坂口の手など借りずとも自分で「お手元図面のチェック」がカンタンにできちゃうよ!という話。
間取り相談で日々、沢山の図面を拝見するんだけど、中には…
「え?これはどういうコト?」
「めっちゃ狭いけど気づいてる?」
「ここに持込家具を置くって伝えた?」
「ここで寝るってちゃんと伝えた?」
「コレ、明らかにマズイよね」
…という案件もチラホラ。
その大半は自分で図面を測ってみればカンタンに気づけることなのに「自分で測れる」「チェックできる」とそもそも思ってないので、気づけていないケースが多く本当にもったいない!
設計者さんは、あなたがそこで何をするつもりか?を「あなたほど」はわかっていない。
我が家の使い勝手を「一番わかっているあなた」がチェックするのが一番だと思う。
そこで、自分でカンタンにチェックできるシートを作ってみたので、よろしければ試しに手元の図面でチェックしてみてはどうでしょうか。
何か「気づき」があればしめたもの!
次の打ち合わせで、その気づいた部分を担当設計者さんと一緒に改善できちゃう!
坂口に相談する必要なし!(←仕事なくなるかも…)
…という感じで、あなたの間取りづくりに微力ながらお役に立てれば嬉しいです。
↓ダウンロードはこちらをクリック!
…あ、もちろん。
自己チェックしてみたけど、やっぱりわからん!という方は、坂口の間取り相談をご利用くださいませ↓
重箱の隅をつつくがごとく、間取りチェック&アドバイスいたしますので!
「サクッと自己チェックシート」の使い方
- まず、チェックシートのPDFデータをダウンロードして印刷します。
- 「お手元の図面」にチェックシートから「切り取ったモノ」を載せて、計画中の部屋の大きさ、通路巾に問題ないか?をチェックします。
早い話、たったこれだけです!
図面の縮尺は「1:100」を想定していますが、他の縮尺の図面も「1:100」に縮小調整すれば利用できます。
「手元の図面」「チェックシート」この2つの縮尺を正しく合わせることが大事なポイントです!
用意するもの
- チェックしたい間取り図面(縮尺1:100にしたモノ)
- サクッと自己チェックシート(ダウンロードして印刷したモノ)
- 定規(一般的なモノでOK)
- ハサミ
- のり(←無くてもOK)
ダウンロードして「倍率100%」で印刷
チェックシートを倍率100%で印刷することが非常に重要なので、ここはキッチリ押さえてください。
倍率が違っていると、間違ったものでチェックすることになってしまいます。
ココさえ押さえればチェックはカンタンです!
データはコチラをクリックするとPDFデータがダウンロードできます↓
もちろん無料です!(←怪しいものじゃないよ~)
チェックシートはA4用紙で印刷します。
このとき「印刷倍率を100%」にして印刷してください。
特に何も指定せず普通に印刷すると少し縮小される可能性があります。
100%になっているか?必ず確認
印刷したチェックシートの縮尺がちゃんと100%になっているか?確認します。
チェックシートの「目盛り」に「定規」を当てて、正しく印刷されたか?を確認してみてください。
倍率指定せず普通に印刷したもの↓
↑チェックシートの目盛り「10」と当てた定規の目盛り「10」が微妙にズレている。
これでは正しいチェックができません。
倍率を100%にして印刷したもの↓
↑チェックシートの目盛り「10」と当てた定規の目盛り「10」にズレがない。
こうなっていればOK!
チェックシートが正しく「縮尺1:100」になった状態です。
仮に少しズレがあるようなら、事例のようにおおむね揃うまで倍率を微調整してください。
手元図面の縮尺確認
次に、「手元の図面」も同様に正しく「縮尺1:100」になっているか?を確認します。
①手元の図面が縮尺1:100で書かれたものか?確認します。↑
②図面内の寸法が合っているか測ってみます。(事例として今回は↓この数値で確認)
↑今回は、仮に図面内の寸法「5460」と書いてある部分で確認してみると…
当てた定規の目盛りも約5.4㎝(正確には5.46だけど)なので、手元の図面の縮尺も1:100で合っていると確認できました。
ちなみに縮尺が1:50の時は、倍率50%印刷(またはコピー)をすると「1:100」と同じ大きさになります。
その他、仮に縮尺が1:65の時は、倍率65%印刷で「1:100」になります。
早速やってみよう!
チェックしたい家具などを「チェックシート」から切り取り、「手元の図面」に置いてイメージ通りか?確認をします。
↑こちらのサンプル、A夫さんちの原案LDKに「ソファ」を入れてみる。
テレビとの距離も踏まえたいので、一例として49Vテレビ(一般的なフルHDの場合)を置いた場合を想定してソファを配置。
↑「49Vテレビ+ソファ」を置いてみた。
特に問題なさそう…
次に、「65Vテレビ+ソファ」を置いてみる↓
ダイニングテーブルとの距離が狭くなりそう…。
65Vテレビだと大きすぎるかも!ということを発見!
ちなみにチェックシートのソファは「サイズ感の参考」として↓こちらの無印良品のソファのサイズで作図している。
無印良品 ソファ本体 白 幅193×奥行90.5×高さ83.5cm 2.5シーター
テレビとの「適正視聴距離」は、テレビメーカー各社のHPなどで紹介されている数値を元にしています。
図面を定規で測ってみる
次に、書き込まれているダイニングテーブルの長辺サイズを測ってみる↓
定規を図面に当ててみると…テーブルの長辺の目盛りは約1.3㎝。
つまり、約1.3mサイズのテーブルで作図されている。
…が、実際は、もう少し大きなテーブルを置きたい!と思ったら…
シートにある1.5mのテーブルを切り取って置いてみる↓
↑テーブルとソファの間の通路巾を測った定規の目盛りは、約0.9㎝(=9㎜)。
つまり通路は約90㎝ってこと。
90㎝あれば、問題ないよね。
…さらに、もっと大きなテーブルを置きたい!と思えば、シートにある1.8mを置いてみる↓
↑通路の幅は、定規の目盛りをみると6㎜ほど。
つまり60㎝ということ。
通路が60㎝は、ちょっと狭いよね…
今度は「65Vテレビ」と「1.5mのテーブル」を配置してみる↓
↑こりゃイカン!定規で測るまでもなく…テーブルとソファが近すぎちゃう!
…といった感じで、チェックシートにある家具を切り取って載せるだけで、カンタンなチェックができる。
チェックシートにないサイズの家具も、「自分で作る」または「図面に書き込む」などすればチェックできるよね。
ダウンロードは↓こちらをクリック!
さらにもう1例
例えば↓別のモデルケース。K妻さんの専用寝室なんだけど…
住まい手であるK妻さんは、自分が寝るだけだから「ベッド1台だけ置ければよく、狭くていい!」とおっしゃっていた。
シングルベッド1台、置いてみた↓(敷布団も同じ大きさ)
↑あ!ドアと干渉しちゃう…
そっか、向きが悪いのね?
じゃあ向きを変えて…↓
あ!今度はクローゼット折戸と干渉しちゃう…
っていうか、この間取りでは、ベッド(敷布団)置けないよね。
設計者さんには「ベッド1台置く」と伝えてあり、室名も「寝室」になっているのにね…
…といった感じで、チェックするイメージです!
ちなみにA夫さんちもK妻さんちも、実際の事例案件です。
・・・・・・
どうでしょう、使い方はわかりますか?
ちょっと試してみようかなぁ…と思いましたか?
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お時間のある時にでも、よろしければ活用してみてください!
ほんの少しでもあなたの間取りづくりのお役に立てば幸いです!
いやいや、やっぱり坂口に本腰入れてチェックしてもらわないと…
というあなたは、間取り相談をご利用くださいませ↓