「しっくり図面」にするには、家具や棚の奥行きに「数字」を入れてもらうと、グッと具体的にイメージできるようになる。それを元に検討を重ねると「しっくり図面」に近づくと思う!…という話。
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5年前に間取り相談を受けられた岐阜県在住のMさんが、最近マイホームを計画中の妹さんが間取りで悩んでおられたのをみて、坂口の「間取り相談」を激推ししてくださった!
Mさん、こんなに激推ししてくださって、ありがとうございます!
妹さんのお家の間取り相談、全力でお手伝いさせていただきますっ!
Mさんが、ここまで推して下さった理由は、当時…とにかく「しっくりこない」と悩んでいた図面が、間取り相談を経て「しっくりきた」からだと思う。
当時のMさん
当時Mさんは、担当建築士さんにA案から始まってH案まで8案も考えてもらったのに「しっくりくるものがない」と困っておられた。(プランの段階だからか?手書き図面だった)
それを見かねたご主人さまが、Mさんのモヤモヤを踏まえて図面を作成された。
実は、Mさんのご主人さまは電気工事業を営んでおられる建築業界の方なので、図面を書くことができるのだ!(ご主人さまはCAD図面で作成)
…が、やっぱりMさんは「これもしっくりこない…」と
そこで坂口に相談くださり、あーでもないこーでもないと二人で作戦を練り、やっと「しっくりくる!」となったワケなんだけど…。
3者の図面を比べた時、パッと見は「大きな違い、なくない?」と見える。
でもMさんは「やっとしっくりきた」と喜んでくださった。
パッと見「大した違いがなさそう」に見えるのに、この違いは何だろう?
それはたぶん…「暮らしが具体的にイメージできるか否か」の違いだと思う。
具体的には数字が必須
今改めて、当時のMさんのお悩みレポートを読んでみると…
何度も「家具が入ってないのでわからない」と書いてある。
でも、建築士さんの図面にもご主人さまの図面にも「家具」の表現はされている。
じゃあなぜなんだろう…
この3者の図面を比較したとき、上の2つは「それっぽい家具のイラスト」は入っているけど…
具体的な「家具のサイズ」「棚の奥行き」「人の動き」がわからない。
だから「具体的にイメージができない」のでピンとこない、しっくりこない…となるんじゃないか?と。
ご主人さまは、建築業界の方なので、奥様であるMさんとマンツーマンで何度も話し合いができた。でもMさんは「具体的にイメージができない」ので決断もできず…
煮え切らない態度のMさんに、ご主人さまも呆れて投げやりになっておられたそう
気に入ってくださった坂口図面と、他2案も大筋で同じ方向だったワケで、具体的な数字が入れていればMさんも、「家具はもっと小さくていい(大きい方がいい))」「この棚の奥行き、深すぎる(不足だ)」「ここには、アレとコレが置ける!」と具体的にイメージができ、この間取りでいいかどうかのジャッジができ、もっと早い段階でしっくり来てたかも…。
我が家のこだわる数字…つまり「我が家の寸法」が図面に入っているかどうか?は重要だってことだよね。
↑完成したMさんち。
広い敷地に、一部ロフト付きの平屋が完成!
あれこれゆったりで羨ましいぞ~
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あなたも手元の図面が「しっくりこない」と思う場合、ひょっとすると「具体的な数字が入ってないから」ということはありませんか?
実際に持ち込む予定の家具のサイズ、棚の奥行き、通路の巾など、具体的な数字を入れてもらい、さらにメジャーを使って、目の前に実際のそのサイズの「棚」や「通路巾」を想像すると、具体的に使い勝手のイメージできるので、まずは良し悪しの決断ができるかも!
可能なら、担当設計者さんにお願いしてみてはどうでしょうか。
おまけの自慢話
先日、Mさんの妹さんちの間取り相談が無事終了した。
その数日後、Mさんからメッセージが届いた。
そして…
きゃー!Mさん、素敵な贈り物、ありがとうございます!
しばらく冷凍庫で寝かしておりましたが…
先日、すき焼きではなく「しゃぶしゃぶ」でおいしくいただきました!