能役者青木健一のお稽古日記。 -13ページ目

能役者青木健一のお稽古日記。

能役者、観世流青木健一(梅若研能会所属)の日々の活動や能に対する想いを記すお稽古日記。

父一郎からの教え、芸大在学時の先生方からの芸談等を更新。

今東横線に乗ってます。


なぜかって?

それはサッカー日本代表の試合を見に行くからさ。



もう試合始まってますよ?

それは仕事でミスした人のフォローに付き合わされたからさ。


今からで間に合うんですか?

後半戦には間に合うさ。と言うか間に合わせるさ!!

だって久しぶりに生で見るんだもんo(^-^)o

最近、英語のブログがよくトラックバックされる。しかも、決まって新潟の時の報告記事に。


なんで?

自分の中では、芦刈の記事の後に何か書いたと思ったんだけどな…。記憶がございません。


歳か?(笑)



明日は磐田で公演です。磐田市熊野(ゆや)伝統芸能館という施設での公演なんですが、この施設には立派な能楽堂があるんです。普通能楽堂と言いますと、建物の中に屋根付きの能舞台というのが一般的ですが、磐田は屋根付き能舞台が野外にあります。と言うことは、お客様は外で見ている様な状態です。(下記のURLを参照)

http://www.at-s.com/bin/yell/yell0020.asp?id=F873786612


【番組】

9月30日(土) 午後5時開演


舞囃子「千手」梅若万三郎


狂言「因幡堂」善竹富太郎


能「船弁慶」長谷川晴彦


入場料等は上記のURLに伝統芸能館の電話番号が書いてあるので、そちらにお願いします。



今年は例年に比べると「船弁慶」の上演回数がかなり多いですね。わかりやすくて、しかも人気のある曲ですからね~。





明後日は東京・青山の銕仙会のお舞台を借りて、父一郎のお素人の方の発表会「一樹会(いちじゅかい)」です。

午前10時より午後5時頃までで、一番最初に番外仕舞「土蜘蛛」シテ(僧)青木一郎、ツレ(源頼光)青木健一があります。また、一番最後にも番外仕舞「鞍馬天狗」青木健一があります。入場無料ですので、お時間がございましたらば足を運んで頂ければ幸いでございます。




今日のお仕事も、そろそろお終いにして帰りましょうかね。ではでは~☆

通盛 まだまだ修行が足りません… (><;)


昨日は梅若研能会9月定例公演でした。僕は能「芦刈」のツレ(左衛門ノ妻)のお役を頂いておりました。この役は座っている時間が長いんです。座ると言っても椅子ではなくて、床にです!じかです!痛いんです!! ヽ(`Д´)ノ


この写真の様に座ります。





さっ、問題です。左足と右足どちらの方が痺れるのでしょーか?(児玉清さんを真似している博多華丸風に)


左足が乗っているから右足の方とお答えの方、残念。正解は左足です。

理由を聞かれてもわからないのですが…(笑)とにかく痛いんです。


しかし、本当の痛みは公演直後から始まります。


能面を付け視野の狭くなった状態で片膝を立てて座るのは意外とバランス感覚が必要になってきます。なので全身の筋肉を使って座っていることになります。全身の筋肉を1時間ほど常に緊張させていると乳酸が溜まって…

そうです。筋肉痛となります。

昨晩もしっかりストレッチをして塗り薬を付けて寝たんですが、特に背中は今もまだ張っている感覚が残ってますね。


筋肉痛だなんてまだまだ修行が足りませんね (*´Д`)=з


と言っても、普段の稽古から装束を付けさせていただくわけにはいかないので…やはり馴れるしかないのかもしれません (`・ω・´)ゞ

昨日の国立研鑽会は雨にもかかわらず、大変多くの方に足を運んでいただき、誠にありがとうございました。


国立研鑽会独特の楽屋や見所の雰囲気の中、舞囃子を舞わせて頂き、大変勉強になりました。まだまだ駆け出しの内弟子にも関わらずこの様な御役を頂き恐縮です。


自分の中では、今自分の持てる精一杯の力で舞いました。ただ、楽屋に戻ってから、色々な先生方にご指摘を頂き、「まだまだだなぁ~」と痛感しているところです。


コメントを頂きました「白梅」さんの仰る通りアゴが出てしまう癖があるようでして、父からは常々「後頭部を後ろに引きなさい」と注意されます。今後の自分の課題であります。



昨日の公演が終わりましてから、あるお囃子方の先輩とお話しする機会がありました。その方曰く「30(歳)過ぎたら誰も注意してくれないからね」と。思わず「はっ!」としてしまいました。確かに今は色々な方にご指導頂いてますが、いずれは独り立ちしていかなくてはならない訳で、そんな時に頼れるのはそれまで積み上げてきた自分の力しかないんじゃないかなと…。


昨日の舞囃子は昨日の事として受け止めて、また今日から半紙よりも薄い日々の努力を積み重ねていきます。

皆さんお元気ですか?能役者の青木です。


さてさて、今日は雨も降っているので朝から寒いですね。今日、午後5時から東京・千駄ヶ谷にある国立能楽堂で研鑽会という会が催されます。実はその会の中で舞囃子「鞍馬天狗」を舞わせて頂くのです。


会が始まる2時間半前だというのにこの緊張は何なんでしょう。本当に泣きたくなってきます。 。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。


多分観世流の御家元や御家元系の先生方がご出演され、その楽屋の厳しい視線の中、舞台に立つ事が緊張の原因かと…。


昨日の申合もかなり緊張してしまって、終わってからある先生に「緊張しすぎ。君は真面目すぎるからなぁ。もっと力抜いてやりぃ。」と…。



せっかく舞台で舞囃子を舞わせて頂くまたとないチャンスなので、適度な緊張感を持って臨みたいと思います (`・ω・´)ゞ




【番組】

国立研鑽会

日時 平成18年9月13日(水)

開演 午後5時/開場 午後4時


場所 東京千駄ヶ谷 国立能楽堂


能「養老」(宝生流)


舞囃子「松虫」(観世流)


舞囃子「班女」(観世流)


7時過ぎ

舞囃子「鞍馬天狗」(観世流) 青木健一


舞囃子「鶴亀」(宝生流)


舞囃子「班女」(金春流)



入場料無料/全席自由 

お問い合わせ  国立能楽堂 03-3423-1331

明日の「足利薪能」のお知らせを下に書かせて貰ったんですが、花見の子役たちは一般公募で選ばれた子供たちなんだそうです。


昨日梅若万三郎家舞台でその子供たちのお稽古がありました。当日の装束を着てお稽古をしたのですが、いやはや…出てきただけで舞台が花やかな雰囲気なるのはなかなかいいものであります。


お稽古の後は記念撮影をしてました。一生に一度の晴れ舞台ですし、親御さんも嬉しそうにお稽古を眺めていましたね~。


そんな子供たちの晴れの舞台が晴れになりますよう祈っています о(ж>▽<)y ☆

東京地方は朝方雨が降っていましたね。明日も降る確率は高いんですかね?


実は明日は栃木県足利市の「ばんな寺」と言うところで薪能があります。お寺のお堂の前に野外能舞台を作り、日が落ちると篝火が灯され、幻想的な世界が広がります。


【番組】


日時 平成18年9月9日(土)

開演 午後5時30分/開場 午後4時


場所 栃木県足利市「ばんな寺」


能「熊野」 梅若万三郎


狂言「鬼瓦」 野村万蔵


能「鞍馬天狗」中村  裕


入場料 S席 6000円(椅子席)

      A席 5000円(椅子席)

      小中学生 2000円


お問い合わせ 足利薪能実行委員会事務局 0284-44-4123




さてさて、今回の薪能のみどころはなんと言っても能「鞍馬天狗」でしょう!!


あらすじ

鞍馬山の奥で一人満開の桜を楽しむ山伏は花見に来た源氏平家の子供たちと出会います。源氏の遺児である紗那王(しゃなおう:後の義経)も平家の子供たちと花見に来ていました。平家全盛の世の中にあっても、逆境にもめげず健気に生きる紗那王に山伏は自分は鞍馬山の大天狗であることを明かし、紗那王に助力を申し出ます。

大天狗は紗那王に兵法の奥義を伝授すると、行く末の武運が紗那王にとって良いものなるよう力を貸すことを約束し鞍馬山の奥に飛び去っていきます。


みどころ

冒頭の源氏平家の子供たちが花見をする場面に子役が6~7人登場します。赤い着物を着て、長袴をはいて舞台に登場し、花を眺め舞台を去る。ただそれだけなのに様になってしまう子供ならではの魅力。愛らしい子供たちの花見の場面は必見です!!