失敗しない間取り相談 新築|リフォーム 間取りアドバイザー 坂口亜希子

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セルフチェックで「あなたのマイホーム図面」を辛口主婦目線に耐える図面に変身させます!
日々家事をこなす主婦であり建築士だから気づく!わかる!間取りのアドバイス。

間取りに戸が2枚(3枚)書いてあると「すべて全開できる」と思い込んでいる人が多い話


【パナソニック ベリティス 2枚連動片引戸】

 

 

間取り相談で拝見する間取りで「リビングに隣接する和室」などでよく見かける「引戸」。

 

図面の表現だと「片方しか開かない」ことになっているけど、これ「全開する」と思い込んでないよね…勘違いしてないよね…と思いつつ、念のため確認すると8割くらいの人が…


「えー!そこ全開すると思ってました。」

「ビルダーさんに一体で使うと伝えたので、当然そうなってると思ってた!」

と、坂口に指摘されるまでまったく気づいていない事が多いという現実。



図面の段階で判明したからいいようなものの、建物が完成間近になって気づいたのでは遅く、さらに文句を言おうにも、「図面通り」なのでどうしようもない。

 

こんなことにならないよう、ひょっとしたら自分も勘違いしていないか?と見直されてはどうでしょう。



つい最近も立て続けにあったので、実際の事例を2件ご紹介。
(※2事例共に、お客様より掲載許可をいただいております)

(Mさん、Aさん、ありがとうございます!)



 

戸が2枚あったら両方開く!と思うよね~


1件目は、愛知県在住のMさんち。(2世帯リフォーム物件)

打合せは、Mさん(女性)、Mさんご両親と行った。
1階の和室に気になる部分を発見。
Mさん親子にお尋ねする。



和室の引戸は、全開させても、常に2枚の戸は全部空きませんが、ご承知ですよね?

え?2枚とも開くと思ってたんだけど…

図面は、そのようになってないですよ?

リビングから和室空間まで一続きに使いたいので、それじゃ困るわ~。


やっぱり…。
何となくそうじゃないかと思ったんだよね汗



どちらも戸が2枚あるので紛らわしいが、意味がまったく違うので気をつけたい「引違戸」と「片引戸」↓



パナソニックのカタログより抜粋(パナソニックのカタログはわかりやすいので個人的に好き)

 

今回、2枚片引戸の説明だが、3枚片引戸も考え方は同じである。

 



 

引違戸と引込戸の違い


Mさんちの原案では「引違戸」になっている。
常に戸がAかBにある状態で、AB両方同時に開くことはない。



↑①の引違戸はこのように動き、②の片引戸はこのように動く。

それぞれ、全開させた状態は↓このようになる。

↑両者ともに反対に開けることも可能。



つまりMさん親子の希望なら②の「2枚片引戸」の表現である必要がある。

…が実際は①の「引違戸」になっている。

 

あぶないあぶない…




そこで修正した坂口提案が↓コチラ



↑引戸の前にテレビがあるが、Mさんちは多目的な使い方をする予定。用途により移動させる計画なのでご心配なく汗

↑これなら2枚の戸を完全に開けることができる。



 

片引戸にする時の注意点


ただし、片引戸にする際には注意点がある。



「外壁」または「耐力壁」の時は、片引戸を納める「壁」を薄くできないため、その分、少し部屋が狭くなる。
「普通の室内壁」の場合は、壁厚を薄くすることができる。

少し部屋が狭くなった分、予定サイズの窓やエアコンが設置できない…など注意が必要。




 

扉がそこに常にある…だったら壁にする?


2件目は、新潟県在住のAさんち。

Aさんご夫妻と「インターホンのモニターをどこにつける?」という話になった。





どこがいいですかね? Aさん(ご主人さま)

ほどよい壁が無いよね… 坂口

和室の戸って、常に全開させて使いませんか?
BとCが常に全開で、Aの場所に3枚重ねておくのでは?

たぶんそんな使い方になると思います。

だったら、Aを壁に。そこへBCの戸が入るようにして、A壁にモニター類を設置するのはどう?

あ!それいいですね。

※後日わかった話だが、奥さまはABCがすべて押入の横(冷蔵庫の間)に戸が入ると思っておられたそう汗

3枚片引戸を採用すればできなくもないけど、モニターの壁ができない…




さらにお尋ねすると、リビング側の引違戸も2枚とも全開させたいそうで…

 

2カ所ともに「引違戸」→「引込戸」に図面を修正し、↓ご提案。




↑これなら「キッチン側」「リビング側」ともに2枚の戸が2枚とも壁の裏に入ります!


ちなみに、図中の●は、スイッチを示します。


・・・・・


あなたの間取りに2枚(または3枚)戸の表現があったら、それは「引違戸?」「引込戸?」と目を凝らしてみてください。


すべて全開させたいなら、「片引戸」の表現になっているか(←引き込む先が点線で表現されていることが多い)を再度確認してみてはどうでしょうか。


 

 

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