修行が足りない足りない… | 能役者青木健一のお稽古日記。

能役者青木健一のお稽古日記。

能役者、観世流青木健一(梅若研能会所属)の日々の活動や能に対する想いを記すお稽古日記。

父一郎からの教え、芸大在学時の先生方からの芸談等を更新。

泰晴会…、清経のおツレをさせていただきました。


特に間違えたとか言うことはなくて、父や他の先生方からも別段ご注意は無かったのですが…。



何だか納得がいかないのは、多分能面がしっくりこなかったからだと思います。


能面は付けた時に、ほんのちょっと下を向いただけで表情が変わってしまう大変デリケートな物です。

本番前に能面を付けてみて、具合が悪い時は能面の裏側に「アテ」と呼ばれる小さなクッションを付けて調節します。



本番前はちょうど良かったようなんですが、いざ出番直前付けてみると


「前が全然見えない!!」


「目の穴から舞台上の梁が見える~」


なんて状況でしたので、鼻の穴から見える景色を頼りに出て行きました。



終わって帰ってきたら、能面が思いっきり曲がってしまっていたようで、この清経の写真が出来上がってくるのが、恐ろしくてたまりません(´;ω;`)




この日の反省点は他にもあって、着座(正座した状態から、左膝だけを立てて座る)の形が全くキープ出来ませんでしたガクリ


原因として、大腿筋(モモの筋肉)とふくらはぎの筋肉の鍛え方がまだ甘かったことがあります。


よく正座は足が痺れると言いますが、僕の経験から大腿筋を鍛えると正座できる時間が長くなることがわかりました。


ツレの着座にも同じ事がいえます。しかし、いかんせん鍛え方が甘っちょろ過ぎました。反省してます(´-ω-`;)





このような反省が出来るのもおツレをつけていただいてるうちです。今のうちにしっかり反省を生かした稽古をしなければと思う今日この頃であります。



P.S.先日24歳になりました。


24歳の抱負

「今、頑張らないで、いつ頑張る」