「外構ゼロ検討」で「間取り確定」がもたらす不利益 | 失敗しない間取り相談 新築|リフォーム 間取りアドバイザー 坂口亜希子

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「外構工事」は建物が完成してからするものだから…と後回しにするケースが多いんだけど…そうじゃなくて!

建物に影響するか否かのチェックのために、せめて「ざっくり検討」は必須だってば!という話。


しつこいけど…
間取りと外構は同時検討すべし!

という話。



間取り相談OGのお客さまM妻さんちをモデルケースとして紹介するね!(掲載許可済み。M妻さんありがとうございます飛び出すハート


・・・・・・


前回の記事で「外構が後回しにされがち」って記事を書いた。

 



実際、担当営業マンに「ウチでやると高くつくから」「外構はあとでゆっくり考えればいい」と言わたことがあるという間取り相談OBのお客さまは結構いらっしゃる。


確かにそういうケースもあるけどさ…
でも…

間取りが確定してからでは、変更できないじゃん!

と、私は激しく思うんだよね。

 

 

前回記事のような事情がビルダーさん側にあったとしても、外構工事をするつもりがあるなら「間取りと外構は同時検討すべし!」でしょ!と。




先日間取り相談をされたM妻さんちは、まさにそんなケースだった。



間取り相談後にM妻さんからメールでいただいた感想↓





 

 

外構ゼロ検討だったM妻さんち

 

M妻さんは、間取り相談時点で、間取り自体には大きな悩みはなく、内部の細かいアレコレの相談をご希望だった。

つまり今回、間取り相談をしなければ(坂口が指摘しなければ)、外回り(玄関ポーチ)はビルダー原案のままで確定していたと思われる。



M妻さんちの基本情報

  • 夫婦+母親+将来子供
  • 母屋の東側に今回「子世帯」を新築
  • 母屋には親族、関係者の出入りが頻繁(子世帯前の行き来多め)
     
  • 母屋前に合同駐車スペース(母屋と共用)
  • 東道路側にある既存門柱、既存塀などは再利用
     
  • リビング前の庭は目隠しフェンスなどで囲いたい
  • リビング前にはウッドデッキをつけたい




 

 

原案の気になる点


原案はポーチに対し両側から出入りできるようになっていて、建物一体のポーチ屋根もしっかりあるタイプ。

母屋前が駐車場でもあり、母屋との行き来もそこそこあるため、
ポーチの母屋側は「家族入口」、道路側は「来客入口」という提案になっていた。




「外構計画は建物が固まってからゆっくりやれば大丈夫ですよ」とM妻さんの担当さんはおっしゃったそうなんだけど…


「庭を目隠し塀で囲いたいとご希望のM妻さんちの場合、ホントにこのままでいいかしら?と、私は気になった。


 

 

 

動線を入れてみる

 

来客が道路から徒歩で来た場合の動線

駐車後、母屋側から来る家族の動線

を入れてみると↓こんな感じかと



この動線を考慮した場合、あなたならどこに塀を建てます?


せっかく敷地が広いのに、動線を避けるとこぢんまりした庭になりそうじゃない?

それ以外にも、来客が親室(お母さん)窓前を通過する部分も気になった。


窓前が来客動線では、カーテン開けて日向ぼっこしたくても気になっちゃって、カーテン閉めがちにならないかな?



この点をM妻さんに申し上げると「確かに!」と。

そこで「こんな風はどう?」と、ざっくり提案をした。


 

 

 

 

外構検討すると建物側の調整ポイントがみえてくる

 

原案の来客入口だと、どう外構計画を頑張っても親室(お母さん室)の窓前が来客通路になってしまう。

 



そこで、来客入口正面に変更してみた↓




どうかしら?

これなら親室の窓前を訪問者が行き来することはなくなるよね!

目隠し塀を↑こんな感じで配置すると「ポーチに向かう来訪者視線(図中→)」遮ることができるし、囲った庭も広くなる



南隣家からの視線を気にしていたM妻さんのために、玄関ドアの正面がポーチ壁になっていた部分は、視線を遮るモノを「ポーチ壁」→「目隠し塀」または「シンボルツリー」とする提案とした。


この提案をM妻さんはとても気に入ってくださり、こちらを元に、ビルダーさんとは間取り調整しつつ、同時進行で外構業者さんとの打ち合わせも早速してみます!と、おっしゃっていた。


こんな風に建物に影響するか否かのチェックのためには「ざっくり検討」が大事だよ!という話なのよね。






 

 

 

同時検討するからこそ「気づくこと」

 

M妻さんは当初「玄関ポーチ付近」や「外構計画」に特別悩みがあったワケじゃないけど、全体的に漠然とした不安があった。

それは直感的に「外構ゼロ検討」なのに「建物側を確定させること」からくるものだったのかもしれない。


もし、外構ゼロ検討のまま「間取りを確定」をしていたら、お母さん室の窓前が来客ルート回避…は、たぶん無理ゲーだったんじゃない?

だからこそ、間取りと外構は同時検討すべし!とね。





すべての事例が該当するわけじゃないけど、
「外構ゼロ検討で間取り確定をしてしまう危うさ」が伝わればと思う。

・・・・・

あなたのお手元の図面は、外構ゼロ検討で間取りは最終段階…じゃないですよね?


もし、ゼロ検討だったら、せめて来客動線、家族動線、駐車場、駐輪場、インターホン、表札、ポストだけでも書き込んでみて!

建物に影響する問題点が見つかり、改善が必要と気づきがあるかも…。


よくわからない場合は、担当者さんに入れてもらうといいけど、やってくれそうになかったら…坂口が助っ人いたしますっ!


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■次回の記事

M妻さんちの外構をもう少し深堀したかったけど、長くなるので次回の記事で、紹介しようと思います。お楽しみにー飛び出すハート

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