こんな困り事に「間取り相談」は威力を発揮します!

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結論から言うと…
「開いた扉」を図面に書込むと一発で気づけるよ!という話。
実は、このブログ9月で開設10周年だったりする(開設は2014年9月。色々あったなぁ、しみじみ…)
「冷蔵庫記事」については、開設当初から何度も書いてるんだけど、未だに「心配な冷蔵庫置場」を見かけるので…あらためて冷蔵庫置場のチェックポイントについてお知らせしようと思う。
話の流れは…
- 間取りでよく見かける冷蔵庫の表現
- 冷蔵庫のサイズ
- 冷蔵庫の配置における要注意ポイント
- イマイチな時の回避策
- おなじみ「みおさんち」の自力で回避策の紹介
- おまけで…紹介したい本の話
…という内容でお届けするね~
こんな表現だったら要注意!
あなたの間取りで「冷蔵庫」は、どんな風に表現されてます?
たぶんだけど…
冷蔵庫置場に単に□マークで表現されている感じ。
↑コレだけだと確実に見落とす事があるので注意したい。
このレイアウトに何か問題でもあるの?無駄なくキレイに納まってるのに?
何が問題なのか、検証してみよう!
…と、その前に、我が家の冷蔵庫のサイズを把握しておきたい。
冷蔵庫のサイズを知る
置く予定の冷蔵庫のサイズは把握してる?
次の買替のときは少し大きなサイズにする可能性もあるよね?
仮に、将来550ℓの冷蔵庫まで置けるようにしたい!として…
その外形サイズを知っているだけじゃ不足だよ。
パナソニック550ℓタイプ
扉って↓案外大きく開くから…
全開させるには、どのくらい横に空間が必要か?も知ってた方がいいんだけど、
それは↓どのメーカーカタログにも載ってるよ。
↑両開き冷蔵庫は、右側のドアが大きい。(←各メーカーほぼ共通)
ほんの一例だけどメーカー&サイズ別で…(550ℓを中心に/2024年版)
↑パナソニック
↑三菱
↑日立
↑東芝
各社、多少の差はあるけど、おおむね類似寸法だよね。
■ポイントをまとめると
将来置く冷蔵庫も視野に…とした場合、ミリ単位の正確な数値まで反映する必要はないけど…
- 550ℓ級の外形サイズは巾、奥行き共に70㎝程度
- 全開のために左ドアは左に20㎝ほど、右ドアは右に30㎝ほど空間が欲しい
ざっくり、この程度を押さえておくとよいかと!
その他…
650~700ℓ級とか、シャープの薄型、アクアの冷蔵庫は、「サイズ感が特殊」ってトコも押さえておこう!
○アクアは奥行き浅めで、幅広が特徴。2階に置く場合は搬入経路でNGになることが多いので、そこらへんも注意してね。
・・・・・・
ちょこっと余談だけど…
我が家は東芝冷蔵庫の愛用者。
特許の「タッチオープン」が快適すぎる!
一度体験してしまったら…この機能のない冷蔵庫が使いづらいと感じるように…
…ってことで、坂口のイチオシは?と問われたなら「タッチオープン付きの東芝冷蔵庫」一択!
現在500ℓだけど、次買うなら550ℓをゆったり使いたいかも…
サンプル間取りで検証
本題に戻るけど…
冒頭で紹介した「こんな感じだとちょっと要注意かも」な間取り。↓
何が心配なのか?↑この表現だと気づきにくいけど、「開いた扉入りの冷蔵庫」を書込むとすぐに気づける!
↑ちょっとわかりにくいかな?拡大してみるよ↓
左扉が、左壁にぶつかり全開しない。
でもコレ、左だからこの程度で済んでいるけど…
右側だと、もうちょっとモヤっとした感じになる↓
大半の冷蔵庫は右ドアが大きいので、より壁にぶつかっちゃった感が強くなる。
「右に壁」の場合は特に要注意!
扉は全開せずとも使えるけど、全開できた方が使いやすさに差は出るので、可能なら全開できた方がいいよね。
扉が壁に当たっちゃうケースの回避はカンタン!
横にあるカップボードから15㎝分、空間をもらう作戦が有効。
カップボード側から15㎝もらう
冷蔵庫ヨコに、ぎりぎりまで設けたカップボードを15㎝小さいサイズにするだけ。
900→750という感じで。
サンプルは冷蔵庫すぐ横で調整したけど、15㎝小さくする場所は他でもOK。
細かい事を言うと「右に壁」の場合、(冷蔵庫の種類よるけど)15㎝小さくしただけだと僅かに右壁にドアがぶつかる可能性がある。
このくらいは許容範囲と思うか、少しのぶつかりも許せないと思うか?は個人差が出るところかな。
これらを踏まえて購入予定の冷蔵庫から見直す…という手もあるよね。
こんな感じで間取りづくりをすれば、引越し後の「しまった!」が減ると思うので、我が家の間取りの冷蔵庫は大丈夫かな?と一度チェックしてみてね。
特に壁際に冷蔵庫を置く予定は要注意だよ!
スキマの生かし方
ちなみに…
今回の提案にすると、冷蔵庫ヨコに15㎝ほどのスキマができるんだけど、ここも活用したいよね。
このスキマに、コレ置くと便利かも!と、思うモノが2つある。
■1つ目は、折り畳みハシゴ。吊戸棚とか冷蔵庫上の掃除とか、すぐそこにあればパッと気軽に使えるよね!
○コレ、登った先に持ち手があるから安定していいかも!
■2つ目は、スキマ収納。ディノスなどの通販モノによくあるよね。我が家のスキマ寸法を測り、それに合ったサイズのモノを置くのはどう?ちょっとしたパントリーになると思うよ!
○横幅は15㎝~2㎝刻みでサイズが色々あるよ!奥行きは冷蔵庫ヨコなので深めがおすすめ。ボックス付きと無しの2種類あり。
みおさんちの冷蔵庫置場
冷蔵庫置場で起こりがちな失敗を自力で回避された事例をひとつ紹介するね。
最近すっかり坂口ブログでおなじみの「実用性1st編集者みおさん」ちの話なんだけど…
家づくり中に「冷蔵庫記事」をお読みになり、ここはチェック必須!と、確実に「しまった!を回避」しておられる。
みおさんちの当初原案は↓こんな感じだったそう…
↑耐力壁が冷蔵庫の右にあり、左にも「建築の壁」があった。
このままだと手前に突き出た91㎝の壁の間に冷蔵庫が挟まれて使いづらそう…
でもコレ、扉の開閉を書込んだから「使いづらそう」と気づいたワケで、□マークのみ冷蔵庫だけだったら「キレイに納まってる」と思っていたかも。
みおさんは、このままじゃ冷蔵庫が使いづらい!と気づいたので、ビルダーさんと相談の末、こんな風に改善された↓
↑冷蔵庫の左壁は耐力壁ではないので中止。カップボードはエンドパネル(みおさんちは厚3㎝)で受ける形にした。
ちなみにエンドパネルとは、↓コレのことね
↑写真は上下別々だけど、上下一体のトールサイズもあるよ!
このあたりは、みおさんが↓インスタでわかりやすく紹介しているので読んでみてね!
・・・・・・
冷蔵庫は一日何度も使うので、少しの工夫で「より使いやすく」なるといいよね。
手元の図面の冷蔵庫がイマイチ…と言う場合、設計担当さんに相談してみてね!
それでもイマイチ…と思うなら、坂口が助っ人いたしますっ!
1周年を迎えた「みおさん本」
最後に、ぜひ読んでみて欲しい本を1冊ご紹介。
以前、ブログでも紹介したことあるんだけど、みおさんの本が発売1周年を迎えたんだって!
「将来貸す家…って、ウチ貸す予定ないから関係ないや…」って思わないで~
貸家専用の本じゃないから~
今からマイホームを…と思っているあなたにこそ読んでもらいたい。
この本は、どちらかというと、すでにマイホーム計画中…という方よりも、今からマイホーム計画に入るというかた向けだと思う。
(ありがちじゃなく普通とちょっと違う)資金計画のこと。各社バラバラな仕様を一目瞭然のチェックシートにまとめた「せやま基準一覧表」の紹介や、それらを上手く使って建築不慣れな施主でも、溢れかえる情報に惑わされず、我が家に合った取捨選択ができ、快適な我が家を手に入れるまでの経緯がわかりやすく書かれている。
この本を読んだ私の感想は…
資金計画のあたりは…社会人になりたての頃…はムリにしても、せめて結婚直後、遅くともマイホームをフワッと考え出す頃までには読んでおきたかった!
マイホーム計画のあたりは…仕事柄まどり中心になりがち。仕様は工務店任せだったので、こういうモノサシを事前に知っておきたかった!(←任せっぱなしはダメだと思い知った)
どんな家にするか?は、自由なんだけど。
でも、そこそこ勉強したうえで選択肢を絞り、その中から我が家の身の丈に合ったコレ!と選べるのがいいなと、つくづく思う。
オシャレなインテリア雑誌や建築の本を見るのもいいけど、実用性1stがモットーな「みおさんの本」も読むと違う視点が持てるようになっていいんじゃないかなと思うよ!
よかったら読んでみてね~

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