を付けさせてもらいました。


実はこの曲、僕にとって思い出の曲なんです。

大学3年の時、舞囃子「融」をさせていただきました。担当教官の野村四郎先生に「あぁ、違う!」「そこはそうじゃない!」と厳しくご指導していただきました。

このお稽古の際、舞いと同時に謡いも「かなり」矯正していただきました。まさに「肉体改造」に等しかったです(汗)

何だか懐かしいなぁ~と思う昨日のお稽古でしたo(^-^)o
今、代々木上原の先生のお宅を出ましたが、今日は思ったより寒くなくて逆にビックリしました。


2日ほど前は寒い上に風がビュービュー吹いて凍えそうになりながら帰ったっけ(+_+)



この後、下高井戸の日大キャンパスで能研のお稽古があるので京王線に乗って向かいます∠(*^ー^*)o
何なんだろうね、あの柔らかな謡い、身のこなしの中にも感じる太い芯みたいな力強さは?



今日は12月3日にある泰晴会「道成寺」の下申合(リハのリハ)がありました。間狂言の山本東次郎先生もお見えになってたんですが…いや~、俺好きだなぁ~、東次郎先生の芸。

以前、「東次郎先生は品がある!」と父が言ってました。僕も研能会等で少しだけ拝見しますが、正にその通りだ!といつも思ってます。


能と狂言の違いはあれど、自分が東次郎先生くらいの歳になった時に、あぁいう風になりたいなぁ~と思う今日この頃です∠(*^ー^*)o