こんばんわ。もう外は真っ暗ですね。
今日は今月23日に横浜能楽堂で催される「眞謡会」の申合で横浜能楽堂に行ってきました。
主催の加藤眞悟さんから「集まり次第始めますから」と言うお話しがあったので、僕も張り切って、9時の10分前に能楽堂到着!!
誰もいない…しかも、楽屋の扉さえ開いてない…
寂しいなぁ~
と思ったら、お弟子さん一人と笛方の成田寛人さんが相次いで到着。成田さんは超~眠そうでした
で、申合も無事に終わり、内弟子の自分は代々木上原の先生のお宅へ向かいました。
途中まで研能会の先輩古室知也さんと成田さんと一緒でしたが、品川で分かれて、自分一人山手線に乗りました。
乗ったんです、確かに…。
席に上手いこと座れたので、「ラッキー」と思ったんです。
新宿までは何駅かあって、別にやる事もないし、目でもつぶってるか、と思いました。
これがいけなかった…
次の瞬間…
「上野ぉ~上野です」
うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ~~~~~いっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
寝過ごしたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!
やってしまいました…。
もうここまで来てしまったのだから、芸大で授業受けちゃう??と現実逃避。
3秒後に正気を取り戻し、アキバより総武線に乗り新宿へ。新宿から小田急で代々木上原に行きましたとさ。
疲れてんなぁ~俺…
タイトルに驚かれた方もいるかな?「青木、結婚!?」って。
いやいや、友達ですよ(笑)
サッカーの女友達の結婚式が今日でしたが、僕は研能会に出勤中…。
二次会開始時間が5時で、研能会終了が5時半!!
結局、合流は三次会のあたまから。でも、凄く雰囲気良かったですね。これも新郎新婦の人柄かなo(^-^)o
俺の時は能楽の業界人がズラッといらっしゃるんだろうね
(+_+)
結婚式じゃなくて研修会みたい(笑)
ともかくも、Aちゃん、Oさん、末永くお幸せにっ!!
こんばんわ、青木であります。
今朝、話しました観世喜正さんの会の報告をするであります
今日は国立能楽堂に行って参りました。観世喜正さんの「第三回 喜正の会」で上演される能「大原御幸」に万三郎先生がツレ・法皇としてご出演でして、自分がお付き兼楽屋働きで出勤させて頂きました。
普段、お付きと言いますと、先生が仕舞や地頭としてご出演される時が多く、大抵の仕事内容はお召し替えの際に先生の洋服をハンガーにかけたり、仕舞用の袴の準備後かたづけ、着物をたたむ…などです。こう言う時は靴下を足袋に履き替えるだけで、スーツのままで仕事をします。
しかし、今日の先生は能のお役。当然、楽屋内にある装束の間で能装束をお召しになるわけで、今回は自分も紋付き袴を用意してきました。ここで能楽マメ知識!歌舞伎には衣装を着付ける専門の着付師がいるそうですが、能の場合は能役者が能装束を着付けしていきます。ですので、自分もまだ勉強中ですが、着付けをします。
さて、11時過ぎに楽屋入りしまして、先生の能装束を「仕掛け(いつでも能装束を着付けられる様に準備する事)」をしました。万三郎先生の着付けは午後1時の開演とほぼ同じくらいに始まりました。能装束は着付けられる人の前側を担当する人が1人、後ろを担当する人が1人、着付ける人のお手伝いをする人が1人、と3人掛かりで着付けてゆきます。前側は熟練した方が担当しますが、前を九皐会(きゅうこうかい)の長沼さんにお願い致しまして、後ろは自分が担当致しました。
研能会の例会の時などは、着付けの時に分からない事があったらば、すぐに先輩に聞けるのですが、今回は自分ひとりしかいないわけですから、すごく緊張しました。でも、何とか装束を付け終わってひと安心…と思っていたら最大の難関が待ってました。それは…
「花帽子」(瀬戸内寂聴さんが被ってる白い布みたいのね)
これって人によって付け方が違うんです。不甲斐ない事に自分は付けられないので、長沼さんの付けるお手伝いをしながら、花帽子の付け方を勉強させて頂きました。
ささ、楽屋の装束の間で僕が装束と格闘している頃、舞台では午後1時から梅若六郎先生の仕舞「景清」、高澤さんの「奈須与市語」、観世喜行先生の舞囃子「船弁慶」が上演されていました。お付きの勉強になる所は、万三郎先生のお仕舞やお地謡の勉強が出来るのはもちろんの事、普段お舞台で共演しない方の舞いや謡を拝聴出来る所です。今日も装束の着付けの途中は装束の間にあるテレビをチラチラと盗み見したり、五色幕の隣の御簾越しに拝見してました。
六郎先生の「景清」、太刀に見立てた扇を右手に持ち、正面をキッと見据えた立ち姿は、それだけで平家物語、屋島の合戦の情景を観客は思い描く事が出来たはずで、自分も勉強させて頂きました。
喜行先生の「船弁慶」は長刀さばきにただただ見とれていました。本物の長刀では無いんですが、刃に手を少しでもあてただけでたちまちに血が噴き出してしまうような、そんな生き生きとした長刀の扱いを拝見し、大変勉強になりました。
(当然、「大原御幸」も拝見し、勉強させて頂きましたが、自分の先生の事などを書くなんて恐れ多いので控えます。)
お付きって、大変なんですけど、いい意味で刺激になります。もう本当に、純粋に「能ってイイなぁ~」って思える瞬間に出会える事が多いです。僕の財産
さてさて、明日は今年最後の研能会ですね。張り切って謡ってきます
今日はあの大河ドラマ「功名が辻」にも出演された観世喜正さんが国立能楽堂で「大原御幸」を舞われます。万三郎先生はツレ法皇でご出演で、僕はそのお付きを申し付けて頂きました。
研能会からは僕しか行かないようでして、かなり居場所ないなぁ~と思ってるんですが、今日出勤されるであろう方々の中で唯一面識があるのは坂真太郎さんです。
僕が芸大1~3年生の時の能楽の助手が坂さんで、卒業後もたまに楽屋でお目にかかると「おっ、青ちゃん元気~?」と声をかけて頂いてます。ありがたいことでありますo(^-^)o
ささっ、お付き&楽屋働きを頑張ってきます∠(*^ー^*)o
僕だけかも知れないんですが…
「今日寒くない?(笑)」
しかも雨まで降ってるし。
でも、これの天気がこの前の日曜にずれ込まなくて良かったです。
なぜかと言いますと、10日(日)は日大学生の発表会「桜門能」だったからです。
僕の師匠、梅若万三郎先生は日大の学生能楽サークルを教えています。
で、僕はそのお手伝いと言うことで、学生さんの稽古をみています。 さてさて、そんな学生さんたちの発表会が万三郎先生のご自宅の舞台でありました。
やっぱり、教えている立場の人間が、その教え子の舞台を全く観ないのも「おかしな話」だなぁ~と思いまして、あまり邪魔にならない隅っこの方から観てました。
僕が稽古で直したところが、100%直っていれば文句ないんですが…(笑)。
でも、稽古で直された点を懸命に稽古して舞台に望む姿は、僕の芸大時代を見ているようで、懐かしい気分になりました。
この発表会の後に、近くの居酒屋のようなお店で打ち上げがありまして、自分は内弟子の仕事を済ませて、30~40分遅れで顔を出したんですが、ご指導している先生方や日大サークルから玄人になったOBの方、そしてOB、OGとかなり大人数の宴会でびっくりでした。
そんな中、まだ内弟子の身分の自分が学生さんに今日の講評をひとり一人に言っていいものか?とも思いましたが、例え短い時間ではありましたが、お稽古を付けたのだから何か言う事が彼らの今後のためになる事を「信じ(笑)」ひとり一人に僕の感想を話させて貰いました。
日大のサークルをみていると自分も負けてられないな、と常に感じます。彼らが上手くなっていく分、自分は2倍3倍努力して差を縮められないようにしなきゃと改めて思う日大の発表会でした。
p.s.彼らに負けてられないものがもう一つあります。ブログです。あっちは順位が500番台。僕は3000番台…。頑張らねば
こんばんわ、今週は忙しかったです
まずは木曜日に伝統芸術振興会主催の能楽公演が国立能楽堂でありました。
師匠梅若万三郎先生の「砧」をお舞いになりまして、自分も出演こそしませんでしたが、地謡裏にある御簾席で勉強させて頂きました。
楽屋の仕事も色々あって大変でしたが、働きをやっていて一番緊張するのが、「中入(ナカイリ)」の時です。
シテ(主役)が前半の舞台を終えて、衣装替えの為いったん舞台を退場する事を中入と言います。お客様からは見えませんが、短い時間で後半の衣装付けをしなくてはなりません。
衣装付けをするのは後見と呼ばれる方が主にして、僕ら楽屋働きの人間はそれをお手伝いするのですが…。
お手伝いの仕方が悪いと、「違う!!」「邪魔!!」と言われてしまいます
僕の所属しているところではないのですが、他の団体ではお邪魔してしまうと「手」とか「足」とかが出てくるそうです…つまり…。
いや、言うだけでも恐ろしいので止めておきましょう
お手伝いだけでも、早いところ覚えてしまいたいものです
翌日、金曜日は自宅で催している「能楽鑑賞セミナー 能学塾」の開催日でした。今回は来年1月研能会で上演される「恋重荷」を取り上げました。
このセミナーは取り上げる曲のテキストを用いセリフの説明をし、ビデオを使い動作の解説をします。一度予習をする事で、当日舞台をご覧になっていただく時により理解度を深めていただこう!!と言う趣旨で定期的に開催している企画です。
時間は1時間半の予定なんですが、色々喋りすぎてしまい、いつも15分程オーバーしてしまいます
さて、講座が終わったあとに、来ていただいた知り合いの方に「こう言う講座を受けた後で能楽堂に足を運びたいと思う人はいるのかな?」と問われました。
確かにアンケート結果からも講座の内容はとても良かった、こう言う企画をしてくれると能が非常にわかりやすく身近に感じられる等の意見があるのは確かなんですが…
この問いかけをされた方が言いたかったのは「能が物語るテーマが難解すぎるから、もっとわかりやすい曲の講座からすべきでは?」と言う事でした(少なくとも自分はそう理解しました。)
ただその時自分が申し上げたのは
「役者である自分は、実際に演じられる能を見にいらっしゃっていただき、能を肌で感じて頂きたいと考えています。研能会で上演される能を事前に予習する事で、初めて能をご覧になる方にも、「能を見たなぁ~」とか「講座で勉強してたからセリフが聴き取れた」とか、そういう「達成感」みたいなものを感じて頂きたいからやっているのです。」
「わかりやすい曲、例えば「羽衣」を取り上げるのは初心者の方には分かりやすいかと思いますが、ビデオ講座を受けただけで能を見たとは思って欲しくないんです。少々難しい曲であっても、実際に上演される曲を取り上げていきたい」
大体、このように申し上げました。
能学塾がスタートしてから約半年。まだまだ改善すべき点は多そうです
追伸
泰晴会…、清経のおツレをさせていただきました。
特に間違えたとか言うことはなくて、父や他の先生方からも別段ご注意は無かったのですが…。
何だか納得がいかないのは、多分能面がしっくりこなかったからだと思います。
能面は付けた時に、ほんのちょっと下を向いただけで表情が変わってしまう大変デリケートな物です。
本番前に能面を付けてみて、具合が悪い時は能面の裏側に「アテ」と呼ばれる小さなクッションを付けて調節します。
本番前はちょうど良かったようなんですが、いざ出番直前付けてみると
「前が全然見えない!!」
「目の穴から舞台上の梁が見える~」
なんて状況でしたので、鼻の穴から見える景色を頼りに出て行きました。
終わって帰ってきたら、能面が思いっきり曲がってしまっていたようで、この清経の写真が出来上がってくるのが、恐ろしくてたまりません
この日の反省点は他にもあって、着座(正座した状態から、左膝だけを立てて座る)の形が全くキープ出来ませんでした
原因として、大腿筋(モモの筋肉)とふくらはぎの筋肉の鍛え方がまだ甘かったことがあります。
よく正座は足が痺れると言いますが、僕の経験から大腿筋を鍛えると正座できる時間が長くなることがわかりました。
ツレの着座にも同じ事がいえます。しかし、いかんせん鍛え方が甘っちょろ過ぎました。反省してます
このような反省が出来るのもおツレをつけていただいてるうちです。今のうちにしっかり反省を生かした稽古をしなければと思う今日この頃であります。
P.S.先日24歳になりました。
24歳の抱負
「今、頑張らないで、いつ頑張る」
最近ブログの更新を怠っていまして申し訳ありませんでした。
一昨日の能学塾にお出まし頂いた方々、本当にありがとうございましたm(_ _)m
お申し込み多数により、急遽同日8時より2回の講習をさせて頂きました。
2回目の始めは流石に疲れていましたが、不思議な事に話をするうちに回復しました(笑)
ご来場頂きました方々、本当にありがとうございました。
さてさて、今日は長谷川晴彦さんと梅若泰志さんの主催する泰晴会です。
泰志さんは大曲、能「道成寺」シテを初めて舞います。これを舞うことで一人前と認められる大切な曲です。
もう一曲の能は長谷川さんの「清経」です。このツレ(清経ノ妻)を自分がさせて頂きます。形見を残して自害した夫への想いを語る時に生っぽくならないように気を付けます。
(>_<)
それより何より最低条件の「間違え無い」という事が重要ですので、まずはそこを頑張ります!!
∠(*^ー^*)o